仮面ライダーギルス

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仮面ライダーギルス」を以下のとおり復元します。
#image(left,21322121.jpeg,,width=250,title=残念ながらこのスーツも腐食により現存していない)

&font(20,b,i){「俺は……不死身だ!」}



   ■スペック
   身長:200cm
   体重:100kg
   防御力:硬度「5」
   パンチ力:約10t
   キック力:約20t
   ジャンプ力:一跳び50m
   走力:100mを約5秒
   必殺技:ギルスヒールクロウ(30t)

#region(他形態はこちら)
「エクシードギルス」
 パンチ力:約15t
 キック力:約30t
 防御力:硬度「7」
 ジャンプ力:一跳び65m
 走力:100mを約4.2秒
 必殺技:エクシードヒールクロウ(40t)
     貫通攻撃(50t)

#endregion



平成[[仮面ライダー>仮面ライダー1号]]シリーズ第2作『[[仮面ライダーアギト]]』に登場する仮面ライダー。 
名前こそ「ギルス」と設定されているものの、物語中では一度しか呼称されておらず、
周囲はおろか変身者本人もこの名前を知らない可能性が高い。
アギトの不完全体、もしくは別のベクトルでの変身形態とされるが、本編中で明確な説明はなされておらず、
覚醒に至った経緯も含めて謎の多い存在。
公式ムックに掲載された作中資料によれば、『光の力』が人類に力を分け与えたアギトに対し、
人類に与したエルロードと人間の間に生まれた子孫(つまり[[ネフィリム>イーノック]]のようなもの)が
ギルスであるような事も示唆されている。
ただ一度呼称された時には闇の力が敵視するでもなく珍しがっていたが、
この事についてスタッフはインタビューに「珍獣のようなものだから」と答えている。

アギトや後の平成ライダーに比べると『仮面ライダーアマゾン』や『真・仮面ライダー序章』を彷彿とさせる
生物的な容姿をしており、戦いにおいても手足に寄生させた生体鎧から展開する鉤爪「ギルスクロウ」や
触手状の鞭「ギルスフィーラー」を駆使しての接近戦を主体とする。一方で、状況に合わせてフォームや
武装を変えられる幅はアギトやG3に比べて狭いため、飛び道具や飛行能力を持つ敵との戦いでは苦戦を
強いられる上、後述の「エクシードギルス」への進化を手にする前には純粋な接近戦闘能力で上回る
アナザーアギトや水のエルに敗北を喫している。

必殺技は、踵の鉤爪を伸ばした状態で飛び上り、空中から踵落としを叩き込む「ギルスヒールクロウ」破壊力は30t。
「ギルスレイダー」という専用バイクを持っており、自我を持った半機械半生物のバイオマシン。
劇中においては苦戦するギルスの呼びかけに応じて駆けつけ、自走状態で敵怪人を撥ねるという芸当を見せている。

初期状態でアギト・トリニティフォームを上回るスペックを誇っているが、
胸部のパワー制御器官である「ワイズマン・モノリス」が欠損した不完全な変身である為に変身者の体に強い負担がかかり、
変身解除後は一時的に急激な老化や衰弱といった後遺症が表れる。
また、その姿を構成する生体鎧が別個の生命体であるためか、独自の自我を持っているかのような描写があり、
劇中においては多大なダメージを受けて苦しむ涼が「立て」「襲え!」などといった幻聴に苛まれている。
変身の際も、ポーズをとった涼の[[背後から登場したギルスが並び立ち>スタンド使い]]、同化するかのような演出が入る。

中盤でアギトの力を授かったことで進化形態『&b(){エクシードギルス}』に変化する能力を手に入れた。
「ワイズマン・モノリス」が復活したためパワーの調整が可能になり、角が一本増え全身に鉤爪が生えて
戦闘形態を保てるようになった。
戦闘能力はアギトのシャイニングフォームに迫るほどに向上。最終回では[[仮面ライダーG3-X]]との連携でエルロードを
撃破している。
冒頭の台詞はその最終回のもの。
なお元々ギルスの形態変化はスポンサーからの要請にはなく、エクシードギルスは撮影スタッフによって
作られたものである。

