神キャラ

そもそも神キャラとは

神キャラとは、通常のMUGENキャラクターのランク付けでは該当しないような更に極まったレベルのキャラが製作されていった過程で醸成された、
本来のMUGENが想定したものとは全く異なるルールで戦うキャラの総称である。

時折「狂キャラよりも強いキャラが神キャラ」と言われる事もある。
確かに純粋な性能面で比較すれば狂キャラよりも神キャラの方が基本的に強力ではあるが、
はっきり言って狂以下のランクと神ランクはその目的や対戦形式等を見ても完全に隔絶したものであり、
強さの指標となる基準も全く異なるため、この例えは適切では無いと言えよう。

この名称は黎明期に「神~」「ゴッド~」といった名前のキャラが多く、文字通り「神」と言わんばかりの格ゲー離れした性能を名前と掛けた事に由来するもの
(海外ではGodと訳されるが、その他Nukeという呼称が用いられる傾向にある)。
「神曲」「神作画」などといった同人・ネット界隈での高いクオリティを称賛するスラングとは意味合いが異なるので注意。

 神キャラを取り巻く環境は時代によって変遷しており、以前の認識とは全く異なった点、変化した用語も多い。
以下はその中でも2025年現在における「神キャラ」、及び神ランクの概要やその区分を解説する。

+ 以前の「神キャラ」記事の内容はこちら

神キャラとは、通常のMUGENキャラクターのランク付けでは該当しない、更に極まったレベルで製作されたキャラクターに付けられる集合概念の一つである。
名称はキャラに「神~」「ゴッド~」といった名前のキャラが多かった事、
文字通りと言わんばかりの格ゲー離れした性能を名前と掛けた事に由来する。
「神曲」「神作画」などといった同人・ネット界隈での高いクオリティを称賛するスラング(用語)とは意味合いが異なる
(「神のように凄い」と感じさせる点においては共通しているが)。

上記の通り、絶対に負けない事、および「絶対に負けない」とされているキャラに勝つ事が全てであり、それ以外の要素は見た目も演出も余禄である。
過去に「論外」(絶対に負けない)と呼ばれていたキャラの1体、オメガトムハンクス工夫を凝らして撃破した製作者が居り、
以降、オメガトムハンクスを倒せるキャラにも負けない防御方法を工夫→オメガトムハンクスを倒せるキャラにも負けない防御方法を突破できる攻撃方法を…
と、技術の模索と革新が進んでいった経緯がある。
なお、ここで紹介されているキャラはほんの一部に過ぎない。
より詳細に知りたい方は、専用のwikiがあるためそちらを参照する事が望ましい。
オリジナルキャラおよびページが存在する一部のアレンジキャラについては、MUGENキャラクター紹介8を参照の事。


神。所謂ゴッド。相手を倒す事に特化したキャラ達の総称で、狂以下と比べると全体的に高く特殊な性能をしているのが特徴。

神キャラと称されるキャラの対戦は、「格闘ゲームではない。CNSを使ったパズルだ」とも言われる。
平たく言えば、卑怯」だろうが、「」だろうが、最終的に「勝ち」さえすればOKであり、
勝利の称号を得るためには手段を選ばないキャラクター達
であると言っても過言ではない。
勝てばよかろうなのだァァァァッ!!
攻撃は一撃必殺、防御は常時無敵がデフォ(演出としてライフが減る事はある)。
単純に火力を上げる、敵のライフを強制的に0にする、防御力を上げる、ライフ超回復を行う、といった比較的常識的な攻防は早々に対策が研究されて行き、
その果てに、MUGEN自体の特殊仕様やバグを、意図的にキャラの構成要素に組み込むようになっていった
(そのため、「n択」などの格闘ゲーム的な駆け引き・性能も一切意味をなさない)。
正に本当の意味で「バグとしか思えない強さ」「存在自体がバグ」(というか、「バグそのもの」)と言えよう。
また、そういったバグを利用しているためWinMUGEN専用が殆どで、
逆に仕様が変わった新MUGEN1.0&&1.1専用の神キャラというものは、新MUGENが登場した2009年以降、現在に至るまで未だに存在していない
(新MUGENでは新規追加されたステコン「Cond」が使用可能で、旧Win版では使えなかったヘルパーリダイレクト技術が使えるが、
 あまりピックアップされていない。
 Win版限定の%nF1の代替と期待されていたが、どうやらこの技術で突破できるような防御方法は、とっくに通り過ぎた地点であった模様)。

現在では相手の強力な攻撃を無力化しつつ有意な情報を素早く正確に探知し、自分の攻撃をいかに相手に食らわせられるかが要とされている。
などはよくある事。さらには、
といったような行為も仕様の範疇とされている。

HPや攻撃力・防御力など、ステータスの単純な数値は一般的な格闘ゲームのキャラクターと大差ない場合が多い。
これは、「狂」までの性能基準は体力・技性能・無敵時間といった格闘ゲームの範疇で照らし合わせられるが、
「神」以降ではHPや攻撃力・防御力などステータスの殆どシステムで制御しているので、単純なステータスは意味をなさないためである。
一方で並キャラと大差なく見えても、実は通常攻撃が全て飛び道具だったり本体に見えるのは本体ではないような特殊なキャラもいる。

攻撃性能と防御性能の差がアンバランスだったり、
いたずらにドローゲームを連発するキャラは好まれず、後述する「論外(または準論外)」と呼ばれる場合が多い。
このキャラ層はMUGENキャラ全体に比べれば非常に薄いが、「狂」同様に内部での差が大きい。

神キャラを扱った主な動画

今現在、神キャラ達は日進月歩のペースでインフレし続けており、
動画投稿時と現在とでは中身が全く別物になっているキャラも多いので、動画を見る際には投稿日を確認してからが望ましい。

神キャラは即死攻撃を仕込んだ特殊な画面全体攻撃を所持しているものが多く、
それには派手なエフェクトを伴う技が多いため、特に神キャラが使うものは「大魔法」と一括して呼ばれている。
最近の神キャラ同士の戦いは、内部的には互いの即死を狙い合う複雑な戦いをしていても、
外面的には互いに大魔法を出し合っているだけのド派手な魔法合戦(通称「花火大会」・「驚きの白さ」など)になる事が多い。
個体差こそあるものの、神キャラは総じて複雑なcnsが組まれており、中にはとんでもない記述量に達しているものもある
(無論通常のランク内に収まるキャラの中にも、神キャラと同じシステムを搭載したり恐ろしく複雑なcns記述を持つ者はいる)。
余談だが、凶狂キャラや神キャラ達が狭い室内ステージで暴れると、「神キャラでも壊せない建物」「建物が最強」などと言われ、
「耐震住宅」をもじり「耐神住宅」タグが付く事がある。

