#contents() ---- *春のダンジョン:羽ばたく花の丘 【[[クルルファ]]】 ここはちょっと思い入れのある 場所ですよ。 【[[マイス]]】 なにかあるんですか? 【[[クルルファ]]】 ここには沢山の花があると、 シアさんに教えていただいたんです。 【[[マイス]]】 シアさんとは、結構、 仲良くなってますよね。 【[[マイス]]】 いつごろからシアさんと 仲良くなったんですか? 【[[クルルファ]]】 交流祭が終わった後、 私が町のほうへちょくちょく顔を 出すようになってからです。 樹を見に来ているシアさんと 話すようになってから、 仲良くなったんです。 【[[マイス]]】 そうだったんですか。 シアさんって―― >かわいいですよね・変わってますよね・怖いですよね ▼かわいいですよね 【[[クルルファ]]】 そ、そうですよね……、 確かにかわいいですけど……。 【[[マイス]]】 ? 【[[クルルファ]]】 それは今ここで言うことでは ないんじゃないですか? 【[[マイス]]】 …………? !! そうですね……。 失礼しました……。 ▼変わってますよね 【[[クルルファ]]】 そうですか? 【[[マイス]]】 ええ……。 初対面の僕に「ここに住め」って 言ったんですから。 【[[クルルファ]]】 まあ……。 でも、そのおせっかいのおかげで こうして私たちが一緒になれたんですね。 【[[マイス]]】 かなりビックリしましたよ……。 【[[クルルファ]]】 シアさんは本当に お優しい方です。 ▼怖いですよね 【[[クルルファ]]】 そうなんですか? 【[[マイス]]】 ええ……。 あれは僕がちょっと風邪を ひいて倒れてしまったときのことです……。 【[[クルルファ]]】 それは[[マイス]]さんが 悪いです!! 【[[マイス]]】 ええ!! 話を聞いてくださいよ……。 【[[クルルファ]]】 しかし、シアさんの作る花束は とてもいいですね。 あの花束で私、ファンに なってしまったんですから。 【[[マイス]]】 友達なのにですか? 【[[クルルファ]]】 友達でファンなんです。 【[[マイス]]】 コーディネートの仕方を 教えてもらったらどうですか? 【[[クルルファ]]】 基本的なことは教養として 身に付けはしましたが、 やはりセンスが必要なものですからね……。 >そうなんですか?・センス、ないんですか?・作らないんですか? ▼そうなんですか? 【[[クルルファ]]】 意外そうな顔をしていますね。 【[[マイス]]】 まあ……。 [[クルルファ]]さんの作った花束なら キレイな気がするんですけど……。 【[[クルルファ]]】 何事もうまくいくとは 限らないんです。 ▼センス、ないんですか? 【[[クルルファ]]】 貴方という人は……。 【[[マイス]]】 ……。 【[[クルルファ]]】 なにか話す前に、1度、 頭の中で言っていいのかそれとも悪いのか、 考えてから話したほうがよろしいですよ。 【[[マイス]]】 ちょっと意外だったもので……。 【[[クルルファ]]】 ……[[マイス]]さん。 【[[マイス]]】 ごめんなさい……。 ▼作らないんですか? 【[[クルルファ]]】 貴方……、私の話を聞いてました? 【[[マイス]]】 でも、[[クルルファ]]さんが作った 花束もみてみたいです。 【[[クルルファ]]】 でも……、私が作るのは……。 【[[マイス]]】 なにがダメなんですか? 【[[クルルファ]]】 その……、 よくわからないんですけど……。 私の作った花同士が……、 戦い始めたんです……。 【[[マイス]]】 ええっ!! 【[[クルルファ]]】 [[オンドルファ]]は強い魔力の 影響だろうと言ってましたが……。 【[[マイス]]】 [[クルルファ]]さんすごいですね……。 【[[クルルファ]]】 そんなこと褒められても 嬉しくないです……。 