ポケモン対戦史【第8世代】

本編タイトル:ソード/シールド
機種:Nintendo Switch
連動タイトル:Pokémon GO/Let's Go! [[ピカチュウ]]/Let's Go! イーブイ/Pokémon HOME/ブリリアントダイヤモンド/シャイニングパール/Pokémon LEGENDS [[アルセウス]]
機種:Android/iOS/Nintendo Switch


2016

  • 7/22 「Pokémon GO」 日本で配信開始
正確には第6世代時期配信のアプリだが、本編連動は第8世代以後のためこちらに記す。

AndroidとiOS向けアプリとして配信。遂にスマートフォンにポケモン収集・対戦ゲームがやって来た。
株ポケとアメリカの位置情報アプリなどを製作している会社・ナイアンティックの共同開発。

本作の特徴はスマホの位置情報を認識し、現実のマップの中に現れるポケモンをゲットしていく「現実との連動性」。
AR機能とカメラを活かし、さながら現実世界に飛び出してきたかのようなポケモン達を捜索・捕獲していくゲームとなっている。
当初は第1世代のポケモンのみが収集対象だったが、アップデートを重ねた現在では様々な世代のポケモンが登場。
その他一部のリージョンフォームや、アーマードミュウツーなど映画やイベントと連動したゲームオリジナルの個体も登場している。
もちろんポケモン対戦も可能だが、タイプ相性や各ポケモンのおおむねの種族値傾向は本編と同じなものの、
対戦方式がGO独自のものなので、本編と同じ感覚でポケモンを使っていくことはまず不可能である。というか普通のRPGですらない

「スマホでポケモンができる」事への世界的反響は凄まじく、米国では開始1週間で利用者6,500万人という驚異的な数字を記録。
全世界に社会現象を巻き起こし、任天堂の株が一時ストップ高になる程であった。
しばらくポケモンから離れていたがこのアプリで久々にポケモンに触った、というプレイヤーも多かったことだろう。
しかし「歩きスマホ」のプレイスタイルを前提とするゲームゆえ、前方不注意による交通事故、ポケモンを追い求めるゆえの不法侵入などが頻発。
ニュースメディアからは名指しで非難され、一部著名人からもGOに否定的な意見が挙がるなどの事態も起こるようになった。
良くも悪くも、ポケモンの社会的影響の大きさを改めて世に知らしめた一作と言える。

第6・7世代ソフト(XY・ORAS・SM・USUM)との連動は無いが、後述の「Let's Go! ピカチュウ/イーブイ」には一部ポケモンを送ることが可能。
特にメルタンとその進化系のメルメタルは現在この方法でのみ入手可能。
また今作の「レイドバトル」という戦闘方式は、後のソード・シールドにおいて「マックスレイドバトル」として逆輸入される事になる。

2018

  • 11/16 「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ」 発売
GOと同じく、こちらも本編連動は第8世代以降のためこちらに記載。

Switchで発売。
据え置きと携帯機のどちらにもなれる特殊なハードではあるものの、据え置き機で遊べるポケモンのRPGとしては「XD」以来となる。
初代「ピカチュウ版」のリメイク作品であり、舞台は懐かしくもHD画質で新しく描写されたカントー地方。
タイトルにもなっているピカチュウ、もしくはイーブイを「相棒」として連れ歩くことが可能。
この相棒は進化石の利用を拒むものの通常個体より種族値が高く、戦闘では「相棒わざ」という特殊な技を使えるなど
かなり特殊な立ち位置になっている。

登場するポケモンは初代の151匹(と対応するポケモンのアローラの姿)+前述のメルタン系列のみ。
逆鱗を覚えたスピアー・馬鹿力を覚えたニョロボン・逆にインファイトやワイルドボルトを覚えなくなったウインディなど、
一部のポケモンが習得技を調整されている。
また本作の対戦ルールは原則6vs6、持ち物無し、特性無し(メガシンカは有り)というかなり既存シリーズとかけ離れたものとなっており、
「複雑な要素を排して非常にシンプルになった」という声もあれば「これでは戦略も何もない」という声もあり賛否両論。
だが現在では対戦環境の考察もかなり進んでおり、単純な素早さゲーやステロゲーではない奥深さを見せている。

上記「GO」と合わせて、「Pokémon HOME」を経由して「ソード・シールド」にポケモンを送ることが可能。
また当ソフトのプレイデータがあるSwitchでソード・シールドを遊んだ場合、
ソフトに応じてキョダイマックスできるピカチュウ・あるいはイーブイをとあるNPCから貰える。

