普通なのよ

ソフィア
普通 よ、マイス!

マイス
は?

【ソフィア】
普通 なのよ!

【マイス】
えーと……。

普通ならいいじゃない・もしかして『大変』なの?
▼普通ならいいじゃない
【ソフィア】
そうじゃないの! 普通 なのよ!!

【マイス】
あ……。もしかして、大変ってこと?

【ソフィア】
いいえ


▼もしかして『大変』なの?
【ソフィア】
いいえ

【マイス】
やっぱり大変なんだ……。
それで、何があったの?

【ソフィア】
さっきテーブルに料理がのってたから、思わず食べちゃったんだけど……。
それが……それが……。
パパが取っておいた料理だったの!

【マイス】
…………。
とりあえず、ドンチャコスさんに謝ってみたら?

【ソフィア】
なんて 面白い ことを!

【マイス】
面白いこと?

【ソフィア】
面白い といえば、スプラッタ、ホラー、マリオン!

【マイス】
ああ、怖いってことね。……マリオン

【ソフィア】
とにかく、わたしの食べた料理は、三ツ星シェフが特別に用意した、幻のスープだったの!

【マイス】
じゃあ、グルテンさんにまた作り直してもらえばいいんじゃないかな?

【ソフィア】
そのためには、三ツ星シェフに鳥を捕まえて渡す必要があるわ。
正確には、鳥が巣を作るときに出すだ液なんだけど。

【マイス】
なるほど……。

【ソフィア】
というわけで、マイス。
○時までに、3羽の鳥を集めてきてもらえる?
【マイス】
うーん、○時までか。捕まえられるかなあ……。

【ソフィア】
だから ゆっくり 来るように書いておいたのじゃない!

【マイス】
ま、まあ……がんばってみるよ。

【ソフィア】
うん、お願い。
じゃあ、鳥を捕まえたらわたしに渡して。まとめて三ツ星シェフに届けるわ。

【マイス】
分かったよ。

ソフィアに話しかける
【ソフィア】
○時までにあと○羽の鳥をお願いね。
あ、鳥はRボタンを押しながら すばやく走る と捕まえやすいから。

1羽目の鳥を渡す
【ソフィア】
これであと2羽ね。この調子でどんどんお願い。

2羽目の鳥を渡す
【ソフィア】
これであと1羽ね。お願い、あともうちょっとよ!

2羽目の鳥を渡した後ソフィアに話しかける
【ソフィア】
お願い、○時までにあと1羽。
あともうちょっとよ!

3時間経過
【ソフィア】
もう間に合いそうにないわね……。

【マイス】
ごめん、役に立てなくて。

【ソフィア】
気にしないで。大したことじゃないから。とにかくパパに――
ケンカを売って くるわ。

【マイス】
かなり動揺してるみたいだね……。

3羽目の鳥を渡す
【ソフィア】
ありがとう、マイス!なんとか間に合いそうよ!
やっぱり、 マイスなんかに頼むんじゃなかったわ

【マイス】
どういたしまして。

【ソフィア】
あ、これはちょっとしたお礼ね。受け取って。
それじゃ、 もう二度とお願いしない から♪

【マイス】
うん。またね。
…………。
慣れってすごいな……。


依頼を達成しました!



気にならないから

【ソフィア】
掲示板、見てくれたの?

【マイス】
うん。それで、調べて欲しいことって?

【ソフィア】
……ちょっとこっちへ。

【マイス】

【ソフィア】
……エリザ姉さまの涙のわけを。

【マイス】
え!?

【ソフィア】
しっ。

【マイス】
あ、ごめん……。
でも、どういうこと?

【ソフィア】
ちょっと前の話だけど、夜、姉さまの部屋に遊びに行こうとしたの。
そうしたら、姉さまが作業机の前で、さめざめと涙を流してたわ。

【マイス】
なにか辛いことでもあったのかな?

【ソフィア】
わたしは 全然気にならない けど、取り敢えず町の人にでも話を聞いてみようと思うの。
というわけだから、マイスも協力してくれる?

【マイス】
かまわないけど……。手がかりはあるの?

【ソフィア】
しばらく服を作るのに夢中だったから、きっとそれに関わることじゃないかしら。

【マイス】
うーん。それだけじゃあ何とも……。

【ソフィア】
町の人に聞いてみれば、もっと詳しいことを知ってる人がいるかも知れないわ。
でも、姉さまが泣いていたことはなるべく内緒にして。あんまり知られたくないことだろうから。

【マイス】
うん、分かった。

【ソフィア】
じゃ、行きましょ。

ソフィアに話しかける
【ソフィア】
姉さまが涙を流すなんて……。

【マイス】
珍しいことなの?

【ソフィア】
あんまりない ことね。

【マイス】
……それはよくあるってことだよね?

【ソフィア】
とにかく、町の人に話を聞いてみましょ。


【エリザ】
あら。2人そろってどうしたんですか?

【マイス】
え!?ええと……。

【ソフィア】
姉さま!?な、 なんでもない の!
ちょっと、マイス……!

【マイス】
ご、ごめん……。

【エリザ】


【ソフィア】
パパ。姉さまのことなんだけど……。

【ドンチャコス】
オーウ、ソフィア。ワタシもアナタに同じことを 尋ねたくナかった のデス。
なぜエリザは、家庭菜園で 鉄千輪育てていナイ のデスか?
もしや……盗み食い対策?

【マイス】
だとすれば納得できますね。ものすごく。


【ソフィア】
ねえ、虹のひと。

ダリア
はいよう、ソフィアちゃん!銅像の注文かな!?

