1971年放送の『仮面ライダー』に端を発した石ノ森章太郎氏原作・東映制作による特撮テレビドラマシリーズ。
『
ウルトラシリーズ』『スーパー戦隊シリーズ』と並んで日本三大特撮ヒーローの一角として知られる。
仮面ライダーの力は基本的に“敵と同種の力”であり、
「同じ力を持っていても使いようによって善にも悪にもなる」というのが影の共通テーマになっている。
その設定は後に続くシリーズへも基本設定として盛り込まれており、「やむを得ない事情がある」もしくは「図らずも力を得てしまった」とされる事も多い。
作品をあまり知らない人にとっては単純に仮面ライダー=ヒーローと見がちだが、
実はこの作品群は意外と
ダーク路線の物が多かったりする。
映像自体には当時の子供向けらしい演出や展開も多いがよく見ると主人公が救われないなんて事は当たり前、犠牲者が多数出る事もザラである。
ウルトラマンが単なる怪獣対巨大ヒーローではないように。
ゴジラが単なる正義の大怪獣が悪の怪獣と戦う作品ではないように。
昭和特撮界に生まれた数々の名作は一概に子ども向けとは言い難い側面も多々備えている。
先入観と表面上の演出だけに捉われず、時間があればぜひ一度はご覧いただきたい。
昭和ライダーは必殺技時に前振りも含めて技名を叫ぶパターンが多かったが(カブトやフォーゼなど平成ライダーでも無いわけではない)、
平成ライダーは『龍騎』にて用いられた召喚機にカードをベントインして「ファイナルベント」という電子音声と共に必殺技を発動する演出が好評を博し、
特に『ディケイド』以降からは一部例外を除き「手動でアイテム起動→電子音声→フォームチェンジor必殺技発動」という形式が定着している。
格闘ゲームにおける仮面ライダー
『仮面ライダー』
1998年10月発売のPS用ゲーム。
これ以前に
FCで横スクロールアクションのクソゲーがSFCでベルトアクションゲームが存在したが、対戦格闘ゲームとしては本作が初となる。
本郷猛/一文字隼人としてショッカーの戦闘員を蹴散らし、ライダーに変身して怪人戦に挑むというもので、
当時の音声や楽曲、TVCM、ステージの戦闘中
撮影ステージ移動などの心躍る演出が豊富。
さらにショッカーモードでは「ライダーを倒す最強の怪人をつくる」として怪人
コンペ同士の戦いを繰り広げ、
敗者には死あるのみとして幹部ですら処刑される中で生き延び、強化を施され、ライダー戦に挑むことになる。
またデジタルカードとしてライダーカードの収集要素もあり、格闘ゲームとしては粗い所もあるが原作愛に溢れた作品。
『仮面ライダーV3』
2000年9月発売のPS用ゲーム。
前作の欠点であったキャラ数の少なさやバランスなどを大改善し、演出面を強化したことで文句無しの良作となった続編。
本作は音声は新録になったが宮内洋氏や藤岡弘氏は数十年ぶりに風見志郎・本郷猛を演じる事になり、そのボイスは必聴もの。
前作から同様のV3編、デストロン編の他、1号・2号編、ライダーマン編などのストーリーモードも豊富で、隠しキャラとして立花藤兵衛まで参戦。
加えて戦闘中に変身するか、最初から変身しているかを選択できるオプションがあり、初心者にも遊びやすくなった(立花のみ交代扱い)。
さらに実写と見紛うような、PS時代としては考えられないほどのハイクオリティなOPでも知られている。
【操作キャラ】
仮面ライダーV3/風見志郎、ハサミジャガー/黒神父、ジシャクイノシシ/怪人戦闘員
ガマボイラー/怪人戦闘員、カマクビガメ/怪人戦闘員、カニレーザー/ドクトルG
原始タイガー/魔女スミロドーン、死人コウモリ/ツバサ大僧正、ザリガーナ/ヨロイ元帥
【隠しキャラ】
ライダーマン/結城 丈二、仮面ライダー1号/本郷猛、仮面ライダー2号/一文字隼人
デストロン首領、カメバズーカ/怪人戦闘員、サイタンク/ブラックサンタ
親衛隊戦闘員/通常戦闘員、立花藤兵衛/珠純子
『仮面ライダークウガ』
2000年12月発売のPS用ゲーム。
まだシステムとしてのフォームチェンジ要素はなく、原作のライダーがクウガ1人という事もあり、クウガの個々のフォームが別キャラ扱いとなっている。
【操作キャラ(仮面ライダークウガ)】
マイティフォーム/ライジングマイティ、ドラゴンフォーム/ライジングドラゴン、ペガサスフォーム/ライジングペガサス
タイタンフォーム/ライジングタイタン、グローイングフォーム、アルティメットフォーム
【グロンギ】