2019

  • 11/15 「ポケットモンスター ソード・シールド」 発売
ピカブイに引き続きSwitchで発売。
新規登場ポケモンは81種、新たなリージョンフォームも13種登場。
半据え置き機での完全新作、新世代一発目のソフトという事もありファンからの期待度は膨れ上がったが、
一方で新ハードでの開発、800種を既に超えたポケモン、それら全てを高画質に適合したグラフィック・モーション制作や対戦のバランス管理など、
ゲームフリークの多くはない陣営でゲーム開発をするにあたって全てをこなす事は難しく、限界が訪れてしまったのである。
そこでゲームフリーク、並びに株ポケが下したのは、苦渋の決断であった。

  • 登場するポケモンの削減
当ソフトに登場するポケモンは新ポケモン+既存のポケモンを一部のみ続投させた400匹のみ。
前作までも1ソフトに全てのポケモンが登場しない事は当たり前だったが、今作にはそもそも「いないポケモンのデータがない」ので、
後述のポケモンホーム経由でも対応していないポケモンを送ることはできない。
上述の通り全てのポケモンを制作する事が事実上不可能と判断されての、断腸の思いでの措置である。
完全な互換切りという訳ではないが、ここまで思い切った事をしたのはルビー・サファイア以来。

  • ダイマックス
今作の対戦における新要素。1試合につき1回、ポケモン1体を3ターンの間巨大化させる事ができる。
ダイマックスしたポケモンはHPが増加する他、既存の技が威力を強化され、更に必中・追加効果が確定で発生する「ダイマックス技」となる。
追加効果は自身や味方の能力上昇、相手の能力低下、天候やフィールドの変化に大別される。
ダイマックス技はZ技同様「まもる」「みきり」でも防ぎきれず、同じくダイマックス技「ダイウォール」でしか完全防御できない。

耐久を補強しつつ高火力必中技で攻められる性質上、低体力のポケモンやはりきり持ちなどが主な恩恵を受けた。
また飛行技から変化するダイジェットが、確定で素早さ1段階上昇という強力な追加効果を持つ事により
ダイマックス用の飛行技の需要が大幅増加、覚えられるなら「つつく」すら真面目に考察される程になった。
一方、ダイマックス技を時間稼ぎでかわせる「そらをとぶ」「あなをほる」などの需要も増した。

  • キョダイマックス
一部のポケモンはダイマックス時に姿が変わる「キョダイマックス」が可能。
姿が変わるだけでなく、ダイマックス技とは追加効果が違う専用技「キョダイマックス技」を使うことができる。
ただし対応するポケモンなら全てキョダイマックスできる訳ではなく、
主にNPCから貰ったり、マックスレイドバトルに低確率で出現する個体が対象となる。キョダイマックスの可否は遺伝もしないので注意。
カビゴンストリンダーなど、後のピックアップマックスレイドで追加されたキョダイマックスもある。

  • メガシンカ、Z技廃止
ダイマックスの登場に伴い、各メガストーンやZクリスタルが作中に登場せず、メガシンカとZ技はなくなった。
これにより一部ポケモンは大幅弱体化されたが、
環境上位陣の多くは元々メガがなくても強かったりダイマックスと相性が良かったりと、実はあまり影響がなかったりする。

  • 技マシンの技変更、「技レコード」の登場
技マシンの技ラインナップが前作から大幅変更された他、同じく技を覚えられる「技レコード」が登場。
1回きりの使い捨てだが複数入手が可能、かつポケモンに持たせての輸出入も出来るなど、第4世代以前の技マシンと同じ仕様のアイテムである。
各100種類で覚えられる技は計200個と幅広く、中には3色パンチや種爆弾など従来作の教え技おなじみの技もあり、
実質今作における教え技も兼ねていると思われる。
また地震や三種の神器(10万、冷ビ、火炎放射)などの需要の高い技の多くはレコードの方に移されており、
この辺りは多少不便になったかもしれない。