デザインのモチーフはカミキリムシとのことで、エクシードギルス含め非常に禍々しい姿だが
子供からの人気が無かった訳ではなく、本作に『闇の力』の少年態役で出演した神木隆之介氏は好きなライダーとして
ギルスを挙げている。
また、アギトという作品全体として東映の過去作品『イナズマン』へのオマージュが基調となっており、ギルスもまた
イナズマンをモチーフにした部分が多々みられる。

ギルス(Gills)の由来は、英語で魚などのエラ(日本古語では&b(){アギト})の複数形を意味する言葉。

#region(原作における変身者・葦原涼)

&font(20,b,i){「どこへ行ったって同じだ。今は嘘になんかならない」}

原作のタイトルこそ『アギト』であるものの、[[G3-X>仮面ライダーG3-X]]装着員である氷川誠同様、実質的には主人公
の一人。
本作における&b(){「仮面ライダーになってしまった男」}を担っている。演じたのは友井雄亮氏。
外見、物腰共にぶっきらぼうだが、心根は他人の痛みを誰よりも理解する優しい心の持ち主である。
&s(){ただし本編中において二度、警官殺害未遂をやらかしている}&link_anchor(*1){*1}

元々は城北大学に通う大学生で、将来を嘱望された水泳選手だったが、本編開始前にバイク事故に遭い、
この影響からギルスへの変身能力に覚醒してしまう。
当初は変身能力を制御し切れず、その異形の姿に恐れを抱いた水泳部のコーチや恋人に去られた事によって、
長らく孤独な日々を過ごす。
ただし、物語の切っ掛けとなった「あかつき号」事件関係者の一人である榊亜紀や、
敵怪人集団「アンノウン」に親を殺された少年など、涼の正体を知りながら彼を受け入れた者も少数ながらいた。

戦いの中で、失踪していた父親の不審な死を知り、その転機となった「あかつき号」事件の真相を知る為に、
父が遺したメモを頼りに事件関係者を訪ねていく。
この過程で津上翔一や氷川誠と遭遇するが、当初は互いの正体を知らなかったために度々激突した。
特に翔一とは、想いを寄せていた亜紀がアンノウンに殺害されたのをアギトの犯行と思い込んだために、
物語中盤に至るまで激しく対立している。ただしこれは変身後の事であり、
ギルスへの変身による後遺症に苦しんでいた時に看病して貰った経緯から、人としての関係は良好であった。
後に互いの正体を知った際も「翔一に人は殺せない」とあっさり誤解を解いている。
一方で、氷川とは立場上の違いや、上記の亜紀の一件からあまり良好な関係とは言えず、
正体を知った後も氷川の不用意な発言に怒りを露にするなど、翔一のそれと比べるとどこかギクシャクした関係が続いた。
(ちなみに不用意な発言とは「&u(){僕もアギトになりたいのかもしれません}」。
 言うまでもなく、ギルスへの覚醒によって悲惨な目に遭ってきた涼にとっては、とんでもない地雷)
尤も、終盤においては共に戦う仲間と認め、最終回では見事な連携で強敵「風のエル」を撃破している。

「仮面ライダーになってしまった男」として、異形の姿に変身する者の悲劇を体現する役割を背負っていた為に、
恋人や恩師に拒絶される、&b(){物語中盤で死ぬ}、信じた人間に裏切られた挙句殺されかける、
愛した女性はごく一部を除いて皆死亡するなど、終始(シャレにならないレベルで)不幸な目に遭い続けた。
一部のファン曰く「[[野上良太郎>仮面ライダー電王]]と違って、笑えない不幸」。
本編においても、翔一や氷川が(彼らなりに)幸福なエンディングを迎えているのに対して涼だけは何もかも失ったまま、
出会った子犬と共に夕焼けの中をバイクで走り去るという物悲しい締めくくりを迎えている。

