ジュネーヴ

 ジュネーヴ (Genève) はスイス、ジュネーヴ州の州都。
 レマン湖畔に発達した都市で、現在では赤十字国際委員会、国際労働機関(ILO)、世界保健機関(WHO)、欧州原子力研究機関(CERN)など、多くの国際機関の本部が置かれる国際都市である。

概要

 古くはガリア人が建設した都市で、ラテン語の古称はゲナウァ (Genava) およびゲネウァ (Geneva)。
 司教所在地となり、今もジュネーヴ州の紋章に描かれている半分の鷲と半分の鍵は、神聖ローマ帝国とローマ・カトリック司教を示すという。

 百年戦争時に銀行業や商業が発達し、サヴォワ家(サヴォイア家)の干渉に抵抗しつつ自治権を拡大していき、16世紀に大きな変化を経験した。
 1530年代からプロテスタントの影響が強くなったジュネーヴにはジャン・カルヴァンが移り住み、神権政治を行なったのである。こうしてジュネーヴは一時「プロテスタントのローマ」と認識されるようになった。

 18世紀にはジャン=ジャック・ルソーを輩出したほか、多くの知識人がこの町を訪れ、思想の町としても名を馳せる。
 フランス革命期に一時フランスに併呑され、設置されたレマン県の県庁所在地となった。1815年にスイス連邦への加盟を果たし、今に至る。

 第一次世界大戦後には国際連盟の本部が置かれるなど、近現代には国際都市としてその名を知られている*1

ノストラダムス関連

 上で述べたように、ノストラダムスが生きていた時代のジュネーヴはプロテスタントの一大拠点であった。
 ノストラダムスは、少なくとも公的には王党派カトリックを標榜していたので、訪れたことはなかったであろう。
 『予言集』では以下の詩篇で言及されている。

地図


関連項目



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最終更新:2014年09月08日 21:46

*1 以上は『ミシュラン・グリーンガイド スイス』、『コンサイス外国地名事典』第3版による。