  • 一部技の廃止・習得者減少
ポケモン同様に、データを廃された技や、技マシンから消滅した・教え技がなくなった事で多くのポケモンが習得不可になった技も存在する。
以下、対戦上主に重要と思われるものを列記する。
〇めざめるパワー
多くの特殊型ポケモンの技範囲補強に大いに役立っていためざめるパワーが廃止、
ブイズなどの技範囲が狭いポケモンは大打撃を負うことになった。
逆に4倍弱点を抱えるポケモンは思わぬ一撃を食らう危険性が減ったことで動きやすくなった。
〇どくどく
どくどく自体は続投しているが、技マシンが無くなったことで大幅に習得者が減少、低火力ポケモンの火力の誤魔化しが効かなくなった。
逆に毒タイプで今までどくどくをレベル習得しなかったポケモンの多くが今作から覚えるようになっている。
〇おんがえし、やつあたり
[[ノーマル]]物理アタッカーやスキン持ちのメイン技も消滅。すてみタックルやのしかかりなどをメインに据えざるを得なくなった。
〇おいうち
廃止。相手の交代際を狩る戦術は取れなくなった。ふいうちは続投。
〇はたきおとす
こちらも続投したが教え技の消滅で習得者が減った技。輝石持ちなどは落とされる危険性が減った。
なおポケモンホームからポケモンを連れてきた場合、
データがない技を覚えたままの状態で送ることができるが、ゲーム中では使うことができない。

  • 性格ミント
バトルタワーの景品に、新たに登場したアイテム。「○○(性格名)ミント」という名。
使用するとそのポケモンを性格名と同様の能力補正に変えることができる、実質性格変化アイテムである。
なお変わるのはあくまで能力補正のみであり、木の実の好みや遺伝などでは元の性格が参照される。

  • マックスレイドバトル
GOの「レイドバトル」を形を変えた上で本編に持ち込んだもので、野生のダイマックスポケモンに最大4人で挑めるバトル。
相手のダイマックスポケモンはダイマックスが解除されない、時々こちらの能力上昇を打ち消す、
上位レベルの個体なら攻撃を複数回ブロックし補助技も無効化するバリアを張るなど、かなり強化されている。
10ターン以内に相手の体力を0にできれば捕獲フェイズに入り、レコードなどの報酬を得られるが、
10ターン経過したりそれまでに味方が合計4体落とされてしまうと強制敗北となり、報酬が得られない。
NPCを味方に一人で挑むこともできるが、味方NPCはかなり技構成や思考ルーチンがお粗末で足を引っ張ることも多く、
強力な個体を相手にするならオンライン上で友達や見ず知らずのトレーナーと協力して戦うのが一番であろう。

  • 技思い出し関連
今まではとある一か所にしかいなかった技思い出しをさせてくれる人物が、今作は全てのポケモンセンターに常駐。
しかもハートのウロコなどを必要とせず、無料で思い出しが可能になった。
この人物は同時に技忘れや姓名判断師も兼任している。
その代わり第7世代のように「そのレベル以後で覚える技の思い出し」は不可能になった。

  • 遺伝関連
今作から「親から子への技遺伝」だけでなく「預けた1体からもう1体へ」の技遺伝も可能となった。
ただし同種のポケモンに限る(同じタマゴグループや進化前後では遺伝不可。原種・リージョンフォーム間は遺伝可)ほか、
技を覚えさせたいポケモンの技スロットを1つ以上開けておく必要がある。

