「キャンディじゃあるめェし …ナメすぎなんだよお前ら!!!」
四皇「ビッグ・マム」こと
シャーロット・リンリンの長男であり、ビッグ・マム海賊団の拠点である「万国(トットランド)」では、
「キャンディ大臣」として後述の能力で万国の窓ガラスなどを管轄している。
最高幹部「
将星」でこそ無いが、懸賞金は7億ベリーとビッグ・マム海賊団の中でもかなり高い。
全身にキャンディの趣向を凝らしたサイケデリックな色彩の
道化師のような派手な服と、
首の付け根あたりにまで及ぶほどの長大な舌が特徴。
将星には数えられていないが、長男であるためか家族内の序列は高く、
トップであるビッグ・マムが食いわずらいなどで指揮不能の状態に陥った際は、
彼が指揮を執る事もあり、将星である妹のスムージーなども異を唱える事無く応じている。
ビッグ・マム海賊団の中ではという前置きは付くが穏健な方であり、
非常時においても敵に家族が襲われている場面に遭遇すれば捨て駒にせずに救う事を優先するなど身内に対しては情に厚い他、
万国で暮らす子供達に「仲良くな!」と言いつつとキャンディーを配ったり、
敵である
チョッパーとブルックに対してさえも「お前たち2人くらいなら見逃してやる」と逃走のチャンスを与えている。
一方で
シーザー・クラウンに対して巨人薬の納期を守らなかった場合の懲罰として遠回しな死刑宣告を嬉々としながら告げたり、
命乞いするヴィンスモーク・ジャッジに対して「君はこれから食う牛の声に耳を傾けるかね?」と言い放ち嘲笑するなど、
敵や略奪対象に対しては冷酷かつサディスティックな側面を隠そうともしない、海賊らしい部分もある。
万国編ではヴィンスモーク家暗殺計画をルフィ達に邪魔された上に、
油断が仇となりペドロの自爆特攻に巻き込まれ、咄嗟にキャンディの鎧を纏う事で死は免れたものの右腕を失う重傷を負い、
ビッグ・マム海賊団の中でもとりわけ麦わらの一味に敵意を抱くに至っている。
ルフィやミンク族にとってもペドロの仇としてビッグ・マム海賊団の中でも因縁ある存在と言える。
名前の由来はシェイクスピアの戯曲『テンペスト』の主人公・プロスペロー
なので彼女の母親と語感が似ているのは強ち偶然ではない。
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その末路(ネタバレ注意) |
ワノ国編では辛酸を舐めさせられた麦わらの一味に報復すべく、重傷を受け衰弱し切って間もないにも拘らず、
ビッグ・マムと共にクイーン・ママ・シャンテ号に乗船し、ワノ国へ侵攻。
しかし、上陸間近のタイミングで百獣海賊団の大看板 キングの妨害を受け、
滝の頂上から船を蹴り落とされて死にはしなかったがビッグ・マムと離れ離れになる。
ただし母のビブルカードが健在で生きている事は確認できたが、
一足先に上陸した母ビッグ・マムは紆余曲折ありなんと大敵 カイドウと海賊同盟を結成する事を独断で決め、
ペロスペローはこれに文句を言いながらも合流しない事には反対しようも無いため再び滝を登りワノ国へ再上陸しようとした所、
なんと今度は何故かこの場に現れた元白ひげ海賊団隊長の一人である不死鳥 マルコに船を崖下へ落とされ、
船が完全に転覆したため他のビッグ・マム海賊団が入国する手段が無くなってしまったが、
ペロスペローだけは能力でなんとか単身ワノ国に侵入。
あまりにも思い通りにいかない出来事ばかり起きた事や、百獣海賊団との海賊同盟への不満を露わにしながらビッグ・マムとの合流を試みる。
途中、「カイドウを倒す」という目的のためにマルコと一時的に休戦と共闘を持ち掛けられ、
長い間競争相手だったカイドウとの同盟に納得していなかった事もありその提案を受け入れて鬼ヶ島に向かうが、
合流したビッグ・マムから「おれを信じられねェのかい!?」と半ば強引に説き伏せられる形でカイドウとの同盟を承諾させられてマルコとの共闘は決裂。
不本意ながらも百獣海賊団に加勢して戦う事になるが、そこにペドロの仇を討たんとする月の獅子と化したワンダと キャロットの急襲を受ける。
しかし、終始押され気味だったが月が隠れたおかげで月の獅子が解除された隙を突き形勢を逆転。
消耗していたとはいえ月の獅子状態じゃなくても相当強いはずのミンク族の戦士に余裕で勝利するという四皇幹部の強さを改めて見せ付けると同時に、
勝ち誇りながらその場を後にする。
その後は百獣海賊団の大看板達が戦っている大混戦の場に到着し、
