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SS62 - (2012/08/21 (火) 05:09:17) のソース
投稿日:2010/01/30(土) 02:18:04 「今日は、澪にプレゼントがあるぞ!」 「変なモノじゃ、ないだろうな」 「少なくとも怖いものじゃないぞ」 「変なモノではあるのか・・」 まぁまぁそれは見てのお楽しみってね! そう言いながら私の部屋に澪を招く。 「んじゃ、早速。はいこれ」 「あ、ありがと。・・開けて良い?」 「いいぞ」 私から紙袋を受け取って、開け始める澪。 …そろそろ、頃合だな。 「あ、みたら絶対に着けろよ」 「え」 澪がモノを取り出すその瞬間に、言ってやる。 「なっ・・ちょ・・・律!」 「よし。見たな、着けろよ~?」 中身を見た澪は顔を真っ赤にして抗議する。 それもそのはず。 あの紙袋の中には、かーなりキワドイ下着が入っていたから。 「つ、つけるわけないだろ!」 「見たら着けろっていったじゃーん」 「プレゼント貰って見ないやつがあるかー!」 だいぶご立腹な澪。 まぁ予測はしてたけど。 「いーじゃん、着けてよ」 「やーだ」 「だめ?」 「だめ」 「絶対?」 「絶対」 「どーしても?」 「しつこいぞ!」 言葉じゃ、無理っと。 それじゃあ、行動に移すしかないよな? 「まぁまぁ、そんなこと言わないで」 「え・・何、こっち・・くるな」 「そんな怖がんなくても~」 「嫌だって言ってるだろ!」 「へーきへーき、恥ずかしいのは最初だけだって」 澪を壁際まで追いやる。 ここまでくれば、もう逃げ場はないぞ。 「さ、観念しろ!」 「・・・」 あれ、急におとなしくなった。 本当に観念したのかな。 それならそれで、都合が良いんだけど。 「そんなに・・」 「澪?」 「そんなにいうなら・・律が着ければいいんだ!」 「へ?」 澪の叫びとともに、くるりと世界が反転。 まさか澪がそんな風に来るとは思わなかったから、完全に油断してた。 押し倒されて、身動きが取れない。 …これ、やばくないか? 「ちょ、待て。・・澪、落ち着け、な?」 「嫌だ。・・私にプレゼントならさ、律が着けてくれないと」 「いやいや何言ってるのかな澪しゃん。まずは話しあおうじゃないか」 「ふふふ、恥ずかしいのは最初だけだから・・」 「や、やめろー!」 「あの、その・・なんだ」 「なんだよ、言いたいことがあんならはっきり言え!」 結局、あのまま私の方が着けさせられた。 すっげー恥ずかしい、もう死にそう。 やばいってこれ、選んだやつを殴ってやりたいね。・・私だけど。 「・・・服、着な?」 「おまっ・・脱がせて置いて・・」 「いや、えっと・・その・・」 さっきまでの勢いが消えて、顔を真っ赤にして俯く澪。 恥ずかしいのはこっちだっつーの。 …やばいなんか、恥ずかしすぎて泣きそう。 「り、律?」 「なんだよ」 「えーっと、あの・・さ、寒くないか?!」 「寒いよ。誰かさんが服を脱がしてくれちゃったからな」 「うっ・・わ、悪かったよ、でも元はと言えば律が」 あーあー、そうだよ。 全部私がわるぅござんしたっ。 でも、それで納得いくわけがない。 だから、拗ねてやるっ。 「ね、ごめんって」 「・・・」 「律っ」 「・・・」 「・・えっと、あのさ」 「何」 「そろそろ、服着てくんないと、我慢出来ないんだけど」 「なっ!」 謝ってたんじゃないのか、こいつは。 まったく、なんてやつだ。 …でも。 「別に、我慢しなくて、いいし」 「え」 「な、なんでもない!」 何言ってんだ、私。 あー恥ずかし・・ほんと、今日はもう、なんなんだ。 なんて思ってたら、いつの間にか澪が目の前まで来ていた。 「ね、律。今の、ほんと?」 「さ、さあな・・聞くなよ!」 「そっか、ごめん。それじゃ、遠慮なく」 当初の目論見とはだいぶ変わっちゃったけど。 これはこれで、ありかも。 なんて思う私は、末期なのかもしれない。 おわる。 - 末期で結構。 -- 名無しさん (2012-02-12 03:03:40) - 朝(午前4時43分)から読むべきではないな -- アクティブ (2012-03-10 04:44:39) - 末期最高〜!! -- 名無しさん (2012-08-21 05:09:17) #comment