  • その他の特記事項・変更点
〇今作でギルガルドのBD(ブレードフォルムだとAC)が10ずつ減少。金銀以降では初の種族値下方修正が行われた。
〇前作で猛威を奮ったミミッキュも、特性ばけのかわの弱体化という形で下方修正された。
 もっともこちらはダイマックスとの相性が良く未だに環境トップメタ。「むしろ強化されたのでは?」という声すらある。
〇そのミミッキュや新勢力のドラパルト、ダイマックスとのシナジーが良好で強ポケに返り咲いたトゲキッス
 それらがいなくてもどこからもダイジェットが飛んでくる…と、当作ではあまりにも格闘タイプに厳しい環境となり、
 バシャーモキノガッサなどの一線級格闘ポケが軒並み不在というのも重なって、採用自体が困難なタイプに成り下がった。
 エスパーも役割対象減少・良人材一斉リストラ・天敵であるゴーストの隆盛により同じく逆風が強いが、
 一方でカビゴンやドリュウズなどの格闘弱点持ちが全体的に使用率を伸ばしている。
〇ダブルバトルにおいて、素早さ増減による行動順の変更が変化があるたびに再計算・反映されるようになった。
 例えばA→B→C→Dの順番で動くターン、BがAに電磁波をかけられCの素早さを下回った場合、
 従来ならそのターンだけはBが先に動くところを、今作からCの方が先に行動するようになった。
 このためダブルにおける麻痺や追い風などの重要性が大きくなった。
〇一部ポケモンは進化方法が変更された。
 特定の場所での進化が必要だったリーフィアグレイシアクワガノンは石進化に変更、
 また今作から「なつき度」が無くなり、ポケモンキャンプで増やせる「なかよし度」に統合されたことで
 多くのなつき進化ポケモンはニンフィアと同様なかよし度を参照して進化するようになった。
〇きもったま・マイペースなど、一部の特性には相手の「いかく」を無効にする効果が加えられた。
 新特性「ミラーアーマー」の登場・流行もあり、前作で猛威を奮った威嚇は刺さらない場面が増加した。
〇タウリンなどのドーピングアイテムを、今作からは努力値いっぱい(252)になるまで使うことが可能になった。
 アイテムだけで努力値振りが完成するが、もちろん相応にお金はかかるので金策を確保しておきたい。
〇「フィラの実」などの混乱実の回復量が1/2から1/3に減少した。
〇従来のふしぎなアメとは別に「けいけんアメ」が登場。
 使うことで1レベル上げるのではなく一定額の経験値が入る仕様のため、
 低レベルのうちはけいけんアメ、高レベルになったらふしぎなアメを使った方がレベリングに効果的である。
〇ランクマッチにおいて、レベル50未満のポケモンは50に固定されて出場するようになり、いわゆる「レベル1戦法」は取れなくなった。
〇「ピカブイ」同様、今作は学習装置無しで(瀕死を除く)手持ちのポケモン全てに経験値が分配される。
 機能をオフには出来ないので、レベルを上げたくないポケモンにうっかり経験値が行かないように注意。
〇既にLv.100になったレベルアップで進化するポケモンに「ふしぎなアメ」を使うことで進化させることが可能になった。
〇ワイルドエリアだけで使える通貨「W(ワット)」が登場。
 マックスレイドの巣穴を調べたり、能力が高い光るオーラを放つポケモンを倒すことで入手できる。
 特定の人物に渡せば換金アイテムや化石、進化石、技レコードなどを手に入れられる。

何よりも今作を語るにおいて外せないのがポケモンのリストラであり、
公式の苦渋の決断には「仕方ない」「いずれこうなると思っていた」という同情的な意見と、
「納得がいかない」「ゲーフリを許さない」という否定的な意見とでユーザーが二分されることになってしまった。
特に海外では後者の比率が大きく、ニンテンドーオブアメリカが苦情の反響を受けて
ソード・シールドの予約キャンセル(DL版を含む)及び返金に応じる事態にまで発展。
間違いなくここ数年で一番の炎上騒ぎとなった年であった。
ただし対戦バランスについては環境で暴れまくった一部の準伝説やゲッコウガポリゴン2などが不在となり
うまく調整された、という声も一定数聞かれる。
それでも一部ポケモンは未だうんと強いうえ、上述の格闘・エスパーや電気のように強いポケモンがリストラ組に偏っているタイプの存在や
ダイマックス技の性能上の問題もありタイプ格差に関しては第7世代より大幅に悪化したとする声も多い。
前者に関してはDLCでの復帰ポケモンによりある程度傾向が変化した。

2020

この年は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い社会経済が大打撃を被り、
エンタメ部門を中心に多くのイベントが中止や自粛、作品制作の停滞などを余儀なくされた。
ポケモンも例外ではなく、WCS2020が開催中止、アニポケも新エピソードが制作できず再放送をあてがい、夏映画も公開延期、
一部地域のポケモンセンターが臨時休業措置を取るなど、幅広く展開しているメディアのほとんどに影響が出た。
一方ゲーム自体は巣ごもり需要も相まって売上を大きく伸ばし、Switchの品薄状態が続いた。
ポケモンシリーズのゲーム制作にどれほどの影響が及んでいるのかは現状不明だが、
今後コロナ情勢が好転しなければ制作が延期・中止になるタイトルも出てくることは予想しうる。

