「ぼくは 笑わないよ……!!!」
(それは“海賊王”が言った言葉だ)
百獣海賊団を率いる四皇
カイドウの
娘。母親は不明。
一人称は「僕」で、少年のような口調だがれっきとした
女性。あと
年齢は28歳。
本編20年前の
光月おでんの公開処刑を目の当たりにしており、その見事な最期に感銘を受けたヤマトは、
以降おでんに憧れて、やがて
「カイドウの息子」、「光月おでん」を自称するようになった。
……何を言っているのか分からねーと思うが、元々ヤマトは父であるカイドウの下で抑圧された幼少期を過ごしており、
それでも当時は「お父さん」と呼んでそれなり家族として見ていたのだが、
おでんの処刑や侍達の生き様を見たヤマトは彼らを尊敬し、いつかおでんのように自由に生きたいと考えたのを契機に、
おでんを殺したカイドウに表立って反発するようになった。
無論、カイドウがおでんを名乗る事を許すはずもなく、捕らえたワノ国の大名を投獄していた穴倉にヤマトを放り込み、
1日1食しか与えないとう虐待同然の手段で服従か死の二択を強いた。
カイドウの侵略で捕らえられた大名達は当然カイドウに多大な恨みを抱いているのは明らかで、
侍からの復讐に怯えるヤマトであったが、大名達はヤマトを怨敵の娘と知りながらも彼女を一切責める事無く、
それどころか「侍は腹など空かぬものだ」と用意された少量の食事を迷わずヤマトに差し出し、拘束していた鎖も断ち切った。
ヤマトも、彼らの心配りに涙ながらに感謝して、その食事の味を「一生忘れない」と誓った。
その際の雑談の中でヤマトが偶然拾ったおでんのロジャー海賊団にいた頃の航海日誌を所持していた事が発覚し、
彼らは当時は難しい文字を読めなかったヤマトにその内容を読み聞かせた。
ヤマトは日誌に書かれたおでんの自由な生き方に改めて感銘を受け、
同時に三人の大名もまた日誌に書かれた内容から
「20年後にワノ国の未来をかけた戦いが起きる」と悟る。
それから10日以上が過ぎ、絶食で餓死寸前に追い詰められたヤマトを前に、
霜月牛マルら大名は、彼女の命を救い20年後に送り届ける事が今の自分達にできる最善の一手だと確信。
ヤマトに20年後の戦いを託し、最期の力で「天の岩戸」を破壊して彼女を逃がすと、そのままカイドウに挑んで戦死した。
これによりヤマトはおでんやワノ国の侍達の遺志を継ぐと誓ったのと同時に、「おでんになりたい」という思いが高じて、
成長するにつれてああなったのである。
なおカイドウの方はヤマトが息子を自称している事自体は容認しており、部下にも息子として扱わせているが、
この出来事以降ヤマトは父を倒そうと何度もカイドウに挑んでは叩きのめされ続けるようになり、
ただでさえろくでもなかった親子関係はさらに拗れることになった。
カイドウも放置していたわけではなく、爆弾付の拘束具を掛けるなど殺すのも辞さない形で屈服させようとしたが、
過失からヤマトに希少かつワノ国支配のプロパガンダに必要な後述の"とある悪魔の実"を喰われてしまった事から、
迂闊に切り捨てるわけにはいかなくなってしまい、ヤマトに直接手を出せない代わりに、
ヤマトに味方をする部下を粛清するという間接的な手段を余儀なくされた。
結果、ワノ国編までヤマトは何度もカイドウに反抗的な行動をしながら半ば野放しの状態であった。
百獣海賊団の中にはヤマトに同情的な者もいたようだが、上記のカイドウの方針から隠れて助け舟を出した者も全員粛清されており、
本編時点で残っていた味方は替えが効かない戦力であったナンバーズの二牙(フーガ)のみであった。
なおカイドウは「おでんの死に様」に感銘を受けたのに対し、ヤマトは「おでんの生き様」に感銘を受けたため、
同じ人物をリスペクトしながら、その考えは真逆となっている。
ちなみに「カイドウの息子」を自称するだけあってか、
風呂は当然のように男湯で、女性らしく恥じらったりもしない
(まぁワノ国には逆に当然のようにタオル着用とはいえ女湯にいる女形の男性もいたりするが)。
なお、おでんの実子であるモモの助は、
ナミや
ロビンと風呂に入りたがったりと割とエロガキなのだが、
いくらヤマトが長身巨乳美女とはいえ、
父親を名乗って迫ってくる姿には本気でビビっていた。さもありなん。
ヤマトに秘匿されていた際も、状況が状況だからかスケベ顔ひとつせずにヤマトの服の中にいた。
また、
モンキー・D・ルフィの義兄である
ポートガス・D・エースとは新世界編より4年前に鬼ヶ島で出会って意気投合しており、
彼からは義弟のルフィの存在と、ルフィが抱く「夢の果て」について聞かされている。
普通に聞いたら笑ってしまうような内容だったが、おでんの航海日誌に海賊王ロジャーが同じ話をしていたと記されていた事もあり、
ヤマトは頂上戦争でエースが死んだ後も、ルフィと出会える機会を待ち続けていたのだった。
そしてワノ国編で侍達と共に麦わら海賊団が討ち入りを仕掛けた時、ヤマトは彼らに味方して戦いに参戦。
完全に麦わら一味や赤鞘九人男の想定外だった存在でありながら、幹部格撃破などの戦績こそ残せなかったものの、
