ジャック・カイユエ(Jacques Cailloué, 1590年代 - 1664年)は、17世紀に活動したフランスの出版業者。
イザーク・カイユエ(Isaac Cailloué)の息子で、1612年から活動を始めたが、親方になったのは1618年のことであった。
ルーアンとル・プチ=クヴィイ(Le Petit-Quevilly)でともに1612年頃から1663年頃まで活動したらしい。
ルーアンの出版物の住所表示は当初「宮殿近くのユダヤ人通り」(Rue aux Juifs, près le Palais)となっており、のちに「宮殿の中庭で」(Dans la cour du Palais)や「宮殿で」(Au Palais)とするようになった。
ノストラダムス関連
1649年にジャン・ヴィレ、ジャック・ブゾンニュとともに
『予言集』ルーアン版を出した。
なお、その著者表示は CAILLOVE’ という分かりづらいものだったので、ノストラダムス関連文献では、この人物の姓はカイヨーヴ(Caillove)、カイユー(Cailloue)など、統一性がなかった。
当「大事典」では出版史の専門家たちの表記を踏襲している。
最終更新:2010年07月22日 00:08