  • 2/12 「Pokémon HOME」配信開始
Switchとスマートフォンに対応したクラウドサービス。言わば第8世代版ポケモンバンク。
「ポケモンバンク」「LPLE」「GO」から一方的にポケモンを送れ、剣盾とは双方ポケモンのやり取りが可能。
とは言え前述の通り剣盾に全てのポケモンを移すことは不可能なので、一部ポケモンはDLC実装や今後の商品展開までHOMEでお留守番となる。
またスマホ版には剣盾本編に実装されていなかったGTSや、ミラクル交換がまとめて出来るミラクルボックス、
集ったグループ内で交換ができるグループ交換などの交換機能が備わっている。
廃人待望のまとめてポケモンを逃がせる機能や、PGLのサービス終了に伴いポケモンランキングもこちらに備わる。

無課金で使用することもできるがボックス数や交換数がかなり制限される上に肝心のバンクとの連動ができないため、
存分に活かすなら有料のプレミアムプランに登録するべし。
プレミアム時ならバンクの2倍の6,000匹を預けられる上、預けたポケモンのジャッジ機能まで使える。

またHOMEの配信と同時にヒトカゲ以外のカントー御三家やアローラ御三家、剣盾登場ポケモンのアローラの姿や一部伝説/幻などが解禁。

  • 6/2 隠れ特性持ちガラル御三家解禁
HOMEとの連動で解禁。
狙い撃ちの威力が強大になるインテレオン、フィールド展開役兼グラススライダーで鎧の孤島配信以後大幅強化されたゴリランダーも強力だが、
解禁時点で何より活躍が目覚しいのがリベロエースバーン。
ゲッコウガ程ではないにしてもパワーデフレ環境の中で高速・広範囲・高火力の三拍子を兼ね備えた強みは大きく、
解禁からたった3~4日でレート使用率1位の座を獲得した。


  • 6/17 ソード・シールドダウンロードコンテンツ「鎧の孤島」 配信開始
従来作のマイナーチェンジ版に当たる要素を今作ではDLCとして販売。
後に配信される「冠の雪原」とは1セットになっており、2シナリオのうちどちらか一方だけを買うことはできない。

  • ポケモンの追加
新ポケモン「ダクマ」「ウーラオス」、リージョンフォームの「ヤドン」「ヤドラン」を含め、
100匹近いポケモンと、対応する原種・リージョンフォームが解禁。
御三家や伝説は不在となったがポリゴン2やハッサムなどの古豪の復活が目玉。
本体アップデートに伴い、DLCを購入していなくても対応するポケモンをHOMEや交換で受け取ることができる。
またウーラオス・フシギバナ・カメックス・ガラル御三家のキョダイマックスも登場。

  • 新教え技
旧来作の教え技はないものの、今作は各タイプ1つずつ、全て新技の教え技が登場。
フィールドを参照して威力が変化する技や相手の能力上昇を参照する技など、コンボ向けのテクニカルな技が多い。

  • ダイスープ
対応するポケモンに飲ませることで、そのポケモンをキョダイマックス個体にすることが可能。
これによりキョダイマックス個体の厳選の手間が軽減された。なお、キョダイマックス個体に飲ませると普通の個体に戻る。

  • ウッウロボ
アイテムを4つ飲み込ませることで異なるアイテムを1つ排出するマシン。
排出するアイテムは技レコード、入手手段の限られる持ち物やオシャボなど様々だが、
レシピが確定しているものから排出アイテムが確率で変動するものもあり、後者はさながらガチャ要素である。
しかしレシピさえ知っていれば簡単にきんのおうかんやとくせいカプセルなどが手に入るため、活用しておきたい。
不要なアイテムを適当につぎ込んでいくだけでも思わぬお宝に化けることも。

  • バトルレギュレーション
過去作から連れてきたポケモンをバトルタワーにいる人物に見せることで、ランクバトルに参加させる事ができるようになった。
ただし一度覚えている技を全て忘れる事になるため、過去作でしか覚えられない技を使うことはできない。

  • しばり組手
鎧の孤島のストーリークリア後に挑戦可能。
バトルタワーとほぼ同じルールだが、自分も相手も指定した1つのタイプしか使えない、
1回の挑戦で2回まで回復できる、消費アイテムが復活しないなどの違いがある。景品も同じくBP。

  • その他の特記事項・変更点
〇「けいけんおまもり」が登場。持っているだけで全てのポケモンにしあわせタマゴと同じ経験値補正が付く。
〇島中のアローラディグダを探すイベントをこなしたり曜日で出現するNPCと交換イベントをすることで、
 剣盾だけでは手に入らない各ポケモンの原種やアローラのすがた、アローラ御三家が入手できるようになった。
〇道場にいるミツバにワットを渡すと、道場の設備が拡充されたりミツバと1日一回戦えるようになる。
 特に途中から置かれる自動販売機は、ワットを追加でつぎ込むことで各種ドーピングアイテムが売り出されるようになる。
 まとめ買いすれば半額近くまで安くなる優れもののため、ワットをどんどん渡していって損はない。
 また、ヨロイ島にはヨロイ鉱石を渡すと破格の額のワットを掘り出してくれる人物もいる。活用すべし。

