【画像】カバー表紙
内容
以下の論文が収められている。
- 「ノストラダムス 16世紀ヨーロッパの証人」(樺山紘一)
- 「フランス文学史の中のノストラダムス」(高田勇)
- 「フランス・ルネサンスとノストラダムス」(村上陽一郎(未作成))
- 「16世紀フランスの学芸の世界」(月村辰雄)
- 「四行詩について」(細川哲士)
- 「16世紀出版文化の中のノストラダムス」(宮下志朗)
- 「ラブレーとノストラダムス」(荻野アンナ)
- 「ルネサンスの宇宙論と占星術」(桂芳樹)
- 「天のしるしと神のことば―パラケルススにおける予言と預言について」(岡部雄三)
- 「ノストラダムスと医学のルネサンス」(伊藤和行)
- 「カバラとノストラダムス」(竹下節子)
- 「ノストラダムス物語の生成」(高田勇)
- 「終末論の構造と預言」(村上陽一郎(未作成))
どの程度ノストラダムスと関連があるかは、論文によってかなりの差がある。とはいえ、関連性があまりない論文についても、時代背景をつかむ上で大いに示唆に富む。
例えば、このうちの岡部論文は題名のとおりパラケルススの予言解釈を扱っており、ノストラダムスとの直接的な関連性は低い。しかし、当時の予言観を知る上で有益である。また、副次的効果として、日本のノストラダムス関連文献ではおそらく初めて『
教皇図』への言及といくつかの図版の紹介が行われた点も重要だろう。これをきちんと認識していた者は、「
ノストラダムスの予言絵画」のような与太話に惑わされることはなかったはずである。
書誌
- 書名
- ノストラダムスとルネサンス
- 編者
- 樺山紘一、高田勇、村上陽一郎
- 版元
- 岩波書店
- 出版日
- 2000年2月18日
- 注記
外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌(Bibliographie provisoire)
- Titre
- Nostradamus to Renaissance (trad./ Nostradamus et Renaissance)
- Editeur
- KABAYAMA Kouichi, TAKATA Isamu, MURAKAMI Youichirô
- Publication
- Iwanami shoten
- Lieu
- Tokyo, Japon
- Date
- le 18 février 2000
- Note
- Recueil de 13 dissertations.
最終更新:2010年06月14日 23:41