黛冬優子




「ふゆ、みんなを笑顔にしたいです!
 ──とか言っとけば、好感度上がるでしょ?」

アイドル育成ゲーム『THE IDOLM@STER』シリーズの『アイドルマスターシャイニーカラーズ』の登場人物。
名前の読みは「まゆずみ ふゆこ」。『女神異聞録ペルソナ』の仲間キャラではない。
ゲーム内ではアイドル事務所「283(つばさ)プロダクション」に所属しており、
芹沢あさひ、ならびに和泉愛依と共に3人組ユニット「Straylight」として活動している。

素の性格は負けず嫌いで感情的だが、中学生頃から処世術として控えめで清楚な「ふゆ」という猫を被るようになる
公式サイトのプロフィール欄も当初は「ふゆ、みんなを笑顔にできるような、キラキラしたアイドルになりたいです!」
と本来の冬優子を隠した表現になっていた(現在は最上段のコメントに変更されている)。
スカウト時も「ふゆ」としてプロデューサーと接していたものの、ある事件を切っ掛けに素の自分を晒してしまったため、
一時は失踪、音信不通になるほどだった。
最終的には「『ふゆ』こそが本当の自分」であると胸を張れるよう、決意を新たにアイドル活動を再開する事となる。

一見すると「裏表のある黒い性格」のようであり、冬優子自身も悪い性格と自認している面があるのだが、
実際の所そのような言動は本当の自分に対する自信の無さや周囲からの評価への過敏さの裏返しでもある。
この為、当初は素の自分を晒す事への恐怖や好かれるような振る舞いをする事に強迫観念に近い感情を抱いており、
アイドルになって以降も本当に自分のやりたい事を抑え込み、周囲から好かれるような形で仕事をしていた。
この手の先駆者である彼女がそうであったように、冬優子もまた一筋縄では行かない複雑な人間性の持ち主なのである
一方、上記の性格は良い方向に転がると強い上昇志向や周囲への気配りの良さに通じ、「ふゆ」として接している時だけでなく、
素で接している相手に対しても割と面倒見良く世話を焼いてしまうオカン気質の持ち主でもある。
特に同じユニットメンバーであるあさひには、そのフリーダムな言動に度々振り回されつつも、
何だかんだでフォローやツッコミに回る事が多い。
加えて 愛依についてはその人格および能力については全幅の信頼を置いており、
公式四コマ漫画では後方腕組師匠面で愛依のダンスパフォーマンスを絶賛しつつ頷いていたり、
シナリオ中のコミュニケーションでも「あんたが真ん中なの」と(アイドルとしてもグループの人間関係としても)と評価している。
ストレイライトに所属しているアイドル三人はそれぞれ何らかの理由で「自分を偽って」アイドルをやっており
冬優子は「ふゆ」、ただの女の子である愛依は「クールでミステリアスな愛依様」、天才的素質を持つあさひは「普通の人」とのギャップに苦しんでいる。
しかしストレイライトのストーリーは三人それぞれが互いに素の自分、本当の彼女たちの姿を認めて、共に歩んでいくというテーマになっており、
その中で冬優子の他者に対しての面倒見の良さ、高いプロ意識からの的確な評価は、良い方向に動いているといえるだろう。

また「ふゆ」としては甘いものが大好きでお菓子作りなどにも興じているのだが、本当の好物は甘いものではなく激辛料理。
加えて公式4コママンガでは「ふゆ」としての配信中、乱入してきたあさひに「こないだ鮭とばを美味しいと言っていた」と暴露された。
さらに実は魔法少女モノなど女児向けアニメ愛好家で、オフでは積みアニメ消化やグッズ収集に精を出す結構な隠れオタクの一面も持ち
同じく283プロに所属する三峰結華とは互いに同族の匂いを感じているが、同族であるがゆえに双方それを指摘しない奥ゆかしい間柄である。
こうした素の自分が可愛くない、女の子らしくないものを好んでいるのも、冬優子としての自信のなさ、「ふゆ」としての完璧主義に繋がっている。

そのため……というわけでもないだろうが、彼女のソロ曲「SOS」は可愛らしいアイドルとしての「ふゆ」のイメージなポップな曲調ながらも、
片思い相手にアピールするため様々な努力をする一方で隠している自分の本心に気付いて助けて欲しいという「冬優子」も内包した歌詞になっていたり、
異能系バトルアニメの主題歌」という設定で制作された「ONE STAR」を歌うアイドルの一人にユーザー投票で抜擢されたりしている。
また、Straylightの楽曲の一つ「Hide & Attack」は熟考の末に平成ライダーの挿入歌っぽいイメージで作ったと、作詞の下地悠氏が語っている。

+ ネット上での扱い
ゲーム本編以外の冬優子本人が口にしていない発言がパワーワード・ミームとして持て囃される事が多く、
このうち「ぶちかませ~」は当年のシャニマス流行語大賞にて本人の一切与り知らない所で大賞を受賞した他、
上記の「これ舐めて」も『ウマ娘 プリティーダービー』においてトウカイテイオーが口ずさんだ「はちみー(蜂蜜ドリンク)のうた」と絡めた上で、
マフティー構文」の初出にもなった
(283プロの社長、天井努の声優が『閃光のハサウェイ』におけるガウマン・ノビル役の津田健次郎氏である所も大きい)。

