ポケモン対戦史【第9世代】

本編タイトル:スカーレット/バイオレット
機種:Nintendo Switch
連動タイトル:Pokémon GO/Pokémon HOME
機種:Android/iOS/Nintendo Switch


2022

  • 11/18 「ポケットモンスター スカーレット/バイオレット」発売
前世代に引き続きSwitchで発売。
登場ポケモンは全400体。うち106種が新ポケモン、2種が新規リージョンフォーム。
新ポケモンのうち禁止伝説は2体、準伝説が4体、パラドックスポケモンが12体登場。
全国図鑑は遂にNo.1000の大台を突破。ポケモンシリーズの勢いはまだまだ止まらない。
発売時点で「HOME」や「GO」とも後に連動する事が発表されている。

  • テラスタル
第8世代のダイマックスに代わり登場した今作における対戦の新要素。
1試合につき1体、ポケモンをテラスタルさせる事が可能。ダイマックスのようなターン制限はなく、瀕死になるまで効果は持続する。
以下にテラスタルの仕様を列記する。
・テラスタルしたポケモンは、そのポケモンの基本タイプとは別に設定された「テラスタイプ」単タイプに変化する。
 一般的な個体は元のタイプと同じテラスタイプを持つが、後述するテラレイドバトルなどで手に入る個体などはその限りではない。
・テラスタル中はテラスタイプと同じ技にタイプ一致補正が働く他、
 元のタイプとテラスタイプが同じだった場合、タイプ一致補正は1.5倍から2倍(特性「てきおうりょく」の場合、2倍から2.25倍)になる。
・テラスタルで失った元タイプの技にもタイプ一致補正が働く。
 例えばガブリアスが地面タイプにテラスタルした場合、地面技は威力2倍になるが、ドラゴン技も1.5倍で撃てる。
 炎タイプにテラスタルした場合は炎・地面・ドラゴンの3つのタイプの技が1.5倍で撃てる。
・草タイプの粉技無効など、変化した先のタイプによる特殊効果も受けられる。
・テラステル中は威力60未満の技の威力も60に引き上げられる。ただし連続技、先制技、テクニシャン補正で威力が60以上になっている技は例外。
・テラステル中はタイプが変化する技の効果を受けないほか、自身で「はねやすめ」などのタイプが変化する技を使ってもタイプが変わらない。
・技「テラバースト」はテラスタルしたタイプと同じタイプに変わる。
単純にタイプ一致技の火力を上げる、4倍弱点・弱点多数などのネックを克服する、
特性で弱点をカバーできるタイプに変化する、出てくる相手を想定して逆に有利な状況を作る…など、使い方は様々。
相手のテラスタイプまで想定した読み合いは対戦の新たな基軸となったが、
一方で相手のタイプに左右されにくい、広く等倍の取れる高火力技をぶつける戦法(ノーマルテラス神速カイリューなど)も主流になりつつある。
テラスタイプは後天的に変えることもできるが、1日十数個の入手が関の山のテラピースが50個も必要なので、テラスタイプ変更は慎重に。

  • テラレイドバトル
剣盾のマックスレイドバトルに相当する新ルール。テラスタルだけでなく強化されたポケモンに、4人で挑む。
ここで捕獲できるポケモンは元タイプとは違うテラスタイプを持っている事も多い。
マックスレイドとの違いは完全なターン制ではない事。素早さ次第で相手は2回以上の連続行動を取って来る事もあり、状況を一気に覆されやすい。
NPCをお供に一人で挑む事もできるが、(剣盾の頃よりマシだが)やっぱり高難易度バトルではお荷物になりやすい。
強敵には友達やネットの仲間をお誘い合わせの上挑むのが定石。
期間限定のレイドバトルも定期的に開催されており、リザードンエースバーンなどのパルデア図鑑外のポケモンが登場する事も。

  • 技マシン
技マシンはBDSPに引き続き今作も使い捨て。
しかし今作は「わざマシンマシン」がポケモンセンターに常設され、
これに野生ポケモンを倒すと手に入る素材とLPをつぎ込むことでどのマシンも量産が可能になり、BDSPの頃よりはマシン不足は解消された。
今作のマシンは全171種類。ハードプラントなどの御三家専用教え技や誓い技、りゅうせいぐん・てっていこうせんもラインナップに入った。
その一方でねっとうやメロメロ・マジカルフレイムなどがラインナップから外れた。