【[[クルルファ]]】 でも、仲の良いお友達ができて ホッとしています。 【[[マイス]]】 知り合いがいるだけで 安心できますからね。 【[[クルルファ]]】 そうですね。 ずっと1人だと心細いですからね……。 【[[マイス]]】 [[クルルファ]]さんは―― >寂しがり屋ですからね・怖がりですからね・危なっかしいですからね ▼寂しがり屋ですからね 【[[クルルファ]]】 そ、そんなことありませんよ。 【[[マイス]]】 そうですか? 1人でいるとき、 たまに寂しそうな顔をしてません? 【[[クルルファ]]】 そんな顔してませんよ……。 1人でいるときは あまいもののことを考えているので、 楽しんでいるはずです。 【[[マイス]]】 もしかして、 甘いものが食べてたくて、 悲しい顔をしてたり。 【[[クルルファ]]】 …………あるかも。 ▼怖がりですからね 【[[クルルファ]]】 そんなことありませんよ。 【[[マイス]]】 そうですか? [[オンドルファ]]さんから聞きましたよ。 【[[クルルファ]]】 ……なにをですか? 【[[マイス]]】 小さい頃、雷で―― 【[[クルルファ]]】 わぁー! わぁー! わぁー! ▼危なっかしいですからね 【[[クルルファ]]】 そうですか? 【[[マイス]]】 あまいものに釣られて、 知らない人についていきそうですから。 【[[クルルファ]]】 私は子供ですか……。 【[[クルルファ]]】 話に花が咲いてしまいましたね。 そろそろ行きましょうか。 【[[マイス]]】 十分、休憩しましたもんね。 行きましょう。 ---- *夏のダンジョン:星降る砂原 【[[マイス]]】 ここは[[クルルファ]]さんも よく知っている場所ですね。 【[[クルルファ]]】 そうですね。 ここは勝手知ったる場所ですね。 [昼の場合] 【[[クルルファ]]】 夜ですと空が星で埋め尽くされて、 とってもキレイなんですよ。 今度連れて来てくださるときは ぜひ、夜にしてくださいね。 【[[マイス]]】 そうですね。 僕も[[クルルファ]]さんと一緒に 星空をみたいですから。 [夜の場合] 【[[クルルファ]]】 どうですか? この星空は? 【[[マイス]]】 いやぁ……、 すっごいですね。 ずっとみてたら、 降ってきそうです。 【[[クルルファ]]】 [[マイス]]さんって 意外とロマンチックなこと 言うんですね。 【[[クルルファ]]】 [[マイス]]さん。 【[[マイス]]】 なんですか? 【[[クルルファ]]】 どうして私を 誘ってくださったんですか? >一緒にいたかったんです……・なんとなく……・え!? ▼一緒にいたかったんです…… 【[[クルルファ]]】 えっ……。 …………。 それ、他の女の子にも言ってませんよね? 【[[マイス]]】 い、言ってませんよ!? 【[[クルルファ]]】 …………。 ……ありがとうございます。 ▼なんとなく…… 【[[クルルファ]]】 なっ、なんですか、それ! 【[[マイス]]】 冗談ですよ! [[クルルファ]]さんと一緒に いたかったからです! 【[[クルルファ]]】 本当でも、冗談でも女性の前で そんなこと言わないでください……。 【[[マイス]]】 すみません……。 ▼え!? 【[[クルルファ]]】 え? なんですか? 【[[マイス]]】 いえ……、なんでも……。 【[[クルルファ]]】 なんですか! 【[[クルルファ]]】 ……[[クルルファ]]さんが 誘って欲しそうな顔をしてたから……。 【[[クルルファ]]】 わ、私がっ!? いいいいいったいいつ そんな顔をしたんですか!? 【[[マイス]]】 話しかけたときに……。 【[[クルルファ]]】 私がそんな顔するわけないじゃないですか!! いいいい加減なことを言わないでください! 【[[クルルファ]]】 …………。 あの……、変なことを 聞いてしまうかもしれませんけど。 