◆MUGENとはそもそも何なのか?
MUGEN(M.U.G.E.N)とは、1999年頃に開発された同人2D格闘ゲームエンジンです。
MUGENでは様々なキャラクターを使用、あるいは作成したりする事が出来ます。
ただ本来開発していたElecbyteは既に開発を停止しており、
その後ハックされたWindows版が非公式リリースされました。
また、開発停止から7年経った2009年にElecbyteが活動を再開し、新しいMUGENがリリースされるなど活動を活発化させているようです
(新MUGENの詳細については、
こちらを参照)。
MUGENをプレイするのに必要な当初のスペックは、
- Windows2000/Me以降のOS
- Intel PentiumIII 1GHz以上 もしくは AMD Athlon 1.5GHz以上
- RAM 512MB以上
- VRAM 12MB以上
となっています。
配信当時としてはかなりのスペックを要求していましたが、
今のPCではほとんどが要求スペックを満たしている状況なので、スペック不足を心配する必要はありません。
対応OSはXP、Vista、7、8、10の32bit版と64bit版でも動作は確認されていますが、
いかんせん古いプログラムであるため、万全に動作する保証はされていません。
またMUGENのシステムはその拡張性の高さから、現存する2D対戦格闘ゲームの様々なシステムを擬似的ながらも再現する事が可能です。
そのため、本来はゲームシステム自体が異なる『
KOF』のキャラが『
北斗』のキャラとガチンコバトルする、
『
スト2』のキャラと
メルブラのキャラがタッグを組むなんてのも実現出来るのです。
また、MUGEN本体自体も工夫次第では、本来搭載されていないシステムを擬似的に搭載し、プレイに反映させる事も出来ます
(
ライン移動、画面のズームイン・アウト、
スマブラ式リングアウトシステム等)。
中には、見た目は原作とそっくりでも他作品の技や新技などが付けられた「アレンジキャラクター」や、
DragonClawのような「MUGENの為に新規製作されたオリジナルキャラクター」も存在します。
本来ではあり得なかった他作品同士の夢の対決が行えるのもMUGENの魅力ですし、
他の格ゲーには居ないMUGENならではのオリキャラを動かせるというのも同時にMUGENの醍醐味でもあります。
そしてこのゲームで一番大事なのは、「どんなキャラクターにも参加の権利がある」という事です。
そういった、夢の対決、夢の競演を実現する2D格闘ゲームエンジン、それがMUGENなのです。
想像の中でしかなかった組み合わせ、対決、共闘。
あらゆる
クロスオーバーを実現していく、その醍醐味がこのシステムには詰まっています。
◆キャラの著作権は大丈夫なんですか?
別の媒体からMUGENに移植したキャラクター等の情報に関しては、現在ほとんどの企業や個人としては黙認としています。
現在ではグレーです。最終的には自己責任となります。
ですが、黒白問わず苦労をして基礎から作り上げ、商品価値を持つように昇華したものを、
無断でコピー、改造などして別のゲームでプレイできる形で配布するという行為は、製作者の誰もが快い印象を持つものでは無いでしょう。
実際にMUGEN等のクローンキャラ、クローンゲーム、またはMUGENそのものを名指しで否定された製作側も存在します。
◆MUGENはどうやったら遊べるのでしょうか?
MUGENを遊ぶための方法をまとめたサイトは幾つか存在しています。
とりあえず最初は「
無限小学校
」にお邪魔するのがいいのではないでしょうか。
説明書や本体へのリンクもここに有ります。
今回の説明に関しては動画のお話になりますので、プレイ関連の質問は以降省略します。
◆MUGEN動画ってどういったものがあるんですか?
タイプとしては6つに分かれます。
- うp主さんの集めたキャラクターによるAI同士でトーナメントやリーグ戦などを行う大会動画
- AI対戦を挟みつつ独自のストーリーを絡めた動画
- AIやキャラクターなどの作成動画
- うp主さんがプレイし、他のCPUキャラと対戦するもの
- キャラ紹介や必殺技集などのMADムービー
- うp主さんとうp主さんの友人が対戦、または協力プレイをするもの
数は上が多く、下が少なくなります。
◆動画を作りたいのですが…
動画作成に関しては、メニュー→各種アーカイブ→
動画作成の手引きを参考にすれば良いかと思われます。
また、キャラによっては動画の撮影・公開が禁止されている場合もあります。
キャラの説明書・公開サイトは必ず目を通しておく事をオススメします。
◆動画を見てて思うんですが、バランス悪くないですか?