その悲劇性や異形になった哀しみを最も体現した姿から[[昭和ライダー>仮面ライダー1号]]のコンセプトに近いと言われるが
メインライターである[[井上敏樹>仮面ライダーファイズ]]氏は書籍『語ろう!クウガ アギト 龍騎』のインタビューで
「半分後付だけどアギトのライダーは現在の翔一、未来の氷川、過去の涼」というイメージを語る一方で、
「最初は群像劇にしたいという考えだけだった」「ギルスはあまり昔のライダーを意識したことはない」ともしている。
また結末については「ようやく前向きになれたんだよ、最後の方で翔一に近づいた」と必ずしも悲劇で済んでいないことも示した。
&s(){その直前に「&b(){まあ、あいつはあの後、死ぬんだろうけどね(笑)。あいつと出会った女はみんな死ぬから、&br()きっとあの犬もメスなんだよ}」とか言ってるあたりいつも通りの井上だった訳だが。さすがリアルガチ厨二病。}
#endregion

#region(その他の作品におけるギルス)
劇場版『PROJECT G4』ではエクシードギルス誕生の経緯が多少違っており、上級アンノウンとの戦いで腕を失い倒れた
ギルスが気合で復活すると同時にエクシードギルスへ変貌するという流れになっている。

PS2ゲーム『仮面ライダー 正義の系譜』ではアギト編のシナリオ終盤に二度ほど登場。
地獄大使の差し向けたシードラゴンを退ける活躍を見せており、アギトでラスボスを倒した際のEDにも登場。

『[[仮面ライダーディケイド]]』ではアギトの不完全形態として登場。芦河ショウイチが変身する。
ただし、元のスーツが使用した塗料と素材の問題で腐食したため現存しておらず([[アナザーアギト]]も同様)、
『ディケイド』のギルスは現存していた原作におけるギルス進化形態「エクシードギルス」のスーツが使用された。
原作でも変身者含めて幸の薄いライダーであったが、まさか終了後までこうなるとは……

2013年に発売された『小説 仮面ライダーアギト』(著:岡村直宏、監修:井上敏樹)では
ギルスに至るまでの経緯が多少異なり、幼少期はマグロ漁師の父の下で育ったことが判明している。
最終的には翔一や氷川同様にライダーとしてアンノウンと戦い続けながらも、ギルスに変身し続けた後遺症により
エピローグに登場した時点で&b(){老化現象が全身にまで及んでいた}というTV版同様の不幸っぷりに陥っていた。

『HERO SAGA』ではアギト編にてアギト・G3共々幾度か出番が用意された他、
S.I.Cでのギルス発売に併せて連載された&b(){ギルス編}では文字通りの主役ポジションで活躍している。
舞台はTV本編の戦いが終わってから十年以上経った(連載当時の)現在。かつて拾った犬に「ゴン」と名付け、
それなりに平穏に過ごしていたが、かつて死んだはずの[[アナザーアギト]]が彼の前に姿を現したことから物語が
再び動き出す。

TCAG『仮面ライダーバトル ガンバライド』にはライダーカードとして参戦できなかったが、
『仮面ライダーバトル ガンバライジング』4弾でついに参戦。レアリティはレジェンドレア。
固有必殺技は「ギルスヒールクロウ」。
#endregion

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**MUGENにおける仮面ライダーギルス

-&b(){KEI166氏制作 仮面ライダーギルス(女性ver.)}
#image(t01200137_0120013712951876788.png,,title=貴方は死んで当たり前。)

