ストライダー飛竜








「勘違いするな。

 狩るのは俺で、狩られるのは貴様だ」

+ 担当声優(Wikipediaより引用・改変)
塩沢兼人
『ストライダー飛竜』(PCエンジン版)
上田祐司(現・うえだゆうじ)
『MARVEL VS. CAPCOM』
鳥海浩輔
『ストライダー飛竜2』『NAMCO x CAPCOM』『PROJECT X ZONE 2』
T.J. Storm
『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』(英語音声)、『MARVEL VS. CAPCOM : INFINITE』

上田氏はジン・サオトメとの兼任であり、声優陣がほぼ刷新された『UMVC3』においても続投している。
鳥海氏は『UMVC3』においては同じくカプコンサイドの新キャラであるナルホド君こと成歩堂龍一を担当。

カプコンの名作アクションゲーム『ストライダー飛竜』*1シリーズの主人公。
胸に大きく「飛」の刺繍が入った青紫色の忍者装束と口元を覆う赤いマフラーが外見的特徴。*2
ちなみに『ストライダー飛竜』はカプコンと本宮プロ(漫画家の本宮ひろし氏)の共同で生まれた作品のため、
飛竜が出演する作品のコピーライト表示にはカプコンだけでなく必ずモト企画も含まれる。


キャラクター設定

忍者を前身とし、古くから世界の歴史の裏で暗躍してきた、
戦闘と諜報のプロフェッショナル集団である隠密特務機関ストライダーズに所属するエージェント。
最年少(19歳)にして特A級ストライダーの資格を持つ最強の暗殺者である。
ストライダーズは作品によっては暗殺者集団とも傭兵集団とも言われている。
主人公の飛竜は、近未来(西暦2048年もしくは冥王暦0048年)の世界を支配している冥王グランドマスターの暗殺の依頼を請け、
世界の全てを敵に回したった一人で冥王軍と戦っていく
(上記の通り冥王軍=世界である。国連の軍の総司令官が敵側にいたり、各地の候王が冥王の手足として動いていたりする)。
主な武器はプラズマ光剣サイファー(スター・ウォーズのライトセイバーとは異なり、実体のある剣身を持つ)と万能鎌クライムシクル。
作品によっては「オプション」と呼ばれる3種類のサポートロボットによる援護も受けることができる。
死亡すると「デロデロリ~ン」という効果音と共に爆発四散するが、これは機密保持のために体内に爆弾を仕掛けられているため。
任務失敗したニンジャが辿る無情な末路の表現とも言える(作品によってはゲーム冒頭でオペレーターからこのことについて説明される)。
上記の「プラズマ」に関しては当初それほど重要な設定でなかったが、後に『スターグラディエーター』で「プラズマパワー」というものが登場してから、
同じカプコン作品同士ということでか設定がほぼ統合され、2014年版では「プラズマエネルギー」という表現が用いられている。

VSシリーズでは必殺技の名前に神話上の武具の名前が使われているのが特徴。
ハイパーコンボ(超必殺技)も武具ではないがやはり神話を題材としている。
『2』に近い冷徹なプロを体現した性格だが、
勝利台詞では時々自分とは違う生き方ができるパートナーに羨望を抱いているかのような呟きを残すことも。
また初代での名台詞「貴様らの親玉のところへ連れて行ってもらおうか」を誰彼無く言うため、
対戦相手によってはDr.ライトゴロバチョフ大統領の身が危ない。
そもそも『MVC1』の対戦相手にはオンスロートの手下はMARVEL側の裏キャラしかいないため、殆どの相手に対して迷台詞になってしまう。
対オンスロート戦の台詞はかっこいいのだが……。彼女に真似されてるし。
ちなみに、格ゲーはじめ外部出演作品のせいでやたらとよく喋るキャラだと誤解されているが、
原作の飛竜は無茶苦茶無口である。
自分から相手に話しかけるということはほぼ無く、喋っても一作品内に二言三言程度(主人公なのに)、
しかも長々と喋った相手に対しウィットに富んだ毒舌台詞をズバッとぶつけて黙らせ、
身も心もへし折って完全に叩き潰すという知的かつドSな振る舞いを見せる。
凄まじく汎用性の高い名言ばかりなので実生活でマネしたくなるが、使うと間違いなく友達を無くす上に、
使い所を間違うと恥を掻く可能性があるので、よく研究してから口にすることをお薦めする。

プラズマエネルギーでセラミック装甲ですら木の板の如く切断する光剣サイファー、
あらゆる物体に突き刺すことにより、どのような場所にでも移動することが可能な万能鎌クライムシクル。
飛竜はこれらを自在に操り、任務とあらばたとえ相手が魔人であろうと、
世界を支配する冥王グランドマスターであろうと、全く臆すること無く立ち向かい、打ち倒す。
ただ、ちょっとオプションが強力すぎる気がしないでもないが。
というのも、格ゲーではハイパーコンボ「ウロボロス」で使用されるキノコ型オプションは、
原作アクションゲームでは飛竜とは別行動を取る自立行動型な上に攻撃力が恐ろしく高いのである。
ラスボスが画面に現れるのとほぼ同時にオプションに襲われて死んでいたので、
飛竜がラスボスを攻撃しに行けなかった
なんてことがあるほど。
格ゲーで使われる方法とは異なる攻撃手段だが、凄まじい強さは原作アクションゲームから健在である。
製作サイドからもカプコンキャラの中で屈指の実力者と見なされており、
公式作品のストーリー内ではマトモに苦戦する描写がほぼ見られないほど。
飛竜が光剣サイファーでぶった切ってきたモノ
  • 強化人間(ただし弱い)
  • 各種ロボやメカ
  • 空中戦艦中枢部である反重力装置(破壊すると墜落するのでその前に脱出)
  • 各地の侯王が合体した大型機械生命体
  • 名だたる暗殺者や賞金稼ぎ複数名、あとサイボーグ化した中国マフィア
  • 恐竜
  • 恐竜を恐怖で従えるために作られた恐竜型巨大ロボ
  • 戦闘ヘリ
  • 前述の侯王が合体した機械生命体の2000年後の同類か後継機っぽい大型メカ
  • デュラハン(西洋の言い伝えに出てくる首なし騎士の亡霊)
  • 冷凍マンモス
  • クラーケン(巨大なイカ)
  • 空中戦艦に組み込まれた被害者の少女
  • 非戦闘員の科学者達
  • かつての戦友である元・特A級ストライダー
  • 世界の軍事、科学、経済を支配し全ての国家と人民を掌握し、無から生物を生み出し、世界を創り直す力を持った独裁者兼神
  • 上の人が生み出した超生命体
  • 超強力なテレパシー、テレキネシス、磁力操作能力、現実改変能力を持ったミュータント
  • 星を食料として食べるコズミックビーイング(宇宙の事象の一端を司る神)
ICPOにもA.I.M.にも臆さないCIAのクリムゾン・ヴァイパーですら飛竜に対してはガチでビビっており、
飛竜はそれだけ裏社会で恐れられる「手出し無用の存在」と見なされているようだ
(ストライダーズを認知しているCIAも大したものだと思うが…)。
原作のイメージから馴れ合いを嫌う単独行動派のイメージが強いが、
『MVCI』では分隊を組んで斥候として活動し、リーダーのクリスに「隊長」と呼びかけたり、
ウルトロンΣに追い詰められ弱ったソーに隙を見て接近し、素早く肩を貸して共にワープで瞬間移動し救出するなど、
ちゃんと協力・連携行動も取れることが判明している
(本作の飛竜のワープはかなりの長距離を移動できる上に、仲間を複数人連れて行けるなど無茶苦茶便利である)。
その後も無駄口は利かないが適宜必要な発言や質問をする、チーム内でプチ・シビルウォーが勃発した際は空気を読み静観する
ダンテ春麗はこの時仲間割れに荷担している)など、かなり協調性の高さを見せている。
ストライダーズならば訓練の一環として集団行動について教えていても不思議は無いので、
そこは流石特A級と言うべきか。
あのゴリラの娘(養女)と良い感じの雰囲気にもなっていた。しかもセットのフィギュアまで発売されている
これじゃ得永久じゃないか