コラ画像も作られており、『ガンダム』シリーズのパイロットスーツを着込んだ姿辺りは有名だろう。
そしてBANDAI SPIRITSのオリジナル美少女プラモデル『30ミニッツシスターズ(30MS)』ブランドで、
『シャニマス』に登場する全アイドル26名のプラモデル化が発表され
(ただし服装は283プロ共通のアイドル衣装「ビヨンド・ザ・ブルースカイ」で統一されており、個人衣装どころかユニット衣装でさえない。
 逆に言うと衣装を統一した(胸や太腿の変更で各人の体格を再現)からこそ、全員をプラモ化出来たとも言える)、
それに加えてパイロットスーツ姿のルナマリア・ホーク(30MSの技術が流用された)「フィギュアライズ」でのプラモ化がされたため、
首の挿げ替えでコラ画像を再現出来てしまうと話題になったりも。
更には公式もこのネタに乗っかり、2024年の全日本模型ホビーショーで展示された30MS冬優子のサンプルの隣には、
30MSの兄貴分であるロボット『30ミニッツミッションズ(30MM)』とミキシングした「陸戦型冬優子(非公式名)」が並べられていた
(ついでに空中戦(というか宇宙戦?)でも分がありそうな冬優子も飾られていた。
 なお、既に発売されていた櫻木真乃などは、(公式では)30MMとミキシングされた事は無い(30MSとならある))。
流石に公の場で他社版権とのコラボ商品である30MMアーマードコアとのミキシングは無理だったようだ


MUGENにおける黛冬優子

『アイマス』シリーズでは菊地真川島瑞樹を手掛けたふうりん氏による、MUGEN1.1専用の手描きキャラが公開中。
上記の「ぶちかませ~」「空中戦では分が悪い」を踏まえた結果(?)、技性能が『スト6』仕様の本田準拠になった。
動作は相撲チックではなく、百烈張り手のモーションが冬優子の趣味を踏まえた魔法少女ステッキによる攻撃になっていたりと、
原作要素も多少拾われている。でも投げ技はシャイニングウィザードカーフブランディング
コマンド入力は『スト6』のモダンタイプのように超必以外の殆どがキー+1ボタン入力。パリィなどのドライブシステムも仕様を変えて搭載されている。

AIは未搭載だが、戯けた暇人氏による外部AIが公開されている。
キャラ性能通りぶちかましや無敵技として使えるドライブインパクトで相手を押し込み、コンボや投げを決める立ち回りを見せる。
想定ランクは強中位程度との事。



「あんたのことは、ふゆがちゃんと終わらせてあげるから」

出場大会

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*1
略称は「あこふ死」。元ネタは ファンアート(二次創作) の台詞であって原作ネタではない。
全文は「あんたもさっさと遺書書きなさい ふゆたちはここで死ぬのよ」なのだが、誰かがうろ覚え気味に書いた物が拡散されてしまったもの。
元ネタの内容はあさひと共に「SEXしないとお互いの好きなところを3つ挙げないと出られない部屋」に閉じ込められた際に、
冬優子が一瞬で脱出を諦めた(あさひの好きな所なんて1つも無いorあっても言いたくない)というギャグだったのだが(つまり「あんた=あさひ」)、
うろ覚え台詞だけが独り歩きした結果、プロデューサーとの無理心中を狙うヤンデレや、強敵を道連れに自爆するキャラ扱いされる羽目に。
(あさひの台詞に「こんなところで死なせないっすよ、冬優子ちゃん」がある辺り、公式からも半ば意識されているようだ)。
また「あんたはここで・ふゆと死ぬのよ」と7文字ずつな事から、
既存の俳句や短歌の末尾に「それにつけても・金の欲しさよ」と付け足して台無しにする「金欲し付合」ならぬ「あこふ死付合」というネタにもされた。

なお、幸村女史個人としてはこの台詞を白瀬咲耶役の八巻アンナ女史に言ってみたり、
『アイマス』シリーズと無関係の別件では、小宮果穂役の河野ひより女史の番組のイベントにて、
「あんたはここで恵理と死ぬのよ」と改変してネタにしていたりする。
他にも、『ソードアート・オンライン』の作者である川原礫氏はこの台詞が「ネット流行語100」にノミネートされた事を機に、
『シャニマス』に興味を持ち始めたというエピソードも。アスナの中の人も アイドルやってた しね!

ちなみに「言っていない台詞」は『シャニマス』の他アイドルにも存在しており、
  • 助けて…真乃…めぐる…! (風野灯織。真乃…めぐる…なら言った)
    • 灯織の餃子コミュでは何故か『SSSS.GRIDMAN』のMADも扱われてしまい、グリッドマンにも助けを求めるようになった
  • かーっ!見んね霧子!卑しか女ばい!(月岡恋鐘)
    • なおこの台詞は『ウマ娘』の「卑しか女杯」等、他の作品(の二次創作)にも飛び火している
  • ていあ〜ん!コイツぶっ殺すってのはどうかなぁ?(三峰結華。ていあ~ん!自体は言った)
  • ぢょ゙ご先゙輩゙が゙え゙っ゙ぢな゙格゙好゙じでま゙ず!(小宮果穂)
  • まこと…キレそうでございます…
    • はいはい凛世が悪うございました
    • 日本は…負けて…おりません…(杜野凛世)
  • なーちゃん、こいつ、今、煽った…!(大崎甜花)
が挙げられる。


最終更新:2025年01月24日 07:04