MUGENはそもそも異なるシステム・異なるバランスのキャラが混在するため、バランス取りは困難を極めます。
さらに、MUGENではキャラの作成もバランス取りも全ての面において自由です。
動画で使用される
AIの面を見ても、強さの調節は製作者次第と言えるでしょう。
その為、事実上
バランスというものは存在していないと考えるのがいいかと思われます。
また、忘れてはならないのは「MUGEN上の原作再現はあくまでも擬似的なもの」であるということです。
キャラクターのグラフィックや音声は原作から写せても、内部のプログラムまでの丸コピペ移植は「不可能」です。
原作通りの動作をしているように見えても、内部の記述の方は原作そのままという訳にはいかないので、
「再現」と銘打たれたキャラクターは、製作者側が「原作とうまく似せてすり合わせる」ように記述しているのです。
そのため、原作とは挙動が異なる箇所や妥協している箇所も少なからず出てくることになります。
中には「MUGENでは再現不可能」な仕様もあるため、時には「MUGENではこういうものだ」と割り切る事も必要です。
また、中には見たことも聞いた事も無いような仕様をもつキャラも存在するでしょう。
このwikiや、キャラクターの説明書を読んで仕様について調べたり、実際に自分のMUGEN上で触れてみたり、戦ってみることをおすすめします。
◆動画が荒れてます!
残念ですが、上記のバランス問題に関してやキャラクターの評価は賛否分かれているのが現状です。
そのため我慢出来ず動画で議論を始めたり、罵倒をする方が居ます。悲しいことにそのせいで公開停止や動画使用禁止になったキャラが数多く存在します。
全般的に荒らし、煽りコメントに悩むニコニコ動画では、NGワード、NGIDの実装や外部ツールの利用が行われてきました。
「厨」「うざ」「糞」「ざま」など、煽り言葉の断片をNG登録しておけばある程度すっきりします。
NGワード数が足りないと感じたらProxomitronなどの外部ツールを導入してみて下さい。
それすら面倒であれば、コメントはかなり減りますが「NG設定→184コメントを非表示」にするといいかもしれません。
あまりに酷い場合は、動画の下にある「【!】不適切なコメントを通報する」から掲示板に通報しましょう。
また、ニコニコ動画にはいろんな原作の格闘ゲームの動画も多数存在しますが、
それらの動画にMUGENに関するコメントをするのは絶対にやめましょう。
たとえ動画に出ているキャラクターが同じでも、元の格闘ゲームとMUGENとは全くの別物です。
◆お気に入りのキャラにAIが無い(動かないように感じる)ので作りたいのですが…
こちらも「メニュー→各種アーカイブ→AI関連」より作成方法などを見る事が出来ます。
これに関してはキャラ製作者の方によっては「AI作成は自由ですが公開に関しては一報を」だったり、
「AI作成も公開もご自由に、メールなども要りません」だったり、
「AIは既に搭載されてるので公開はご遠慮ください」だったりします。
動画の項目でも書かせていただきましたが、こちらの場合は特に説明書・公開サイトは確認しておくべきかと思われます。
◆なんか○○(キャラ名)の動きが悪いんですが
その名の通り無限の可能性を持ち、あらゆる状況が想定されるMUGENにおいては、
時に「AIレベルが高い=勝率が上がる」という図式が成り立たない場合があります。
超反応が必ず発動するせいでパターンに嵌って逆に封殺されたり、
相手キャラの
喰らい判定によってコンボの繋ぎが入らなかったりするのはよく見られる光景です。
なので、動画内で普段活躍するキャラクターが大敗したり逆の現象が起こった場合に、
無闇に「AIレベル下げた(上げた)だろ」等とコメントするとうp主やAI製作者の方々に大変失礼なので気を付けましょう。
◆これ明らかに別作品の○○を意識してませんか?
思い違いの可能性も有りますが、創作物には「オマージュ」「パロディ」「パクリ」といった、
別作品を意識した表現が盛り込まれることがあります。
主にMUGEN動画内では「元を知られてもかまわない」「知っている人向けのネタ」として「オマージュ」「パロディ」が多く使われていますが
「さも自分が発案したかのように他人のネタを使う」行為である「パクリ」と混同して、貶めるようなコメントをしないように注意しましょう。
どちらも、ニコニコで生まれた
二次創作ネタです。
原作のキャラクターを尊重し、そのイメージを壊されるのを嫌う方もいると思いますが、
くれぐれもその意見をニコニコMUGEN動画上にて主張したり、批判や苦情のコメントを書き込む等といった行為はやめましょう。
その動画が荒れる原因に繋がります。
これらの二次創作を楽しみに視聴されている方々がいるのもまた事実です。
そういった楽しむ空気を壊してはいけません。
ただし、これらを活用することでより動画を面白くすることも可能ですが、上記のように嫌う人もいますので動画を制作する際に使用する時はご注意を。
なお、関係の無い動画でこれらのネタを持ち出すのは動画製作者及び視聴者に大変迷惑な事なので控えましょう。
最終更新:2021年01月08日 05:43