そもそも原作で飛竜に孤独のイメージが付き纏うのは、
常にストライダーズが滅びていたり仲間に裏切られていたり世界の全てが敵に回っていたりで、
誰かを信用できる環境でなかったからである。
外部の世界から助けに現われたキャラ(キャプテンコマンドーリュウなど)に対しては、
素直に礼こそ言わないものの、行動で恩返ししたり人格や実力を好評価したりしてちゃんと対応している。
彼にとって必要だったのはストライダーに劣らぬ強い仲間であり、
それを得られる外部出演作では、人当たりが良くなったり協調性を見せたりするのは至極当然なのかもしれない。

+ 『ストライダー飛竜』シリーズについて
ライフ制のアクションゲーであり、敵のパターンや地形を覚えておけば爽快なアクションを披露できる。
また、オプション(『1』のみ)やサイファーの武器強化、ブースト(『2』のみ)もあるので初心者にも配慮した内容になっている。

ステージ終了時にはキャラのモーションが残ったままフェードアウトするので
ジャンプ中のモーションや乱れ斬り(『2』のみ)、スライディング途中等で格好良くポーズを付けることも出来る。
これは後の初代マブカプでの戦闘終了後のポージングによるボーナスシステムに影響を与えている。

黎明期の忍者ゲー代表格であり、わずかに先輩である『忍者龍剣伝』と並んで
スタイリッシュアクションを確立した偉大なレトロ作品と言える。
国際色豊かな登場人物達が各々の母国語で会話するという描写はある意味斬新であった。他の誰もマネしないし

後にカプコン側の新人研修と、『MVC』でのキャラ人気という利害の一致から『ストライダー飛竜2』が製作された。
絵柄は人を選ぶし、スタッフが軒並み新人ということもあってかゲームとしては粗があるものの、
『1』とは比べ物にならないほどの飛竜のスピードと操作性、
3D背景を縦横無尽に2Dドットの飛竜が暴れ回るビジュアルは興奮すること間違いなしである。
『2』では『1』から連綿と強調されていた飛竜のプロフェッショナルな面が徹底して洗練されている。
『1』の飛竜はどちらかと言うと「仕事人」といった感じの冷静で剛胆な人物像だったが、
『2』では一転して無感情でフリーキーな性格になり、帰る場所が滅び任務を遂行する意味が無くなってなお、
グランドマスター抹殺のために突き進む姿は魅力的であると同時に物悲しい印象も残す。
両作品ともに数多くの名言を遺しているが、『2』ではセリフの切れ味がやたら鋭く、短い言葉の中にも強烈な毒が感じられる。
『MVC1』『NXC』ではいくらかツンデレ風味も見せていた飛竜だが、この『2』では完全に対話を拒絶しており、
「戦友とは戦いたくない」と降伏を勧める飛燕にはやたらドスの効いた声で「素人めいた言葉を吐くな」と一蹴。
途中で捕まっている少女(戦艦バルログの生体コアにでもされているのだろうか)が「私を殺して……」と訴えかけてくれば返事もせずにそのまま斬り殺し
最終ステージでの飛燕との戦いは会話シーン無しでいきなり殺し合い(破れた飛燕は爆発四散する)、ラスボス撃破後の最後の会話シーンまでも無言で斬殺
ツンデレ属性はどこへ行った……。

なお、『ストライダー飛竜』と『ストライダー飛竜2』の間には2000年の時間差があり、
『1』の飛竜と『2』の飛竜は同一人物ではないと思われるが、
エンディングでグランドマスターが「お前はあの飛竜なのか?」との問いかけるも、
飛竜が何も答えぬままグランドマスターをぶった斬った為に真相は分かっていない。
『2』の原作エンディングを見る限りでは、
『1』の飛竜は『2』では任務に失敗して命を落とした設定になってはいるが……。
何分あの飛竜なので公式がミスしてて本当は同一人物の可能性も有り得るから困る。
同じく『1』『2』ともに出演している東風ソロも同一人物なのかどうかは不明。
+ 不明と思われていたのだが……超絶ネタバレ
後述の『ストライダー飛竜』(2014年発売)の限定版に同梱された「ストライダー飛竜 VISUAL CHRONICLE」にて、
まず、グランドマスターの方が「前作で野望が潰えたが、2000年の時を経て再び復活した」と記述され、
3年後の2017年に発売された『MARVEL VS. CAPCOM: INFINITE』のストーリー内でも「『1』と『2』の飛竜は同一人物である」としれっと語られた
具体的にどのようになっているのかは語らなかったものの、数千年に渡りグランドマスターと何度も戦っていることを飛竜自身が断言した。
なお、その原理についてはさらに後年、一見するとストライダーの絡まない全く別の作品の内で示唆されている
数年の内に設定が整理されたのだろうか。


「飛竜より本部へ。任務、……完了」


2014年に3作目として『ストライダー飛竜』が発売された。
タイトルは1作目と同名だが、ただのリメイクではなく全体が一新された新作である。
本作は探索型に近くなっており、ステージが進むごとに飛竜のアクションが強化されていく。
ソロや東風三姉妹、ウロボロス(本作はMk-III)など毎度おなじみのボスキャラ達やマブカプで活躍していたオプション達も登場する。
もちろん戦艦バルログも登場。
飛竜の新たな武器としてクナイが登場し、他にも『2』のブーストを再現したと思われる「マグネティックサイファー」など遠距離攻撃も豊富。
本作では飛竜以外のストライダーの名が明かされており、その中には飛燕の名もある(本作では裏切っておらず、物語開始の前に既に死亡している)。
アーカイブにはストライダーズの等級やそれに応じた装備など各隊員の情報を始めとした裏設定が練り込まれており、
これらの収集も楽しみの一つとなっている。
+ ネタバレ
ラスボスはやはり冥王グランドマスターであり、その目的なども旧作と同じ。
倒すと真の姿である「冥王プライム」へと変化するなど、『2』のカドゥケウスを再現したようなものとなっている。
宇宙空間で生身で戦うのもシリーズお約束。


また、GENESIS(海外版メガドラ)などで製作された『Strider Returns』という続編があり、
発売地域や機種によっては『Strider II』という名前になっていることもある。
これは前述の『2』とは全く関係がなく、主人公も(グラフィックは初代飛竜の使い回しだが)ストライダーヒンジョーという別の人物。
リクシアという女性を救う為に冥王グランドマスターと戦うらしい。



+ 漫画版
『コミックコンプ』誌にて連載された、和田たつみ氏による漫画版『ストライダー飛竜』が存在している。
舞台となる時代は2048年であり、時系列としてはAC版の数年後とされている。
作者の和田たつみ氏の足取りは不明だが、画風からして恐らくは本宮プロの関係者ではないかと推測される。
これは海外でのみ発売されたNES版『Strider』の原作及びコミカライズを兼ねた作品であり、シリーズの本筋として位置付けられていたもので、
シリーズ全体の原作とも言える作品である(AC版はNES版の過去を描く外伝にあたる)。
日本では未発売になっていた影響で漫画版自体の存在や制作経緯がほとんど知られていないため、
AC版のコミカライズと思って手に取って内容や飛竜のキャラ性の違いに困惑したファンも多かった。

本作の飛竜は19歳の青年という年齢設定であり、かつて忍者を前身として生まれ、
戦闘・諜報のプロフェッショナル集団ストライダーズ(=「野を馳せる者」)に所属していた。
ストライダーは等級が分かれており、C級ストライダー1名がよく訓練された軍隊1部隊に相当すると言われている。
かつて飛竜はストライダーズの中で百人中九割が生きて出られない地獄の養成所を全科目トップで卒業し、
最年少の特A級ストライダーとなったが、その活動期間は短く、早々と引退し組織を去っている。
その後、過去の自分を知る者のない土地で平穏な暮らしをしていた飛竜だったが、
現役の特A級ストライダー・カインが任務に失敗し捕らわれの身となったことが切っ掛けで、再び戦いに身を投じることになるのだった。

