
・概要
7年前に起きた世界災厄は、既存の社会システムを機能不全に陥らせた。国家に代わり大企業が率先して被災者、被害者の保護を進めていき企業が実質1つの国として活動していくことになる。
その中で各企業は事件、事故で親を失った子供たちを主に保護し、次世代の人材を育成しつつ守るため学園都市を作り上げた。しかし世界各地で怪物が現れたり、環境が変化して住める場所が年々減少していた。そこで比較的被害の少なかった日本周辺に人工島をいくつも作り、キャンパスとして海外の学園を招きそこで学園都市を建設した。
そういった形で人材が集まる中、学園間を管理する組織が設立された。それがシャペティアである。
シャペティアは各学園及び企業と業務提携、委託をしており各学園に足りない人材を融通したり、交渉の場を設けたり学園間における事件、事故の捜査、調査も行っている。
また、優秀あるいは特殊な能力、資格を持つ学生は極秘にスカウトされることがある。条件として龍が見える人が多いが、龍に関して見えることを打ち明ける人が事情により皆無なので人材は集まっていない。
そんな中、代表である宇澤をはじめとして、数名が失踪してしまい混乱を生じさせる。
主要メンバーの失踪、それは各学園間での水面下での抗争、企業間の対立を増悪するきっかけとなった。幸いなことに各学園を支援、運営している企業は得意な分野がそれぞれ違うのでその点については次第に収まったが、学生の間ではある存在の出現により過熱してしまうのであった。
・人形使いの台頭と争奪戦
失踪してから3か月がたった時、世界各地で謎の存在が現れ始めた。白い人形を携える青年、彼らは各地で事件に介入し、特に怪物を倒したり病やけがで倒れた人を治療したり、様々な奇跡を起こし続ける。
次第に彼らに関心を寄せる企業、学生が急増して彼らに助けられた人たちが正体を暴こうと追っかけ組織、ファンクランを各学園間で立ち上げていく。これが騒動を大きくさせてしまった。
人形使いの持つ技術、能力はまさに奇跡を起こすかのごとくであり、人形も青年たちもそれぞれが不可思議でまるでファンタジーの世界から来たかのような能力を行使していることからそれを手に入れようと各学園のファンクランや企業が競うように彼らを追うようになった。
するとある人物が、人形使いの青年を連れてきた者に褒賞と権利を認めるという発表があった。それが火に油を注いだ。
学園間での抗争が過熱し、自警団も各学園で結成されていく。一方でシャペティアはこれを止めるだけの力がなかった。事実上行政機関が機能していない、崩壊に等しい状態でありそれは約1年近く続いていた。
・エージェント・亜里沙の活動
六龍学園の理事長の娘、刈谷亜里沙は実はシャペティアの情報エージェントであった。龍が見える人の把握を内密に任されており各学園で該当する者のリストをまとめている。
そんな中人形使いに助けられ、彼らの行動理由と彼らがあの龍を倒せる存在であり、戦っていてよく知る人物だと把握する。
また、彼らがいろいろと土地などに不慣れで龍が見える人について調べていること、シャペティア代表及び幹部失踪に関して質問した際にその犯人を知っており、因縁がありその調査もしているといい彼の協力を仰ぐため情報屋として彼を補佐することにした。独断だが今の事態を収拾するためにそう選択した。(直接シャペティアに連れて行こうかと思ったが関係をまずは構築すべきだと判断した)
問題は所属していたファンクランの代表に不審な動きを把握されたことであった。
響輝と彩音が意図せず人形使いの名刺を持っていたことでつながり、代表が見つかるまでの間極秘で探さないかと提案する。2人は悩むが弟子になりたいという思いが強く承諾する。
そのあと人形使い、ハーネイトに認められ仮契約で探偵見習として代表の捜索と失踪事件の捜査をともに行うことになる。
のちに救出したコズモズの少女が代表の宇澤だとわかる。元の力を引き出され、戻れなくなっていたが代表に復帰しつつ集まっていた各学園の生徒たちをまとめて、新組織の設立と試験を行うことにして場を収めた。
幹部も多数が失踪状態で、実は組織として崩壊寸前な状態であったという。新生シャペティアとしてハーネイトは実質的なNO.1として組織を1から作り上げ、龍が見える人を中心に守りつつ龍絡みの事件を解決するための捜査部、PANDRAの代表として働くことになってしまった。
(最初はかなり抵抗、拒否していたがルベオラ、彩音たちなどにいろいろ説得され、龍が見える人の数を把握することがドラギスにあう資格の1つ、しかも学園都市全体で事件が起きている以上各学園で調査をしようにも今までのやり方では捜査しづらいなどが重なり、世界龍封印機関の次期代表であり出先機関としてのPANDRAならと交渉したとか)
- 新生シャペティアと新組織「PANDRA」の設立
そのあとは極秘龍災捜査実働部隊となるPANDRAも立ち上がりハーネイトはそこの指揮も行うことになる。PANDRAも表向きは学園間を超えた全体的な問題をメインに調査、捜査、解決を行う組織として発表された。龍が見える人は主力として裏で活動、見えない人は霊形戦機の運用と利用して様々な問題を解決していくことになる。
世界龍封印機関とシャペティアが共同でPANDRAを運営しているという形になり、それぞれの影響を受けている。
世界龍封印機関:龍が起こす災厄、龍が操り事件を起こす存在の調査と討伐、世界龍封印の管理者
シャペティア:学園制度の下に生まれた学園都市間の交流、協力体制を管理、統括し技術の向上、情報共有システムの構築などを目指す
PANDRA:シャペティア及び世界龍封印機関の直下組織にもなり、現地民を主体とした龍素蓄積者を軸に様々な事件の対応にあたり捜査する企業学園捜査部。ハーネイト探偵事務所が実質的に委託先になっている。
フランス語で統括する、かぶせるという意味のchapeauterから組織名はきているとか。これは宇澤が考えたという。
表向きは学園間の交流のための場所、技術共有、連携、そして憩いの場としての組織。しかし裏の顔は、事件を起こしてきた存在、霊龍及びそれに操られて事件を起こす存在への対処を行うための機関として再発足することになる。
それが、世界龍封印機関とも連携しているPhantom dragon Accident Nullify Delve Reverie Administrator(霊龍が起こす事件を無力化し、徹底的に調べる龍夢の管理者)こと「PANDRA(パンドラ)」であった。
人形使いを代表とし、各地で起きる事件に介入し、学園の間を超え事態の収拾のために動きつつ調査をする。その活動は、次第に事件の真相を知らない人たちにも認識され、世界中で霊形戦機が普及することとなっていく。
血魔人事件、白き機械天使事件、P事件、世界龍事変と様々な戦いが繰り広げられ、戦劇として力を持つ者たちは舞台で戦い演じて生き抜いていくことになる。終わらない戦劇、役者として演じる者たちの物語である。
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