内部では狂・凶のように下位神・中位神・上位神と細かいランクが存在する
(また逆の言い方で、神上位・神中位・神下位もある)。
ただし現在において、基準と言えるものはほとんど無い
強いて言うならば、神としてのランク付けは、ほとんどが使用する即死の種類や混線などの有無によって決まる。
神キャラは1対1での戦いだけならそれぞれの強さを比べる事が可能でも、具体的なランクというものは無いも同然と言ってしまってもいいだろう。


準神
MUGENキャラのクラスについて語るスレで新たに考案されたランクであり、
強さ自体のランクの上限をここまでとし、ここに含まれる以上のキャラを全て凶悪キャラとして扱うという方式である。

Rare Akuma竜子1stジョーカー式(9P AILv7 ダメキャン300)といった狂最上位に専用対策無しで互角以上の戦績を修められ、
さらに下記の5キャラ(通称:「準神五柱」)の内1体でも即死させられる(つまり、高精度の混線や強制死の宣告を持つ)なら、
同時に「神キャラ」の称号も得られるものとする方式
(よくある勘違いとして、準神は狂以上、神以下というものがあるが、そもそも強さの総合的な評価ランクではない)。
この方式で言う神キャラとは、総合的な強さではなく、如何に多くのキャラを倒せるか、という
一定の殺傷力(後述)を有したキャラ達「のみ」の「殺傷力基準ランキング」みたいなものである。

ランク策定にあたり準神を含める場合の神の門番としては、
これらを即死させれば神キャラ入りする事になるが、専用対策による即死・判定勝ち・削り倒した場合は無効である。
なお、このランクの内の事情はまだ不完全であり、変わる可能性もしばしばある
ただし、準神における神キャラは概ねキャラの殺傷力のみを基準とする評価方法であり、同ランク内での防御性能や搭載技術は全くの考慮外である。
そのため、耐性が旧論外・準論外属性の準神キャラに防御面でそれほどでもない神キャラが負ける事も有り得る。
下のランクに負ける事自体は他のランクでもそれなりに発生する事ではあるが、
強さ順である準神より下のランクとは基準が異なっている事に留意する必要がある。

など。
元の「狂上位から中位神」に関わる大会を開くにあたり参考になる階級だが、
昨今一部のキャラで準神仕様域内の攻撃に対する防御性能向上が試みられており、試合にならない状況が次第に増えつつある。
準神基準の定着には今後、防御性能を検討する必要があるだろう。
なお、準神ランクの採用については各人の意志に委ねており、従来のランク分類の使用を禁じているわけではない。
準神を使用する場合の神キャラは旧基準の上位神とほぼ等しいためか、準神採用時でも上位神は神キャラではなく上位神と称される事が多い。
まだ曖昧なまま設立したランクなので、同じ準神に位置すると思われるキャラ同士でも、神キャラ同様絶対に勝てない組み合わせが多く出てくる。
主な例としては、「異常な無敵キャラ」(シャルロットうめぇ氏AILV5)から「狂の許容範囲を超えた即死を連発(野生七夜12P、HIGE10P)」、
「即死にも耐える防御性能充実(銀の聖者9P)」のキャラなど。
だが、例を挙げた中の2つの項目に当てはまるキャラもいるわけであり、ランク内の差が激しく、基準自体もまだで的確に成立されてないため、
準神に批判的な凶悪界からは大会の開催は非推奨と言われている。

また、余談ではあるが、2018年3月現在凶悪ロダにアップロードされている撃破挑戦と呼ばれるキャラ達は、
殺傷力が考慮されていない(それどころか攻撃してこないキャラもいる)が、
耐性は専用対策必須な準論外、もしくは汎用での撃破が難しいキャラが大半である。
これらのキャラも殺傷力だけは準神に届いていないが、耐性面を考慮すると準神と呼ばれる事が多い。

主な動画


撃破挑戦
「倒してみせよ」

神キャラ達相手に対戦する事を想定して作られたキャラの事を指す。
具体的には、
  • 狂以下では倒せないが汎用技術で倒せる
  • 狂以下では倒せるが神キャラだと倒すのが難しい
  • 汎用技術での撃破が無理で専用対策必須
などが該当する。
耐性面が神を想定している点は上記の準神と内容自体は似ているが、
必ずしも全ての準神キャラ=撃破挑戦キャラというわけではない。


下位神
多岐に渡るバグ利用即死攻撃の手立ての内、複数カテゴリによる討伐を許し、
一方で自身もそれらの攻撃の内幾らかを選んで使用する。自分の攻撃で死ぬとは限らない。
狂キャラの攻撃でも一応は落ちる可能性があるように調整されているものの、
狂キャラ(少なくともステートの仕様を正規の手順で利用する程度のキャラ)では確実に耐えられない攻撃を、
ほぼ常時ばら撒いて戦場を掃討する(ルナティック11P、R.S.P.2nd常時覚醒など)。
削り以外を無効化するものの理論上討伐可能であり、用いる攻撃もある程度の範囲に収まっている耐久型(ミズチTYPE-M、神速久那妓10P)など、
イカれてはいるが性能面に多少の手心が加えられているキャラの集まりである。
残してある隙の大小などから戦績、ひいては実力の幅がそこそこ広く、下記の中位神以降とは一線を画している節がある。

具体的な判断基準としては、前述の狂最上位を相手に圧倒しつつ、
なおかつ準神五柱を1体でも汎用技術で即死させる事ができればこのランク相当と言える。
準神と大きく違う点は、 狂キャラを圧倒できる力を持っているかいないか という点。
当然ながら汎用削り、専用対策を用いた即死は無効である。
準神5柱のうち倒すのに混線バグが必要なキャラがいるが混線バグなしでの即死、宣告などでも撃破可能なキャラもいるため、
下位神になるためには混線バグの搭載が必須かと言うとそうでもない。

2016年9月時点での該当キャラは以下の通り。


中位神
比較的敷居が低い下位神に対し、中位神と呼ばれるためには、
精度の高い超即死OTHキラー、超即死投げ、常設凍結当身といった神の攻撃の花形と呼べる攻撃手段を複数持っており、適切に用いる。
一般に広く普及している攻撃手段であるReversaldefやターゲットステートコントローラーのつけ込む隙が(混線の介在を除いて)一切無く、
外因性の即死によって倒される事は少ない。
これらの技術持ちがほぼ必須であると考えられる。
攻撃手段の中でも内因性即死の鍵となる混線に関しては扱いが難しく、
耐性は持っているが攻撃に用いない、混線を用いるもののそこから大した攻撃を行わない、
大技などで用いるが自身がより程度の低い即死・削りにより安定して倒されるなどの「手加減」が無いキャラは、
上位神として扱われる事になるだろう。
また、高度条件下からの落下死(アーマー貫通砲)やtaginといった特殊な即死に関しては、
関与必須とまでは考えられていない場合が多い。