+ あらすじの続き(ネタバレ注意)
機密保持のためにと副長官マティックに命じられ、救出ではなく抹殺のためにカザフ連邦国へ向かった飛竜。
カインと組んで行動していたシーナと現地で合流し、カインの身柄をやすやすと奪還する。

すぐさま殺さなければならないはずだが、意識の無いカインを前にしそれが出来ない飛竜。
やがて目を覚ましたカインはなぜか人格が一変、サイファーを振るって飛竜とシーナに襲いかかり、
取り押さえようとしたシーナがサイファーの一撃を胸に受けてしまう……。

人体に受信機を埋め込み、電波で脳に干渉することで思考・行動を操ろうとする研究「ザイン・プロジェクト」。
カインにはその受信機が埋め込まれていたのだ。

飛竜の引退の原因は、2年前、女性初のA級ストライダーであったが突如発狂、十数名の訓練生を殺害した姉をやむを得ず自らの手にかけたことだった。
そしてその姉には、カインと同じ受信機を埋め込んだ形跡があった。
姉が実験台にされたことを悟る飛竜。

俺は許さん
この悪魔の兵器を
回路の電線一本まで
叩き潰し

開発に関係している
連中を一人残らず
地獄に蹴落としてやる

(本編台詞)

この漫画での飛竜は、ゲームでの「冷徹なプロ」というイメージとは大分違う熱血漢の部類として描かれており、
幼い子供が人体実験に使われているのを見て怒りに体を震わせるようなシーンもある。
怒った時の戦いぶりの苛烈さ、
対人自動追尾型マシンガンの集中砲火を正面から避けながら相手に接近できる程の極限まで鍛え抜かれた体術、
そして前述の養成所での成績などに対し、
敵味方双方から「バケモノ」「人間とはとても思えない」などと評されている。

ゲームでは重要な存在であるグランドマスター、東風、オプションなどが全く登場しないというこの漫画版の設定が、
果たして今どのくらい有効であるかは不明。
一応、飛竜その人以外にゲームと漫画両方に存在する要素としては影踏み弾(とそれを所持した兵士)がある。
漫画版の設定である対人自動追尾、とまでは行かないがかなりの命中精度と連射速度を誇る強敵。
また、飛竜のトレードマークの一つとなっている赤いマフラーとマスクは、どうやらこの漫画版が初出のようである(AC版飛竜では素顔を晒していた)。

NES版のOP曲には歌詞が設定されており、曲自体も中々カッコイイ仕上がりになっている。
お前はその時 何を守るのか
TAS動画。ホァイやら壁抜けやらを繰り出す姿は紛うことなき変態
記録更新。もはや何が何だか


+ NAMCOxCAPCOM』での活躍
第22話『野を馳せる者』から敵ユニットであるストライダー飛燕と共に登場。
基本的には『ストライダー飛竜2』の流れと同じだが、
第44話『貴様らにそんな玩具は必要ない』における飛竜とグランドマスターの掛け合いは、前述した漫画版終盤のワンシーンが元ネタである。
最終決戦の際のセリフのトリを務めたり、彼の宿敵であるグランドマスターや戦艦バルログが重要な地位を占めたりと、何かと優遇されている。
『MVC1』でほのかに垣間見せていたツンデレ風味が強調されており、キャプテンコマンドーとの会話でそれが発揮される。
『2』の頃に比べると性格も柔らかくなっており、ある程度の協調性を見せる他、(死後とは言え)飛燕に言葉をかける一面を見せている。
カタパルトを生身で使用してドラゴンの背に飛び移るシーンは密かに人気がある
(続編の『PROJECT X ZONE』でも飛竜本人は登場しないが、これを意識しているであろうシーンが存在する)。
実はこの「生身でカタパルト」というのは『1』に存在する地形トラップで、実際に射出されると死ぬので発射前に急いで脱出しないといけない。

性能としては自軍ユニット中最高の速度を誇り「ラグナロク」を除く全ての技がE(エネルギー)属性。
よってE属性を弱点に持つザベル・ザロックレッドアリーマーとは相性が良いものの、
E属性に耐性を持つストライダー飛燕にはダメージが通りにくい。これは飛燕から飛竜に対しても同じ。
なお、彼らに限らず本作では同じ作品の敵味方が互いにダメージを与えにくいことは少なくない。
『MVC』では超必であった「レギオン」が毒を与えるスキルになっており、
「気配を消す」+「印を結ぶ」と組み合せることで毒効果をばら撒きつつ奇襲を仕掛けることができる。

「黄昏に消え去るがいい…!」

おまけ

+ 『PROJECT X ZONE 2』での活躍
本作では『Shinobi』の主人公である忍者・秀真とタッグを組んで登場する。キャッチコピーは「“冥王”を斬った特A級ストライダー」。
プロローグで姿を見せ、秀真と対面する他、『ソウルキャリバーV』の凪津(ナツ)や『Kunoichi -忍-』の緋花、
バーチャファイター』シリーズの影丸といった忍者キャラ達と顔を合わせる。
本編での本格的な参戦・自軍加入は「第4話 太陽が呼んでいる」から。
時系列は『ナムカプ』の後であり、原作シリーズで言えば『2』のエンディング後の飛竜を描いている。主に冥王軍の残党狩りをしている模様。
シナリオ面では寡黙で冷徹な性格が強調されており、会話の際も台詞が短く切れ味が鋭い。
秀真と二人で喋っても他のキャラ一人分に満たないほど。ナツとの掛け合いは最早カオス。
プラズマエネルギー繋がりで『スターグラディエーター』シリーズのジューンと掛け合いがある他、オプション関連やサイファーに関しての掛け合いが多め。
ワルキューレにマフラーを褒められて「欲しければやる」と返したり、意外と女性キャラに対して優しい。
『ナムカプ』のエンディングを反映してか、シルフィーの店の常連となっており、サイファーのパーツを揃えるために行き着けにしている。
公式イラストでは瞳の色が茶色なのだが、ゲーム中の立ち絵では青い瞳に描かれている(過去作でも瞳の色は統一されていない。理由は不明)。

「仕留める」
「遅れるな、ナツ」
「同じ忍者なのにどーしてこうも違うのかなー?そーいうのってモテないよー、マジで。
 ……ってちょっと待ってよ!あたしばっか喋ってバカみたいじゃん!」

性能面は優秀の一言。高い移動力に優秀なスキル群、そして何より秀真とのタッグによる火力が凄まじく、ラスボスすらあっさりと倒してしまう。
一周目のプレイでは文句無しの最強ユニットと言われている。
戦闘時の技の動きは各種格ゲーのものに『2』の技を加えている(オプション召喚やウロボロス、ラグナロク、壁張り付き、ブーストに乱れ斬りなど)。
鳥海ボイスにオプション付きで格ゲーとアクションの技を使うという、MUGENの飛竜を思わせる、過去作の集大成のような夢の飛竜である。
コンボも『UMVC3』のものを再現している。
余談だが、前述の漫画版にあったサイファーを投げる技が収録される予定だったが、分かりにくいので没になったことがインタビューで語られている。
悪役としては前作(『NAMCOxCAPCOM』)で倒された冥王グランドマスターの軍の残党であるソロや東風が、
ステージとしては空中戦艦バルログが登場する。

そして最早シリーズお約束と化した「生身でカタパルト」イベントは本作でもやはり存在。やっぱり飛竜が思いついて真っ先に実行する。
本作では経験者が何人か混じっているため、困惑する者とあっさり従う者の反応の違いが面白い。……リュウ竜巻旋風脚ネタが強烈すぎるが。
プロローグ。忍者激戦区渋谷
通常技&必殺技(11:38から)
掛け合い
いつものイベント
+ 重要ネタバレ注意!
エンディングではデミトリの城で全員が恒例のはっちゃけ具合だったが、飛竜はどうやら壊滅したストライダーズの立て直しを図っているらしく、
他の忍者キャラ達をストライダーに勧誘している。
つまり、自分一人だけでもストライダーを続ける気満々である。正に精神的超人
さらに、の乱闘騒ぎの際は、何故か参加させられたナルホドくんに他の忍者たち同様に無茶ぶりし、何故かナチュラルに心を読んでいる。

