シャルル・ニクロー

 シャルル・ニクロー (Charles Nicoullaud, 1854年 - 1925年) はフランスの作家、占星術師。フォーマルハウト(Fomalhaut, フランス読みだと「フォマロ」)という筆名を用いることもあった。
 占星術関連の著作に『球面・判断占星術論』(Traité d'Astrologie sphérique et judiciaire) などがある。なお、それは1897年に刊行されたものだが、当時、太陽系で最も遠いとされていた海王星よりも更に遠くに惑星があり、それは冥王星 (Pluton) と命名されるであろうという見通しが含まれていた。この見通しは1930年の冥王星発見で実現することになる (ただし、言うまでもなく、2006年からは準惑星と再定義されている)*1

ノストラダムス関連

 ノストラダムス関連では
  • ノストラダムスの神託 (Oracles de Nostradamus)
という記事を L'Eclair の1891年12月23日号に載せている*2

 また、『秘密結社国際研究誌』(Revue internationale des Sociétés secrètes)1912年6・7月号の「秘密結社のオカルト主義」(L'occultisme dans les Sociétés secrètes)をはじめ、同誌にノストラダムス関連の論説をいろいろ載せていたらしい*3

 ただし、ノストラダムス関連の著書は以下の1冊のみである。
  • ノストラダムス、その予言集 (Nostradamus, Ses Prophéties)
    • パリ、ペラン社(Perrin et Cie, 1914, 271pp.)

 ロベール・ブナズラはそこで採用されている解釈の自由度の高さを指摘している。


【画像】Nostradamus, Ses Prophéties. (2013年の再版。実見はしていないが、Amazonの書誌だと48ページしかないので忠実な復刻かは疑問である)


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最終更新:2016年06月01日 01:37

*1 以上は J.Halbronn & S. Hutin, Histoire de l'Astrologie, Artefact, 1986, p.263

*2 Benazra [1990] p.443

*3 Benazra [1990] pp.456, 458