"Bonjour! Bonjour! Je suis Glass Joe! Ha,Ha!"
(やあやあ、ボクがグラス・ジョーさ!ハハッ!)
出身国:フランス・パリ出身
身長:178cm
体重:49kg
年齢:38歳
戦歴:
1勝(1KO勝ち)99敗
任天堂のボクシングゲーム『
パンチアウト!!』の登場人物。
最初に戦う対戦相手で、ゲーム中で最も弱い敵。
そもそもボクシング業界で「グラスジョー(Glass jaw:ガラスのアゴ)」と言ったら「アゴが脆いボクサー」という意味であり、
名前からして弱いという事をアピールしているかのような人物である
(ただし、彼の名前は正確には「Glass
Joe」であって「
jaw」ではない。
まぁ
ビーム無効なクリスタルボーイじゃあるまいし格闘家が「ガラス」を名乗っている時点でアレだが)。
ファミコン版ではラウンド間インターバルのメッセージで、
"WATCH THE JAW!! DON'T HIT MY JAW!"(オレのアゴはこわれやすいんだから、打たないでくれよ。たのむから)
などと言ってくる。
一応自分の弱点は把握しているようだ。
そんなこと言ってっから負けるんだよ
ゲームの最初に戦うのでプレイヤーは必ずこの選手の事を知っており、その弱さからマスコット的な人気が出たのか、
シリーズのほぼ全作品に登場している名物キャラクター。
スーパーファミコン版『スーパーパンチアウト』では、セルフオマージュとしてガビー・ジェイという選手が登場している
(2作目であるアーケード版『スーパーパンチアウト』には両方とも登場していない)。
フランス出身。38歳という、プロの格闘家としてはかなりの高齢になる選手で、戦歴は
1勝(1KO勝ち)99敗という壮絶な敗戦歴を誇る。
FC版では自ら引退しようと考えているが、Wii版では
医者からボクシングを辞めろと勧められていることになっている。
この戦歴でこの歳になるまでボクシングを辞めずに戦い続け、一応プロのライセンスを持ち続けている根性は大したものと言える。
ガビー・ジェイは56歳で生涯現役を宣言しているが。齢78のジジイ?あれはボクサーのような何かだ
また、気弱そうな見た目に反して
試合中は相手を挑発する事だけは欠かさないというポリシーを持つ。
が、実力の方はやはりゲーム中最弱で、
リトル・マックの手で節目となる100敗目を迎える運命である。
戦歴を見る限り誰かがこいつにKO負けを喫しているはずだが、それが誰なのかは不明。
まぁ年齢を考えてもかなり昔の話(恐らくは20年ほど前)で、ゲームには登場していない選手だろう。
ジョーに負ける様では引退確実だろうし
グラス・ジョーvsガビー・ジェイの試合が2度行われ、彼らがそれぞれ1勝ずつ挙げたと考えれば全ての辻褄は合うが……?
*1
ゲーム中では自分から積極的に攻撃を仕掛けてくる事はあまり無い上、威力もスピードも低いため脅威にはならない。
防御頻度も非常に低く、
適当に攻撃するだけで全弾命中する程。顎が弱いくせに。
時間経過で上述した
挑発を行い、その後に強いパンチを放ってくる
のでカウンターを決めると勝てる。
こいつに勝てない様ではこのゲームの制覇は不可能……と言うか
負ける方が難しいとまで言われている
*2。
Wii版では必ず後ろ向きでダウンしたり、倒れる際の
SEなど、FC版を意識した演出がある。
また、
対戦相手が出身地の母国語を話す様になった影響か、
フランス語で喋る。
そしてK.Oされるとフランスパンやクロワッサンをぶちまける
AC版 プレイヤー ○-× グラス・ジョー(0分15秒 KO)
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FC版 リトル・マック ○-× グラス・ジョー(0分42秒 KO)
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Wii版 リトル・マック ○-× グラス・ジョー(0分28秒71 KO)
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Wii版2周目 リトル・マック ○-× グラス・ジョー(1分06秒 KO)
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ちなみに99度の敗戦の中で、Wii版では世界チャンピオンのMr.サンドマンに負ける場面が存在する。
こんな弱い奴と世界チャンピオンの対戦が組まれてしまったのは一体どういう事情があったのだろうか?