(あまりにも特殊な状況だけど……やっぱりぼくは、叫んでおくべきなのか……?)
「……それを開始の合図にすればいい」


MARVEL VS. CAPCOM』シリーズにおけるストライダー飛竜


リーチの長い攻撃、容易に繋がる6ボタンチェーン、固めに使い易い必殺技の数々等、使い勝手の良いキャラクター。
2段ジャンプやワープ、壁張り付きなどの特殊動作でさらに相手を撹乱することも出来る。
高威力のハイパーコンボ「ラグナロク」の出が遅いのが難点だが、
自身の周りに攻撃オプションを設置する「ウロボロス」や、
オプションの大群で画面を埋め尽くす「レギオン」にゲージが回されることが多いのでそれほど問題ではない。
反面攻撃力が低めに設定されているので、確実にコンボに繋いでダメージを稼いでいかなければならない。
ついでに忍者の宿命として(極端なではないが)防御力は低めである。
割り込みに使える無敵技も無いため、慎重な立ち回りを要求される。

キャラランクはシリーズを通して上位とされる。
『MVC2』ではあくまで理論上の話だが、アシスト抜きの1対1ではストームと最強を争うとも。

ちなみに、「ウロボロス」は原作に登場するボスキャラの名前である
(勘違いされやすいが、キノコ型ロボットの正式名称は「オプションA」である)。

参考動画

「光剣サイファー、存分に味わうがいい」

『3』では当初は不参戦だったが、バージョンアップ版の『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』から復帰。
+ 『UMVC3』での性能
格ゲーにおける忍者といえば「安い、早い、薄い」が代表的なイメージだが、『UMVC3』のストライダー飛竜は正にその典型。
密着距離での手数はもちろんのこと、中間距離からでもリーチの長い剣やスライディング、
遠距離になってもオプションや動物召喚で相手に干渉できるし、ワープ技「ヴァジュラ」で表裏を迫りながら距離を詰められる。
このヴァジュラは必ず空中出現するため非常に捉え辛く、また隙も少ないため各キャラのワープ技のなかでもトップの性能である。
機動力の高さから崩しも強く、ワープの他にも2段ジャンプの2段目がかなり低いため高速中段やめくりに持ってこい。
更に、オプションを配置しておくことでダウン拾い属性のあるオプション飛ばし技が使えるようになるが、
これで一部必殺技をキャンセルできるので元から高い立ち回り性能が更に強化され、非常に暴れやすくなる。

各距離で振れる技があり崩し能力が高いため、アシストをつけて火力を補い先鋒で活躍させたい、
……と言いたい所だが、本作における飛竜はそういう訳にはいかない事情がある。
それは何かというと非常に簡単な話で、火力が補えないほど低いのである。
どのくらい低いかというと、3ゲージ技や非常に困難なコンボを絡めて、ようやく体力75万(実質最低クラス)を何とかギリギリ即死させられる程度。
ここで「即死があって火力が低いってどういうことなの…」と思う方もいるだろうがこのゲームは『UMVC3』、そう甘い世界ではない。
『UMVC3』はコンボゲーの中のコンボゲー、度を超えたコンボゲーであり、ゲージが吐ける状態なら1コンボで相手キャラを倒すのは当然という世界。
その中にあって高体力キャラを2コンボで倒せませんでした、などというレベルの低火力は本来あってはならないのだ…。

通常技補正値は脅威の3%
平均的なキャラが10%で一般的に安いとされるキャラが5%であるため、他の安いキャラの更に6割程度の火力しかないという凄まじさ。
そのあまりの安さから「飛竜でコンボを伸ばしたければ他キャラに交代するしかない」と言われ、
更に生交代コンボを組もうにも技のレパートリーの関係で困難。
ディレイドハイパーコンボで交代しようとしても、今回の1ゲージHC「レギオン」は非常に弱く、
発動時に思いっきり後ろに下がってしまうためそこからの繋ぎにもまた一苦労、
ついでに言うと「レギオン」自体の火力も低い、と火力を出しにくい要素がこれでもかと揃ってしまっている。
レギオン以外の1ゲージ技が無い(残りの「ウロボロス」と「ラグナロク」は共に3ゲージ)こともあり、
ゲージが少ない状態では正に絶望的な低火力である。

そしてこの低火力っぷりをさらに際立たせるのが本体の防御力の無さ
前述の体力75万キャラとはまさにこのストライダー飛竜自身のことなのである
(該当するキャラは他に2人ほどいるが、1人は高体力キャラを簡単に食えるお手軽超火力があり、
 もう1人は小型キャラであり多くの基礎コンを判定でスカす愛されボディ)。
「飛竜が頑張って2コンボ刺した後、何かに引っかかって1コンボで即死」という笑えない現象は珍事ではなく、
この理論値とあまりにかけ離れた実践値の低さが飛竜の弱点となる。

このように「立ち回りが強いにも拘らず先鋒としては全く向かない」というかなり例外的なキャラクターだが、
幸いにもその特徴を余す所なく発揮できるポジションがある。
それが大将である。
本作飛竜の立ち位置は「最強クラスの大将」としてあらゆるプレイヤーに恐れられているのだ。

その強みの一端を担うのがγアシスト「ヴァジュラ(H版)」。
Hで出すヴァジュラは相手の表側頭上に出現し、飛び蹴りを浴びせて地面に叩き付けるという技になっている。
アシストの中でも数少ない「空中をカバーできるアシ」であり、その中でも相手のX軸をギリギリまでサーチして出るためほぼ必中という高性能さ。
当たってもガードさせても地面に引き摺り下ろせる上に、命中すれば強制ダウン、
更に無敵も長くかなり狩られ難いため、先鋒と中堅の立ち回りが非常に楽になる。
ワンチャン狩られたらまぁ即死だが、そこは他キャラでも大差ないのでご愛嬌
(アシスト行動中に攻撃されると1.5倍のダメージを食らう共通の仕様があるため)。

このようにアシストが非常に強力な上に、飛竜を大将として適任とする要素はもう一つある。
それがXファクターとの相性の良さ。
Xファクター中の最低保障は35%に固定される、つまり飛竜にとって最大の弱点である火力不足が補われる上に、
速度は145%と目で追えないレベルにまで上昇。

そして、その状態で放たれるのが最早代名詞と言っても過言ではない、本作よりLv3HC(3ゲージ技)として生まれ変わった「ウロボロス」である。
発動した瞬間にあらゆる行動に暴れ潰しと隙のフォローが入るようなものであり、そこからワープの連打で全く見えない表裏と中下で択られる。
一度崩れてしまえば最後、コンボが「ウロボロス」で繋がり、また予期しないタイミングで切れて補正切りの格好になる。
Lv3XFウロボロスを纏った飛竜は、ダークフェニックスやらダークバージルやらが闊歩するこのUMVC3というゲームの中ですら、
「ぶっちぎりの本作最強キャラ」とあらゆるプレイヤーから認識され、恐れられている。
正に「Lv3ファクターウロボロスの前では、だれもが平等だ」という状態。
3ゲージとファクターを持った飛竜と相対することをプレイヤー間では「神ゲー」「神ゲーはじまった」などと揶揄する。
これはもちろん「神でも耐え切れないゲーム」の略である。

以上のように大将としては間違いなく最強クラスなのだが、本体の絶望的安さのせいで2人抜きまでは現実味があるが3人抜きはかなり厳しい。
ウロボロスは3ゲージ技かつ発動中はゲージが増えないため連続発動は困難だし、持続時間はたったの7秒。
3ゲージ無い飛竜はとにかく安いため、チーム的には強力な飛竜のアシストを活かして最低でも相手チームを1人は倒しておきたい。

なお、『UMVC3』の開発途中では「ウロボロス」は『MVC2』同様に1ゲージ技だったそうである(発動時間が7秒でなく5秒、という違いがあるが)。
その代わりとして火力を低く落とされたのだが、直前で3ゲージ技になったにも関わらず火力が調整されないままリリースされたという経緯がある。
現実としては現状でもキャラランク上位のため、「ウロボロスが1ゲージの飛竜」「火力が高い飛竜」のどちらも実現しなくてよかった、といった所。
ついでに言うと、3ゲージ技になった理由はもちろんXファクターとの相性の良さ……ではなく「ゲージアシを併用して連発されると困るから」。
他にも例は際限なくあるが、UMVC3の調整班は何かこう、いろいろズレている。

