殺傷事件を起こしたのも悟、
そうなるとあのセリフの意味も変わってきます。
05.セルフの考察も間違いでした。
犬伏は沙也香の人格を探してあの言葉を残したのではない。

「セルフはどこ?」

妹を救うために罪なき12人を殺した犬伏悟は
どんな思いでこの言葉を呟いたのか。


ユウキドウ計画失敗エンドで、自分と同じ姿の榎本に刺されたオレ悟は、
苦痛と混乱の極致の中、最後にこう言い残しました。
『オ レ は 、 ど こ に い る … … ?』

犬伏景子はゲーム中やドラマCDで
ふざけたように笑いながらこう言っていました。
「私はどこ?」

妹を殺し自分に殺され、妹の身体で12人の人間まで殺した犬伏悟は、
自身がどこにいるのかもおぼつかなくなってしまったのではないでしょうか。

一体、本当の自分は、どこにいるんだ・・?

という自問自答が、
「セルフはどこ?」
という言葉になったのではないでしょうか?


俺悟の「セルフはどこ?」はこれまで通り、
沙也香を殺した犯人はどこだ?
という意味でしょう。

カーリーの「セルフはどこ?」は、
私の幸せを奪った犯人はどこにいる
あるいは、
潤一を殺した犯人はどこにいる。
という意味。

 

3者の「セルフはどこ?」はそれぞれ違う対象でありながら、
たった一点に集結する。

 

『犬伏景子の中にいる』

 

これがセルフはどこ?という問いの真の答え。

全ての犯人は主人公でもあった悟。
何もかも悟という一点に集約される。
それがこのゲームの真相だったのです。

最終更新:2024年03月18日 00:15