「OKじゃ!」
格闘スタイル:白虎怒神拳
使用武器:炎の杖
誕生日:8月18日
年齢:82歳(『黙示録』)、83歳(『STB』)
出身:中国
職業:世捨て人
血液型:AB
身長:162cm
体重:48kg
家族構成:30年前に山籠りしてからは天涯孤独の身
趣味:おなごとデート(ただし、ガキは勘弁ぢゃ)
大切なもの:帽子、サングラス
好きな食べ物:回鍋肉(ホイコーロー)
嫌いなもの:若いヤツら(『黙示録』)、軟弱な若造(『STB』)
特技:漢方治療
得意スポーツ:釣り
自分を動物に例えるなら:白虎
SNKの格闘ゲーム『
風雲黙示録』及び続編『風雲スーパータッグバトル』(STB)の登場人物。「チュン・パイフー」と読む。
担当声優は丹羽文雄氏。
ちなみに『
ブレイカーズ』に
黄白虎というよく似た名前の人がいるが全く無関係。
と言うか、要は
四神の白虎の中国読みであるため、創作物では案外見かける名前。
苗字の方が似た
ジャッキー・チュンとも恐らく無関係であろう。……外見が似すぎているが気のせいである。
過去に格闘家として活躍し、無敗のまま引退した伝説の拳法家。
ここ数十年は仙術の研究のために深山にこもっていた。
高齢ではあるがその格闘術には一片の曇りも無く、さらに深山にて発見した炎の杖を使っての仙術でますます強さに磨きがかかっている。
お気に入りの帽子は、彼が若いころに
“伝説の狼”と呼ばれる格闘家から譲り受けた大切なもので、
対戦中に帽子をふっとばされるとキレるのはそのため。
作品中でも高齢キャラとしての戦闘経験を窺わせる台詞が多く、風雲拳の創始者である
ハヤテの父親と戦った事があったり、
「
邪呀の者たちがまだ生きておったとは」とかつて倒したような口ぶりであったり、
真・獅子王には
かつて額に傷を付けられるという因縁があったりする。獣神武闘会に参加したのはその雪辱を果たすため。
が、
キャロルに対しては「おなごの格闘家とは……世の中変わったもんぢゃのう」と発言しており、
伝説の狼の現役時代に
業界最高クラスの知名度と露出度を持つ女性がいたのと矛盾してしまう。
……まあ、餓狼が現役稼働当時と比べると近未来と言える現代の格ゲーって女性キャラばっかりで時代も変わったなあとか思える訳ですが
ちなみに服装のセンスはあまりよくないらしく、
ジョーカーの服装を褒める。
これがきっかけで彼とウマが合い、その実力を認めるほど評価しているようだ。
「イカしてんじゃねぇーのー 俺のアジトに来ねぇか?」
「おぬしこそグッドなセンスぢゃ わしの弟子にしてやろうかの」
『
餓狼伝説』と『風雲黙示録』を繋ぐ重要なキャラクター……のはずだが、
彼がかぶっている帽子をくれたのはあくまで「“伝説の狼”と呼ばれる格闘家」として名前は公表されておらず、
さらに肝心のその
帽子が青いので「帽子をくれたのは本物ではなく2Pテリー」とか、
テリー・ロジャースの「千手掌打」という技を使う上に
テリー・ボガードの技は一切引き継いでいないために、
「帽子をくれたのはボガードではなくロジャース」
*1とか、
色や質感から考えて「
不破刃からもらった」
*2とか、
「帽子をくれたのはクラークで、ついでにサングラスも貰った」とか、
何故か
メガドラ版タイガーキックを使うため「正体は
ジョー東」
*3とか、
後に『餓狼伝説』の続編となる『
餓狼 MARK OF THE WOLVES』が登場し、どう見ても『風雲』と繋がりそうな雰囲気に見えないので、
「『MOW』が正式な餓狼伝説の続編ストーリーであり、
餓狼と風雲との繋がりは絶たれた」
*4とか、
『
RB餓狼』のテリーのエンディングにおいて
ロックがテリーからもらっていた帽子が青だったので
「こいつがロックの将来」*5とか、
様々な説があってはっきりしない。
MUGENにおける中白虎
Ironjw氏によるものが存在する。WinMUGENで動作可能。
原作
ドットを使用しているが完全な再現キャラというわけではなく、
X:弱パンチ、Y:強パンチ(武器)、A:弱キック、B:強キックの『
KOF』風ボタン配置になっている。
X+Aで緊急回避っぽく前進する。
原作の技は一通り搭載されており、体力が半分以下になると帽子が取れて怒りでパワーアップ。
超必殺技(逆転技)は、原作では『黙示録』では発生の遅い乱舞技「仙人打破」、
『STB』では炎の杖を頭上で振り回す対空
超火炎旋風棍「仙人発破」と作品ごとに違う技を用いていたが、
その内の仙人発破の方を使う。
前方にとんでもなく広い攻撃判定を持ち、「何故その位置で当たった」と驚く事も少なくない。
体力半分失ってから本番という感じの性能なので、勝負を開始する頃には既に劣勢というか死にかけという事も多い。
怒りモードに入ってしまえば一転して必殺技がどんどん繋がるようになり、異様な火力を発揮するため見違えるような強さになる。
最初から怒りモードというのがあれば良かったのだが……。
しかし無敵技が無く、地上から斜め上に攻撃する「千手掌打」や
メガドラ版タイガーキック「白虎弾」といった、
いかにも対空技っぽい技が空中ガード可能なので、怒りモードに入っても押されると厳しい。
そのため、「怒ったのはいいがそのまま叩き潰された」という試合展開になってしまう事もよくある。
AIもはデフォルトで搭載されている。
「なぁ──にが獅子王ぢゃ 青二才めがっ。
わしを本気にさせたのがおぬしのあやまちなのぢゃ。」
「このチュンをたおすにはまだまだ修行がたりんわい!」
出場大会
凍結
備考
