第3部 原初神造兵器・侵蝕兵器:Pの鼓動
大まかなあらすじ
紅き流星での激闘を終え、地上に戻るハーネイトたちは異界空間内に逃げ込んだ血徒を追撃するため復興しつつある街の再建に協力しつつ準備を進めていた。
その矢先世界各地で今度は血海ではなく白い謎の液体が人や街を遅い飲みこんでいるという連絡が入る。それを聞いたエヴィラとルベオラは、恐れていた事態が起きたと焦っていた。そう、ヴィダールの創造神にして龍を封印する者、ソラが生み出した世界龍を支配するための兵器「P」の封印が解かれたのである。
Pによる世界への浸蝕を止める鍵、それはハーネイトの相棒で助手の伯爵こと真名:ガセリアス・ヴァルドラウンなのだが、当の本人は記憶障害により本来の力を出せずにいたのであった。
それは血徒とそれを操る霊龍たちにより菌界が襲撃され、義理の父であり王であるサルモネラ・エンテリカ王3世が敵の兵器、ストルレインにより暴走しそれを止めるため伯爵が刺し違えたことによるショックによるものと、その前に初めて人間と打ち解け様々なことを学んだリリーという少女との離別によるPTSDによるものであった。
今のままでは伯爵は本当の力を出せない、そこで響輝たちが時間稼ぎを行いながら伯爵の記憶を取り戻させる作業を行うことになる。しかし巨大化したPは巨人や龍の姿を形作り襲い掛かる。それだけでなく霊龍も襲い掛かり徐々に戦況が不利になっていく。
ハーネイトたちも負傷し、後退を余儀なくされる中伯爵は自分を見て受け止めてくれる仲間を失いたくない思いと、相棒であるハーネイト、リリーを心の底から愛しているという想いで真の力を呼び覚まし、無双が始まる。
Pの本体を襲い、それを取り込んだ伯爵は新たな姿、プロトリオンナイツとなる。これにより戦局は大きくハーネイトたちに有利になるのであったが……