私と一緒で楽しいですか? >もちろんですよ・いいえ ▼もちろんですよ 【[[クルルファ]]】 そうですか……? 私、あまりおもしろいことも言えませんし、 一緒にいてもつまらないと……。 【[[マイス]]】 そんなことありませんよ。 僕は[[クルルファ]]さんと一緒に いたいからこうして誘ったんです。 【[[クルルファ]]】 [[マイス]]さん……。 【[[マイス]]】 それにおもしろくない なんてことありませんよ。 【[[クルルファ]]】 ? 【[[マイス]]】 [[クルルファ]]さんにあまいものを差し出せば、 人が変わりますからね。 見ていておもしろいです。 【[[クルルファ]]】 ……なんだかうれしくない 褒められかたです……。 ▼いいえ 【[[クルルファ]]】 えっ!? 【[[マイス]]】 楽しいんじゃなくて、 [[クルルファ]]さんと一緒にいると 落ち着くんです……。 【[[クルルファ]]】 ……っ! まぎらわしいこと 言わないでください……。 【[[クルルファ]]】 でも、誘ってくださって、 ありがとうございます。 なにかお礼がしたいのですが、 私にできることってありますか? >角を……・ホッペを……・メガネを……・ ▼角を…… 【[[マイス]]】 角を触らせてもらってもいいですか? 【[[クルルファ]]】 え……? 角ですか……? か、構いませんけど……。 【[[マイス]]】 では、失礼します……。 【[[クルルファ]]】 …………。 【[[マイス]]】 …………。 【[[クルルファ]]】 ……んっ。 【[[マイス]]】 あっ。 【[[クルルファ]]】 も、もうお終いです! 【[[マイス]]】 ありがとうございます。 【[[クルルファ]]】 ……すっごいハズかしかったです……。 ▼ホッペを…… 【[[マイス]]】 ホッペをさわってもいいですか? 【[[クルルファ]]】 ホッペですか? それくらいでしたら……。 【[[マイス]]】 では、失礼します……。 【[[クルルファ]]】 …………。 【[[マイス]]】 …………。 【[[クルルファ]]】 …………。 【[[マイス]]】 …………。 【[[クルルファ]]】 ずっと触ってるおつもりですか? 【[[マイス]]】 はっ! 【[[マイス]]】 やわらかくてつい。 【[[クルルファ]]】 まったく……。 ▼メガネを…… 【[[クルルファ]]】 ダメですっ! 【[[マイス]]】 えっ、でも……。 【[[クルルファ]]】 ダメです!! 【[[マイス]]】 あ―― 【[[クルルファ]]】 これはダメといったら、 ダメなんです!! 【[[クルルファ]]】 さてと、そろそろ行きましょうか。 【[[マイス]]】 そうしましょうか。 ---- *秋のダンジョン:虹登る滝 【[[マイス]]】 どうです? 【[[クルルファ]]】 直ばくと呼ばれる滝は 立派ですね。 【[[マイス]]】 ちょくばく?? 【[[クルルファ]]】 水の落ち方によって分類される 滝の名称の1つです。 岩肌にそって、ほぼ垂直に水が 落ちる滝のことを言うんです。 【[[マイス]]】 へえ~、よく知っていますね。 【[[クルルファ]]】 当然です。 【[[クルルファ]]】 ねえ、[[マイス]]さん。 【[[マイス]]】 なんですか? 【[[クルルファ]]】 [[マイス]]さんって、 結婚について考えたりします? 【[[マイス]]】 結婚について? 急にどうしたんですか? 【[[クルルファ]]】 べ、別に話をするくらい いいじゃないですか! せっかく二人きりなんですし……。 【[[マイス]]】 それもそうですね。 結婚ですか……。 >考えますよ・なんにも考えてないです・…………… ▼考えますよ 【[[クルルファ]]】 [[マイス]]さんでも 考えているんですね。 【[[マイス]]】 なにかひっかかりますね……。 【[[クルルファ]]】 深い意味はありませんよ。 