台湾の人形劇『霹靂布袋戲』の登場人物。日本語では「どんぶつどうじ」と読む。
中国語表記は「吞佛童子」で、日本語表記の「呑佛童子」とは違う字として判定されるので要注意。
『霹靂布袋戲』シリーズ史上最大かつ最強の敵対組織「異度魔界」に所属する魔将であり、
苦境から異度魔界へと繋がる三つの封印を解いた張本人である。
性格は残忍で狡猾。任務のためなら手段を選ばない。
「吞佛」の名の通り寺院を襲撃し僧侶達に対して殺戮の限りを尽くしたこともある(「呑」は飲み込む以外に「侵略する」「滅ぼす」などの意味がある)。
名前の由来は「酒呑童子」。日本繋がりか吞佛童子の衣装には巫女装束、武器の朱厭には紙垂などの神道のモチーフが取り入れられている。
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「異度魔界」とは? |
36作目の「霹靂劍蹤」の終盤から現れ、46作目の「霹靂神州III之天罪」まで存続し、
霹靂シリーズの中で最も長期間に及んで中原正道と対峙した敵勢力。
主な舞台となる苦境に属しておらず、異次元空間に存在する魔界であり、
(ややこしいが、苦境に存在している魔族達が住むエリアを指す「魔界」とは違う地域)
創造主の魔皇「棄天帝」を頂点に、魔族、邪族、鬼族という三つの種族と一部外来で構成され、
上記3つの種族の頂点に立つ「魔君」と呼ばれる権力者により統治されている。
それぞれの将の思想や部族間の方針の違いなど一枚岩とは言いがたい部分もあるが、
規模と戦力は歴代屈指であり、特に第四殿では棄天帝が転生して直接苦境神州に降臨し、激しい殺戮を行った。
最終的には中原正道の人々により危機を防げたものの、棄天帝の激しい侵攻によって数多くの命が亡くなり、
苦境神州は壊滅寸前となり、歴代最悪の甚大な被害を受けた。
このため、棄天帝及び異度魔界は歴代霹靂シリーズの中でも最強のボス・勢力と知られており、
特に棄天帝は知名度が高く、 日本・台湾共同制作の劇場版『Thunderbolt Fantasy 生死一劍』にもゲスト出演している。
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異度魔界随一の刀鍛冶・補劍缺によって作られた魔剣「朱厭(しゅえん)」を武器とする。
朱厭の中には剣霊が潜んでおり、持ち主の意志によって剣の形を変化できる。
また、戦闘では主に紅蓮の炎を操る武学を用いる。
初登場時は北域伝説の二大剣客の一人で、聖剣「殺誡」を武器とする「一劍封禪」として登場した。
これは、かつて吞佛童子が苦境に入り殺戮と災禍をもたらした際に、高僧の一蓮托生が「殺誡」を用いて、
命と引き換えに魔性を抑えて内なる優しい人格を引きずり出し、その人格に塗り潰され記憶を失っていたためであった。
吞佛童子としての記憶を失い、過去が不明瞭だった一劍封禪は唯一記憶していた吞佛童子という存在を敵視し、探し続けた。
この頃の一劍封禪は、冷たい雰囲気に反して情熱を秘めた好漢で、劍雪無名と出会いかけがえのない友人となった。
だが、夜重生たち敗血異邪の陰謀により、殺誡が血で染めていくのに比例して魔性を抑えられなくなり、完全に吞佛童子として覚醒。
一劍封禪だった頃の人格は消失し、友人だった劍雪無名を殺害した。
記憶を取り戻した後は前線から退いて火焰魔城の守衛の任務に就いていたが、魔君「九禍」を庇う形で萬聖巖に連れ去られる。
そこで、一劍封禪の人格をもう一度引き出そうと試みる一步蓮華の説法を受けた吞佛童子は感化され……。
MUGENにおける吞佛童子
羽人非獍も製作したJoey Josta氏により『
JUS』風ドットの
ちびキャラが公開中。
ファイル名は英名の「Buddha Slayer」。
勝利画面の画像が『Thunderbolt Fantasy』の浪巫謠になっているが製作者が台湾人ではないので仕方ない。
2段ジャンプや空中ダッシュなど本家『霹靂』を再現したかのようなアクロバティックな機動性を持つ。
武器による近距離攻撃だけでなく、炎を用いた飛び道具も備え、遠近共に隙が無い。
また、
超必殺技時などに発生する炎のエフェクトは演出が非常に美しい。
AIは未搭載。
DLはコメ欄のリンクから
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紹介動画
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出場大会
最終更新:2024年08月05日 19:32