21ノストラダムス NO5

 『21ノストラダムス NO5』は2007年に発売された池田邦吉の著書。
 2003年から発刊された『21ノストラダムス』シリーズの第5巻で、事実上の最終巻になっている。


【画像】カバー表紙

内容

 かつて池田は、『ノストラダムスの預言書解読』シリーズで1999年9月27日にベスビオ山が噴火するという解釈を展開していた。

 『21ノストラダムス』シリーズでは順次解釈を修正していく中で、正しい噴火の日を2007年9月27日と確定した。この第5巻は予定日直前(初版発行日は2007年9月15日)に、9月27日の出来事に絞ってその日を予言したという150篇以上の詩の解釈を展開するものとなっている。

 後半は「資料編」と題して、新しくとりあげた詩篇の原文対訳のページになっている。

コメント

 言うまでもなくベスビオ山では2007年にはもちろん、2021年現在でも特に大規模な活動は見られない。

 本文の最後では9月27日以降を予言した詩も相当数に上ることに触れ、「以下次号」としていた。
 しかし、結局「次号」が出ることのないまま、池田はノストラダムス解釈からの撤退を表明してしまったので、事実上の最終巻になっている。

 なお、イオン・アルゲイン (稲生雅之) の著書 『聖書の暗号は読まれるのを待っている』(2010年)では、池田の解釈が支持されている。
 その際、池田の解釈を軌道修正し、2007年には噴火しなかったが、2014年ごろが要注意だと主張されていた*1
 ただし、これもまた実現しなかった。


【画像】 『聖書の暗号は読まれるのを待っている』

書誌

書名
21ノストラダムス NO5
著者
池田邦吉
版元
明窓出版
出版日
2007年9月16日

外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌(Bibliographie provisoire)

Titre
21 Nostradamus NO5
Auteur
IKEDA Kuniyoshi
Publication
Meisou Shuppan
Lieu
Tokyo, Japon
Date
le 16 septembre 2007
Note
Examen des quatrains I-91, II-30, II-40, II-88, II-91, III-34, II-93, IV-85, VII-29, VIII-16, VIII-30, IX-7, IX-17, IX-32, X-19, X-25, X-93 etc.(plus de 150 quatrains)


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最終更新:2013年04月11日 12:20

*1 アルゲイン [2010] pp.214-215