もはやお馴染みの劇場版前売り券に付属するシリアルコードで入手できる幻だが、
前述の通り映画公開は冬に延期になり、映画にだいぶ先駆けて幻が手に入る恰好となった。

  • 9/1 ランクバトル シリーズ6 開始
「シーズン8でバトルデータのポケモンランキング上位10位以内に入ったことのあるポケモンが使用禁止」という新ルールが定められた。
ニンテンドウカップ99以来、実に21年ぶりの公式での禁止ポケモン制定ルールとなる。禁止ポケモンは以下の16匹。
 フシギバナギャラドスポリゴン2バンギラスコータスカバルドンジバコイルトゲキッス
 ドリュウズエルフーンガオガエンミミッキュゴリランダーエースバーンイエッサンドラパルト

当然、対戦環境はガラリと変わることとなる。
上位陣に食い込む強さながら辛うじて禁止を免れたウーラオス、天敵が一気に減り動きやすくなったパッチラゴン
ゴリランダーに抑圧されていた多くの水タイプ(特にミミッキュが抜けたフェアリー枠も兼ねるマリルリ・アシレーヌ)などが使用率を伸ばした。


  • 10/23 ソード・シールドダウンロードコンテンツ「冠の雪原」 配信開始
11/6には最初からエキスパンションパスが入ったパッケージ版も販売された。今購入するならこちらがお得。

  • ポケモンの追加
新ポケモン「レジエレキ」「レジドラゴ」「バドレックス」「ブリザポス」「レイスポス」、
リージョンフォームの「ファイヤー」「サンダー」「フリーザー」「ヤドキング」を含めた、計100匹近くが解禁。
目玉はなんといってもほとんどの準伝説・禁止伝説の復活。その他人気・実力共に高いホウエン御三家や、遂に揃い踏みの600族など、
過去作で環境上位を占めてきたポケモン達が多く登場し、上位陣は一部を除き第7世代後半の頃に逆戻りした。

  • ダイマックスアドベンチャー
マックスレイドバトルに4連戦で挑む新モード。上記の準伝・禁伝のほとんどはこの方法で入手する。
通常のマックスレイドとの最大の違いは自分の手持ちを使えないこと。
入口でレンタルできるポケモンか、道中で捕まえた個体のみが使用可能となる。
その分道中のバトルは敵がバリアを張らないなど難易度を抑えられているが、やっぱり味方NPCは色々とお粗末構成。
サクサクこなしたいなら有人協力プレイを推奨する。
伝説は1ROMにつき1体までしか入手不可能だが、捕獲は必ず成功する仕様のため、オシャボ勢にも安心。
また通常の戦闘よりも色違いの出る確率が大きく引き上げられており(ひかるおまもり所持済の場合1%)、やろうと思えば伝説を全て色違いで入手するのも夢ではない。

  • とくせいパッチ
通常特性個体に使うと、その個体を隠れ特性(夢特性)にできる新アイテム。
交換にはマックス鉱石が200個必要と割高だが、夢特性厳選や色違いとの両立が楽になった他、
第3・4世代限定教え技と夢特性の両立が実現した。(過去作産なので当然ランクバトルでは使えないが)
ヒードランやカプ系の夢特性個体はこの方法でのみ入手可能。
なお、逆に隠れ特性個体に使っても通常特性にすることはできない。ノーガード地割れカイリキーが爆誕しちゃうからね

  • ガラルスタートーナメント
「鎧の孤島」「冠の雪原」のイベントをひとしきり終わらせると開催されるトーナメント。
作中のライバル達やジムリーダー、(元)チャンピオン達が入り乱れて戦う夢の祭典が催される。
上記キャラから1名を相棒に組んでタッグバトルで勝ち上がっていく以外はチャンピオンカップと変わらないが、
相手の所持レベルも相応に高いので、周回に慣れたら金策やレベル上げに使うのもいいだろう。
普段絡みがないキャラ同士の掛け合いも必見。

