ゲーム中にはない目まぐるしく変わる犬伏の多重人格、
狂人感マシマシの犬伏に面食らった方も多いでしょう。

何故ゲーム中にはない人格交代現象があったのか。

犬伏の中にいたのが悟だから。

転移が始まると同時に人格交代がなくなったかのように見えますが、
あれは、悟が記憶を失ったことで演じる必要性が無くなったからだと思われます。

犬伏悟は俺悟を誤解させなければならない。
彼女の正体に気づかれてしまえば全ては台無しになってしまう。
だから記憶を失う前の悟の前で必死で演じていた。

そして、自分がセルフだという真実に気づき、時計台から落ちた愚かなもう一人の自分を見て、半ば正気を失い、カーリーの前での演技は雑になってしまった。

言わなくていい真実まで口走ってしまい、冗談だ。と誤魔化したのです。

(第6話のカーリーと犬伏の会話で『冗談』だったのは、『私はDIDよ。』という宣言で、あとは全て本当のことだと思われます。)


犬伏の多重人格が詐病であることのヒントもこのドラマCDにはありました。
ベイビーの人格とエンプティの人格の情報です。

カーリー「Bの人格は男の子。」

「人格E。
  エンプティとあだなされた五番目の人格。
  鑑定にあたった医師たちの間でも謎とされていた人格だ。
  意思のベクトルが剥ぎ取られたかのようなからっぽの人格。
  完全なる虚無。それが、人格Eなのだと、解釈されている。」


しゃべることが出来ない赤ん坊の性別と、
虚無の人格を鑑定できたとは思えません。

ゲーム中には無い犬伏の別人格の情報に
彼女の謎を解くヒントを潜ませていたのでしょう。

最終更新:2024年03月18日 17:48