  • 技思い出し
技思い出し・技忘れが「つよさをみる」の項目からお手軽にできるようになった。グッバイ技忘れおじさん
一部ポケモンは技思い出し限定で習得できる技もある。

  • ピクニック
剣盾のキャンプに相当する新要素。なかよし度はここで上げられる。
今作は育て屋・預かり屋が廃止されたが、その代わりにタマゴを作れる組み合わせのポケモン同士をピクニックに参加させる事でタマゴが見つかる。
ピクニック中に作れるサンドイッチは使った食材によって
特定タイプのポケモンの捕獲率・経験値取得率・色違いや二つ名持ちの遭遇率を上げられるなど、デルダマのような効果がある。
通信で複数人とサンドイッチを作ればより効果の高いサンドイッチも作れるため、是非活用しよう。

  • ものまねハーブ
戦闘においては相手の能力上昇があった時に同じ能力上昇をもたらす道具だが、
ポケモンにこの道具を持たせて技スペースを空け、目当てのタマゴ技を覚えた他のポケモンとピクニックに参加させると、
相手の性別やタマゴグループを問わずタマゴ技を覚えられる。
剣盾にもあった同族間での技の引継ぎを更にラクにしたようなシステム変更である。
これに伴い一部性別不明のポケモンにも初めてタマゴ技が設けられ、ハーブを介して習得できるようになった。

  • レッツゴー
戦闘にいるポケモンを放ち、野生ポケモンとオートで戦ったり道具を拾ってくれたりする新機能。
タイプ相性やレベル差が劣悪でない限り野生ポケモンをどんどん倒してくれる。
ただしレッツゴーのバトルで経験値を得てレベルを上げても技を覚えたり進化したりしない他、努力値も入らない。
あくまで単純にレベリングやポケモンの素材集めに使いたい。

  • 新天候「ゆき」
「あられ」が廃止され、新たに「ゆき」が登場。
スリップダメージはなくなったが氷タイプの防御が1.5倍となる。それ以外の天候効果はあられと同じ。

  • 技・特性の変更点
「じこさいせい」などの回復技が軒並みPP5になり、回復耐久戦術が取りづらくなった。
特性「へんげんじざい」「リベロ」は1試合におけるタイプ変更が1回までに大幅制限、
特性「ふとうのけん」「ふくつのたて」も発動は1試合につき1回までに効果が変わっている。

  • その他の特記事項・変更点
〇「すごいとっくん」がレベル50から行えるようになった。
〇お香系アイテムが廃止。今までお香を預けることでタマゴから孵ったベイビィポケモンは無条件でタマゴから生まれるようになった。
〇隠れ特性(夢特性)のポケモンにとくせいパッチを使うと通常特性1に変えられるようになった。ノーガード地割れカイリキーが将来解禁か?
〇特性「シンクロ」による性格厳選効果が今作からなくなった…など、
フィールドで全てないし特定の野生ポケモンに出会いやすくなる・出会いにくくなる補正をかける特性の効果が全て廃止された。
今作で完全シンボルエンカウント化&野生出現率の変化をサンドイッチの効果が担うようになったための変化だと思われる。
後にフィールド効果しか持たない特性「はっこう」が解禁されたが、効果が「するどいめ」と全く同じに変更されている。
〇クリスタル以降恒例になっていたバトルタワーなどの廃人用高難易度施設が今作には存在しない。
〇今作はタウリンやパワーアンクルなどの努力値振り用アイテム、性格ミント、
こだわりスカーフなどの対戦上重要なアイテム、更にはぎんのおうかんまでも、
今までならBPが必要だったアイテムのほとんどが店売りされており、値段は相応にするものの入手はかなり容易になった。
無論、今まで以上に金策が重要になり、学園最強大会などの周回金策のためにスキンハイボニンフィアを育てた廃人は数知れず。

2023

  • 2/20 スカーレット・バイオレット、アップデートにより新ポケモンが追加/ポケモンGOとの連携開始
ポケモンデーにて新ポケモンウネルミナモテツノイサハが期間限定レイドバトルにて登場することが発表、直後のアップデートにて実装された。
それぞれ捕獲は1度きりのバージョン限定ポケモンとなっているが、他の人のレイドに参加することでどちらも捕獲することが出来る。
また同時にポケモンGOとの連動も開始。
24時間ごとに連動可能で、連動ごとにコレクレーのコインやその他アイテムを入手出来るほか、
連動の際GO側で用いたポストカードの地域によって出現するビビヨンの柄が24時間変化する。

