劇場版『
ドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空』に登場する悪のナメック星人。
名前の由来はナメクジの英語「Slug」から。もちろん
メタルスラッグや
ダイノボット部隊は無関係。
担当声優は老年期が
内海賢二
氏、若返り後が
屋良有作
氏。
どちらも『
Dr.スランプ』の則巻千兵衛の声優だったりする
(内海氏が初代アニメ『Dr.スランプ アラレちゃん』、屋良氏がリメイク版の『ドクタースランプ』。
なお、屋良氏は
別作品でも内海氏の代役を受け持っている)。
『超サイヤ人絶滅計画』では
稲田徹
氏が担当。
元々は
カタッツの息子と同じく赤ん坊の頃に別の星へと飛ばされたナメック星人だったが、
善良なナメック星人の中では異端となる「悪の心しか持たない」変異個体であったため、
送り先でさらに悪の心を増幅させ、邪悪の限りを尽くすようになった。
そのため非常に残忍な性格であり、気に障る発言をしたり思い通りに成果を上げない部下を、
弁解する暇も与えずその場の気分で即処刑する程。
地球を巨大な惑星クルーザーに改造するべく侵略を開始した。
元々ネイルと同じ「戦闘タイプ」であるため非常に高い戦闘力を誇っており、
登場時点では多量の薬品を摂取して延命しなければいけない程の高齢だったが、
ブルマの記憶を読み取って
*1知ったドラゴンボールの願いで若返り全盛期のパワーを取り戻しており、
その強さは界王から「
フリーザや超サイヤ人ですら敵わないかもしれない」と評される程。
ただ、実際には疑似超サイヤ人に劣勢だった、つまり後に登場した超サイヤ人に及ばないのはおろか、
後述のように既に満身創痍だったとはいえ元気玉に敗れた=全力を出したフリーザには遠く及ばないため、
「フリーザは戦闘力53万での話(それ以上の戦闘力を持つ変身はほとんど見せたことが無かったので界王は知らなかった)、
超サイヤ人は一度も見たことが無いのでただのあてずっぽうで口走っただけなのではないか」
と言われてしまう事に……。
*2
ナメック星人らしく、腕伸ばし・再生・巨大化といった能力も使用する。
全盛期の圧倒的なパワーで悟空を痛めつけるが、悟空が擬似超サイヤ人へと変化したことで形勢は逆転。
思わぬ反撃に追い込まれたスラッグは傷ついた腕を自分からもぎ取ってから再生して巨大化するという、
ナメック星人特有の能力を存分に活用して打開を試みる。
しかし、強さは逸脱していてもあくまでナメック星人であった事が災いし、
ピッコロの介入に加えて悟飯がナメック星人にとって我慢ならない程に不快な音である口笛を吹いたことで悶絶。
この隙を突いたピッコロが倒れた悟空にパワーを与えて復活させるのを許してしまい、
ピッコロの気を乗せた悟空の100倍界王拳による突進によって腹部を貫通させられて倒されたかと思われた。
だが、なおもしぶとく耐えきり元の体格に戻って悟空に追い縋ろうとするも、
最後は太陽から分けてもらった悟空の放つ元気玉の直撃を受けてついに消し飛ばされたのだった。
MUGENにおけるスラッグ
Rogue CD氏の製作したキャラが公開中。
:D氏製作の『
JUS』風
ドットを用いて製作された
ちびキャラ。
手を伸ばすリーチの長い攻撃や、広範囲の気弾による
飛び道具をメインに戦う。
超必殺技では極太の光線や
グミ撃ちを行う。
AIもデフォルトで搭載されている。
出場大会
*1
原作で最長老が使用した能力と同じと思われる。
*2
補足しておくと『超サイヤ人だ孫悟空』自体が原作で悟空が超サイヤ人に変身する前に公開された映画で、
この時まだ超サイヤ人は「フリーザを倒せるかも知れないわずかな希望」として名前しか登場していなかった。
フリーザもまだ変身を見せておらず、フリーザにしても超サイヤ人にしても実は戦闘力1億以上とはまだ誰も知らなかった時期なのである。
そのため、この話の中では「疑似超サイヤ人」と呼ばれる、
一時的に超サイヤ人の力に目覚めたが長続きはしないという変身が為されるという苦しい展開に。
この時の悟空の基本戦闘力は
ギニュー戦での9万と仮定し、疑似超サイヤ人化の増幅効率が本来の超サイヤ人より少し下の40倍と仮定すると、
スラッグの戦闘力は360万よりも下くらいという事になる。
これなら推定53万が相手なら楽勝という事なのだろう。フリーザ第三形態までなら勝てそうな感じである。
ナメック星で最も強い戦闘タイプのネイルが46000、ネイルと合体した時のピッコロが約100万である事を考えると、
スラッグはナメック星人としては異例の戦闘力を持っていた事になる。
本当の超サイヤ人やフリーザ最終形態には及ばずとも、スラッグの戦闘力はこの時点では相当なものだったのである。
最終更新:2025年01月12日 02:11