私も結婚のこととか将来のことを 考えたりしますけど、 いまいちピンとこなくて。 【[[マイス]]】 まだまだどうなるかわからないですからね。 【[[クルルファ]]】 そうですね……。 ▼なにも考えてないです 【[[クルルファ]]】 なんっにも考えてないんですか!? 【[[マイス]]】 そ、そんなにビックリすることですか? 【[[クルルファ]]】 当然ですよ! 問題が起きてから考えては遅いです。 なにごとも準備が必要ですよ。 【[[マイス]]】 はぁ……。 ▼………… 【[[クルルファ]]】 [[マイス]]さん、 も、もしや……! 私たちにはまだ早いですよ!? 【[[マイス]]】 へっ? なにがですか? 【[[クルルファ]]】 貴方がだらしのない顔を していらっしゃったから……。 その……。 【[[マイス]]】 僕の花婿姿を想像したら なんだかハズかしくなって。 【[[クルルファ]]】 ………………。 【[[マイス]]】 ええっ!? 【[[クルルファ]]】 私も考えないといけませんよね……。 【[[マイス]]】 ([[クルルファ]]さんにも 思うところがあるのか?) (せっかくだし……) >もしかして……・結婚したくないんですか?・まさか…… ▼もしかして…… 【[[マイス]]】 お腹空いたんですか? 【[[クルルファ]]】 なにを言っている―― !? まさか、私のためにお菓子を!? 【[[マイス]]】 ごめんなさい……。 ないです……。 【[[クルルファ]]】 ……そうですか。 ガッカリです……。 ▼結婚したくないんですか? 【[[クルルファ]]】 したくないわけではありませんよ。 【[[マイス]]】 それじゃあ、どうしたんですか? なにか悩んでるみたいですけど。 【[[クルルファ]]】 悩んでいるというのは ちょっと違うかもしれませんけど。 【[[マイス]]】 ? 【[[クルルファ]]】 …………。 もし、結婚するとなると、 あの集落を出なければなりません。 だから、ちょっと考えてしまうのです。 【[[マイス]]】 そうなんですか!? 【[[クルルファ]]】 ええ。 父上との約束なんです。 「もし、おまえが一生、添い遂げたい人が できたら、集落を出てその人と 幸せになれ」って……。 【[[マイス]]】 ……さみしいのですね。 【[[クルルファ]]】 …………。 …………ええ。 自分が生まれ育った故郷ですもの。 【[[マイス]]】 でも[[クルルファ]]さんが心に決めた人なら その寂しさに負けないくらい、 [[クルルファ]]さんを大切にしてくれるはずです! 【[[クルルファ]]】 そうだといいですけど……。 ▼まさか…… 【[[クルルファ]]】 ? 【[[マイス]]】 結婚するっていうと [[オンドルファ]]さんが怒るとかですか? 【[[クルルファ]]】 な、なぜ、[[オンドルファ]]が……。 【[[マイス]]】 「[[クルルファ]]さまに相応しくない!」って 激怒しそうですけど……。 【[[クルルファ]]】 ふふ……、 私が決めたことでしたら、 [[オンドルファ]]はなにも言いませんよ。 【[[マイス]]】 そうなんですか? 【[[クルルファ]]】 ええ。 私に頭があがりませんから。 【[[マイス]]】 …………。 【[[クルルファ]]】 もしもの話ですけど。 【[[マイス]]】 ? 【[[クルルファ]]】 もし[[マイス]]さんが 私と結婚することになったらどうします? >お菓子を……・そうですね……・!? ▼お菓子を…… 【[[マイス]]】 [[クルルファ]]さんが大好きなお菓子を 毎日、作りたいです。 【[[クルルファ]]】 ま、毎日っ!? 想像しただけでも意識が 飛んでしまいそうです……。 【[[マイス]]】 でも、毎日食べたら太っちゃいそうですね。 【[[クルルファ]]】 ……っ!? 確かにそうかもしれません……。 それでは私、あまいもののために 毎日、走りこみます! 