「術とは変化するもの 師の教えをふまえた これが俺の酔八仙だ」
ジャッキー・チェン(英Jackie Chan、中国名は
成龍)は、実在する香港の俳優である。
1954年の4月7日生まれで愛称は大哥(タイコー)。
日本語でいう「
アニキ」「にいちゃん」的なニュアンスの言葉である。
ブルース・リーが作り上げてきたシリアス路線のカンフー映画のスタイルに、
サモ・ハン・キンポーらと共にコメディタッチを取り入れた開拓者の一人である。
代表作は数多くあるが、よく取り上げられるのは『プロジェクトA』(無論
こちらではない)。
作品自体を見た事がなくても、
BGMはどこかで聞いた事がある人も多いはず。
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『プロジェクトA』裏話 |
劇中での時計塔落下シーンはNGシーンの存在も相まって語り草となっているのだが、
NHKBSプレミアムのドキュメンタリー番組『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』を始めとする後年のインタビューでは、
彼の戦友といえるスタントマンチーム「成家班」のマース氏が「あのシーンには自分もスタントマンとして関わった」と告白している。
と言っても別に「ジャッキーが自分で演じたと嘘を吐いていた!」とかそういう暴露話ではなく、
単に「彼が怪我をしてしまった後に追加のスタントシーンが必要になったので代役をした」というだけなのだが。
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その他にも『ドランクモンキー 酔拳』『ポリス・ストーリー』『シャンハイ・ヌーン』『ラッシュ・アワー』などなど、
金曜ロードショーや木曜洋画劇場を見ていれば、一度は彼の雄姿を見た事があるであろう。
最近は後進の育成に力を注いでいるようだ。ちなみに息子ジェイシー・チャンも俳優。
なんといっても、彼を語る上ではずせないのが、俳優兼スタントマン(たまに監督も兼任)である事。
死んでもおかしくない危険な彼のスタントや、泥臭くも流れるような美しいアクションシーンには、度肝を抜かれるばかりである。
勘違いされがちだが、ジャッキーはスタントマンを嫌っていたり使わないなんて事は無く、
スタントの方が見栄えよくアクション出来るなら迷い無くそちらを採用する。
しかしながら、ジャッキー本人がアクションをした方が見栄えが良い場面の方が多かったり、
引きの映像から役者の顔を映して決める構図を好んでいるため、スタントマンではそれが出来なくなる事や、
映像を切り替えてしまうとアクションの凄さが薄れてしう事から可能な限り一連の行動を通しで撮影するためスタントの入る余地が無いので、
結局最良の映像を求めると役者本人にアクションさせる事に行き着くと「ジャッキーチェン・マイスタント」で語っている。
ちなみに日本公開時の吹き替えは『
マジンガーZ』の兜甲児役等でお馴染みの
石丸博也
氏が務める事が多く、
「同じ声優による同一俳優への吹替え映画の最多数」としてギネス世界記録にも認定されている。
それだけに「ジャッキー・チェン=CV:石丸博也」のイメージは強く、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の「シャッキー・チェン」や、
アニメ版『
銀魂』の「ドラゴン隊長」など、石丸氏自身がジャッキーのパロディキャラを演じた作品も多い。
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石田彰「冴羽獠は流石にキツかった」 |
ジャッキーの主演作品には、北条司氏の同名漫画『 CITY HUNTER』を原作にした同名アクション映画も存在している。
映画自体は香港版『CITY HUNTER』といった内容で、「私立探偵」冴羽獠(ジャッキー・チェン)が
「社長令嬢」清子(後藤久美子)を探し日本へと連れ帰る途中で、突如として豪華客船を占拠したテロリストと戦う、というあらすじ。
この映画はかなりコメディ色が強く出ており、ゲームコーナーでの格闘シーンにおいて当時人気絶頂だった『 ストII』が登場する。
突如として相手が ケンに変身し「 竜巻旋風脚」を放ったかと思えば、ジャッキーが エドモンド本田に変身し「百裂張り手」で対抗。
「スーパー頭突き」をはずして壁に激突した直後、今度は ガイルと ダルシムが登場。
ケンとガイルが激しく「 波動拳」と「 ソニックブーム」を撃ち合う……という、何ともカオスな展開。
一旦は敗れたかと思ったジャッキーだが、次の瞬間に壁の巨大なキャラクターの絵の内、
春麗の絵から 春麗に扮したジャッキーが飛び出してくる。
カオスなのは春麗に限った話ではないが、内容は推して知るべし。
…作品自体の評価は、世界的スターとなった現在では黒歴史扱いされる事も多いが、
原作と全然違うという一点を除けば中々の良作である。
その後、ジャッキーがプロデュースするアイドルグループも似たような事をやっている。
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2012年5月、カンヌ映画祭にて『Chinese Zodiac』を差して「自身の最後のアクション映画になる」と引退を表明した。
ただあくまでアクションはやめるというだけで、俳優業は続けていきたいそうな。むしろ58歳まで色々お疲れ様でした。
その後も『カンフー・ヨガ』とかでアクションやってたって? 気にするな!
