チョコラータ


「人間は『好奇心』が刺激されるほど精神のパワーがわいてくるものだ
 人はどの生命よりも好奇心が強いから進化したのだッ!」

「早く見たいッ!
 おれはこーゆーヤツらが死ぬところを早く見たいと思っていたのだッ…」

+ 担当声優
石野竜三
『黄金の旋風』
内田直哉
『オールスターバトル』
宮内敦士
2018年アニメ版

石野氏はティッツァーノとズッケェロも兼任した。
アニメ版以降の『ピタパタポップ』や『オールスターバトルR』ではTVアニメ版の音声を流用している。

石野竜三氏
宮内敦士氏

ジョジョの奇妙な冒険』第5部『黄金の風』の登場人物。
ディアボロ率いるギャング組織「パッショーネ」の構成員にして、彼の切り札である「ボス親衛隊」の1人。
名前の由来は誰もが知ってるお菓子のチョコレート誰あろう主人公の好物というのが皮肉としか思えない

元々は医者であったが、医療ミスで患者を死なせてしまった事でクビとなり、ディアボロに拾われてパッショーネの構成員になる。
しかし、その正体は人の死に異常な好奇心を示し、健康な人間すらも「手術」と称して惨殺していた凶悪殺人鬼。
前述の医療ミスも実際は意図的に起こしていたものであり、それがバレて医療業界から追放されていた。
そもそも彼が医者になったのも、人の死や痛みを間近で観察出来るからであり、医者としての信念は一切持ち合わせていなかった。
加えてその残虐な人間性は幼少期から持ち合わせており、病気で寝たきりの老人達を介護のふりをして精神的に追い詰めた挙句、自殺に追いやっているなど、
最早救いようの無いほどのバケモノであり、余りのマジキチぶりに読者からも「ジャンプ史上最悪の外道」と言われるほど。最低なんだあいつ!!
また、作中でもディアボロからも「最低のゲス」「出来ればこいつらは戦力として使いたくなかった(けど追い詰められて仕方ないから出撃指示)」
と吐き捨てられており、ジョルノからも「罪悪感のブレーキはおろか悪の限界がない男」と評されている。

作中では終盤において自身の元患者にしてパートナーのセッコと共に登場し、ジョルノ達が上陸する漁村に殺人カビを撒き散らして大勢の人間を殺害。
その惨劇を目のあたりにしたジョルノ達は、チョコラータの異常性を理解しすぐさま彼と交戦。
ヘリコプターでの逃亡を図るも、ジョルノのゴールド・エクスペリエンスで木に変えた銃弾にヘリコプターが捕縛されてしまう。
乗り込んだピストルズをバラバラにしてミスタに致命傷を与えるも、ナンバー5は無事だった事でなんとか生存。
その後、ジョルノとの戦いの末に追い詰められ、ミスタを人質に取って形勢逆転を図るも、ジョルノの策略によって頭部を破裂されて敗北する。
その際、自身の所業を棚に上げてジョルノを詰るが、
彼からは「自分を知れ… そんなオイシイ話が…… あると思うのか? お前の様な人間に 」と切り捨てられて逆上。
見苦しく襲い掛かろうとした所を7ページ半にも及ぶ無駄無駄ラッシュを食らい、ゴミ収集車目掛けて殴り飛ばされ「燃えるゴミ」として処分された。
しかしとてもそんな余裕は無さそうだったがブチャラティと交戦していたセッコに遺言の留守録を送り、後を託している。
そしてセッコも最愛の主人の死を悟り、悲しみの果てに覚醒するかに見えたが……?
アニメ版無駄無駄ラッシュ。断末魔まで完全再現である
時系列を整理するとこうなる

アニメ版では早い内から出番をもらっており、
ボスの秘密に近付いてしまった暗殺チームへの見せしめのために輪切りのソルベを輪切りにするシーンが追加されている。
シルエットのみで顔は描写されていないが、髪型(と隣でカメラを構える相方)で原作ファンにはバレバレだった。
余談だが、連載当初から誰がソルベを輪切りにしたのか読者の間でもしばし議論され、有力候補としてチョコラータの名前が挙げられていた。
作中キャラだとボス自身も下手人候補(ナランチャ殺しのようにガラスのなかにいる状態にすれば即席輪切り完成)ではあったが、
当人の慎重さから万が一が有り得るのに自ら処刑に赴くか?という点から最有力とは言えなかった。