【[[マイス]]】 そこまでするんですか……。 ▼そうですね…… 【[[マイス]]】 [[クルルファ]]さんが寂しい思いをしないように 毎日、家に帰ります! 【[[クルルファ]]】 なにをおっしゃいますか。 毎日家に帰るのは当たり前でしょう。 【[[マイス]]】 そうですよね……。 【[[クルルファ]]】 んー、そうですね……。 門限を設けましょうか。 夜、21時厳守で♪ 【[[マイス]]】 結構はやいですね……。 【[[クルルファ]]】 やぶったら、私の好きなお菓子を たくさん買ってくるというのはどうでしょう? 【[[マイス]]】 なんだか門限をやぶって 欲しそうに見えますよ。 【[[クルルファ]]】 あら? そんなことありませんよ♪ ▼!? 【[[マイス]]】 ダ、ダメですよ!? ププププロポーズなんて!! 【[[クルルファ]]】 !!! もしもの話だと言ってるでしょう!! 貴方、私の話を聞いていたんですか!? 【[[マイス]]】 聞いてなかったわけじゃないですけど……。 ビックリしちゃって……。 【[[クルルファ]]】 もう……。 【[[マイス]]】 えっと……、 もし[[クルルファ]]さんと結婚したら……、 ですよね? 【[[クルルファ]]】 今日はもう結構です。 また今度、その答えを聞かせてもらいます。 【[[マイス]]】 あ……。 ごめんなさい。 【[[クルルファ]]】 さぁ、そろそろ行きましょうか。 【[[マイス]]】 そうですね。 ---- *冬のダンジョン:氷原に咲く花 【[[マイス]]】 年中、冬の氷原に咲く花は どうですか? 【[[クルルファ]]】 …………。 寒い…………。 【[[マイス]]】 砂漠育ちの[[クルルファ]]さんには 辛いですか? 【[[クルルファ]]】 少しだけ……。 【[[マイス]]】 他……、いきます? 【[[クルルファ]]】 いえ、[[マイス]]さんが 連れてきてくれたのですから大丈夫です。 それに雪景色って斬新で、 なんだかワクワクしちゃいます♪ 【[[マイス]]】 喜んでくれているみたいだし、 少し、ここにいましょうか。 【[[クルルファ]]】 はい♪ 【[[マイス]]】 ここって比較的、 砂漠に近いですけど、 子供のころ、遊びにきたことあります。 【[[クルルファ]]】 1度だけありますよ。 【[[マイス]]】 1度だけなんですか。 冒険気分で何度も来てそうですけど。 【[[クルルファ]]】 初めて行ったときに、 風邪をひいてしまったんです。 それで父上に「なにしてきたんだー!」って 怒られてしまって。 風邪を引いてしまった後ろめたさから それ以来行けなくなってしまったんです。 【[[マイス]]】 あはは。 かわいいですね。 【[[クルルファ]]】 ……ですから、 こうしてここに来られるようになるとは 思ってませんでした……。 [[マイス]]さんは、 ここでの思い出ってありますか? >この花に……・デート――・風邪を引きました ▼この花に…… 【[[マイス]]】 転んでこの花に突っ込んだことがあります。 【[[クルルファ]]】 なんですか、それは。 【[[マイス]]】 ここですべるじゃないですか。 だから、勢いあまって……。 【[[クルルファ]]】 ふふふふ……。 こういうところでは、 気をつけないとダメですよ。 ケガはしなかったんですか? 凍った花が刺さって痛かったです。 【[[クルルファ]]】 でしょうね。 エンシェントボーンを倒すほどの 腕があるのに、ドジなことをするんですね。 ▼デート―― 【[[クルルファ]]】 デートですか……? 【[[マイス]]】 いや、デートじゃなくて……。 【[[クルルファ]]】 じゃなくて……? 【[[マイス]]】 デデデデ、デザートッ! こここでデザートを食べたんです! 【[[クルルファ]]】 デザートでしたか。 私ったら……。 ってそんなわけないでしょう! はっきり聞きましたよ! デートって!!! 