DLCとしてAC版『1』準拠のコスチュームも配信されている。
他キャラとの掛け合いでは、リュウフランク・ウェストのことを好意的に評価しており、ウルヴァリンバージルからは実力を認められている。
ちなみに、膝を曲げているとは言えニュートラルポーズがウルヴァリンと同程度の背丈であるため、低身長疑惑が上がっている。

『MVCI』ではウロボロスは消費ゲージ量が減った代わりに持続時間も短縮している、
新たに1ゲージ技のブリューナクが追加されている等の変化が見られる。
前作ほど尖った性能ではなく、安定感が増している。使用率も高く、相変わらず強キャラと見なされているようだ。
+ ストーリー上の活躍(ネタバレ注意)
ストーリー内における飛竜は、メインヴィランであるウルトロンΣに協力する冥王グランドマスターを討つためヒーロー軍に協力するという立ち位置。
本作における飛竜の最も印象深いシーンは、なんと言ってもガモーラとの掛け合いであろう。
冥王の正体や自身に関することを彼女から問われ、飛竜はそれらを己の口から語るのだが、
それによりプレイヤーは飛竜に関する意外な真相を知ることとなる
(本作と前後してカプコンが公表したストライダー飛竜に関する諸々の情報からも、
 今まで知られていなかったことや誤解されてきたことが全て明らかになっている。
 飛竜は一度も任務失敗などしていないこと、飛竜は数千年間を生きておりほぼ全ての作品の飛竜が同一人物であること、など)。
今まで飛竜はそれらを己の口から語ることなど一度も無かった。
誰にも真相を話さず、全てを己の内に秘め、数千年間を氷の精神で生き続け、
無限に復活し続ける冥王グランドマスターとの未来永劫の戦いを続ける覚悟を完了させ、
世界中の人々を敵に回し、冥王に背くテロリストと誹られても、彼は揺らがなかったのだ。
だが…
「今の貴方は独りじゃないでしょ?」
ガモーラのこの言葉に、飛竜は無言ながらも一瞬だけ視線を揺るがせてから背中を預け駆け抜けていく。
無感情・冷酷非情の殺人マシーンだと思われていたストライダー飛竜が、人間らしい感情を見せた瞬間である。
忘れないでほしい。飛竜はKOされる時、死亡する時、悲痛な断末魔を上げて果てることを。
決して無感情ではない。冷たいだけのキリングマシーンではない。
彼には人間の血が流れているのだ。
そんなストライダー飛竜の新たなる魅力が描かれたのが、本作『MVCI』と言えるだろう。

ちなみに本作における飛竜も『ストV』のいぶき同様、物語のラストまで特にダメージ描写が無い。
なぜならウルトロンΣやサノスといったラスボスクラスの敵に単身斬りかかるといった無謀なことをせず
絶妙にチームメンバーの中に紛れて立ち回っている(主力ヴィランの敵意を躱している)からである。
ウルトロンΣ相手に正面から敵意を込めたセリフを投げかけてはいるし、
自分の宿敵である冥王グランドマスターには自ら姿を見せて攻撃を躱しながら瞬殺しているものの、
ヘタに出しゃばりすぎないおかげで醜態を晒すこと無く結末まで生き残る…。
意外とこういう姿勢が非常に忍者らしいのではないだろうか?


「勝利自体に意味は無い」


MUGENにおけるストライダー飛竜

+ Splode氏製作 MVC仕様
  • Splode氏製作 MVC仕様
原作再現仕様。
技コマンドも原作と同じで、現存する飛竜の中では最も原作に近い性能と思われる。
かつての代理公開先であった「Random Select」が2019年10月に閉鎖されたため、現在はhamer氏によって代理公開されている。

五右衛門氏によるAIが公開された。
後述する風見氏AIを搭載したkong氏のもの同様、AIレベル次第では積極的に「ウロボロス」を使用して攻めて来る。
また、風見氏のAIを参考に製作したようで、「ウロボロス」の連射速度を設定することも可能。
一度ゲージがたまれば「ウロボロス」からの「ラグナロク」で10割もやってのけるが、
ノーゲージでの立ち回りにはややムラがあり、
凶上位のキャラを封殺したかと思えば、凶下位にあっさり負けてしまうこともある。
ただしこれはAIレベル11までの話で、AIレベル12にすると謎の食らい抜けが作動するので使用時は注意が必要
(この食らい抜けを例えると、デス=アダーブロッキングをアドガに変えたようなものになる)。

+ ウーウ・ローロ・ボーボボ・ローロ・スース氏製作 改造ストライダー飛竜
  • ウーウ・ローロ・ボーボボ・ローロ・スース氏製作 改造ストライダー飛竜
上記のSplode氏製作飛竜(五右衛門氏AI搭載版)をさらに改変したもの。
現在は「MUGENでーたうpしおうぜ part10」アップローダーにて公開されている。
下記の風見氏の飛竜のボイスパッチから音声を流用している他、
開幕1ゲージ所持、パワーゲージが最大で5ゲージといった原作再現のための改変が施され、ライフ&ゲージの自動回復も備えている。
設定次第でサイクロイド弾幕も使ってくるが、風見氏版が使わないスライディングやフォーメーションBといった技の使用を見られる恩恵がある。
前述の通りボイスが鳥海浩輔氏のものに差し替えられているが、該当する台詞を入れ替えてあるだけなので、
むやみにブツブツ喋ることが無く無口な飛竜のキャラ付けを壊さないという利点がある
(風見氏版に慣れている人にとっては物足りないかもしれないが)。

なお、デフォAIエルクゥを余裕で倒せるほどの強さがあるのだが、
ウロボロス(超弾幕)をキャンセルしてラグナロクをヒットさせると相手に弾幕が命中してバグってしまう不具合がある。
ウロボロスのヘルパーを消すDestroySelfのタイミングを「ラグナロクで相手を掴んだ時」から「ラグナロク発動時」に変更することで
ほぼこの不具合を抑えられるが、それでも中距離以遠からキャンセルしてしまうと弾幕の一部が相手に引っかかってバグる現象を抑えきれない。
キャラの構造の欠陥によるものなのである程度は我慢するしかないであろう。動画使用の際は若干の注意が必要である。

+ MGMURROW氏製作 MVC仕様
  • MGMURROW氏製作 MVC仕様
6ボタン制。こちらも基本的なシステムや技は原作を踏襲している。
画面上部のスタンゲージ(『ストリートファイターIII』のグラフィック)と、
技がヒットした際の血しぶき(『サムライスピリッツ』のもの?)が目印。

通常技や一部の必殺技の威力が低く抑えられており、普通のエリアルレイヴではほとんど減らないが、
その代わりなのかHCの「ラグナロク」が空中の相手もつかめる移動投げ(ガード不能)となっている。
また、ガードキャンセルはコスト無し、終わり際まで無敵、K.O.も可能、と高性能。

AIはデフォルトで2段階(Easy、Hard)の調整が可能なものを搭載。
Hardでもぶっぱが多めだが、持ち前のスピードも合わさり派手な立ち回りを見せてくれる。

+ kong氏製作 MVC仕様
  • kong氏製作 MVC仕様
こちらもおおまかにではあるが、一応原作再現。
Splode氏の飛竜より各技の性能が落ちており弱くなったように思えるが、AI殺しの「ウロボロス」が強化されている。
具体的には、「ウロボロス」中の無敵強化、持続時間延長、弾数制限撤廃などのアレンジがされており、
結果として同氏の製作したマグニートーのバリア並に酷いことになっている。
他にもHCの「ラグナロク」がチェーンから繋がったり(kong氏製作のキャラ共通の仕様として)、
コンボ補正がほとんど入っていないため「ラグナロク」の威力が高止まりしているだけでなく、
防御力が標準値のままとなっているため、結果原作よりも高火力、重装甲となっている。

