ルーアン(Rouen)はセーヌ=マリティーム県の県庁所在地。セーヌ川沿岸にある河港都市。ルアンとも表記される。
歴史
古代ローマ時代の名称はロトマグス(Rotomagus)で、現在名ルーアンはそれが転訛したものである。ロトマグスの語源についてDNLFでは「市場」を意味するケルト語の magos と、恐らくは人名に由来する語の合成だろうとしている。他方で、「マゴス族の都市」を意味し、マゴスは「狩猟」の意味だったとする説もある。
中世にはノルマンディー公国の首都となった。百年戦争中にはイングランド領となり、その最中に当たる1431年には、ジャンヌ・ダルクが火刑に処せられた。その舞台となったヴィユー=マルシェ広場は今も残っている。その広場にあるジャンヌ・ダルク教会をはじめ、彼女の名を冠した大通り、橋、塔、博物館などが市内には存在している。
現在は下セーヌ工業地域の一部であり、各種工業製品を製造するとともにその輸出港としても機能している。
同時に、世界遺産暫定リスト登録物件のルーアン大聖堂をはじめとする中世以来の建造物群や旧市街が残り、観光地としても有名である。
【画像】藤本ひとみ 『ジャンヌ・ダルクの生涯』
ノストラダムス関連
ノストラダムス自身の生涯とルーアンには、特段の結びつきは確認できない。
地図
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最終更新:2011年02月15日 10:35