ロベール・ブナズラ(Robert Benazra, 1953年 - )ないし
ロベール・ベナズラは、リヨン出身のノストラダムス研究者。
ミシェル・ショマラと並び、ノストラダムス書誌学の分野では世界的な権威である。同時に、ノストラダムスの出自や伝記についても調査・研究を続けている。
1980年代初頭には
ノストラダムス協会の一員として、ミシェル・ショマラとともに欧米の主要図書館での関連書の所蔵状況についての詳細な調査を行い、1982年にはオーストリア国立図書館に
1555年マセ・ボノム版が、1983年にはアルビ市立図書館にボノム版の別系統の伝本が、同じくハンガリー国立セーチェーニ図書館に
1557年11月3日版が、それぞれ現存していることを確認した。ミシェル・ショマラが出版した1555年版と1557年版の復刻版には、ブナズラによる序文が収録されている。
RAMKATというグループを主宰し、関連書の収集や関連文献の出版などを行っている。
著作
上で触れた以外のノストラダムス関連の論考としては、以下のものがある。
- “Nostradamus, maître ès Kabbale”, Tribune Juive, no.831, 1984, pp.12-18
- 「カバラの大家ノストラダムス」(『トリビューヌ・ジュイヴ』)
- “De Nostradamus à l'Etat d'Israël”, Kabbalah, no.3, 1984-1985, pp.59-60
- 「ノストラダムスからイスラエル国へ」(『カバラ』)
- “Nostradamus, un prophète d'Israël?”, Kabbalah, no.5, 1985-1986, pp.105-106
- 「イスラエルの預言者ノストラダムス?」(『カバラ』)
- “Nostradamus, visionnaire d'un Etat juif”, Tribune Juive, no.929, 1986, pp.14-21
- 「ユダヤ人国家の幻視者ノストラダムス」(『トリビューヌ・ジュイヴ』)
- “Répertoire des lieux géographiques dans les “Centuries” de Nostradamus”, Cahiers Michel Nostradamus, no.4, 1986, pp.57-62
- 「ノストラダムス『百詩篇集』における地名総覧」(『ミシェル・ノストラダムス研究誌』)
なお、『カバラ』の創刊者・編集長はブナズラ自身だった。また、最後のものは文章で書かれたものではなく、予言に登場する地名を地図とともにまとめたものである。
外部リンク
最終更新:2010年06月02日 23:38