こちらの飛竜には風見氏によるAI+性能調整パッチが公開されていた。2018年現時点では氏サイトからの入手は不可能。
飛竜のボイスをうえだゆうじ氏から鳥海浩輔氏に変更するパッチが同梱されていたが、そのボイス変更パッチのみ公開している状態である。

Splode氏の飛竜を参考にしたらしく、このパッチを搭載すると技の性能や火力・コンボ補正等が原作風味に調整され、「ウロボロス」の火力も大幅に下がる
(といっても純粋な原作性能にはまだ遠く、ウロボロスは十分に強力である)。

「ウロボロス」の性能が下がったので「ようやく飛竜も落ち着いたか……」と思われたが、技の発生や性能等が原作のようになった上、
的確なワープからの下り中段や、上下段を細かく挟み込むチェーン性能で、生半可な相手では簡単にガードを崩せてしまう。
加えて各種HCが通常チェーンから繋がる性能となっているので、
「ウロボロス」に頼りきりにならずとも単純にそこらへんのキャラより圧倒的に強くなってしまった。

さらに、AIレベルを高めると星影の空蝉をはぎ取ってしまうほどの立ち回りを見せ、
相手の固めに対しても、ワープやアドバンシングガードから正確、かつ有効な反撃を叩きこんでいく。
こういった立ち回りから発動される、大黒柱の「ウロボロス」が結果的に強力になっており、
ガードが崩れれば余裕で数十~百数ヒットで極悪ダメージ、ガードされても削りも相当なもの……と、ワンチャンスから簡単に勝負がついてしまう。
しかも「ウロボロス」を出してる間の固めで1ゲージ貯まる→更なる「ウロボロス」や「レギオン」発動、
または「ウロボロス」のコンボの締めに「ラグナロク」と、まさにウロボロスの輪のように途切れがない。

だが、「ウロボロス」の使い方を原作風にするか、P連打速度、kong氏のアレンジによる「ウロボロス」中の無敵をオンにするか、
開幕に1ゲージあるかどうか、攻撃力の調整、等々様々な項目が調整できるようになっているので安心。
最近では「ウロボロス」でゲージ回収ができないように設定することも可能になった。

ちなみに、AIを最高レベルの12にして1ゲージオン&「ウロボロス」頻度を自重しなければエルクゥすら葬れる。
さらに「ウロボロス」無敵スイッチをオンにしたりコンボ補正を弱くすれば、多くの狂キャラの面々を屠れちゃったりする。
そもそも『MVC2』の中でのバランスで考えられたシステムなので、
大半のキャラがアシストやアドガなどを持っていないMUGENにおいて、このストライダーを原作再現して鬼AIを組み込めば、
狂キャラになるのは当たり前なのかも知れない。

なので大会に出す際は、AIレベルや「ウロボロス」頻度を調整しないと敵に皮肉を言う前にお前の玩具をなんとかしろな事態になりかねないので注意。
全設定を最大にすれば狂中位の相手も狩ってしまうほどで、格ゲーしてる相手なら手も足も出なくなってしまう。
ただ、最新版では無敵ではなく投げ無効の設定しかできなくなり、AIも「ウロボロス」使用頻度が低くなっていたりと旧版より弱体化してるようだ。

ちなみに原作の「ウロボロス」の使い方は遠くから「ウロボロス」から出る飛び道具を当てて、
一緒に鳥やらにゃんこやらを飛ばすという地味だがアレな戦法が基本。
アシストなどのシステムがあるからの戦法だが、アシストのないMUGENでは「ウロボロス」を纏ったストライダーが今日も敵に突っ込んでいく。

+ ウロボロス参考動画
これではストライダーではなくスーサイダー(自殺者)。
俺にもこんな玩具は必要ない…
度重なる汚い忍者呼ばわりにとうとう飛竜がブチ切れたようです
地上最強との死闘(8:10~)
「ウロボロス」を全開にすると弾がきれいなサイクロイド曲線を描くことがあるため「サイクロイダー飛竜」と呼ばれることも。
ただしこれはアッパーアレンジが掛かっているから出来ることであって、原作では弾数制限の関係でできないので注意。
当然のことであるが、このサイクロイド弾幕は止まった時間の中でも攻撃判定を失わないため、
喰らい抜けから時止めで反撃に転じようとした相手をボコボコにしている。
置きウロボ
その様子は視聴者から「無限の回転」「黄金の回転」と評された。


以上のように、最大に強化すると狂キャラをねじ伏せる飛竜であるが、
強化の方向としては元々の性能・システムの中でのアッパーバージョン(火力・防御力上昇、コンボの繋がりやすさ、「ウロボロス」の多弾幕化)、
であり、比較的素直に格ゲーを挑んでいくキャラである。
そのため、格闘をする気が無い(飛び道具無効、コンボ無効(抜け連発)、ワンチャンから10割当たり前など)キャラに対しては分が悪いが、
格ゲーの立ち回りで戦おうとする相手にはやたらめったら強い。

また、元性能・システムのアッパーバージョンであるため、
「ウロボロス」の弱体化やAIレベルを下げるなどの処置を施せば、かなり広いレベルでの大会に出すことが出来る。
とは言え、通常技の多くは相手のリーチ外から攻撃できる上、ガードさせても五分~有利、
元々のチェーン性能に加え、エリアルコンボでのゲージ回収力、
弾幕を減らしても並のキャラでは太刀打ちできない「ウロボロス」、
と多少性能を下げた所で余裕で強豪と渡り合える要素は残る。
他の参加者とどうバランスを取るか、大会主催者の腕の見せ所であり、また楽しみでもあるだろう。

なお、WinMUGENでは「ラグナロク」で止めを刺すと稀にMUGENが落ちるバグがあるため、使用の際は注意しておいた方が良いだろう。
また、同じくWinMUGENにおいてタッグ戦で使うと「assert failure in spr-lib.c line 560」というエラーが高確率で出てMUGENが落ちる。
どうやらスプライト関連の不具合によるエラーのようだが、効果的な対策は見つかっていないため、タッグでの使用は控えるべきだろう。

+ REDHOT氏製作 MVC2仕様
上記のSplode氏飛竜を参考に製作されたMVC2仕様の飛竜。
6ボタン制だが再現度は極めて高い。
AIは一応簡易AIが搭載されているもののあまり強くはない。

ニート運送氏の外部AIが公開されており、氏のOneDriveから入手可能。
kong氏飛竜の風見氏AIをベースにしているらしく、いくつかの設定項目がそのまま残っている。
挙動が『MVC2』にかなり近くなっている影響か「ラグナロク」と「レギオン」の使い所が限られており、
その分ゲージをひたすら「ウロボロス」につぎ込んでいくスタイルが特徴。

+ BOH氏製作 飛竜子
  • BOH氏製作、飛竜子
なんとオリジナルドットで女性化した飛竜
体つきから顔までも完全な女で、飛竜の技をベースとした技はもちろん、オリジナル技まで追加されている。
声は清水香里のものが搭載されているようだ。

GURI氏、つづら氏のAIが公開されている。但しGURI氏のものは最新版に対応していないので注意。

また、K2氏によりアドバンシングガードと風見氏パッチ入りkong氏飛竜型のウロボロスを追加するパッチが公開されている。
1ラウンドに1回使用可能な食らい抜けとゲジマユ化記述も追加されるが、デフォルトでは両方無効になっている。
つづら氏AIに対応可能だが、必要記述をreadmeの通りに自分で追加する必要があり、一手間かかるので注意。

その後、同じくK2氏により改変キャラの「ストライダー飛竜子さん」も公開された。
上記パッチ同様の元祖ウロボロスを始めとした新技に加え既存技の調整やシステムの入れ替え、特殊カラーの追加などが行われている。

現在は再びパッチ形式に戻されており、公開先もOneDriveに変更されているので注意。
強化カラーは最大で狂最上位クラスまでの強さを誇る。

+ BOH氏製作 漫画版ストライダー飛竜
  • BOH氏製作、ストライダー飛竜(漫画版)
飛竜のドット絵を改変して製作された漫画版の飛竜。
声は井上和彦氏のものを使用(有栖零児のものと思われる)。
ハイジャンプやチェーンコンボは改変元同様のシステムだが、他に1ゲージ消費のEX必殺技や地上中段など特徴的なシステムが加えられている。
オプション関連の技は存在せず、サイファーを投げたり手刀で斬りつけたりして戦う。技の名前は改変元同様、神話の武器から取られている。
AIは搭載されていない。ちゃんこ氏のAIが公開されている。

