プチラヴォス

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プチラヴォス - (2010/03/13 (土) 11:34:08) のソース

旧スクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたSFCのRPG『クロノ・トリガー』のラスボス、ラヴォスの子供。
死の山で3体と戦う他、実質のラストダンジョンである黒の夢では更に強力になった「プチラヴォスR」と戦うことになる。

#region(close,ラヴォスとは(ネタバレ注意))
[[地球外>エイリアン]][[生命体>ギャラクタス]]であり、簡単に言うと[[星に寄生する寄生虫>セフィロス]]。
地球上のどの生物とも異なる独特の鳴き声がチャームポイント。
ゲーム中の時代におけるB.C.65000000に地球に激突し、そのまま地中深くに潜り込んで地球に寄生した。
この様子を見たイオカ村の族長エイラにより、「ラヴォス」(エイラ達の言葉で「ラ」は「火」、「ヴォス」は「大きい」を意味する)と呼ばれたことがその名の由来である。
その後、古代(B.C.12000)と中世(A.D.600)において一時的に目覚めたことを除き、ずっと地中で星のエネルギーと地球上の生命の遺伝子を内部のコアに蓄え続けた。
何事もなければ充分に力を蓄えたラヴォスはA.D.1999に目覚め、地球上の生命をほぼ死滅させる筈だった。
更に子供(これがプチラヴォスである)を産み落とし、その子らは新たな星に寄生するために宇宙へと旅立つ筈であった。

しかし、ラヴォスが地球に現れた事が原因で[[時を>仮面ライダー電王]][[越える>ドラえもん]]事のできる現象、時空の狭間「ゲート」が発生するようになる。
このゲートによって時空を越える旅をすることとなった主人公のクロノ達(A.D.1000の人間)は、未来がラヴォスによって滅ぼされる事を知り、この未来を変えることを決意。
最後にはクロノ達によってラヴォスは倒され、星の未来は救われたのであった。&link_anchor(*1){*1}
間接的にではあるが、自分自身の力によって滅ぼされるとは皮肉なものである。
&italic(){(以上、Wikipediaより引用、及び参考)}

余談だが、あの&bold(){毛虫のようなウニ}っぽい形状でどうやって宇宙に出るのかは謎である。
とはいえ、地球上の全ての遺伝子を集めたのだから、もしかしたら[[飛行>ヘドラ]][[形態>デストロイア]]などがあるのかもしれない。
#endregion

**原作での性能
外殻から針のようなを地球全域(最大射程)まで飛ばして
&bold(){「天からふりそそぐものが世界をほろぼす」}(原作において、技使用時に表示される文章)ことができる。
更には地球上の生命体の遺伝子から得た[[能力を模倣する>カービィ]]事も可能。
何故か明らかに遺伝子を持たない機械も2体ほど模倣しているが、[[何、気にすることはない。>ウッドロウ・ケルヴィン]]

……というのはあくまで成体の方であり、プチラヴォスにはそこまでの能力はない。
「天から(ryの未完成版とも言える「プチラヴォスニードル」は精々パーティ全体を攻撃するに止まっている。
その他の能力としては魔法らしき攻撃を行うほか、混乱効果のある「乱れ吹雪」や眠り効果のある吐息を吐く。
なお、小さいからなのかまだ柔らかいのかは不明だが、弱点となる頭だけでなく外殻にも攻撃可能&link_anchor(*2){*2}で、
僅かながらダメージも与えられるが、普通に頭を倒した方が早い(頭を倒せば外殻は自滅する)上に
外殻を攻撃するとプチラヴォスニードルが反撃で飛んでくるため、メリットは全くない&link_anchor(*3){*3}。
というか、プチラヴォスの段階だと仮に外殻から壊しても&bold(){頭部だけで活動可能である}。

その検証結果がこちら。
|&nicovideo(sm661020)|&nicovideo(sm661092)|
おそらく本来倒される事を想定していないからだと思われるが、
強引に解釈するならば内部にコアを造るほど遺伝子を収集していないからとも考えられる。

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**MUGENにおけるプチラヴォス
アフロン氏によって製作されたSFCでのグラフィックほぼそのままの姿のものが存在している。
搭載されている技は通常版とRが使うものを合わせたものと思われる。
外殻を攻撃したときの反撃までも再現されており、本体となる頭部を攻撃しないとダメージを与えた事にならない。
[[レオパルドン]]並に厄介な[[AI殺し]]かもしれない。
かなり凶悪な性能なので対戦する(させる)際には気をつけよう。