2016年9月時点での該当キャラは以下の通り。


上位神
混線などによる即死準備および即死手段を持ち、
神キャラの中においても一定以上のキルスコアを得られるよう調整された、神キャラの一つの到達点である。
ここから先の領域は、作者側の絶え間ない修練と研鑽がほぼ必須となる。
上位神と呼ばれるためには、自身も混線を始めとする様々なKO手順に対し一定以上の耐性を持ち、
その他(論外攻撃を含む)製作者の意図しない方法では敗北に至らない構造になっている。
汎用邪眼キラー(準汎用)、強制死の宣告、変数弄り、親変更、探査(潜入型、利用型問わず)など記述自体の難易度が高く、
かつ大半のキャラに対して有効な即死に搭載し、それらを精度良く適切に扱える事。
これらの条件を満たしている事が最低条件であろう。

2016年9月時点での該当男女4キャラ(参考:2016年神最上位検定)は以下の通り。

ちなみに混線、親変更、探査などを積んでいてもキルスコアが芳しくないキャラもいれば、
準神五柱を即死できなくても削りだけで上位神並のキルスコアを叩き出せる怪物キャラもいる。


神最上位
上述したように、一口に神キャラと言ってもその実力はピンからキリまである。
そんな中でも、倒せるキャラの幅が特に広い(殺傷力が高い)部類のキャラはこのように呼ばれる場合がある。
分かりやすく言えば、
などの上記のほぼ準論外に近い彼らを専用対策無しで汎用もしくは準汎用で即死させられるキャラ、それらを最上位と呼ぶ。
殺傷力だけを見れば攻撃論外を除けば全ランク中でも最強の層だが、
それは自分自身に干渉して死亡するという危険性も孕んでいるという事に他ならない。
だが、このランクに該当するキャラ達はどれも完成度が高く、普通に見ていてもその様な事態はまず起こらないだろう。
つまる所、それは 下手な論外キャラよりも高い即死耐性を持っている という事を意味する。
そのため、「これは神最上位だと思う」「いや準論外じゃね?」「上位神上位でしょ」というような不毛な議論が、
掲示板や動画のコメントで起こる場合も少なくない

2017年現在では神最上位を名乗るための大きな指標として白霊夢氏が毎年上げている
神最上位検定での検定結果が最近の神最上位を決める基準となりつつある。
この計測結果では成績上位10キャラのみ最上位という扱いであり、上位10組に入るのは狭く険しい登竜門と言える。

  • 2018年神最上提名公布

+ ←過去の結果
  • 2013年神最上測試公開

  • 2014年神最上測試公開

  • 2015年神最上測試公開

  • 2016年神最上測試公開

  • 2017年神最上測試公開

時代の流れが特に速いと言われる神キャラ界にとって、最も速いのがこの最上位であるため、
最上位かと思っていていたら知らぬ間に最上位じゃなくなっていた、という事も十分有り得る。
毎年行われる神最上位検定においても、その年は最上位でも1年経ったら上位神に落ちていた、なんて事が普通にある。

  • 2016年9月時点での該当キャラ一覧(参考:2017年神最上位検定)
+ ...
  • 2017年9月時点での該当キャラ一覧(参考:2017年神最上位検定)
+ ...

ぶっちゃけるならば、基本的に上位の神キャラについて語る場合、
直接対決そのものに意味が無いため、話題に上るのはほぼ攻撃性能のみという事になる。
よって、最上位神レベルの攻撃性能を持つならば、防御性能が狂に毛の生えた程度だろうが論外だろうが問題にはならない場合が多い。
直接対決そのものに意味が無いのは、神最上位勢のほとんどは撃破するのに専用必須な準論外級の耐性と耐久力を持つ
(詳しくは後述の準論外の項目を参照)、
もしくは防御論外であるので直接対決しても大体ドローになるからであろう。
更に言えばMUGENの性質上神キャラ以上は、1P側選択のキャラが完全に有利(例:開幕混線が動かない)なため、
同じ条件にするならば尚更直接対決する意味がない。
ただし、中には敢えて耐久力を低くしている神最上位もいる(強制死の宣告などの関係で)が、
それらのキャラも神最上位と言われるだけあって十分に硬いので、そうそう撃破される事はないと考えていい。
また、これらのキャラでしか倒せないキャラもいたりする。


準論外
論外キャラには基本的に撃破条件が設定されていないが、敢えて設定されている場合、
または、今まで倒せなかったが、親捏造(もしくは他の技術)によって倒されるようになった論外キャラが「準論外」と呼ばれる。
この層に位置するキャラは、ダメージを受けたり即死の条件が異常に厳しかったり、相手の強制宣告を誘発する必要があったり、
倒すまでに膨大な時間がかかったりするなどで、撃破するには専用対策必須である場合が殆ど。
主に理論上倒せる場合と、タイムアップで負ける余地がある場合に分けられるだろう。
「論外は負けない事が前提だが、準論外は負ける余地がまだ残されている」といった認識でも構わない。

しかし、後述の通り理論上親捏造を使えばどんなキャラだろうと撃破できてしまうため、
2017年現在における準論外の定義としては「%nや親捏造直死などを使わず専用対策や汎用技術持ちの神キャラでK.O.勝ちが可能なキャラ」というイメージが強い。
故に撃破条件が設定されていないが、タイムアップで勝つ事が可能な「神キャラでK.O.が不可能なキャラ」は、本来であれば「防御論外」という表現が正しい。

また、防御論外と比べると防御性能・即死耐性面では準論外の方が上、という場合が非常に多い。
これは自身が上位神以上の実力を持とうとも、実力を出し切る前に倒されてしまっては意味がないためである。
特にターゲット撃破形式大会の中には、神キャラで撃破可能な攻撃論外が出てくる可能性もあるので、耐性を上げておくメリットは十分にある。
以上の事から、殺傷力検定で上位に食い込んでいるキャラ達は自身の力を限界まで引き出す必要があるため、専用対策必須な準論外である事が非常に多い。

汎用or専用でK.O.可能なキャラ

汎用or専用でK.O.不可能なキャラ
など。


防御論外
神以下が倒せるように作られている事に対して、
  • 常時無敵
  • 喰らい判定が無い
  • 何もしてこない
などの理由から攻撃が当てられず、倒す方法が全く無い(少なくとも作者はそのつもりで作った)キャラ達の総称である。
要は負けない事に特化したキャラであり、そのため(一応は)戦う気のある神キャラと区別される。

この特性から必ずしも攻撃面まで強力とは限らず、ひろしセクロスの金カラーのように「攻撃面は並キャラ」というキャラや、
極端なケースだとDancerのように「琥珀にゃん12Pと戦っても死なないが、攻撃しないのでウルトラマグナスすら倒せない」というキャラもいる
(というか、当身含む攻撃技をしてこないキャラはこちらの当身系即死が使えないため、即死攻撃をやってくる連中よりむしろ倒しにくい)。