+ Sinasta 1氏製作 Insane飛竜
  • Sinasta 1氏製作 Insane飛竜
これも海外製の飛竜。「Insane」とは「正気でない、狂気の」という意味の英単語である。
VIP先生空耳の元となった歌詞「peeps insane」にも用いられているので一度は知らず、
知らず耳にしたことのある人も多いだろう。
その名に相応しく常に残像を纏いつつキレまくった怪しい挙動を見せるが別にバグではない。
簡易ながらも実によく動くAIがデフォルトで搭載されており、強さもなかなか。
うp主キャラ「Xltima」の作者で知られるXltima氏のサイトで公開されている。

+ アフロン氏製作 アレンジ仕様
  • アフロン氏製作 アレンジ仕様
基本システムは同氏の豪雲アイアンフィストリュウと同じだが、
地上技のみチェーンコンボが可能でエリアルレイヴも搭載されている。
また、飛び道具を切りつけることで弾を打ち返すリフレクトサイファーを装備しているので、
飛び道具主体の相手に対して有利に立ち回ることが可能。

最大の特徴は、必殺技の構成が2014年新作基準に大幅にアレンジされていること。
4種類のサイファー攻撃、アサルトファング、クナイ、カタパルトなどのアクションが追加され、
代わりにワープ、ハイパーコンボ以外の必殺技が軒並み削除されている。
また、「レギオン」と「ウロボロス」がそれぞれレベル2超必殺技に設定され、
代わりにパンサー型オプション、鷹型オプションを飛ばす技がそれぞれレベル1超必殺技に搭載されている。

飛竜の代表技である「ウロボロス」は新作仕様になっており、
攻撃ボタンを押す度にオプションから交互に一発ずつ弾が発射され、弾も途中で消滅する。
発動中はゲージが一切増えず弾のガード削りダメージもなしと、若干抑え気味の性能となっている。

デフォルトAIは未搭載だが、5%オフ氏によって外部AIが製作された。
追加技を始めとした様々な超必を狙う魅せるAIである。
中でも、ウロボロス発動からのワープを交えた魅せコンは一見の価値あり。

+ ふみV3氏製作 ストライダー飛竜EX
  • ふみV3氏製作 ストライダー飛竜EX
上記のアフロン氏飛竜5%オフ氏AI搭載版の狂改変。
AIの動きは5%オフ氏のものそのままだが、あらゆる動作に強烈な無敵が付与されている。
超攻撃力(ケズリダメージも凄まじい)と体力の自動回復も備える。
上位カラーならば狂上位クラス。
前述のKong氏飛竜風見氏旧AIバージョンよりも遥かに強く、そちらで勝てなかった相手にも勝てる。
現状では、女体化版でない本物のストライダー飛竜の中でseki-rou氏の冥王グランドマスターを単身倒せる唯一の飛竜であると思われる。
k3nshin氏のストライダー飛燕(デフォステータス)も時間をかければ撃破可能だったりする。
元AIの都合上ウロボロスはそこまで多用しないが、全画面判定になっているので使えば勝負が決まる。
それに使うときは連続使用もする。
ちなみにレギオンも全画面判定である。
1ヒットごとに喰らい抜け&全回復するような相手に対しても、ウロボロスやレギオンが刺されば撃破できる場合がある。
鬼AIエルクゥ相手でも判定勝ちは余裕。炎の賞金稼ぎハヤト相手だとほぼ互角。
超必殺技のバーストカタパルトも全画面判定っぽい(?)上に超威力なので、超反応で繰り出すこともあってそれが決着になること多し。
相手の体力が一定値を下回るとトドメとしてラグナロクを狙ってくるので、
華麗なチェーンコンボの後に派手な決め技で勝負をつけるカッコイイ飛竜が見られる。

+ AnimugenZ氏製作 KOF風アレンジ仕様
  • AnimugenZ氏製作 KOF風アレンジ仕様
KOF風ドットで作られたMUGEN1.0以降専用の飛竜。
元々はMetal Warrior氏をはじめとする複数の製作者が手掛けたコンプゲー用のキャラを改変したもので、
AnimugenZ氏が手掛けるアレンジシリーズ「KOF XI UM」の内の一体。
システムは『KOFXI』風になっており、回り込みにゲージ溜め、スパキャン・ドリキャンなども搭載されている。
オプションは豹型とキノコ型を使用するが、VSシリーズとは違って「レギオン」や「ウロボロス」は使わず、専らサイファーの斬撃で立ち回るスタイル。
加えて「ラグナロク」やワープ、壁張り付きも無いため、従来の飛竜とはまた違った印象を受けるが、これはこれでカッコいいキャラである。
なお、readmeに書かれているのは改変元からの変更点のみなので、詳しい操作方法は各自cmdを開いて確認されたし。
AIは搭載されていない。
DLは下記の動画から

この他に、DIEGO PETRIM Cutrim氏が改変元にAIを追加したバージョンを公開している。
……が、元々コンプゲー用のキャラ故か一部の技のヒットエフェクトが抜けている上、試合開始直後に分身してしまうのが難点。
DLは下記の動画から


改変キャラとして、ドットを描き換えたストライダー飛燕がいる。
漫画に登場したストライダーカイン、マティック副長官、シーナ、姉のマリヤ(ストライダー白鳥)、クラモト長官も、
飛竜子の作者BOH氏によって製作されている(いずれも最新版対応のAIは無い)。
また、Zorc氏によるストライダーバサラ「ストライダーホーク」というオリジナルキャラも確認されているが、こちらもAIが無い。
この他にLord Skiff氏によるほぼガワ替えの改変キャラとして、
ハスブロ社の玩具『G.I.ジョー』シリーズに登場するヴィラン「ストームシャドウ」が存在する。
マリヤVSマティック
ストライダーホーク…一体何者なんだ…

原作に準じたクールで印象的なセリフの数々、「ウロボロス」未使用時でも華麗なコンボを決めるチェーン性能、
そして「ウロボロス」発動時の笑うしかない圧倒的な制圧力と、それぞれ視聴者を「魅せる」戦いを数多く繰り広げるせいもあり、
MUGEN上での彼の人気は非常に高い。
そんな彼が登場すると、「汚いなさすが忍者きたない」などのコメントが流れるが、
これらは褒め言葉・歓迎の意思を込めてのコメントとなっていることがほとんどである。
加えて、忍殺ネタの登場後は「アイエエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?」「忍者殺すべし、慈悲は無い」といったコメントも見られるように。
特に前者は事前知識の無い人にとっては侮蔑としかとれない表現であり、
これらのコメントに関する過剰な反応及び使用は裏世界でひっそりと幕を閉じるかケジメでセプクするはめになるため、TPOを守って使っていただきたい。

あまり話題に上がらないが、実は素顔はイケメンである。
二次創作では『NAMCOxCAPCOM』の影響か、彼女との絡みがよく描かれる。
七夜志貴ほどではないがMUGENストーリー動画の出演数も多く、主人公としての起用も増えている(七夜との共演率が高いのもポイント)。
原作の設定から言えば他人とのなれ合いには興味を示さないだろうが、MUGENストーリーでは朴念仁キャラとしてハーレムを築くことも。
興味深いことに、多くの動画でと対決しており、ライバル関係のように描かれることが多い。
AIや性能の釣り合いの関係と性格の相似、そして赤マフラー忍者繋がりと思われる。
海外ではとの対決を待ち望むファンが多い(AC版『ストライダー飛竜』が稼働開始したのは忍者龍剣伝の1年後である)。
公式からの扱いとしては、スパイダーマンが飛竜のイメージライバルとして設定されているようだ(海外ではセットの可動フィギュアが発売されている)。