上では色々記述されたチュンの正体や餓狼との関係に関する仮説だが、真面目に考察すると以下のような反駁、さらにそれに対する異論がある。
つまり、大体ネタである。
*1
勝利すると「OKじゃ!」と帽子を放るテリー・ボガードと同じ
勝ちポーズをやってくれるので、まず間違いなくボガードの方。
色に関してもテリーはクレーンゲームの景品として帽子をいくつか得た訳であり、その中の青い一つをチュンに渡したと見なしても大丈夫なはず。
テリーの祖父師に形の似た髭を蓄えたのはなんの因果か……。
勝利ポーズまで真似る事で「本物のテリーにもらった」と欺いてる可能性?それはあるのかもしれない……。
*2
帽子に鍔があるので、不破の頭巾とは異なる。
ページ上部の画像では鍔を後ろに回しているので見えづらいが、それ以外でははっきり分かる。
*3
チュンの出身は中国なので、ジョー説は成り立たない。
*4
続編『風雲スーパータッグバトル』では
餓狼のキムの子孫とはっきり明言された
キム・スイルが登場したため、
チュンとテリーの関係の真偽はともかく、作品同士の繋がりは一応確保されている……と言いたい所だが、
『風雲STB』の稼働年は1996年、『餓狼MOW』は1999年で『MOW』の方が遅く、
先述の雰囲気の違いも含めて当時のスタッフはやはり無かった事にしたか、パラレルワールドという事にしていた可能性も考えられる。
これだけシリアスに出来上がった『MOW』の行き着く先が最終的に風雲なんて嫌だし
*5
ジョー説と同じく、ロック説も成立しない。また、後述のように年齢が合わない
(ただし、
墓標では
「名を変え国籍も変えた」という事でロック説が支持されている。ネタの範疇ではあるが)。
備考その2
『風雲黙示録』は21世紀前半の話なので、少なくとも2050年以前の話である。
そして「風雲の時期は正確にはいつなのか」「チュンがテリーから帽子をもらったのはいつなのか」を真面目に考察すると、
チュンはテリーよりも年上という事にでもしないと辻褄が合わない。
テリーが格闘家として活躍したのは1990年代~2000年代(1971年3月15日生まれという公式設定があるので、21世紀には30代に突入してしまう)。
そのあたりにチュンが帽子をもらって、格闘家として無敗の戦績を収めてから引退、
さらに数十年の隠棲時期を経ていると
21世紀前半に間に合わなくなる公算が高いのである。
イメージしやすい「
テリーが25歳くらいの時に、10歳くらいの少年が帽子を受け取って、彼が格闘家として成長し……」という感じになると、
チュンが82歳になる頃には既に21世紀後半になってしまっているのだ。
プロフィールの年齢を信じるなら、「21世紀前半ぎりぎりの2049年で82歳」と仮定しても、彼が産まれた年は1968年となる。
それ以前である事は間違いないので、やはり1971年産まれのテリーより年上と言う事になる。
さらに「チュンの現役時代はいつの頃だったのか」というのを考えると、
山田十平衛や
タン・フー・ルーの若い頃、
タクマの全盛期、
リョウの全盛期、もちろんテリー達が活躍していた時代は外さないと、
「負けず劣らずの伝説を残す」「無敗のまま引退」という話は成立しないと思われる。
無敗は「SNK世界の名だたる強豪と一度も戦わなかった」という事でなんとかクリアできるかもしれないが、
それでは彼らに匹敵する伝説を残す事はできないだろう。
こんな事情があるので、上の「21世紀前半ぎりぎりの2049年で82歳」=テリーより3つ年上=格闘家としての活躍時期が完全に被る、
という状態はおかしくなってしまう。
また、テリーとの年齢差を離していくと、今度はリョウやタクマらと世代が重なる事になり、
もっと古い時代まで移動させると今度はもう「若い頃に」テリーに帽子をもらったという話が成立しなくなる。
念のためSNK格ゲーワールドの主要格闘家の生年を並べるとこうなる。
- 1910年代:パイロン(12年前後*…生年明言は無いが『龍虎2』のギースより逆算)、チュンの生年の上限(19年 注)
- 1920年代:十兵衛(22年)、タン(24年)
- 1930年代:タクマ(31年前後*…生年明言は無いが『龍虎2』のギースより逆算)
- 1940年代:
- 1950年代:ギース(53年)、リョウ(57年前後*…生年明言はないが『龍虎2』のギースより逆算)
- 1960年代:チュンの生年の下限(68年)、<64~65年頃から71年頃までタンの元でジェフが修行><68年にタクマ失踪>
- 1970年代:テリー(71年) <78→79年に『龍虎の拳1→2』の事件発生。>
(注:チュンは21世紀前半で82歳なら、どうしても1919年以後の生まれである)
割と人間離れした人なので、格闘家デビューが中年や壮年(21世紀、テリー引退後にデビュー)だったとか、
年下からもらった帽子を宝物にするとかいう事も有り得ない話ではないのかもしれないが、
どうも「21世紀前半という時期設定」か「チュンの年齢設定」かどっちかを間違えたような気がする……。
それを抜きにしても、30年前に山ごもりした筈なのにかつて獅子王(現28歳)と因縁があったとか、
上記のように「おなごの格闘家」の存在を知らなかったりなど、彼単体の設定だけ見ても疑問点の付く箇所が多い。
そのためチュンの発言にはかなりデタラメが混じってるのではないかと噂される事も。
もしチュンが単なるホラ吹きだったと仮定すると上記の様々な考察は一挙に無駄に……
最終更新:2024年05月02日 00:58