モモの助の護衛やカイドウの足止めなど要所で活躍し、心強い戦力として彼らの勝利に大きく貢献した。
ちなみに、おでんの航海日誌には、
「空白の百年とは」「Dの一族とは」「古代兵器とは」「ワノ国はかつて世界と繋がっていた」「本当に合った莫大な宝」…という、
明るみに出れば海軍どころか五老星全員が直接抹消しにかかるであろう内容が書かれており、
それを全て読破しているヤマトは、世界政府にとって世界最大の罪人とでも言うべき状態になっている。
+
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戦闘能力 |
主に「建(タケル)」という銘の金棒を得物にして戦う。
父親からの遺伝か、幼少期の頃から覇王色の覇気を発現させるなど高い先天的資質を見せており、
さらに上記の理由で何度も世界最強クラスの一角であるカイドウに挑み続けるという過酷な修練に等しい行動を取り続けた事で、
戦闘技術は大きく洗練されて非常に高い戦闘力を誇っている。
その実力はエースと互角に渡り合っただけでなく、百獣海賊団の幹部「飛び六胞」のうるティを一撃で昏倒させ、
ルフィのギア3も軽々といなす程。しかも、上記の状況いずれも悪魔の実の能力を使わないまま実現している。
ヤマトが食べた悪魔の実は、ワノ国の守り神とされる存在にして、自然系より希少とされる、
動物系幻獣種の1つ「イヌイヌの実 モデル“ 大口真神”」。
全身が白い毛に包まれた神秘的な狼に変化する事ができ、
能力発動時は動物系能力者に共通する高い身体能力とタフネスを発揮する他、獣型、獣人型の2つの形態になれる。
また、氷や冷気を操る能力も備えており、さすがに 自然系ヒエヒエの実程ではないが、
巨大な武器庫を全て凍結させたり、カイドウの熱線を相殺するなど高い出力を誇る。
ちなみに、大口真神は火難除けを司る神性なので、冷気の能力はその逸話が反映されたと思われる。
なお、ヤマトがこの実を食べたのは意図してではなく、空腹の所でたまたま目について食べた後で悪魔の実と知ったらしい。
高い実力を持つ一方で、うるティからは「お前のは雷鳴"四卦"だよ!」と明確にカイドウに及ばないと公言されており、その評価通り父には勝てた事が無く、
実際に砲撃などの攻撃で明確にダメージを受けるなどカイドウ程の化け物染みた頑丈さは持っていないが、
大看板 ジャックと互角に戦ったアシュラ童子と彼に匹敵する赤鞘九人男を倒したカイドウ相手に、
単身戦って長時間時間を稼げるなど、カイドウが手負い&彼にとってヤマトが後の事を考えて迂闊に粛清できない存在だったという点を差し引いても、
能力込みの総合戦闘力は四皇クラスに及ばないまでも少なくともジャック以上、つまり四皇大幹部クラスと考えて差し支えない。
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ゲーム『海賊無双4』ではDLCで参戦。
彼女を主役に据えた新モード「ヤマト漫遊記」が実装されるなど、割と優遇されている。
そして漫遊と言う名の逃走をした彼女を追いかける羽目になるカイドウ
ちなみに彼女、本編に登場してからはルフィの船に乗りたいと常々口にしており、
読者からも麦わらの一味に加入するのかしないのかで議論されていた(結果から言えば現時点では乗っていない)のだが、
その時期に開発が進んでいたためか、ルフィ以外の一味と対峙させると「いつか一緒に海にでよう、でも今は勝負だ!」と、
原作の展開を知っているとなんだか虚しくなる台詞を言う。
MUGENにおけるヤマト(ONE PIECE)
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Dark Night氏製作 |
MUGEN1.1専用。
zoldas氏がxyubo氏製作のカイドウを元に製作したキャラをさらに改変・調整して作られている。
なお、冒頭にもある世界を救ってしまった男とはフォルダ名が被っているため、登録の際は上書きに注意されたし。
一部改変元の名残は見られるが、獣形態が無く改変元に無い突進技などが追加されているといった変更点がある他、
超必殺技は獣化したモモの助を呼び出してホロブレスを相手に放つ、改変元を流用しつつ違和感が無い技となっている。
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Kaiser Leon氏製作 |
こちらはファイル名が「kaiser_Yamato」になっている。
建を振り回すちびキャラの中ではリーチの長い近接技だけでなく、覇王色による全画面攻撃や衝撃波を飛ばす飛び道具も備え、
オールラウンダーな性能のキャラとなっている。
超必殺技は獣人型となって放つ「神速 白蛇駆」。
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出場大会
最終更新:2025年02月09日 19:31