  • 11/11 「Pokémon GO」と「Pokémon HOME」が連動開始
連動特典としてキョダイマックス個体のメルメタルも配信された。

2021

世界的な新型コロナウイルスの猛威はまだ収束を見せないながらも、新しい生活様式がすっかり定着したこの年。
ジャパンチャンピオンシップス2021を無観客で行うなど、例年のイベントも形を変えながら行われるようになってきた。
初放映の98年から数えて、毎年おなじみの劇場版ポケモンが初めて放映されない年ともなった。

  • 11/19 「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」発売
みんなが待ってた「ダイヤモンド・パール」のリメイク。開発は「HOME」の制作にも携わった株式会社ILCAが担当。
いわゆる本編シリーズでは初めて、ゲームフリーク・クリーチャーズ以外の会社が開発したソフトである。

  • 登場ポケモン
本作では第1~第4世代までから幻を除いた全てのポケモンが登場。
陸上グループのビッグダディ・ドーブルや、剣盾でのめざパ廃止で登場が危惧されていたアンノーンも問題なく復活した。
また、早期購入特典としてマナフィのタマゴが、
プレイデータの連動特典として「剣盾」のデータがあるとジラーチが、「ピカブイ」のデータがあるとミュウがそれぞれ入手可能。

  • 通信対戦について
通信交換・対戦は普通に行えるものの、今作にはランクバトルが存在しない

  • 技マシン
技マシンが第4世代以前の使い捨て仕様に戻ってしまった。
ほとんどが一度に複数個入手できたり、店での購入、BPやカケラとの交換で入手し直すことが可能なことでフォローされているものの、
手痛い仕様変更である。
剣盾にないラインナップとしては「いばる」「つばめがえし」「だいばくはつ」「はねやすめ」など複数。
「どくどく」も復活したが、ほとんどのポケモンが使用不可となっている。

  • 地下大洞窟
リメイク元にあったちかつうろがパワーアップし、ポケモンを捕獲できる隠れ家などが登場。
ひみつきちにポケモンの像を置くことで登場ポケモンが変化するなど、HGSSのサファリゾーンのような仕様もある。

  • ハマナスパーク
リメイク元のパルパークの代わりに登場した施設。各種準伝説や禁止伝説を捕獲することができる。
ちなみにVer.1.1.0で追加する施設のため、パッケージ版は購入後バージョン更新をしていないと入ることができない点に注意。

  • その他特記事項・変更点
〇メガシンカ・Zワザ・ダイマックスは無し。
〇しんかのきせき・ゴツゴツメット・じゃくてんほけんなど、第5世代以降で追加された需要の高い持ち物も軒並み登場しない。
 フェアリータイプや技・特性の追加、仕様変更があるため完全再現とはいかないが、対戦環境は第4世代当時のものにかなり近くなった。
 ちなみにとくせいパッチや性格ミントなどの厳選用アイテムは普通に登場する。
〇リメイク元に準じてポケトレが復活。草むら出没のポケモンに関しては色違い獲得がやりやすくなった。
〇技思い出しに再びハートのウロコが必要になったが、マニアに10枚渡すと以後はタダで思い出しをしてくれるようになる。
〇野生ポケモン出現時、たまに主人公のカットインが入ることがあるが、この時は確定で2V以上のポケモンが登場する。
〇本作のジムリーダー・四天王・アカギ戦などはリメイク前や従来作に比べるとかなり難易度が高い。
 AIが賢いだけでなく、ストーリー後半になってくると相性補完技や持ち物を搭載してくるのは当たり前になり、
 四天王戦からは根性火炎玉や半減実など一段上の戦略を用いてくる他、個体値・性格・努力値までベストに振られており、苦戦は必須。
 2度目の強化ともなるとシロナガブリアスは歴代NPC最高レベルタイの88に上り、
 旅パどころか適当なレベル100を連れてくるだけでは勝てないことも。
 このため今作の四天王周回による金策・レベル上げはかなりやりにくい部類に入る。やるなら念入りに下準備をしてかかろう。
やたらとバグが多い。
 軽微なテキストバグや表示バグ、キャラの挙動がおかしくなるものに始まり、
 身動きがとれなくなりそのままセーブすると詰むもの、逆に戦闘やイベントをほとんどスキップして殿堂入りまで行けてしまうもの、
 酷いものではポケモンを増殖させたり、本来ありえない技を覚えさせるなどの改造産めいたポケモンを簡単に作れてしまうものなど、
 連日様々なバグの報告がTwitterなどに寄せられ、初代もかくやという混沌ぶりを見せた。
 現在は上記の増殖バグや技バグなどの深刻なものはアプデで修正され、増殖産ポケモンも交換できないように対策済み。
 なお、上記のバグのほとんどは意図的に発生させないと起こらないものなので、
 普通にゲームを遊んでいる分にはバグに巡り合う確率は、ゼロではないものの低いことには留意されたし。
 現状は意図せぬ詰みを防ぐためにもオートセーブをOFFにする、アップデートを欠かさないなどで対策しておきたい。