  • 5/30 ポケモンHOMEのアップデートによりスカーレット・バイオレットがHOMEとの連携開始
アップデートに伴うメンテナンス後から、順次ポケモンHOMEとスカーレット・バイオレットとの連携が開始した。
これにより一部の伝説のポケモンや幻のポケモン、ヒスイ御三家などの一部御三家、
一部ポケモンの原種やリージョンフォーム、メレシーなどが使用解禁となった。
また同時にポケモンGOからコレクレー(とほフォルム)がHOMEに送れるように。もちろんSVにも連れて行ける。
一方で今作にはBDSPやPLAのように「他作品から連れてくると技がそのレベルで覚えているものに変化する」仕様が設けられ、
過去作限定技は全て没収となった。
ノーガード地割れカイリキーの夢はこれで潰えたのだった。

送れるポケモンはもちろん限定的ながら剣盾~BDSP~PLA~SV間ではポケモンの出し入れが自由なので
初代~金銀クリスタル以来に「新作のポケモンを旧世代ソフトに送る」事が出来るようになった。
また覚える技は各ソフトごとにHOMEに預けたタイミングの技が記録されることを利用し、
パルデア産のポケモンをヒスイに持っていき進化させてから戻すことで、
前もって覚えていたタマゴ技などを覚えたヒスイ地方限定のポケモンを作ることも可能。

  • 9/13 スカーレット・バイオレット追加コンテンツ前編「碧の仮面」配信開始
今作もマイナーチェンジではなくDLCを展開。前編は宝探し開始時点で遊ぶこともできる。

  • ポケモンの追加
新ポケモン「カミッチュ」「チャデス」「ヤバソチャ」「イイネイヌ」「マシマシラ」「キチキギス」「オーガポン」を含めた100体近くが参戦。
ガチグマには特殊個体も登場した。
解禁ポケモンに対応するリージョンフォームやシンオウ御三家、ジラーチダークライシェイミマナフィフィオネも解禁。

  • 技マシンの拡充
「どくどく」「ねっとう」「ダブルウイング」「グラススライダー」など、新たに30種の技マシンが追加。
どくどくはBDSP同様ほとんどのポケモンが覚えられなくなっている。何故か一部毒ポケや耐久型にも配られなかったが…

  • 鬼退治フェス、「もち」
鬼退治フェスで遊べる木の実集めのミニゲームをクリアすると、
報酬として各種進化用アイテムや待望のイバンの実などのレアな木の実の他、努力値をまとめて入れられる「もち」系アイテムを入手できる。
特に中級・上級の報酬で手に入る「まっさらもち」はSVでは唯一の努力値を0にできる手段であり、努力値振り直しに重宝する。
しかし中級・上級となるとソロクリアはまず無理なので、マルチプレイで役割分担して挑むのが定石。
ちなみに上級を初クリアすると確定で色違いゴンベが貰える。

  • その他の特記事項、変更点
〇ボックスの表示速度が速くなり、サクサクポケモンを選べるようになった。
〇ヌシの証が付いたポケモンを倒すと今までは復活しなかったが、一定時間経過後に復活するようになった。
〇フィールドでレッツゴーを使いポケモンに道具を拾わせると1%の確率で「ものひろいの証」が付くようになった。


  • 12/14 スカーレット・バイオレット追加コンテンツ後編「藍の円盤」配信開始
こちらを遊ぶには本編をEDまでクリア&DLC前編もクリアしておく必要がある。

  • ポケモンの追加
新ポケモン「テラパゴス」「カミツオロチ」「ブリジュラス」「タケルライコ」「ウガツホムラ」「テツノカシラ」「テツノイワオ」を含め、
ポケモンHOMEアップデートにより解禁されたポケモンも含めると140匹近くが解禁。
歴代御三家が全て解禁された一方、伝説ポケモンはカプ系やUB・カロス伝説など一部が登場が叶わなかった。

  • 新テラスタイプ「ステラ」
テラスタル中だけに発現する19番目のタイプ。
「藍の円盤」のストーリーをクリアするとテラリウムドーム内にステラタイプを持ったポケモンが登場するだけでなく、
既存のポケモンも「テラピースステラ」50個の消費でステラタイプに変更可能。以下に仕様を列記。
・ステラにテラスタルすると、そのポケモンが覚えている技が各タイプ1回ずつ強化される。
 元々のタイプ一致の技の場合は1.5倍→2倍に、不一致の場合は1倍→1.2倍になる。
・技「テラバースト」の威力が100になり、普通に使っても等倍だがテラスタル中の相手に使うと相手のテラスタイプを問わず効果抜群判定になる。
 代わりに使用後に攻撃・特攻が1段階下がるが、特性「あまのじゃく」なら効果が適用され攻撃・特攻共に1段階上がる。
・耐性は元のポケモンのタイプから変化しない。
耐性が変化しないため防御には活かせないが、その分攻撃面に特化したテラスタイプと言える。