本体に喰らい判定が無いキャラには長らく攻撃を当てる手段が見つからなかったが、相手が手を出してくるのであれば、
ダークアテナが初めて搭載したオメガトムハンクスキラーによって倒す事が可能となった。

かつて論外と呼ばれたキャラ達
など。
ちなみに、A-Bomb以下3体にはオメガトムハンクスキラーも通じない。
それでも今では専用対策すらなしに、MUGENを落とさずに即死させられるのだから、神キャラ界の進化は恐ろしいものである。


現在論外と呼ばれている主なキャラ達
など。

技術進歩により論外と言われていたキャラ達の撃破が相次いでいる事により、純粋な論外キャラは以前に比べると少なくなっている
(とはいえ「ゲーム」として見るならば、神キャラの殆どが「論外」と言われても間違いではない事は確かである)。

+ おい、試合しろよ
神キャラを皮肉ったジョークキャラとしてカンフーマン改変した、
  • 界王(試合が~とか言う以前にキャラセレクト後のVS画面ロード中にMUGENを落とす)
  • 魔王(VS画面ロード中に~とか言う以前にキャラセレクト画面ロード中にMUGENを落とす)
  • EFB(選択すると試合が始まらず勝手にGoogleで「エターナルフォースブリザード」と検索させられる。
  • 怠惰意思(試合が始まる直前にEscキーを押して強制的にキャラセレクトに戻る)
  • Movie end( デレデレデェェェン→IGAAAAAAAAA→TAKEDA★TAKASHI→しまむらゾーン→キャストーッ!→よう!→ドゥゥゥゥゥゥゥゥン
など、もはやMUGENの存在意義を疑うレベルのキャラもいたりする。

だが、ここに書かれているキャラ達ですらも、近年類稀なる製作者達の技術進歩により撃破されている(A-Bomb MK-2、マハヴィロ3など)。
元々は「絶対に、どんな手段を使ってでも倒せない」というキャラが集まるランクだったため、
%nなどの隔離技術で倒せるようになった今、昔ほど論外という存在は薄れてしまったかもしれない。
が、それでも隔離技術を用いなければ撃破が不可能なキャラが多いため、撃破条件が設定してある神キャラよりは倒される要素が少ない。
まさに「MUGEN」という名前通り、可能性は永遠に存在するのかもしれない…。


攻撃論外(ランク:内部論外)
あるMUGENのバグを使用すれば、試合さえ始まればほぼ全てのキャラを撃破可能な事が確認されている。
これは超即死から派生した一定条件下で「相手の生存フラグを直接書き換える」というもので、
これにより理論上は全てのキャラを倒す事が可能となった。
主に「直死」、「P消去」などと呼ばれる場合が多い。
この強力無比に見えるバグだが、キャラ登録数やアドオンなどにも影響される、動作が重過ぎるなど、
そもそも非常に不安定であり実用化・汎用化された例はほぼ皆無。
研究の結果、OSがvista以降であればそこそこ安定するようになったものの、
動作上はウイルスに近い挙動なので、使う際は自己責任でどうぞ。

このバグを使用している主なキャラ


攻撃論外(ランク:外部論外)
近年では、MUGEN以外のプログラムを用いて只管に自キャラの勝利を目指しているキャラがいる。
これらは日本で着手している製作者が殆どおらず、大多数が海外製キャラとなっている。
外部論外クラスともなると、同じ土俵のキャラでなければ勝つ事が不可能になる。
というより、最早外部ツール用いてる時点でMUGENという枠を超えてるよね
内部キャラと大きく異なる点は、そのキャラのフォルダに.exeファイルのような普段MUGENで使用しないファイルが混じっていて、
それが.batファイル(通常であればキャラのコマンド用ファイル)で実行されるように仕向けていたり、
.batファイルの記述にMUGENで使用しないようなdosファイル特有の記述があればほぼ確定である。
また、外部論外の中にはMUGENを実行しているパソコンのOSを破壊する本物のウイルスキャラも過去にあったため、取扱いには細心の注意が必要。

外部論外クラスの主なキャラ
  • 現実ドナルド・忌
  • 仮想ドナルド
  • UーNue
  • One Hit Kill Yee


なお、(どのランクにも言える事だが)神キャラが登場するMUGEN動画において、キャラ性能や攻撃方法に対して批判の書き込みをするのは御法度である。
MUGENではどのキャラクターも製作者の「製作意図」がある訳であり、神キャラもそんな「製作意図」によって生まれてきたキャラである。
例えば上記のオメガトムハンクスの場合、「エンディングだけを見たい時に勝ち進むため」のお助けキャラだったそうである。
これ以外にもボーナスステージ系キャラなどは、内容にもよるが意図的に論外・準論外になっている事がしばしばある
(例:無双系ミニゲームでは敵を倒しても倒しても一向に相手のHPが尽きないなど)。
それらに対して「面白くない」「つまらない」「何が楽しいの?」と、感情的な書き込みをするのは、
キャラ全般の製作者に対しても批判をしているようなものでもある。
キャラの製作意図、コンセプトはきちんと把握した上で、発言をするように心がけよう。

目次


2025年現在の神ランクの概要

神キャラの主目的

神キャラの目的を一言で言えば「どれだけ多くの相手を倒せるか」
攻防でライフを減らし合うような通常の試合の範疇には収まっておらず、あらゆる手段や技術を尽くしてでも(後述の例外あり)相手を倒す事のみを求めている。
ここで地味ながら重要なのは「勝つ(判定勝ちも含む)」事では無く「倒す(KO勝ちのみ)」事が目的である所。
他のランクではタイムアップした際の判定勝ちも立派な勝ち扱いになるものだが、神ランクの大会においては、
KO勝ち以外(判定勝ち、引き分け、判定負け、KO負け、エラー落ちetc.)全てが「相手を倒せなかった」訳で同じ扱いとなる場合が殆どである。

このため、神キャラにとって重要なのは攻撃面、もとい殺傷力であり、ここだけで神キャラとしての実力が決定すると言っていい。
極論殺傷力が非常に強力であれば、たとえ防御面が非常に脆かったとしても神キャラとして認められる
(勿論相手からの攻撃を耐えられる程度の耐性があった方が相手を倒しやすくはなるのは言うまでもないが)。

また、以前は神キャラと言えばド派手な演出を伴うものという認識が一般的であったが、
現在では殺傷力を最重視する風潮もあって大魔法等の演出を有するキャラは減少している。
一方で狂キャラの演出は以前に比べ格段と派手になっているため、今となっては狂の方が派手とも言われる事も