[[ゴ・バダー・バ]]や[[アナザーアギト]]を制作したKEI166氏によるギルスが存在する。
ただし変身者は原作の葦原涼ではなく、氏のオリジナル設定に基づいた女性キャラになっている。
原作においても女性の沢木雪菜がアギトに目覚めているため、彼女と似たようなポジションか。
元々はエイプリルフール用のネタとして身内限定で制作されていたものを、完成度が高かった為に公開したとの事。
制作中の際のあだ名は「''ギルスカヤ''」(ギルス+ロシア系によくある苗字「○○スキー」の女性形)だったとのこと。
&s(){公開以後も、専らこの名で呼ばれている。}

2014年5月24日より、この女性ギルス主人公のストーリー動画が「HERETIC」とのタイトルで投稿されている。
変身者は逃亡殺人犯の「エレーナ・ドミトリエワ・サレンコ」。
本来ならデメリットでしかない筈の変身による後遺症を、警察の追跡を撹乱するために利用する、
(上述の通り外見が急激に老化する為、自分を老人だと思い込ませた)
標的に無言電話をかけて応答した相手の位置を特定するなど、理知的で計算高い性格。
一方で必要とあれば殺人や拷問も厭わず、敵対した相手は命乞いも意に介さず殺す等、
冷酷なダークライダーとしての側面も持っている。

超必殺技もこれを反映してか、ギルスクロウによる首狩りやダウン状態の相手の頭部に叩き込む踵落とし等、
エグい技が揃っている。
DDTやパワースラムといったプロレス技、[[ベガ]]でお馴染みのヘッドプレスといった技も搭載しており、
接近戦から中・長距離戦までオールラウンドに対応可能。

アナザーアギトと同じく、独自ゲージで発動するバイク技を持っているが、
最大の相違点はその場から遠隔操作で自走状態のギルスレイダーを呼び出す所。
これにより、攻撃態勢に入った相手を背後から吹き飛ばして超必やコンボに繋ぐ事が出来る。

デフォルトで搭載されているAIもこの戦法を使ってくるため、決勝ラウンドで追い詰めたと思ったら、
背後から突っ込んできたバイクに撥ね飛ばされた挙句、超必コマンド投げの「ダイヤモンドカッター」で
地面に叩きつけられ、顔にヒールクロウを食らって[[爆死>仮面ライダー1号]]するという悲惨な目に遭う事もしばしば。

2ゲージ消費の割に威力は低いものの、対空や奇襲、トドメと非常に汎用性の高い投げ技となっており、
相手の空中技に合わせて発動する対空カウンターから始まる処刑ムーブの美しさは一見の価値あり。

タッグ戦においても、離れて気を溜めたり飛び道具を放とうとする相手を遠隔操作のギルスレイダーで
牽制し、相方が吹き飛ばした相手をダイヤモンドカッターやパワースラムで叩き落すなど、中々にクレバーな
動きをする。

&nicovideo(sm23803985)

(オリジナル設定ではあるが)ギルスの参戦により『仮面ライダーアギト』のライダーは全員MUGENに揃うこととなった。
&s(){G4?聞こえんなぁ}

***出場大会
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#co(){
''更新停止中''
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}
***出演ストーリー
[[HERETIC>http://www.nicovideo.jp/watch/sm23625424]](主人公)

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&aname(*1,option=nolink){&color(red){*1}}
これに関しては涼に限った話ではなく、翔一や薫もいざ戦闘となると結構容赦なくG3に攻撃を加えている。
涼にしても、機動隊やG3に攻撃を仕掛けたのは彼らから散々に銃撃を受けた後であり、端から殺すつもりはなかった。
尤も、この「アギト捕獲作戦」の件を根には持っていたようで、五ヶ月近く後のTVスペシャルにおいて
翔一を捕らえようとした北條に対し、&b(){「一度お前を殴りたいと思ってたんだ」}と言うなり、顔面に拳を叩き込んでいる。
自業自得とはいえ、涼の正体を知らない当の北條からすれば「おまえは何を言っているんだ」でしかなかっただろう。

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//仮面ライダー

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