ズ・グムン・バ、ズ・ゴオマ・グ、ズ・バヅー・バ
ズ・ザイン・ダ、ズ・メビオ・ダ、メ・バヂス・バ
メ・ギイガ・ギ、メ・ビラン・ギ、メ・ガリマ・バ、メ・ガルメ・レ
『仮面ライダーアギト』
2001年11月発売のPS用ゲーム。
アギトのみストーム、フレイム、トリニティ、バーニングに対戦中にフォームチェンジできる他、
G3は通常のG3(ガン、ソード)とは別に「G3-オリジナル」という、プレイヤーが育成したり装備をカスタム出来るキャラが存在している。
この作品以降の平成ライダーの格ゲーは基本的に同キャラ対戦が出来ない。
【操作キャラ】
仮面ライダーアギト、アギトシャイニングフォーム、仮面ライダーG3、G3オリジナル
仮面ライダーギルス、エクシードギルス、仮面ライダーG4
ジャガーロード(パンテラス・ルテウス、パンテラス・ルべオー、パンテラス・マギストラ)
トータスロード(テストゥード・オケアヌス)、スネークロード(アングィス・マスクルス)
クロウロード(コルウス・クロッキオ)、スコーピオンロード(レイウルス・アクティア)、ハイドロゾアロード(ヒドロゾア・イグニオ)
【タッグバトルモード限定】
仮面ライダーG3-X、ジャガーロード(パンテラス・キュアネウス)、トータスロード(テストゥード・テレストリス)
『仮面ライダー龍騎』
『仮面ライダー555』
2003年12月発売のPS2用ゲーム。
ライダーキャラは戦闘前に武器を複数の中から1つだけ選び、それに応じた必殺技を使用する(戦闘中に他の武器に変更は不可能)。
必殺技は両プレイヤーのボタン連打勝負となり、技使用側が勝つと命中、負けると不発となるが、
どちらの場合でもゲージは消費される。
【操作キャラ】
仮面ライダーファイズ、ファイズ ブラスターフォーム、
仮面ライダーカイザ、仮面ライダーデルタ
ホースオルフェノク、クレインオルフェノク、スネークオルフェノク
クロコダイルオルフェノク、センチピードオルフェノク、ロブスターオルフェノク、ドラゴンオルフェノク
『仮面ライダー剣』
【操作キャラ】
仮面ライダーブレイド、
仮面ライダーギャレン、
仮面ライダーカリス、仮面ライダーレンゲル
ブレイドキングフォーム、ワイルドカリス、ジョーカーアンデッド、たい焼き名人アルティメットフォーム
ローカストアンデッド、ディアーアンデッド、トリロバイトアンデッド、ジャガーアンデッド
ボアアンデッド、イーグルアンデッド、コーカサスビートルアンデッド、バットアンデッド
ゼブラアンデッド、ピーコックアンデッド、プラントアンデッド、モスアンデッド
センチピードアンデッド、オーキッドアンデッド、スパイダーアンデッド、タランチュラアンデッド
『仮面ライダー響鬼』
2005年12月発売のPS2用ゲーム。
ストーリーモードにあたるきよめモードでのみ使用できる「音撃」は、格ゲーながら音楽ゲームさながらで、
PS2版『太鼓の達人』シリーズの専用コントローラーである「タタコン」にも対応している。
【操作キャラ】
仮面ライダー響鬼、仮面ライダー伊吹鬼、仮面ライダー轟鬼
仮面ライダー斬鬼、仮面ライダー弾鬼、仮面ライダー裁鬼、装甲響鬼
童子&姫、ツチグモ、イッタンモメン、ヤマアラシ
ドロタボウ、スーパー童子&スーパー姫、乱れ童子
『仮面ライダーカブト』
2006年11月発売のPS2用ゲーム。
本作固有のキャストオフゲージを溜めることでライダーは「キャストオフ」(キックホッパーなど、最初からライダーフォームのライダーは除く)、
ワームは「脱皮」(ウカワームなど、最初から成虫のワームは除く)が可能。
そしてライダーフォームのライダーと成虫ワームはクロックアップゲージを溜めることで「クロックアップ」が可能
(カブトハイパーフォーム、ガタックハイパーフォーム、コーカサスは「ハイパークロックアップ」になる)。
【操作キャラ(ライダー)】
仮面ライダーカブト、仮面ライダーザビー(矢車・影山・加賀美)、仮面ライダードレイク
仮面ライダーサソード、
仮面ライダーガタック、
仮面ライダーダークカブト
仮面ライダーキックホッパー、仮面ライダーパンチホッパー、仮面ライダーケタロス、仮面ライダーヘラクス、仮面ライダーコーカサス
カブトハイパーフォーム、ガタックハイパーフォーム
【操作キャラ(ワーム)】
アラクネアワーム(ルボア・フラバス・ニグリティア)、ベルバーワーム、ベルバーロタワーム