  • 技マシンの拡充
「ねっとう」「のろい」などの他、新規技「サンダーダイブ」「はやてがえし」などを含めた30種が追加。

  • BPとブルレク
作中の舞台「ブルーベリー学園」では都度提示されるお題をこなす「ブルレク」でBPを貯めることができる。
BPはアイテム購入や食堂での食事、特別講師の呼び出しや後述の道具プリンターの使用など、学園内で何をするにも要り様。
一人でチマチマ集めると効率が悪いが、ユニオンサークルで協力してお題をこなしていくと貯まりやすいため是非活用したい。
またユニオンサークル利用時に出される「サークルミッション」のクリアを重ねていかないと貰えないおやつ(後述)もある。

  • 道具プリンター
科学部に支援することでリーグ部室に置かれるマシン。ポケモンの落とし物を一定数とBPを消費してランダムにアイテムを入手できる。
前作のウッウロボのようなレシピがなく完全ガチャ制になったが、
その分特性カプセル・特性パッチ・王冠・各種テラピース・進化用アイテム・けいけんアメなど景品は豪華。
時々発生するレアボールチャンスではうまくいけば各種オシャボやマスターボールまでもがホイホイ手に入る。
また落とし物の種類によってプリンターを動かす必要数が異なる。必要数が少ないラッキー系・ヤミラミデリバードジュラルドンなどは狙い目。
副次的に手に入るいらないアイテムも、売ればまとまった額になるのでついでで金策も可能な優れもの。

  • おやつおやじ
ストーリーをクリアすると現れるおやじ。ブルレクミッションのクリア数によって伝説ポケモンに出会える「おやつ」を貰える。
片方のバージョンにだけ登場する伝説も、サークルミッションをこなす事で入手可能(通信先のバージョンは不問)な他、
上記の通りサークルミッションの回数をこなす事だけがおやつの解放条件の伝説も一部存在する。

  • その他の特記事項、変更点
〇「藍の円盤」に出てくるトレーナーは全てダブルバトルを挑んでくる他、
 強敵一般トレーナーやブルベリーグ四天王・チャンピオンはガチめの技や道具を搭載した強構成となっている。
 ただ旅パをレベリングするだけではどうにもならない事もあるので、しっかり戦略を立てておきたい。
〇テラリウムドーム内にはまとまった数のテラピースが落ちている事が多い。
 種類はランダムとはいえパルデア地方を巡回するより何倍もテラピース集めの効率がよく、ピース不足はある程度解消された。
〇前述の通りBPを使えば学園にパルデア地方のジムリーダーや四天王・アカデミーの教師陣を日替わりで二人まで呼べる。
 強化された手持ちと対戦できる他、3回呼ぶと彼らとポケモンの交換が可能になる。
〇リーグ部へのBP支援によって歴代御三家も野生湧きするようになるが、全ての御三家を野生出現させるには計12000BP必要。
〇藍の円盤のストーリーをクリアすると、アカデミーの学園最強大会の顔触れも強化PT準拠になる。
 賞金は上がったものの、従来のニンフィア金策での周回などは敵強化に伴い不可能となり効率が悪くなっている。
 そもそも上記の通り道具プリンターを何十回と回すだけでも自ずと金策できるので、大会周回の旨味は大幅に減ったと言っていいだろう。

2024

  • 1/11 追加コンテンツ番外編「キビキビパニック」 配信開始
「藍の円盤」のストーリーをクリアまで進め、学校最強大会で一度優勝すると遊べる番外編。幻のポケモン「モモワロウ」が解禁された。
これをクリアするとブルーベリー学園の特別講師にネモ・ペパー・ボタンを呼べるようになり、
ゼイユ・スグリもブルベリーグ四天王と同様にリーグ部部室にランダムで登場するようになる。
またネモ・ペパー・ボタンは学園最強大会のPTも強化されるので益々金策がやりにくくなる点に注意。

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最終更新:2024年03月16日 07:42