竹本忠雄(たけもと ただお、1932年- )は、大阪府出身のフランス文学者、筑波大学名誉教授。
経歴
東京教育大学(現・筑波大学)文学部仏文学科卒業、同大学院文学研究科仏語仏文学専攻修士課程修了、パリ大学文学部博士課程中退。
パリ大学文学部講師、日本ユネスコ協会連盟事務局長、筑波大学現代語・現代文化学系教授、コレージュ・ド・フランス客員教授、(社)倫理研究所客員教授などを歴任し、1980年にはフランス政府から文芸騎士勲章を贈られた。
アンドレ・マルロー研究で知られ、『マルロー日本への証言』(美術公論社、1978年)などの著書がある。
【画像】共著 『再審「南京大虐殺」―世界に訴える日本の冤罪』
ノストラダムス関連
1976年以降、
ヴライク・イオネスクの解釈に傾倒しており、1990年代前半に日本で積極的に紹介した。
また、イオネスク来日時には筑波大学に招き、特別講演をセッティングしている。
海外ではマリー=テレーズ・ド・ブロッスから、その翻訳・紹介を高く評価された。
その頃の竹本自身のノストラダムス関連の論考としては「ノストラダムスを読み直す」「予言(『未来篇』)の科学的解読法」の2つがあり、これらはともに、『
予言のすべて(未作成)』(日本文芸社、1996年)に収録されている。
『ノストラダムス・メッセージ』原書の未訳部分をまとめた第三部の出版にも意欲を見せていたが、結局出版されないままになっている。
また、全8巻の自伝的著作『未知よりの薔薇』の第6巻「秘声篇」(2021年)は、ノストラダムス関連の回顧が大半を占めている。
【画像】 竹本忠雄 『未知よりの薔薇 第六巻 秘声篇』
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最終更新:2022年02月27日 10:08