神ランクの対戦方式

神ランク大会において非常に特徴的なのが「神キャラ同士が直接戦う訳では無い」という点であろう。
これは前述のように神ランクにおいては殺傷力が最重視され、単に神キャラ同士を直接対決させても殺傷力を計る事が出来ないためである。
更に言えば全開の状態で戦うために神キャラは原則1Pサイドに置かれる事を想定しており、
2Pサイドに置かれた際の動作を保証しないキャラも多いため、そもそも直接対決形式の大会は現在では成立しない。
このため、神ランクの大会では対戦相手と直接戦うのではなく、神キャラにも耐え得る程の性能を持ったキャラ「ターゲット」と呼ばれる)と戦い、
それを撃破出来たかどうかで殺傷力の優劣を競う、という方式が一般的となっている。

神ランクの略歴

このランクは過去に「論外」(絶対に倒せない)と考えられていたキャラを工夫を凝らして撃破した製作者が居り、
以降も耐性を工夫して撃破されないキャラが登場→この耐性を突破できる技術の発見…と、技術の模索と革新が進んでいった経緯がある。
特に2007~2011年頃は新技術の発見が非常に目覚ましく、軽く挙げるだけでも永続ターゲット、OTHK、ステコンオバフロ、混線、親変更等と、
現在の神ランクでは欠かせない様々な技術が相次いで発見、実用化された。
やがて新規技術に関してはその殆どが開拓されたものの、2025年現在も新しい神キャラの公開や更新は続けられており、
製作者の間では未だに殺傷力の研鑽が行われている。

ちなみにこの技術開拓の際に発見された技術の中には、例えば「直死」のような相手の状態に一切依存せずに倒せてしまうものも存在する。
しかしこのような技術はあまりにも強力であり、それまでの神キャラの研鑽を根底から覆すようなものであるために神ランクから隔離され、
別のランクで扱われる事になった
(「隔離」という言葉自体はそれ以前から存在したが、当時は神キャラ大会に登場した絶対に倒せないキャラ、
 つまり論外に対する冗談混じりの呼称として使われていた。
 直死等の発見を機に意味が段々と変わり、現在はこういった技術、ないしはそれを使用するキャラを隔離と呼ぶようになっている)。

このため、現在の神ランクは「一定のレギュレーション内での」殺傷力の限界を競う競技であるとも解釈出来る。

「隔離補助」について

前述した隔離技術は何でも可能にしてしまうかのような自由度の高い技術であるため、扱い方次第ではこれまで不可能だった演出表現を可能としたり、
膨大な記述を簡略化して容量やキャラそのものの読み込み時間を短縮したりといった活用法も存在する。

先ほど隔離は神ランクから分け隔てられたと記述したが、現在ではこういった殺傷力面に直接関係しない補助方面での利用であれば隔離技術を使用しても問題ない
という見識が一般的となっている。
特に神キャラとは切っても切れない程重要な技術でありながら、
恐ろしく膨大な記述(テキストファイルでありながら20~30MB)が必要となる全領域親変更は、
現行の殆どの神キャラが隔離技術を補助面で使用して大幅な軽量化を行っている。*1

また、殺傷力の観点から試合中の挙動は出来る限り軽い方が良い(挙動が重い場合だと制限時間までに行える事が限られてしまう)事から、
現行の神キャラでは殺傷力の研鑽と同時に試合中あまり重くならないように気を使っているキャラも多く、
非常に軽いキャラであればむしろ凝った演出を有した狂キャラの方が重い、なんて場合もある。
単純なPCスペックの上昇も相まって、かつて存在した「神キャラ=重い」という印象は現在だと随分と薄れているだろう。

「専用対策」について

神ランクの他の特色に、「専用対策(略して専用とも)」が公然と認められているという点がある。
これは特定の相手と戦った場合にのみ専用の攻撃手段を用いて撃破するというもので、基本的には相手のnameを見て判断する。
しかしこれは名指しで相手を倒すものという事で狂ランク以下では余程の事情でも無い限りはご法度とされ、界隈でも何度か発覚、問題化している。
ところが神ランクでは持てるあらゆる手段を尽くしてでも相手を倒す点が重視されるため、
この専用対策すらも殺傷力を高めるための有効な手段の一つとして用いられ、主に構造上の相性が悪くどうしても撃破するのが難しい場合であったり、
そもそも専用対策をする事が前提である超高難度のターゲットに対し用いられる。

反対にこういった専用を用いない場合は「汎用」と呼ばれ区別されている。
後述の「殺傷力検定」の場においては対戦相手を専用を用いて倒したか、或いは用いずに倒したかで評価が変動する形式が一般的である事から、
汎用でも倒せるようなターゲットは出来る限り汎用で倒す事が望ましい
また、検定においての公平性、及び主催者の負担削減のためや製作者自身での管理のためにも、
神キャラは所持している専用対策を何処かに明記する事が望ましいだろう。

他に「準汎用」という用語もあり、これは特定の相手を倒すためだけに特定の攻撃手段を実行するものの
それを専用対策で行うのではなく汎用の一手段として実行する(つまり有効では無い相手にも行う)ものである。
ただしどの辺りまでを準汎用と呼ぶのか、何処からを専用として扱うのかという点は
(特定のステータスを持った相手にのみ実行する、特定のanimを持った相手にのみ実行する etc.)、
非常に解釈が分かれる点となっていて議論の余地が残る。*2

神キャラ製作のハードルについて

神キャラは演出では無く殺傷力が重視される性質上、製作に際しても別ベクトルにおいてハードルの高いランク、という印象が根強い。
実際以前は神キャラの製作は非常に困難で、新規公開の神キャラ(新神とも)が中々増加しないという懸念がずっと存在していた。
それ故に数々の有志による神キャラ製作の環境整備が進んでおり、現在では以前と比べ製作のハードルは大きく下がったと言える。

特に神キャラにおいて重要な各々の技術が、有志公開のテンプレートでほぼ全てを賄えるようになっており、
X(旧Twitter)やDiscordサーバー等での情報共有も盛んに行われているため、それらを活用すれば初製作であっても神キャラ製作が現実的なものとなっている。

もう一つ神ランク参入を拒む壁とされたターゲットになるキャラ収集が大変という面も改善されており、
著名なターゲットでありながら正規公開先が無くなってしまったキャラが纏めて転載されていたりと大分集めやすくなっている。
勿論前述のコミュニティ内で聞くのも手段の一つ。

環境が整備されたとはいえ一朝一夕で製作できる訳では無く、参入が増えその分神キャラ内での競争が激化したという側面もあるものの、
もし「神キャラを製作してみたい!」という方が居れば先ずは恐れずにチャレンジしてみては如何だろうか。