私と一緒にいるときに 他の方とのデートの報告だなんて……。 信じられません……。 【[[マイス]]】 ごめんなさい……。 【[[クルルファ]]】 [[マイス]]さんがここで食べたという デザートをいただけるまでは 許すわけにはいきませんね! 【[[マイス]]】 いや……、あれは……。 【[[クルルファ]]】 よろしくお願いしますね。 【[[マイス]]】 はい、かしこまりました……。 ▼風邪を引きました 【[[クルルファ]]】 [[マイス]]さんもですか! 【[[マイス]]】 ええ、やられてしまいましたよ。 【[[クルルファ]]】 こんなに寒いのに 肩をだしているからです。 【[[クルルファ]]】 私みたいに 上に羽織るなりしないとダメですよ。 【[[マイス]]】 [[クルルファ]]さんだって風ひいたって 言ってたじゃないですか。 【[[クルルファ]]】 それは子供のころの話です。 【[[マイス]]】 足だってだしてるし……。 【[[クルルファ]]】 …………。 …………。 【[[マイス]]】 …………。 【[[クルルファ]]】 …………[[マイス]]さんって デリカシーがないですね。 【[[マイス]]】 ここって常に寒いですけど、 やっぱり砂漠は年中暑いんですよね? 【[[クルルファ]]】 そんなことはありませんよ。 冬の時期は比較的、 涼しくなります。 【[[マイス]]】 あっ、そうなんですか。 【[[クルルファ]]】 それでも、寒いってことはないので、 やはり暑い場所なんでしょうけど。 【[[マイス]]】 ずっと暑い場所にいたってことは、 [[クルルファ]]さんもしかして―― >雪って知ってます?・かまくら見たことあります?・雪だるまを作ったことは? ▼雪って知ってます? 【[[クルルファ]]】 雪ぐらい知っていますよ。 ひらひら舞い散る、 空からの贈り物です。 【[[マイス]]】 雪が贈り物なんですか? 【[[クルルファ]]】 あら? 雪だって水じゃないですか。 雨ほど潤うわけじゃありませんけど、 砂漠に住むものにしてみれば、 天の恵みですよ。 【[[マイス]]】 恵みの雨……ですね。 【[[クルルファ]]】 それにあのふわふわとした雪が わたあめだったらと思うと……。 ……それこそ空からの 贈り物じゃないですか。 【[[マイス]]】 そんなことありえないですから……。 【[[クルルファ]]】 もう。 ロマンがないんですね! 【[[マイス]]】 あはは……。 ▼かまくら見たことあります? 【[[クルルファ]]】 ?? なんですか、それは? 【[[マイス]]】 雪で作った家のようなものです。 【[[クルルファ]]】 雪でお家が作れるんですか!? 【[[マイス]]】 家っていうか、積み上げた雪の山に 穴を開けただけの簡単なものですけど。 【[[クルルファ]]】 でも、雪で出来てるってことは……、 もしかして寒いんじゃないですか? 【[[マイス]]】 意外と暖かいって聞きましたけど、 多分、外に比べたらってことだと思います。 【[[クルルファ]]】 そうですか……。 もし暖かいのなら、 ゼゼの家で試して見ようと思ったのに……。 【[[マイス]]】 あんなところでかまくら作っても、 とけちゃいますよ……。 ▼雪だるまを作ったことは? 【[[クルルファ]]】 だるまってあのだるまですか? 【[[マイス]]】 そうです。 あんなだるまです。 雪で球を作って、 それを2個重ねて作るんです。 【[[クルルファ]]】 へぇ~。 なんかかわいいですね。 砂漠の砂でできると思います? 【[[マイス]]】 す、砂じゃ球に ならないんじゃないですかね……。 【[[クルルファ]]】 お水を混ぜれば作れそうですけど……。 【[[マイス]]】 茶色いだるまですか。 【[[クルルファ]]】 かわいくないですね……。 【[[クルルファ]]】 ん……。 【[[マイス]]】 どうかしました? 