+ スタンド「グリーン・ディ」
破壊力 - A スピード - C 射程距離 - A
持続力 - A 精密動作性 - E 成長性 - A
鎧のようなものを着た黒っぽい体に縦に縞がある人型のスタンド…なのだが、実質この形態で活動する場面はほとんど無い。
頭部に何本も角のようなパイプが生えており、ここから分身の「カビ」を撒き散らし、本編ではこの「カビ」が活動の大半を行っていた。
劇中では「カビ」と呼ばれてはいるが、性質は現実の菌類とはむしろ真逆で「生きた生物の体を蝕み分解する」が「死体には何の影響も及ぼさない」*1
分解も常時行っているわけではなく「取り付いた生物が下に降りていく時」にだけ発生する(逆に分解しかけても上がると止まる)。
また、「カビ」はスタンドの一部であるためか、本体が分解される事は無い。
ちなみにセッコも分解されなかったが、これはある程度「カビ」の対象を指定できるのか、
セッコがほぼ常時展開していたスタンド「オアシス」の能力(周囲のものを泥化する)によるものなのかは不明。
「生物」でないため能力の対象外となるスタンドのスーツで全身を覆っている事が影響していた可能性もある。

あらゆる者を見下し、私利私欲で殺戮を繰り返すチョコラータの人間性に最も相応しいスタンド能力と言える。
これで分解された人間の体からも「カビ」の胞子が撒き散らされるので、最初に「カビ」を撒いた所から離れていてもどんどん感染は広がっていく
(恐らく本体から十分離れれば消えると思われるが、「射程距離:A」なので現実的にはほぼ無理)。

また応用として自身の肉体を生きたままバラバラに刻み、切断面をカビで覆う事で生身のまま肉体を分割して動くことができる。
動く事ができるのは後述のように能力によるものと思われるが、死なないように肉体を切り裂けるのは本人の医術の賜物。
普段の凶行の経験が生きているらしく、曰く「人間の肉体をどの部分で切断すれば無事でいられるか よーく観察できて知ったから」との事。
いやそのりくつはおかしい
生きたままやたら綺麗に輪切りにされたソルベの一件も、この能力を使えば無駄に出血させずスマートに実行可能なので、
その点もチョコラータが実行犯として最有力視されていた理由である。

なお、「精密動作性:E」とあるが、「カビ」も一応本体から直接制御が可能らしく、
脳のある側から切り落とされた腕もチョコラータの意志で動かしていた(劇中特に説明は無いが恐らくは「カビ」経由)。
原作においては下半身部分のデザインは不明であり、各メディアで異なるデザインとなっている
(PS2ゲーム版ではスカート状になっており、アニメ版では普通の人型スタンドと同じ二本足となっている)。

よく間違われるが、「グリーン・デ(大文字)」ではなく「グリーン・デ(小文字)」なので注意。
アニメ版グリーン・ディまとめ

ゲーム『ラストサバイバー』ではコロッセオステージの再起不能エリア演出がこのグリーン・ディのカビとなっている。


「ヤッダーバァアァァァァアアアアア」


MUGENにおけるチョコラータ

BlackDrifterz氏による、『JUS』風ドットを用いたMUGEN1.1専用のちびキャラが某所にて公開中。
原作同様のカビ攻撃をはじめ、スタンドを用いたラッシュ、相棒のセッコ(ボイスにはPS2版のものが混ざっている)呼び出し、
極め付きにはソルベを処刑したのと同じように相手を輪切りにするなど、多彩な技を所持している。
AIもデフォルトで搭載済み。
紹介動画


「やったッ!見せろッ!表情をッ!わたしに絶望の表情をッ!
 よおーく見せるんだッ!希望が尽きて…命を終える瞬間の顔をッ!」

「絶望をわたしの方に向けながら落下していけええええええええええ
 うわははははははははははははははははははははははは」

出場大会

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出演ストーリー

ブランドー一家(終始非戦闘)


*1
現実の菌類はむしろ、免疫機構などで抵抗する生体より死体の分解を得意とする。
病原体で「生体でないと活動できない」というのはウィルスなどが見せる性質であることと、
荒木先生の「当初(ウィルスを出すスタンドを使う)パンナコッタ・フーゴがボス側の人間としてブチャラティチームと敵対するシナリオも考えてた」
という発言から、チョコラータ戦は本来フーゴと対決するシナリオを改変したものではないかという説が囁かれている。


最終更新:2025年02月02日 01:49