神キャラのランク区分の手法

本来キャラの強さを示すランクは特定のキャラ(審査員)複数体と戦わせる事で導き出すのが主流だが、
殺傷力のみが問われる神ランクにおいては前述のように神キャラ同士が直接対決する事は無い。
そのため、神キャラのランクを調べるにはそれ以外の方法が求められる

有志が製作した殺傷力チェッカーと戦わせる事で簡単に概ねのランクを導く事も可能ではあるが、
それより手間は掛かるものの実力を計るに十分な信頼のある手法として、
現在神キャラのランクを区分するにあたって大いに参考にされているのが有志が企画・開催した所謂「殺傷力検定」である。

この殺傷力検定は前述のターゲットを何体も用意し、それらと神キャラを戦わせてどれだけ多くのターゲットを倒せたか、という点をポイント式で評価するもので、
現在では国内や海外での主催で複数の検定が開催されている。
原理的には他ランクの審査員制に近いが、それらの審査員が多くとも10体くらいには収まるのに対し、
殺傷力検定で戦う事になるターゲットの数は一般的に100体という途方もない数になる。
更に神キャラは出来る限り多くのターゲットを撃破する為に長時間戦う傾向にあり、
そのために1戦辺りに費やす時間も他ランクより長い(検定、大会では1戦辺りの制限時間が15~20分である事が多い)ため、非常に大変な作業となる。
しかしそれ故に各々の神キャラの実力をかなり正確に視覚化して比較出来るのが強みであり、
新しい神キャラが公開された際などにもその実力を計るために用いられている。

また、検定と似たものに「検証」と呼ばれるものがある。
これは検定と異なり各々の神キャラのランクを区分する目的を持たず、規模も検定が100体のターゲットを用いたのに対し、
検証は50体であったり25体であったりと小規模かつまばらである。
検証結果を見てもそのキャラのランクは直ぐに分からないものの、概ねの実力を相対的に評価する事は可能であり、
またターゲットの数が少ない事から比較的手軽に行う事も出来る点が強み。
中にはターゲットが全て特定の技術を要求するものに偏らせる事で、特定分野の精度を計る点に特化した個性的な検証も存在する。

次の項であるランク解説では、この慣例に従って殺傷力検定においてどの程度のターゲットを撃破出来たかを主な指標として解説する。
概ねの目安も併記するが、実際の検定では専用対策を用いた撃破に対し評価を幾らか差っ引いたり、
撃破難度の高いターゲットに対しボーナス点を付与する場合もある。詳細は各々の検定動画を参照されたし。

神キャラのランク解説

神ランクでは「〇〇神」と「神〇〇」という二つの表記が混在しているが、本記事では全て「〇〇神」で統一する。
上位神以降は各々のランクに該当する神キャラを挙げて紹介しているが、環境や時代によって変遷する可能性が大いにあるため参考程度にする事を推奨
また、ここで紹介しているのはほんの一部である。もっとキャラを知りたいという方は有志が開催している検定、 大会 等を参考にすると良いだろう。
べしまじなり氏 MGO(リンクは第3回のもの)
OPT氏 DtV(リンクは第2回のもの)
ふくじら氏 LT-DC(リンクは第2回のもの)
圧縮箱氏 GToS
WhiteReimu氏 神最上測試(リンクは2024年版)


神キャラのランク区分

下位神

かつては直接対決の延長線上にいつつ狂ランクとは一線を画す攻撃面を有したキャラの呼称として用いられたが、
現在ではそういったキャラが一般に「狂上限」と呼ばれるランクで区分、理解されるようになった上、
現行の神ランク大会はある程度殺傷力を持つ事が前提となった形式であるため、滅多に用いられない呼称となっている。

一応後述の中位神よりも性能が低いという事を踏まえ、一部検定では概ね撃破数1.5割未満のキャラを下位神と区分している
故に強いて定義するならば「神ランク大会に参加する事を想定しているものの、技術不足や重篤な不具合によって実際に大会で戦う事は難しいキャラ」
とすべきかもしれないが、製作者、大会主催者によって解釈が分かれる所なので明確な決定は難しいだろう。

余談だが「神ランク大会に参加する事を想定しているものの実力が低い」とあくまで自称する神キャラが下位神(或いは中位神)と名乗っている事が稀にある。
基本的に実際の実力は遥か上、それどころか最上位神にまで手が届くようなキャラすら混じっているので、
Readme等でのランク表記は冗談半分に捉えた方が良いだろう

中位神

こちらも前述の下位神と共に現在は形骸化しかけた呼称である。
一応「神ランク大会に参加する事を想定した上で出場可能な実力は有するものの、活躍するには少し不十分であるキャラ」等に時折使用されるが、
その基準は曖昧な部分を残しており断定は難しい。

有志の検定では概ね撃破数3割未満を中位神と区分する例が一般的であり、
主に公開から間もなく、これからの更新で実力を付けていく状態の新神、及び以前(2011~2015年頃)に上位神と呼ばれていたものの、
神ランクの全体的なインフレに伴ってこの辺りにまでズレ込んだ旧神等で構成される。

上位神

神ランク大会に参加する事を想定した上で、十分な活躍を見込める程の実力を有したキャラ。
このため現行の神ランクで扱われるキャラの殆どはここに属しているが、故に「上位神に属するキャラの中で圧倒的な実力差がある」という問題が生じ、
単に「上位神」と呼ぶだけではその実力を理解し辛い

この問題を解消するため、現在では上位神を更に細分化してそれぞれをABC等と区別する事が一般的になっている。

+ 上位神内での詳細な区分
上位神C
大会や検定へ出られる実力を有するキャラ達が先ず足を踏み入れるランクで、
大会においては実力的に下層に位置する事も多いが、その殺傷力は凡そ直接対決ではオーバースペック。
有志の検定では撃破数3割以上4割未満を上位神Cと区分するのが一般的で、
主に公開されてから比較的日が浅く、一通りの技術を積んだ段階にある新神、
ないしは非常に古くから公開され、現在では更新が止まって久しいながら以前(2011~2015年頃)に前線で活躍していた旧神等で構成される。

現在では神キャラで用いられる技術の殆どのテンプレートが有志によって公開されていて、神キャラを製作するハードルは以前から飛躍的に緩和している
但しテンプレートのみを頼りに各々の技術を積んだ状態ではこの辺りで実力が落ち着く場合が多く、
ここから上を望むには各技術の精度を上げたり、著名なターゲットを確認して対応を積み上げたりといった地道な努力がほぼ不可欠となる
(実際に現在は最上位神と呼ばれるキャラであっても、公開初期の段階はこの辺りからスタートしたキャラが多い)。


上位神B
一つ下の上位神Cに比べて殺傷力が研ぎ澄まされ、大会においても十分な活躍が見込めるランク。
「神ランク大会に出場したい」という製作動機であれば、一先ずここまで到達する事を目標にしたい。
有志の検定では撃破数4割以上6割未満を上位神Bと区分するのが一般的で、
更新を重ねて基礎面が充実した新神、或いは以前(2011~2015年頃)に最上位神と呼ばれ最前線で争った旧神等で構成される。

探査を始めとした扱いの難しい技術を搭載した神キャラも増えてくるが、
実際は基礎的な技術だけであってもその精度を研ぎ澄ませば十分到達可能な範疇にある。
他のランクに比べると範囲が広くとられている事もあってここに該当する神キャラの数も多く、(現行の神ランクから見れば)平均的な実力がここと言えよう。
故にここから抜きん出た実力を有するには一段と殺傷力の研鑽が必要となり、ある意味では大きな壁となっている。


鬼巫女X 12P 全領域親変更on
ヘブンズゲート 12P 邪眼キラー:9999まで 全ID親変更on 防御Lv3
Q-桜庭音操 12p
ごま油 12P
物体199 12P
etc.