2022

  • 1/28 「Pokémon LEGENDS アルセウス」発売
こちらはゲームフリーク開発の完全新作。今までの王道RPGだったシリーズから一転、アクションRPGとして製作された。
オープンワールド型の広大なフィールドで、従来のポケモンバトルだけでなく人間側のアクションも求められるなどかなり冒険的な要素が強い。
登場ポケモンは全242種。うち新ポケモンが7種、リージョンフォームが16種。
ディアルガパルキアにもオリジンフォルムが追加された。

アクションRPGの今作は従来作と比べてもシステムの変更点がとりわけ多い。
完全なターン制ではなくなり素早さ次第で順番や行動回数すら変わるバトル、その素早さに関わる力業・早業、
特性・持ち物もなく、技も多くが威力・効果が変更され、状態異常「こおり」「ねむり」の代わりの「しもやけ」「ねむけ」、
一番は野生ポケモンを捕獲するだけなら必ずしもこちらがポケモンを出す必要がない点などなど。
ただし今作の野生ポケモンは主人公相手にも容赦なく攻撃を仕掛けてくるため、自分の回避アクションを磨くだけでなく手持ちポケモンとの連携は結局不可欠と言ってよい。
「オヤブン」と呼ばれる高ステータスの大型ポケモンを捕獲するなら尚更である。

通信交換はできるが今作には通信対戦そのものが無いため、完全に一人でやり込む要素に特化した一作。

  • 2/27 ポケモンプレゼンツ公開
完全新作「ポケットモンスター スカーレット/バイオレット」の発売が同年冬になると今放送で発表。
波乱に満ちた第8世代もここで一区切りとなる。

  • 3/15 「ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」にて「Pokémon LEGENDS アルセウス」プレイデータとの連動特典が発表
「Pokémon LEGENDS アルセウス」にてすべての「メイン任務」を達成したセーブデータがあると主人公の家の自室にて「てんかいのふえ」を入手でき、殿堂入り、そして全国図鑑の入手後にアルセウスを入手することができるようになる。
同日配布が発表された「メンバーズカード」、前月から配布開始した「オーキドの手紙」を入手することでDPでは(バグを除けば)全く、Ptでは一部しか見ることができなかったなぞのばしょ三銃士を実に16年越しに拝むことができるようになった。

  • 5/18 「Pokémon HOME」と「ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」「Pokémon LEGENDS アルセウス」が連動開始
連動とは言っても一部制約が存在する。以下に注意点を列記。
①剣盾・BDSP・PLAそれぞれの図鑑に対応していないポケモンやリージョンフォームを連れて行くことは不可。
 例)ヒスイウインディをガラル・シンオウ地方に、原種ウインディをヒスイ地方に連れて行くこと、どちらも出来ない。
②覚える技に互換性がなく、例えば剣盾のポケモンをBDSPに連れて行った場合、そのレベル時点でBDSPで覚えてる技を取得する。
 剣盾限定のレコード技や教え技、BDSPだけのマシン技、アルセウスの新技などは他のタイトルでは使えない事になる。
③PLAからBDSPに、あるいはその逆に送ったポケモンは「ストレンジボール」という新ボールに入った状態で表示される。
 剣盾では普通のモンスターボールとして表示される。
④[[ツチニン]]、[[パッチール]]はそれぞれ個別の制限が存在する。

また、HOMEとBDSPとの連動特典で隠れ特性のシンオウ御三家が、PLAとの連動特典で隠れ特性のヒスイ御三家が入手できる。

このHOMEアプデで新たに本編解禁されたポケモンはおらず、
カロス御三家など、第8世代中に本編での出番が全くないポケモンが登場する事はほぼ確定となってしまった。
世代を通して全てのポケモンが揃わないのは今世代が初めてである。

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最終更新:2023年10月19日 10:32