先日でのお茶会を台無しにされ、プリンと結婚しなかった サンジを逆恨みして彼を見つけて腹いせで狙いを定めるが、
直後にまたしてもペドロの死を聞き仇を討つべくやってきたネコマムシの襲撃を受け、
思いっきり横っ面を引っ叩かれ、その勢いのまま鬼ヶ島正面入り口まで吹っ飛んで一騎打ちに持ち込まれる。
ミンク族最強の一角な上に月の獅子と化したネコマムシに当初こそ圧されるが、
別の場所で戦っていたカイドウが龍形態になっていたため空に雷雲が立ち込め満月が隠れてネコマムシは「月の獅子」が解かれてしまう。
しかもネコマムシは平時でもかなりの強者ではあるが、彼は先のカイドウとの戦いでボロボロな上に「月の獅子」の負担もあり大幅に消耗しており、
ペロスペローは勝機と見てネコマムシを圧倒しながら己の強運を誇示するが、
いざトドメを刺そうとしていたタイミングで鬼ヶ島屋上にてルフィとカイドウが覇王色同士の攻撃をぶつけ合い、
その衝撃から雲が文字通り割れて満月が露わとなってしまう。
先程まで曇っていた空が突然割れる異常現象にペロスペローは何が起こったか分からないまま狼狽しながら、
ツキに、もとい 月に見放される形で月の獅子と化したネコマムシの「猫笑衝突(ネコニコバーン)」を喰らい敗北した。
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戦闘能力 |
「キャンディは全身をおおい尽くし 体内へと侵入し!!
呼吸を奪い!!苦しみの中…!!わずか3分で標的を殺す!!
そうすりゃ完成!!甘~~い死体キャンディマン!! ペロリン♪」
超人系悪魔の実「ペロペロの実」を食べたキャンディ人間で、体からキャンディを生み出して自在に加工する事ができる。
能力の習熟度は非常に高く、建築物や武器・防具などを一瞬で精巧な代物を作る事が可能。
上記の通りペドロの自爆で右腕を失った後は、この能力で義手を作り出している。
キャンディはかなり硬く、ルフィの覇気無しのギア3の攻撃を以てしても破壊できない程。
その硬度故にキャンディで精製した武器は高い殺傷能力を誇り、防御や捕縛に転用すれば容易に破壊できない障害と化す。
とはいえ、生み出せるのはあくまでキャンディであるため、どれだけ硬くても高熱に近寄ると溶けてしまう弱点があり、
熱いお茶が入ったカップを持っただけでも右手が溶けてしまう程。
鉄を混ぜる事で耐熱性のキャンディを作る事も可能だが、事前に鉄を用意していなければ作れない。
また、一部の超人系能力者同様、外的要因で気を失った場合は能力は解除されてしまう
(ドフラミンゴファミリーの1人、シュガーのホビホビの実の能力も同じ)。
劇中ではもっぱら戦闘や建造物の生成に使用していたが、能力者の体力が続く限り無尽蔵に食材を用意できるというのは普通に便利であり、
船旅などのサバイバルでは大いに重宝される可能性がある他、飢饉の国を救うなどの用途に向いている。
本来は戦闘向けとは言えない性質の能力を実戦で活用できているのは、使い手であるペロスペローの習熟度の賜物である。
ビッグ・マムの息子故か基礎戦闘力も高く、「武装色」「見聞色」の基本的な2種の覇気も会得している他、
ヴィンスモーク・イチジやミンク族の戦士の攻撃をまともに受けても戦闘を続行するタフネスも併せ持つ。
食いわずらい状態のビッグ・マムに意見したり (そのせいで「嘘をついてたらお前の寿命で償えよ!」と脅されたが)、
片腕を失う重傷を負いながら休む間も無く長時間食いわずらい状態のビッグ・マムを誘導するなど胆力も相当なもの。
ただし、食いわずらい状態のビッグ・マムがケーキを喰えなければ本気でペロスペローを殺す気だと分かり怯えたり、
そのタイミングでサンジ達が作ったケーキがようやく到着するも、当然毒入りだろう(実は毒は入れられていない)と判断し、
「ケーキを破壊すれば食いわずらいが止まらず国は滅ぶ」「破壊しなくても毒入りケーキで死なれては国は滅ぶ」
という完全に詰んだ状態を前に頭を抱えるなど、 ゲッコー・モリアの言葉を引き合いに出すなら「死が脅しになる」海賊である。
しかし、いざビッグ・マムが破れ生死不明になったと知った際は自分が後釜で船長になろうとしており、
ダイフクに「実力的にカタクリだろ」と言われても「年功序列だペロリン」と譲らなかった。
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MUGENにおけるシャーロット・ペロスペロー
「この島は甘くなどないっ!!!」
出場大会
最終更新:2025年02月24日 23:22