並木伸一郎

 並木伸一郎(1947年 - )は、東京都生まれの奇現象研究家。早稲田大学社会科学部卒業。電電公社(現・NTT)勤務を経て日本フォーティアン協会を設立し、同協会会長となる*1

 オカルト関係の著作が数多くあり、21世紀に入ってからは『2012年地球は滅亡する!』(竹書房文庫、2008年)を著したほか、そのスピンオフのマンガ『日本人が地球滅亡を救う!!』(竹書房、2008年)の監修などを行っている。


【画像】『2012年地球は滅亡する!』 文庫版カバー表紙


【画像】『新・世界驚愕ミステリー99』

ノストラダムス関連

 並木のノストラダムス関連の言及で当「大事典」が確認している最初のものは、『週刊プレイボーイ』1973年12月18日号に載った五島勉ノストラダムスの大予言』についての一言コメントである。それは 「みんなこじつけみたい。でも面白く読みました」*2という身も蓋もないものであった。

 その後、信奉者的立場からの文章をいくつも発表しているが、書名にノストラダムスと冠したものは以下の2つだけである。
  • 『ノストラダムス戦慄の黙示録 死神ヒトラー1999年の大降臨』廣済堂出版、1992年
  • 『ノストラダムス永遠と無限』駿台曜曜社、1999年

【画像】『ノストラダムス永遠と無限』のカバー表紙

 このほか、いわゆるコンビニコミックの『新世紀末 神々の大予言』(竹書房、2009年)の監修をした。このマンガ本では作中の人物としても登場し、第5章「予言者と集合的無意識」で、クリニトゥスや『ミラビリス・リベル』、グラヌム遺跡などと関連付ける形でノストラダムス予言の概説を行っている(巻末の参考文献・サイトには、『ノストラダムスとルネサンス』、竹下節子の『ノストラダムスの生涯』、ウィキペディア日本語版「ノストラダムス」の項が挙げられている)。

 しかし、『人類への警告!!―最期の審判は2012年からはじまる』(竹書房、2010年)ではむしろ実証的分野への配慮は後退し、クロケットの四行詩ノストラダムスの予言絵画も本物扱いしている。そのスタンスは、2013年になって刊行した 『衝撃の未来予言 - 2013年地球を揺るがす七大危機』 でも同じである。


【画像】『人類への警告!!―最期の審判は2012年からはじまる』



【画像】 『衝撃の未来予言 - 2013年地球を揺るがす七大危機』


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最終更新:2013年01月30日 20:10

*1 以上は各種著書の略歴に基づく。

*2 同誌、p.44