犬伏と沙也香を結びつける重要な存在だった『E人格』

この情報がなぜゲーム中になかったのか?


それは、その存在を知らなくても謎は解けるから


ドラマCDでカーリーはE人格についてこう言っていました。
「どうしてそんな人格が誕生したのかは、不明とされていた。」


その理由を我々はすでに知っている。

 


我々プレイヤーは、その誕生の瞬間を目の当たりにしていたのです。

 

 


・・お気づきでしょうか?

 

 


『E人格』の正体は、『廃人になったオレ悟の人格』です。

 

 


ユウキドウ計画の目的は、
『セルフ』を彼のいる時空内に捕らえ、幽閉すること。


廃人になったオレ悟を見て、セルフを仕留めたと判断した俺悟は、
その人格と沙也香の人格を入れ替えた。

その行為こそが計画の目的。セルフの『幽閉』

俺悟は沙也香を救い出すと同時に、セルフを過去に幽閉したのです。


このゲームで重要なのは『第三の眼』
隠された『3つ目』の存在でした。

悟にも、『俺』と『オレ』に続く3つ目の存在、
『E人格』がいたのです。

 

このことに関しては他にも伏線がありました。


『悟』は『心』を失って『吾/self』になってしまう。という話をしましたが、
一つ黙っていたことがあります。

吾を英訳するとself以外にもう一つの単語が出てきます。

それは『ego』

『悟』は『心』がいないと、ただの『吾/われ』になってしまう
という言葉は、
『悟』は『心』を失って『吾/self/Ego』になってしまう。という意味。

心を失って廃人になったオレ悟は、俺悟にセルフとみなされ
人格転移によって幽閉され、E人格になってしまう。という意味だったのだと思います。

 

TIPSのアイツの項目の言葉も、
過去(記憶)を無くし、未来(心)を無くし、虚無のE人格となったオレ悟のことでしょう。

その者には、過去がない。
その者には、未来がない。
正確には、時間という概念が存在しない。
その者には、『過去』も『現在』も『未来』も、
ただ1点だけに集約される。
点。
虚無。
0次元。

 

 

2001年の沙也香とオレ悟の人格を入れ替え、
オレ悟の身体に入った沙也香の人格と
犬伏の人格を入れ替えることで
沙也香は元の身体に戻る。

沙也香の救いも『3点間転移』で行われるのです。


E人格を知らなくても、悟が真犯人であるということがわかれば、
記憶障害の真相もエピローグの真相も解ける。
エピローグが解ければ、沙也香を救うための唯一の人格の存在の誕生と
セルフの幽閉の真の意味が判明し、
そこから犬伏と沙也香が同一人物であることも判明する。


事前にE人格のことを知っていれば早期に犬伏=沙也香の確定が出来る。
謎の難易度を下げ、謎解きの近道、ショートカットが出来るが、
知らなくても、謎を解いていけば沙也香を救う人格に行き着く。

だからE人格の情報がゲーム中になかったのです。

最終更新:2024年02月06日 15:25