【[[クルルファ]]】 なんでもないですよ。 【[[マイス]]】 んん……。 もしかして寒いですか? 【[[クルルファ]]】 これくらい平気ですよ。 【[[マイス]]】 もう行きましょうか? 【[[クルルファ]]】 もう少しだけ、 ここにいたいんです……。 【[[マイス]]】 (こうなったら……) >抱いてください!・僕の上着を!・魔法で…… ▼抱いてください! 【[[マイス]]】 モコモコになった、 僕を抱いてください! 【[[クルルファ]]】 ……っ! 【[[マイス]]】 あの姿なら暖かいと思います! 僕っ!じっとしているので! お好きにどうぞ!! 【[[クルルファ]]】 ちょ、ちょっと[[マイス]]さんっ!! [[マイス]]さんっ、 落ち着いてくださいっ! 【[[マイス]]】 はぁはぁ……。 【[[クルルファ]]】 気持ちは嬉しいですけど……。 ネっ……。 【[[マイス]]】 はい……。 【[[クルルファ]]】 はぁ……。 [[マイス]]さんがハズかしいこと 言うから、暑くなってきましたよ……。 【[[マイス]]」 結果オーライですかね……。 ▼僕の上着を! 【[[マイス]]】 着てください!! 【[[クルルファ]]】 ……。 [[マイス]]さん、 それ脱いだらどうあるんですか? 上に羽織っているようには 見えないんですけど。 【[[マイス]]】 あ……、えっと……。 【[[マイス]]】 まさかこんなところで半裸になる おつもりではありませんよね? 【[[マイス]]】 ぼ、僕、鍛えてますから! それくらいだったら、たぶん……、 平気……だと……。 【[[クルルファ]]】 ふ~ん……。 【[[マイス]]」 ……ははっ、 大丈夫じゃないですね。 【[[クルルファ]]】 無茶なことは言わないでくださいね。 【[[マイス]]】 はい……。 【[[クルルファ]]】 ふふ。 でも、お気持ちだけはいただいておきます。 ありがとうございます。 【[[マイス]]】 いやぁ……。 ▼魔法で…… 【[[マイス]]】 火の魔法で暖をとってみては どうですか? 【[[クルルファ]]】 ああ、それはいいかもしれません。 今度、試してみましょう。 【[[マイス]]】 僕も腕をみがいておきます! 【[[クルルファ]]】 でも、[[マイス]]さん。 【[[マイス]]】 はい? 【[[クルルファ]]】 こういうときは黙って上着の1つでも 羽織ってあげるものですよ? 【[[マイス]]】 そ、そうなんですか? 【[[クルルファ]]】 乙女心がわかってませんね。 少し勉強なさい。 【[[マイス]]】 精進します……。 【[[クルルファ]]】 風も出てきましたし、 そろそろ行きましょう。 【[[マイス]]】 風邪ひいたら大変ですからね。 行きましょう ーーーー *結婚後デート 【[[クルルファ]]】 結婚してもこうして2人一緒にいられて嬉しい限りです。 【[[マイス]]】 僕もです。 【[[クルルファ]]】 ねえ、せっかくですから、少し休んで行きません? 【[[マイス]]】 いいですね。そうしましょうか。 町での生活はどうですか? 【[[クルルファ]]】 不便はないですよ。 町の人とは仲良くなれましたし、それに[[マイス]]さんもいますしね。 【[[マイス]]】 ……。 【[[クルルファ]]】 あ、照れてますね。 【[[マイス]]】 そ、そんなことありませんよ! 【[[クルルファ]]】 ほんとうですか? 【[[マイス]]】 そ、そんなことより……。 >夜ご飯はどうしましょう?・おやつとかもってきました?・ウィルにご飯あげました? ▼夜ご飯はどうしましょう? 【[[クルルファ]]】 そんなに無理して話題を変えなくてもいいんですよ。 【[[マイス]]】 …………。 【[[クルルファ]]】 本当に貴方には感謝しています。ありがとうございます、[[マイス]]さん。 【[[マイス]]】 ……[[クルルファ]]さん。 