ちなみに、『ストライダー飛竜』というゲームは「近未来SF+忍者」というコンセプトの作品であり、
ストライダーズ自体も日本の忍者を前身とした組織という設定。実際、飛竜の姿格好や技も忍者っぽい
(その「前身となった日本の忍者」に該当しそうな人物が『ストリートファイターV』に登場した。
 彼が作ろうとした「新しい忍者組織」の組織名候補にストライダーズが含まれている。パラレル設定かも知れないが)。
が、飛竜は厳密には忍者そのものではない(ストライダーズは傭兵機関であるため「暗殺者」や「エージェント」と呼ぶのが正しい)。
ただし、『UMVC3』や『PROJECT X ZONE 2』などの外部出演作品では他作品のキャラクターから忍者扱いされており、
ストーリー上でも忍者キャラの一環として扱われることが多い。飛竜本人も忍者呼ばわりされて特に否定をしないため、間違いではないようだ
(当初明言しなかったCAPCOM公式も後に飛竜を忍者扱いしている)。
とは言え、上半身裸で奇声を発しまくる者や、身を隠すどころかその素晴らしいボディーラインをなぜか必要以上にアピールする者
屁をこきやがるパンクにしか見えないデカいハゲデブな者犬耳+ブルマ+網タイツな者
などなどMUGEN界においては、
寡黙な性格で苛烈なまでに任務遂行を第一とする飛竜の方が、よほど忍者らしい立ち振る舞いなのかもしれない。

+ 大会ネタバレ
忍者トーナメント タッグ編においてムクロと「からくり」タッグで出場。この時はKong氏のデフォAIであった。
本大会のシングル版である忍者トーナメントにおいては惜しくも途中敗退した飛竜であったが、今作では順調に勝ち進み、
上記のリュウ・ハヤブサとの対決なども制している。
最終的にはガルフォードチップ・ザナフの「外人」タッグと決勝戦で激突し、あわやという所まで追い込まれたが、
突如としてクレバーな立ち回りを見せガルフォードを落とし、最後は土壇場でウロボロスを発動。
失速していく色即是空で突っ込んできたチップに猛ラッシュをぶち込み、逆転勝利・優勝を果たした。
相方のムクロが先に落ちていたため、優勝タッグの紹介では横に寝ているムクロを尻目に飛竜だけが決めポーズをとっていた。

主人公連合vsボス連合対抗多人数チームトーナメントでははぁと先生(ハンデ)と共に「飛んだら死ぬ(相手か自分が)チーム」として出場。
「対戦相手の大幅な回復」と「自らのゲージが0でのスタート」と「人数による補正」という三重のハンデを背負いつつも奮闘。
惜しくも予選敗退かと思われたが、その後の敗者復活戦を制した結果なんと見事決勝進出までコマを進めた。

信じられるのは自分だけタッグトーナメントでは「ウロボロス」が全て自分に命中し、敵も味方も巻き込んでの大騒動を演出した。
その結果、ついたあだ名はスーサイダー飛竜(スーサイド=自殺)。味方殺し大会では人気キャラクターになった。
次回作にあたる作品別味方殺しタッグチームバトルでは、相方を「ウロボロス」や「レギオン」でボコボコにして見事な負けっぷりを披露。
その為なのか、強肉弱食 味方殺しランダムタッグバトルでは遂にボスキャラになり、参加者達の前に立ち塞がることとなった。
他のボスキャラ(スペランカー、しんのゆうしゃなど)に比べればかなり有情であるが、それでもかなりの難敵である。

強豪であること、また視聴者の人気が高いことは誰しもが認める飛竜だったが、
どのレベルの大会でも「あと一歩」な状況が続いていた。
しかし、クソゲー上等!凶キャラチームトーナメントのシングルトーナメント戦で、
遂に悲願とも言えるシングル優勝を勝ち取る。
飛竜の活躍はもちろんだが、各キャラの相性も含め、非常に中身の濃い凶キャラの熱戦が繰り広げられたため、
ギリギリ格ゲーしてるレベルでの凶キャラの戦いを視聴したい人にはオススメである。

都道府県対抗!全国一トーナメントに出場した際は、秋田県代表選手の大将として全国大会に進出
(注意書きにもある通り、飛竜が秋田県出身という訳ではない)。
初期調整で下げられていたATKを『名物』補正で埋め戻し、穴のない強さで大将としての重責を果たしてみせ、「流石は飛竜」と多くの視聴者を唸らせた。
決勝戦まで勝ち進み、静岡県とのリベンジマッチに挑むも惜敗。準優勝となる。
なおこのときの静岡大将の特産品がよりによってバンダイガンプラ工場
下記勝利セリフがこの上なく似合うシチュエーションだけに惜しまれる敗北であった。

「なんだ格ゲーじゃないか」ランセレシングルトーナメントにおいてもギリギリ格ゲーしているレベルの猛者達と鎬を削り、
持ち前の回避能力と適確なガード、秘密兵器「ウロボロス」の力で手堅く生き残り続けた。
ダークアルクェイドMK2との決勝戦では恐怖の片鱗によって「ウロボロス」を無効化されるなど大苦戦であったが、
接戦の末に見事この強敵を下し優勝を飾った。
終盤では様々な方法で「ウロボロス」を抜ける敵が多く、いかに飛竜のAIが様々な局面に対応できる優秀なものであるかを如実に示す大会であった。

真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2ではLv3ボスとして君臨。しかし相手はLv5と明らかに格上であるパラセ・ルシア
前回前々回の件もあってまたボスに倒されるのかと思ったのも束の間、F6の隙を逃さずウロボロス発動からの猛ラッシュで彼女を撃破することに成功し、
大量のポイントを獲得した。
最終的には自分と同格の霧崎ミストに撃破されてしまうが、少なくとも前大会よりは大活躍したと言えるだろう。真っ黒な人と違って


「貴様らにそんな玩具は必要ない」

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示
【飛竜子】

出演ストーリー

+ 一覧
DIOの喫茶店
F.K.B. ~炎とナイフとバーグマンの事情~
GO!GO!リンガ王国
MUGEN Fighters History
MUGEN STORIES INFINITY
MUGEN学園カラス部
Nの日常(卑竜)
Strider (主人公)
~Restaurant Dolls~(ストライダー刑事)
赤色の焔
暁家の悪魔
暗殺者は掌で踊る(主人公)
ストライダーは日常を馳せる(「暗殺者は掌で踊る」の続編。引き続き主人公を務める)
花鳥風月とワルツを
草薙真吾の受難
グラットン伝説
謙虚でないと!
コンパチヒーローカードウォー
忍びの國 -頭領・飛竜- 前編 【単発物】 (主人公)
師範とカニミソ(泥棒)
人造生物03RIA-紅
そして僕らは明日へ歩く
大闘領 -Sengoku Legend of the Gainers-(MSI枠)
畳の錬金術師 ~畳屋編~
地球が静止する日
天使と咎人
七夜の世界
パーフェクトソルジャーは動かない(おまけのみ)
稗田喫茶物語(メインキャラ)
聖白蓮の数奇な旅
飛竜の旅(主人公)
マローネのセカンドライフ
水瀬さんちのアキトくん
無限戦記
夢幻の新世界
無限を馳せる者(主人公)
幽香の農業王国物語
よいこのMUGENどうわ「シンデレラ」」
ロックマン幻夢

プレイヤー操作

MUGENキャラをさっくり触ろお!!(さまざま41操作キャラ、AnimugenZ氏製)

その他



*1
「ストライダー」とは「大股で歩く者」と言う意味(ストライド=歩幅)。
実際の所は『指輪物語』に登場する英雄アラゴルンの肩書が元ネタだと思われる(邦語版では「馳夫」と訳された)。
そこから日本のオタク業界ではレンジャー(野伏)(転じて忍者)的な意味合いで使われるようになった。

*2
寒色系の装束に赤マフラーという格好は色バランスが良く見栄えが良いためか、
服部半蔵ゲッコウガ十六夜咲夜(妖々夢)、『忍スピリッツ 真田獣勇士伝』の霧隠才蔵等にも採用されている。
『BLAZBLUE』のシシガミ・バングや『スカルガールズ』のヴァレンタインには露骨にパロったカラーパレットが存在する。


最終更新:2023年09月23日 22:55