高田勇(たかた いさむ、1931年 - 2012年9月23日)は、フランス文学者、明治大学名誉教授。
明治大学文学部卒業、同大学院文学研究科修士課程修了。
明治大学文学部教授をつとめ、2010年に瑞宝中綬章を受章した。
専攻はフランス・ルネサンスの文学で、関連する著書・訳書を多数上梓したほか、フランス語教育に関する著書なども手がけた。
1965年に日本ロンサール研究会(1997年から日本ロンサール学会)を創設し、会長として会の発展に尽くした。
『ロンサール詩集』(青土社)の訳業により、第23回日本翻訳文化賞(1986年)受賞。
1997年にはフランス政府芸術・文芸騎士勲章オフィシエ章を受章した。
2009年にはフランスで高田に贈る記念論集が刊行されている(La poésie de la Pléiade : héritage, influences, transmission : mélanges offerts au professeur Isamu Takata par ses collègues et ses amis, Editions Classiques Garnier)。
【画像】La poésie de la Pléiade : Héritage, influences, transmission
2012年9月23日、食道がんのため81歳で逝去した。
没するまで日本ロンサール学会の会長をつとめ、没後の同学会では名誉会長と位置付けられている。
子息には、岡三証券グローバルリサーチセンター理事長(2020年就任)の高田創がいる。
著書・訳書
著書
- 初級フランス語20課(ソランジュ内藤との共著、第三書房、1969年)
- フランス語12カ月(林田遼右、内海利朗との共著、大学書林、1970年)
- フランス語に親しもう(ピエール・デレウゼとの共著、駿河台出版社、1980年)
- ぼくのフランス便り(ピエール・デレウゼとの共著、朝日出版社、1987年)
訳書
- S.ドレスデン『ルネサンス精神史』(平凡社、1970年)
- ジャン・セズネック『神々は死なず:ルネサンス芸術における異教神』(美術出版-社、1977年)
- イヴォンヌ・ベランジェ『プレイヤード派の詩人たち』(伊藤進との共訳、白水社、1981年)
- 『ロンサール詩集』(青土社、1985年)
- V.-L.ソーニエ『中世フランス文学』(神沢栄三との共訳、白水社、1990年)
- イヴォンヌ・ベランジェ『モンテーニュ精神のための祝祭』(白水社、1993年)
- F. A. イェイツ『十六世紀フランスのアカデミー』(平凡社、1996年)
ノストラダムス関連
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コメントらん
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- 16世紀フランス文学研究全体についても様々な業績を残された方だと思いますが、日本のノストラダムス研究を前進させる上でも欠かせない方だったと思います。ご冥福をお祈りいたします。 -- sumaru (2012-10-04 22:21:04)
最終更新:2022年03月04日 02:21