上位神A
上位神Bまでに比べると明らかに頭一つ抜けた実力を有し、現在の界隈でも強豪と目されるキャラが属するランク。
有志の検定では撃破数6割以上7割未満を上位神Aと区分するのが一般的で、
更新の積み重ねで格別な実力を有するに至った者、2016年以降に最前線で暴れた剛の者が入り混じっている。

一言で表すならば「現行の神ランクにおいて一番の魔境」
ここまで来ると基礎的な実力を十分に有している事が前提にあり、そこから更に同格どころか格上と比べても明確に優れた点を持っている事が殆ど。
大会においては相性さえ良ければ最上位神にも一矢を報いるし、検定においてもターゲットの傾向が噛み合えば最上位神の座を狙える立場である。

ほんの数年前であれば最上位神と呼ばれていたキャラもここに属していたりする事も踏まえると、
このランクは最上位神との明確な実力差があまり無く、ほぼ最上位神と地続きなものと捉えるべきだろう。
これと後述する理由も併せて上位神Aと最上位神の間に「上位神S」というランクを設け、更に細分化している検定も存在する。


殺人鬼レナ 1P
怒鬼 1P 邪眼キラー強化可否on
女神佐祐理 12P
廃滅者セト 1P 時間制限20分
限界突破ブロリーGE 12P
etc.

最上位神

現行の神ランクにおいて最前線に立つ、百戦錬磨の神キャラにのみが戴くランク。
Whitereimu氏の検定においてはランキング上位10体を最上位神と扱うが、国内の有志の検定では撃破数7割以上を最上位神とするのが一般的。

多くの国内開催の検定においては理論上何体でも最上位神評価を得る事が出来る。
ただし実際には撃破数7割とは非常に高い壁であり、傾向・難度にもよるが参加者が50~70名にもなる1つの検定で概ね5~15体程しか到達できない。
あらゆる搭載技術を十二分な精度とした上で最大限まで活用し、ようやく手が届く栄冠である

しかしながら最上位神だからと言ってその他のランクを実力的に突き放した存在とは言い切れず、前述の上位神A等は最上位神相手にも十分な勝機を持つ上、
検定においては上位神Aと最上位神の下部が入り混じり、数少ない最上位神の席を奪い合うような状況となっている。
他方、最上位神の中でもトップ(首席、ないしは主席)を争うような立場にあるキャラは基本的にどの検定でも最上位神(の上部)に位置しており、
最上位神と称されるキャラの中でも明確な実力差が存在しているとされる。

このため、前述した上位神Aの中でも最上位神に近いキャラと最上位神の下部を独立した一つのランクとして「上位神S」と呼ぶ例、
首席を争うような最上位神の上部を独立させて「主神」(撃破数8割以上)という新たなランクで区分する例が存在する


FS蛟 1P
TimeEater 12P
Beatrix Repha 7P 一括設定3
死神舞 1P リダイレクト偽装ループレベル2
etc.


神ランクに関連するキャラのランク区分その他の神キャラに関連するランク

それ自身は殺傷力を競う事が目的の神キャラでは無いものの、神ランクとは密接に関わるランクを紹介する。

撃破挑戦

現行の神ランクにおいてはその大会形式上神キャラにも耐えられる性能を持ったキャラの存在、ターゲットが必要不可欠である。
このターゲットには例えば古い凶悪キャラや神キャラ、或いは近年の「狂上限」と呼ばれるキャラ等も居るが、
それ以外に「ターゲットとしての使用を初めから想定した」キャラも存在し、
俗に撃破挑戦というランクとして捉えられている
(製作者が想定していないもののターゲットになるというキャラも居るため、ターゲットに出てくるキャラ全てが撃破挑戦であるとは言えない)。

あくまで「ターゲットとしての使用」と想定するために最低限必要なのは防御面だけで、
通常のキャラでは殆ど不可欠な攻撃面、或いは演出面も必須では無い(勿論必須では無いというだけで、攻撃や演出を備えたキャラも存在するが)。

論外(防御論外とも)

隔離技術を搭載したキャラをこう呼ぶ事があるが、ここでは現行の神ランクの技術において撃破不可能とされるキャラの俗称で、
そちらと区別するために「防御論外」と呼ばれる事もある。

神ランク大会で登場しても絶対に倒せない…という事は対戦結果が絶対に分かれないため、ハズレ枠のような扱いを受けがち。
特にこういったキャラが大会に登場した際は所謂「論外のテーマ」が流れるのが一種のお約束になっている。
ただし、論外と称されるキャラの中には「隙が発見されていなかっただけで実は倒せる」ものが紛れている事もあり、
こういったキャラを探し出しては撃破を試みる酔狂な神キャラ製作者も居るとか、居ないとか


現在の神ランクでは殆ど用いられないランク・名称

神ランクを取り巻く環境や時代の変化によって元々存在した用語の意味が変化したという事は前述したが、
それ以外にもかつて用いられたものの現在では殆ど聞く機会が無くなった用語も存在する
(前述した下位神・中位神も該当。詳細はそれぞれの項を参照されたし)。

準神五柱

以前は「これが倒せたら神キャラ」という指標として用いられたキャラ群への呼称であり、以下の5体を指す。
その単純明快さから広く知られ活用されていたが、以前より指摘されていた準神五柱内でのバランスの悪さ(実に5体中3体が変数弄りで即死可能)
特異な構造を有する神キャラの登場、神ランクそのものの意義の変化に伴って現在は基準として殆ど用いられない

この準神五柱に代わる新たな門番的キャラの考案も一時期議論されていたものの、やはり現在では神キャラの性能が多様化した事から、
統一的な基準を設ける事は難しいだろう。

準神

以前は概ね「狂最上位に収まらないが殺傷力を競う神キャラでもない」キャラに対し暫定的に用いられた呼称だが、
定義が非常に微妙であったために現在では殆ど用いられない。