&nicovideo(sm9989837)
ただ、カンフーマンでもギリギリ倒せるようだ。(3:40より)
&nicovideo(sm9997778)
***技解説(及び、戦う際の対処法)
顔が開いたら直後に攻撃が飛ぶものとして注意すること。
回避が間に合わない事が多いので、下手に避けるよりはガードで凌いで、攻撃の合間に頭部へ攻撃した方がよいだろう。
-スプレッドボム
--前方に爆発が発生する。出が早い。
-ウォーターライズ
--相手の足下から水が吹きあがる。かなり出が早いので、余程素早いキャラでなければ回避は困難。
-ラヴォスの吐息
--相手に向かって吐息を飛ばす。当たると少しの間操作不能になり、危険。
-ダークボム
--一定範囲がドーム状の黒い空間に覆われ、それが消える際に攻撃判定が発生する。&br()少々厄介だが、プチラヴォスの攻撃の中では対処しやすい部類の技。
-破壊空間
--[[全画面判定]]の攻撃で、ガード以外に対処法はない。&br()幸いにも攻撃判定の発生が非常に遅く、削りダメージも小さい。
-プチラヴォスニードル 乱れ撃ち
--殻からニードルが飛び出し、しばらくしてから2発落下してくる。&br()画面に出てくるまで相手を追尾するので、落下音が終わってから回避行動をとると良い。&br()ただし、2発のうち1発だけ少し離れた場所に落ちるので注意。
-カラが反撃 プチラヴォスニードル
--前述の通り、殻を攻撃すると自動的に(プレイヤー操作だろうと)繰り出される反撃。&br()乱れ撃ちと違い、2発とも相手を狙って落ちる。&br()こちらの針はガード不能。

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&aname(*1,option=nolink){&color(red){*1}}
ゲーム中においてクロノ達がラヴォスを倒した世界はあくまで無数に存在する世界のうちの一つであり、正確に言えば完全に救えたわけではない。
続編であるクロノクロスにおいては、とある時空で倒されたラヴォスの怨念が
「時の闇」と呼ばれる時空の狭間に落ち彷徨っていた古代の魔法王国の王女サラを取り込み、
全ての時間軸の負の怨念を吸収して「時喰い」という生命体へ進化し、全ての時空を喰らいつくして星の未来を完全に消し去ろうとした。
DS版のクロノトリガーでは、時喰いがサラを取り込んだ直後の「夢喰い」という隠しボスを追加させている。

時喰い(夢喰い)は決して力ずくでは倒せず、サラを解放しない限り最終的に星の未来は消滅することになり
星の未来をかけたラヴォスとの決着は続編であるクロノクロスに持ち越される。

余談だがクロノクロスの世界では、前作の主人公と仲間であったクロノ、ルッカ、マールが死亡し
3人の住んでいた王国も滅亡しているなど、3人は非常に後味の悪い結末を迎えている。

舞台は南国にある諸島で、キャラクターデザインも大きく変化した。
ストーリーも複雑なものになっていて、ゲーム自体は良作なのだが
前作の世界観に愛着を持っていたファンの一部からは評価が悪い。

しかし上述の通り「クロノトリガー」で体感した世界は「あくまで無数に存在する世界のうちの一つ」であり
続編であるクロノクロスも同様に「ラヴォスを倒したクロノトリガーの時間軸の無数にある未来のほんの一部分」であることを断わっておく。


&aname(*2,option=nolink){&color(red){*2}}
こちらの攻撃ターゲットの初期カーソル位置は殻の方に合わせられているため、
単体のボスだと侮って適当にボタン連打だけで戦っても本体には全くダメージを与えられず、
そればかりか反撃を喰らいまくって窮地に追い込まれかねないことに注意しよう。
#region(close,余談ではあるが…(ラスボスネタバレ注意))
ラヴォスの最終形態であるラヴォスコアは中央の人型と左右に一体ずついる小型の敵という編成になっており、一見真中が本体に見えるが&bold(){実は右が本体である}という引っかけになっている。
もしかしたらラヴォスは相手を騙す戦法を好んでいるのかもしれない。
#endregion

&aname(*3,option=nolink){&color(red){*3}}
ちなみに、強化版のプチラヴォスRは頭と殻がそれぞれ強力なレア防具を隠し持っており、
エイラの特技「色仕掛け」で盗めるが、殻に対しては盗みの成否に関わらず攻撃時と同様の反撃を喰らってしまう。
なお、こちらの反撃はプチラヴォスのものと違って単体攻撃だが、代わりに威力が非常に高い。