映画『ロッキー』のような展開があったのかも知れないが、生憎こちらは感動的なドラマは生まれなかった
とりあえず
殺されなくて良かった。なにせMr.サンドマンの得意技は3連アッパーカット(アゴ狙い)である。
問題のムービーでもやはりアッパーでやられているが、幸いにも被害箇所はアゴでは無く、側頭部への打撲で済んだようだ。
いや、サンドマンのパンチが側頭部って十分死にかねんような……
Wii版の二周目では通算100敗を記念してヘッドギアを装備し、防御面が強化される。
+
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事の顛末 |
実に不安が漂うのだが、意外にもこのヘッドギアの防御力は本物 *3で、二周目では一周目とは異なる攻略法を要求される。
また、一周目と比べて攻撃面も強化されており、積極的に攻めてくる。これはAC版での二周目と同様。
なお、現在では ヘッドギアは付けていた方が危険だという研究結果が出ており
(視界が狭くなってパンチを避けにくくなる事と、ヘッドギアの防御効果を過信して危険なパンチをもらってしまうため)、
2016年のリオ・デ・ジャネイロ五輪では本当に廃止された。 やっぱり騙されてないか!?
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また、リトル・マックも100敗するとヘッドギアを装着できる。
MUGENにおけるグラス・ジョー
NESMario123氏が製作したものが存在。
ファミコン版の
ドットを使用しており、イントロでは原作で使われていた登場
BGMを聴かせてくれる。
ただし、一部のスプライトや喰らいモーションの判定が欠けており、
投げ技で透明になってしまったり、連続技が当たらなくなってしまうバグがある。
性能は
もちろん弱い。
元のゲームでは画面手前に向かって攻撃する形であるため、MUGENでは常にカメラ目線となり、
体は相手側に向いているように見えるが、実は相手から目線を逸らしていて凄く逃げ腰に見える。
攻撃も画面手前に向けて殴っているので、かなり無理がある様子になっている。
通常攻撃はAボタンでジャブ、Bボタンでフックの2つ。
Cボタンで
ゲージを消費して挑発後に強力なパンチを放つ(技名は無いが、原作で用いていた特徴的な攻撃パターン)。
無敵時間は無いので挑発してる間に潰されてしまうだろう。原作でもそこを狙ってカウンターを打ち込む攻略パターンだったし。
技はこれだけしか無く、ジャンプも非常に低い。歩行も極めて遅い。
AIは搭載されていない。
"Eh? Eh? Vive la France!"
(えっえっ?フランス万歳!)
出場大会
*1
このガビー・ジェイという選手だが、
海外の『パンチアウト!!』wiki
によれば、
元はカフェのウェイターであったが突如ボクシングへの道に入り、
何を血迷ったかグラス・ジョーボクシングスクールに入門。
唯一の勝利はそのグラス・ジョーから挙げたもので、他は師匠と同じく99敗を喫したという
どう見ても人生を誤ったとしか思えない男。
年齢はすでに56歳。いったい彼に何があったのだろうか。
SFC版 リトル・マック ○-× ガビー・ジェイ(0分06秒26 KO)
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ちなみにボクシングの人気が日本とは大違いの海外では『パンチアウト!!』の人気もまた段違いで、
wikipediaには登場する全選手の個別ページが存在し、『パンチアウト!!』wikiも異様に詳しい。
特に、ほとんどの選手のページに書かれた「この選手が本当に存在したらどれほどの反則になるのか」のリストは必見。
主人公のリトル・マックからして大量の反則を犯しており
(18歳以上でないとプロのリングには上がれないので17歳のマックは出場自体できない、スターパンチを打つ時にジャンプするのは反則、など)、
いかに『パンチアウト!!』世界のボクシング界はルール無用の四角いジャングルであるかが分かる。
*2
元プロボクサーの
マイク・タイソン氏が本作をプレイした事があるのだが、何と
グラス・ジョー相手に敗北している。
現実のボクシングとゲームとでは勝手が違った様だ。
*3
本人も相当気に入っているのか、試合中の挑発の一つに「Alors, ça te plait?(
こいつをどう思う?)」とマックに聞くものが追加される。
最終更新:2025年04月12日 21:42