元々準神と呼ばれたキャラは、現在では別のランクに再編されて理解されていると考えられなくもない。
例えば狂最上位に収まった性能では無いが、直接対決が可能であるキャラは俗に「狂上限」と、
直接対決をするような防御性能に収まっていないが殺傷力が高い訳では無いキャラは俗に「撃破挑戦」と見なせる場合が多い。

準論外

以前は「撃破は可能だが非常に難しい」キャラ等をこう呼称する事があったが、こちらも定義が非常に微妙であった貯めに現在はあまり用いられなくなった。
こちらは現在だと「撃破挑戦」と呼ばれる枠に組み込まれるキャラが多い。

コメント

+ ご意見等はこちらへ
  • 狂キャラランク以下の方にコメント欄がありましたのでこちらにも設置してみました。 -- 名無しさん (2016-05-23 10:49:32)
  • 技術の日進月歩は本当に恐ろしいな、中位神大会で最上位神がやられてたわ -- 名無しさん (2016-06-19 21:29:44)
  • 乙です ここに載ってる最上位神の基準は最近では基準として扱われることはほぼ無い気がします -- 名無しさん (2016-06-20 07:23:21)
  • 神最上位認定は最近だと汎用火力による毎年行われる殺傷力検定で上位入りしたキャラというイメージが強いですね。他の方がどう考えているのかわかりませんが凶悪wikiの機能が殆ど停止している以上ここの記述を独自で変えていく必要があるかもしれませんね・・・ -- 名無しさん (2016-07-22 11:25:30)
  • 狂最上位と準神&下位神の違いだけは記述あるといい気が -- 名無しさん (2016-08-17 16:46:54)
  • 殺傷力検定結果が出たけれど、正直神最上位の例示キャラを入れ替える時が来たと思う。じゃあ誰を入れるかとなると判断に難しいけど(特に今回頭角を現したキャラ) -- 名無しさん (2016-09-14 01:14:57)
  • 下位神~上位神の話しも含めて思い切って変えてみましょうか。うーんちょっとって思う人がいましたら遠慮なく元に戻しちゃってください。 -- 名無しさん (2016-09-14 09:13:41)
  • 勝手ながら、神最上位の項目におけるキャラへのリンクを一部変更させていただいたと共に誤字の修正をさせていただきました。 -- 名無しさん (2016-09-16 00:46:05)
  • 対応ありがとうございます! -- 項目追加の人 (2016-09-16 09:14:13)
  • 外部論外キャラは、制作するときにまずどういったコマンドを使って外からmugenを動かすかということと、他の外部論外キャラと対峙したときどうやって相手の実行するプロセスをどういったコマンドを使って妨害するかを考える事が大事なのだそうです -- 名無しさん (2016-12-28 16:03:12)
  • ちなみに外部論外キャラは指定した相手内部キャラとは戦っていないので、mugen落とすキャラと同類です -- 名無しさん (2016-12-28 16:06:41)
  • 某所にて神最上位の相手が古いと指摘があったので2015年および2016年の検定の相手から製作者・改変元作品が被らない形で入れ替えてみました、問題あれば随時修正してください。 -- 名無しさん (2017-01-08 14:31:29)
  • ↑お疲れ様です。対応ありがとうございます。 -- 名無しさん (2017-01-24 13:06:35)
  • だれかD4CDIOを作ってくれないかなぁ。 -- 名無し (2017-05-26 23:23:01)
  • うーん・・・このページ編集してて思ったんですが神と論外ってページ分けるべきですかね?外部とか明らかに神の範疇を大幅に超えていると思うんで・・・ -- g_nicomugen (2017-07-31 14:45:01)
  • 神キャラや論外キャラがたくさん登場する経緯とか記述すれば良いかもね。OTHはもともとお助けキャラ用だったけどダークアテナの登場で流行った・・とか -- 名無しさん (2019-03-03 22:09:48)
  • 今ではMUGEN再起動にまで至っているからね、もっと強くなるとしたらどうなるのか分からん -- 名無しさん (2019-03-07 02:42:59)
  • この辺の技術革新の歴史が書かれたページないかな。すごく読みたい -- 名無しさん (2019-04-04 19:44:37)
  • 再起動は草 -- 名無しさん (2020-07-19 20:28:53)
  • あまり関係ないけどイ○ムで論外系どんなの居たっけ? -- 名無しさん (2020-11-14 21:29:02)
  • イ○ムだとスローロリスが論外でアークサハエルと凶悪ロダにあがってた強化版のレインボーアークサハエルとGOisGODが防御面だけ論外 -- 名無しさん (2021-03-15 23:19:29)
  • 某土方も撃破挑戦枠の攻撃論外 -- 名無しさん (2021-03-16 04:33:04)
  • 今はもう再起動が最強の技術じゃないんだよなぁ -- 名無しさん (2021-09-10 20:25:42)
  • 恐ろしいとしか言いようがない。 -- Donald3000 (2022-03-18 15:43:58)
  • ぼくはDERPが神だと思うのですが -- 名無しさん (2022-04-23 05:44:12)
  • 逆論外  -- 727 (2022-10-27 22:13:10)
  • 逆論外、弱、並、強、凶、狂、神、論外、外部、現実干渉の順か -- 727 (2022-10-27 22:14:06)
  • 情報が古いから16年時点の論外はもう論外ですらないというインフレ具合 -- 名無しさん (2022-12-12 16:56:33)
  • このまま行くと強さのランクがアザトースみたいな未知のランクが行きそう(KONAMI -- 名無しさん (2023-01-12 22:18:22)
  • うーん…批判するわけじゃないんだがゲーム内のバグ使用はいいとしてもとか外部ツール使用とかウイルス持ちキャラは流石にどうかと思うが…流石にどういうコンセプトが分からん -- 名無しさん (2023-01-19 00:42:15)
  • 論外下位(弱・中・強)、論外中位(弱・中・強)、論外上位(弱・中・強)、論外最上位(弱・中・準外部・強(内部最強))、外部(TTP)、現実干渉 -- 名無しさん (2023-01-27 14:16:12)
  • 現実干渉とは何ぞ -- 名無しさん (2023-02-11 01:05:42)
  • インフレが止まっている(?)今情報を新しく出来そう -- 名無しさん (2024-07-23 21:05:42)
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*1
時折勘違いされる事があるが、この隔離補助利用の全領域親変更で短縮されるのは「試合開始前の読み込み時間」であり、試合中の挙動が軽くなる訳では無い。

*2
仮に「特定の相手を倒すための攻撃」を全て専用として扱うと、
例えば邪眼キラーやレミリアキラーといった技術すらも定義に入ってしまうため、線引きが非常に難しいという事情がある。


最終更新:2025年01月16日 19:51