【[[クルルファ]]】 あ、今日のデザートはチョコレートケーキが食べたいです。 【[[マイス]]】 デザートの前にご飯を決めましょうよ……。 ▼おやつとかもってきました? 【[[クルルファ]]】 いいえ。貴方が誘ってくださったんでしょう?妻の好きなものを用意するのは、旦那様の役目では? 【[[マイス]]】 そうなんですか……。 【[[クルルファ]]】 しっかりしてくださいね。[[マイス]]さん♪ ▼ウィルにご飯あげました? 【ウィル】 クッタ! クッタ!テレンナヨ!バーカ! バーカ! 【[[クルルファ]]】 ふふ、ウィルにも言われてますね。でもウィル。バカなんて言っちゃいけませんよ。 【ウィル】 スマン……。 【[[クルルファ]]】 けれど、今こうして一緒にいられるのも、あのとき[[マイス]]さんに助けていただけたからなんですよね。 【[[マイス]]】 [[クルルファ]]さんがいなくなって、ビックリしましたよ……。 【[[クルルファ]]】 不安になりましたか? 【[[マイス]]】 ええ……。僕が人間とのハーフだから、もしかしたらって……。 【[[クルルファ]]】 …………。わたしも不安でしたよ……。 【[[マイス]]】 そうだったんですか? 【[[クルルファ]]】 ええ……。……だって、私、かわいくないですし……。 >そんなことありません!・確かに……・なんでそんなことを…… ▼そんなことありません! 【[[クルルファ]]】 [[マイス]]さんっ? 【[[マイス]]】 [[クルルファ]]さんはとってもかわいいです。メガネだって似合ってますし、マントもステキです!!角だってキュートで、眼だってつり目でステキじゃないですか!! 【[[クルルファ]]】 わ、わかったから、少し落ち着いてください……! 【[[マイス]]】 はあはあ……。とにかく、[[クルルファ]]さんはかわいいです!僕が保障します! 【[[クルルファ]]】 わかりました!もう言いませんから! 【[[マイス]]】 自信をもってくださいね♪ 【[[クルルファ]]】 はい……。 ▼確かに…… 【[[クルルファ]]】 やっぱり……。 【[[マイス]]】 だって、[[クルルファ]]さんはかわいいじゃなくてキレイですから! 【[[クルルファ]]】 ……[[マイス]]さんは、キレイのほうが好きなんですか? 【[[マイス]]】 そうですね……。[[クルルファ]]さんにはキレイが合うと思います。だから、キレイのほうが好きです。 【[[クルルファ]]】 はあ……。 そうですか……。 【[[マイス]]】 やっぱり女の人はかわいいのほうがいいんですか? 【[[クルルファ]]】 そういうわけじゃありませんけど……。 【[[マイス]]】 なら、いいじゃないですか。 【[[クルルファ]]】 ……そうですね。 ▼なんでそんなことを…… 【[[クルルファ]]】 なんでって……。私たちは人間の感性とは違います。私の外見はどちらかと言えば人間よりですから、モンスターから見たらその…………。 【[[マイス]]】 ?? 【[[クルルファ]]】 あまりかわいくないんです……。 【[[マイス]]】 そんなことありませんよ。僕は今の[[クルルファ]]さんが大好きです。 【[[クルルファ]]】 でも……。 【[[マイス]]】 僕が好きなんです。それだけじゃダメですか? 【[[クルルファ]]】 ……そんなことありません。ありがとうございます、[[マイス]]さん。 【[[マイス]]】 どういたしまして。 【[[クルルファ]]】 ……[[マイス]]さん。 【[[マイス]]】 なんですか? 【[[クルルファ]]】 …………。私をお嫁さんにもらってくれて、ありがとうございます。 【[[マイス]]】 ……。 >愛してる(他選択肢なし) ▼愛してる 【[[クルルファ]]】 …………。私もです……。愛してますよずっと……。 【[[クルルファ]]】 さあ、帰りましょうか私たちのお家に。 【[[マイス]]】 はい。