フォルミュカアルビュスワーム、セパルチュラワーム、アキャリナアンバーワーム
タランテスワームパープラ、スコルピオワーム、ウカワーム
【操作キャラその他】
ゼクトルーパー(通常・シャドウ)
『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』
2009年12月にアメリカにて発売されたWiiおよびニンテンドーDS用ゲーム。
【操作キャラ】
仮面ライダードラゴンナイト、仮面ライダーウイングナイト、ドラゴンナイトサバイブ、ウイングナイトサバイブ
仮面ライダートルク、仮面ライダーインサイザー、仮面ライダーキャモ、仮面ライダースティング
仮面ライダートラスト、仮面ライダーストライク、仮面ライダーアックス、仮面ライダースピアー
仮面ライダーセイレーン、仮面ライダーオニキス、仮面ライダーラス、ゼイビアックス将軍
『仮面ライダー クライマックスヒーローズ』
2009年8月発売のPS2用ゲーム。
「クライマックスシリーズ」とされる本作以降は発売元はバンダイナムコゲームスとなった他、映像作品準拠で格闘ゲームが作られる形式は廃され、
現行放送作品の主役ライダーを看板キャラにしつつ、レジェンドライダー達との夢の競演を売りにする形式が主流となっている。
『仮面ライダー クライマックスヒーローズW』
2009年12月発売のWii用ゲーム。
続編というよりは、クライマックスヒーローズの追加要素付き移植作品。
【操作キャラ】(追加キャラのみ)
仮面ライダーG3-X、オートバジン、ゲルニュート、仮面ライダーカイザ、仮面ライダーガタック、ワームサナギ体(緑)
仮面ライダーキックホッパー、仮面ライダーパンチホッパー、
仮面ライダーW、マグマ・ドーパント、ティーレックス・ドーパント
『仮面ライダー クライマックスヒーローズ オーズ』
2010年12月発売のWii・PSP用ゲーム。
所謂最強フォームが全員に追加された。
また、上記の『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』からの流用で『龍騎』の13ライダーが全員参戦している。
マグマ・ドーパント、ティーレックス・ドーパント、ダークディケイドは削除、ゲルニュートとワームサナギ体は敵専用になった。
【操作キャラ】(追加キャラのみ)
仮面ライダーナイト、仮面ライダーシザース、仮面ライダーゾルダ、仮面ライダーライア、仮面ライダーガイ
仮面ライダー王蛇、仮面ライダーベルデ、仮面ライダータイガ、仮面ライダーインペラー、仮面ライダーファム、仮面ライダーオーディン
仮面ライダーギャレン、仮面ライダーW サイクロンアクセルエクストリーム、
仮面ライダーアクセル、
仮面ライダーオーズ
『仮面ライダー クライマックスヒーローズ フォーゼ』
2011年12月発売のWii・PSP用ゲーム。
4作目にしてようやく全ライダーに超必殺技が搭載された。
昭和ライダーが参戦。
W サイクロンアクセルエクストリームは削除され、オートバジンはファイズのサポートのみとなった。
『仮面ライダー 超クライマックスヒーローズ』
2012年11月発売のWii・PSP用ゲーム。
フリーランが採用されるなど、前作から大きくシステムが変更された。
オーズタトバコンボ(パープルアイ)は削除。
【操作キャラ】(追加キャラのみ)
仮面ライダーギルス、仮面ライダーデルタ、仮面ライダーカリス、仮面ライダーレンゲル、仮面ライダー轟鬼、仮面ライダー斬鬼
仮面ライダーザビー、仮面ライダードレイク、仮面ライダーサソード、仮面ライダーサガ、
仮面ライダージョーカー
仮面ライダースカル、仮面ライダーエターナル、仮面ライダーメテオ、
仮面ライダーウィザード
MUGENにおける仮面ライダー
現存する格ゲーがほぼ3Dということもあり、根性キャプチャなどで移植されたキャラはあるにはあるが少数。
MUGEN入りしているライダーキャラはqzak氏を始めとする「仮面ライダー制作Wiki」の製作者達により作られた、
手描きドットで製作された平成以降の作品の仮面ライダーが大半となっている。
ただし、上記の格ゲーのモーションや必殺技を2D仕様で再現されているキャラも多い。
怪人キャラはライダーと比べると少数だが無いわけではない。
レイドラグーンや
ワームのように複数の敵相手に無双する戦闘員形式のボーナスステージ系キャラもある。
最終更新:2023年05月23日 17:47