何故か「ジャッキー・チェン死亡」のガセニュースがちょくちょく流れるが、70歳となった2024年現在も健在である。
…と言うか、その2024年公開の『ライド・オン』では馬術によるスタントもやってるし…
(もっとも中国本国での公開は前年の2023年で、当然撮影はもっと前になるのだが)。
ちなみに同作の吹き替え版では半年ほど前に声優業を引退していた石丸氏が「限定復帰」という形で声を当てており、
俳優も吹き替え声優も引退発言を(限定的ながら)引っくり返す形で出演した珍しい作品となっている。
MUGENにおけるジャッキー・チェン
カネコのゲーム作品における実写取り込みのスプライトを使用したジャッキーが2体確認されている。
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mass氏製作 |
遂にmass氏によってジャッキーご本人のキャラが( 実写取り込みで)MUGEN入りした。
出典となったゲームは、カネコが1995年に発売した『ジャッキーチェン in Fists of Fire -成龍伝説-』である(実はシリーズとしては2作目)。
プレイヤーネームは「ジャッキーチェン(酔拳)」。
この名前は「Fists of Fire」には3人のジャッキーが存在しているための配慮(ゲーム中の名前は全員ジャッキー・チェン表記。違いは戦闘スタイルのみ)。
ちなみに、第1作『カンフーマスター ジャッキーチェン』ではジャッキーは CPU専用キャラであり、
1発で3割減る 飛び道具の酒瓶など、 某尖兵の如く凄まじい強さを誇っていた。
また、このゲームは フェイタリティがあるが、流石に ゲームとは言え世界的大スターであるジャッキーを惨殺する訳にはいかないと言う事なのか、
彼にはフェイタリティができないようになっており、代わりに倒すと↑の画像のように相手の勝利を褒め讃えてくれる。
そもそも何故 ジャッキーの名を冠するゲームでフェイタリティを採用したのだろうか。
…まぁ、肝心のカネコが あの『大江戸ファイト』を作った会社なので気にしたら負けである。
尤も、20年以上後の『Mortal Kombat 11』はシュワちゃんとスタローンを惨殺できるようになってしまったけど
サウンドはゲーム中のものではなく、映画『酔拳II』(吹き替え版)からの流用であるため、中の人はお馴染み石丸博也氏である。
挑発でもゲージ貯めが可能であったり、起き上がり攻撃もある。
酒瓶を投げて攻撃したり、さながら 某師範のように回転して空を飛ぶ姿が印象的である。
原作再現されていない部分は、氏のreadmeに詳細に書かれているので参照されたし。
AIは10段階に調整可能なものがデフォルトで搭載されている(推奨はレベル10)他、凱氏による外部AIも存在する。
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tem(A)氏製作 |
tem(A)氏(youtubeアカウント名は「temIAI」)による『 モータルコンバット』仕様のジャッキー。
こちらはカネコのシリーズ1作目『カンフーマスター ジャッキーチェン』の画像を使用している。
モーコン仕様なので、フェイタリティーやフレンドシップも搭載済み。
火力が異様に高く、LIFEの初期値も
1660
と高めに設定されている。
また、何故かデフォルトの小ポトレが やたらめったらデカく、通常のアドオンでは ライフバーが半分以上隠れてしまう。適宜調整されたし。
AIはデフォルトで搭載されており、立ち回りはやや大味ながら、
インチキ臭い挙動とワンコンボで4割近く吹っ飛ばす素敵な火力のおかげで、油断ならない強さを持つ。
ダウンロードは氏のYouTubeチャンネル(ニコニコで言うマイページ)から。
ただし、氏のサイトにはアダルトコンテンツも含まれているので注意。
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出場大会
更新停止中
凍結
プレイヤー操作
最後に、当然の話だがジャッキー・チェン氏は
実在する人物である。
MUGENを含む二次創作を他所に持ち出し、当人やその関係各所に迷惑を掛ける事は絶対に許されない行為である事を忘れてはならない。
使用する場合はネタをネタとして楽しみつつ失礼の無いよう節度を持った振る舞いを心がけよう。
また、昨今のジャッキー氏の発言が物議を醸す事も多いが、この件に関してはやむを得ない事情があるとされる。
詳しく知りたい人はアニヲタWikiなどを自分で調べて、自分の頭で判断して頂きたい。
最終更新:2024年08月17日 01:31