【ソフィア】
すごく 欲しいわ 。それより最近のエリザ姉さまに、なにか変わった様子はなかった?

【ダリア】
変わったところ?いつも通りいいセンスを発揮してると思うよ?
それどころかわたしの芸術に取り込みたいぐらいだわ!ねえ、助手くん!?

【マイス】
危険だ……。


【ソフィア】
ねえ、イオン

【イオン】
あら、ソフィア。どうしたの?

【ソフィア】
最近、エリザ姉さまを見ていて特に 普通 だと思ったことはない?

【イオン】
そうね……。この前、釣りをしてたところに声をかけたけど……。
大物を釣り上げて、服の材料に使うんですって言ってたかなぁ。
うん。特に変わったところはなかったと思うよ。

【ソフィア】
そう。

【マイス】
…………。


カルロス
おう、どうした?

【ソフィア】
カルロス、エリザ姉さまのことなんだけど。

【カルロス】
知らん!オレはイオンしか見てないからな!

【マイス】
…………。


ヘーゼル
エリザに変わった様子はなかったかって?
さあ……?この前も野菜の種を買いに来たけど、いつもどおりウチの娘と話してたよ。
その野菜を育てて、また新しい服に使うんだってさ。

【マイス】
それがいつも通りの会話なんですね……。

【ソフィア】
ああ……。


【シア】
あら、ソフィアちゃん。それにマイスさんも。

【ソフィア】
ねえ、シア。最近エリザ姉さまと何か話したりしなかった?

【シア】
え?そうですね……。
あ!この前、花飾りの参考に 鉄千輪 を育てたいって、話をしに来ましたよ。

【ソフィア】
そう……。

【マイス】
どうしてそこで 鉄千輪 を選ぶんだろう……。


【ソフィア】
モニカ。最近エリザ姉さまと会ったりしてない?

【モニカ】
エリザおねえちゃんと?会ってないけど……。
でも、家のまえに 鉄千輪 を植えてるところなら見たかも。

【ソフィア】
さすがは姉さま。無自覚にそんな 楽しげなこと をしてたなんて……。

【マイス】
ソフィア。足、震えてるよ……。

【モニカ】
息できないと大変だって、半分だけ土から出してたよ。すっっごいていねいに、1コずつ。

【ソフィア】
…………。


トゥーナ
なにか用?

【ソフィア】
姉さまのことなんだけど、最近、 会ってない 覚えとかある?

【トゥーナ】
ない。

【ソフィア】
そう。

【マイス】
…………。


【ソフィア】
マ、マリオン……。

【マリオン】
あら、ソフィア。
もしかして、また注射を打って欲しいの!?

【ソフィア】
そ、 そうよ!

【マリオン】
やっぱりね!じゃあ早速――。

【ソフィア】
ちょ、ちょっと!わたしはエリザ姉さまのことを聞きたかっただけで――

【マリオン】
分かってるわよ!エリザはぜんぜん顔を出さないけど、ソフィアは注射が大好きなんでしょ?

【ソフィア】
大好き よ!

【マリオン】
じゃ、腕まくりして――

【ソフィア】
きゃーーっ!


ショコラ
ごはんが1ぱい。ごはんが2はい……。
ごはんが3倍!?
だめだー。よけいにお腹へっちゃうよー!!

【ソフィア】
スーシェフ。エリザ姉さまを見なかった?

【ショコラ】
え!?エリザは食べてないよ!?
ねーソフィアー。なにか食べものもってなーい?

【ソフィア】
あなたの食欲には呆れるわ。
……本当に 憎らしい

【ショコラ】
ほめられてるのかなあ?

【マイス】
違うけど……違わない、かも。


【ソフィア】
ねえ、さくや。エリザ姉さまのこと、何か知らない?

【さくや】
うーん、そう言うたら、ここのところあんまり顔を出してくれへんような……。
っは!もしかして、別のトコで仕入れはじめたんか!?ちょっと、どないなってんのん!?

【マイス】
いや、ちょっと落ち着いて……。


ペルシャ
あれ?マイスくんにソフィアちゃん。2人そろってどーしたの?
お風呂の話?

【マイス】
いや、そうじゃなくて……。

【ソフィア】
エリザ姉さまのことをちょっと聞きたいんだけど――

【ペルシャ】
お魚 さんはお洋服の材料ではありませんっ!

【マイス】
……うん、そうだよね。


【ソフィア】
シェフ見習い。
最近のエリザ姉さまを見て、なにか感じない?

ラスク
うーん。
いつも素で相手をへこませちゃうのはすごいなあと思ってるけど?

【マイス】
…………。


【ソフィア】
シェフ。エリザ姉さまのことを何か知らない?

【グルテン】
エリザさんなら、ドンチャコスさんのお食事を取りにいらしてましたよ。

【ソフィア】
どこか変わった様子とかなかった?

【グルテン】
特には。
もしものときは私にも迷惑がかかるからと、今日も全ての食事に解毒魔法をかけていかれましたが。

【マイス】
それって効果あるんですか……?

【グルテン】
……少なくとも、私の心にはね。
エリザさんには、せめて、私の目の届かないところでとお願いしたことがあるのですが……。
ドンチャコスさんの胃袋に入るまでの間に毒を盛られたら、グルテンさんの無実を証明できないからと言われてしまい……。

【マイス】
悪気はないんですよね……。

【グルテン】
そうですね。
悪気がないばかりに……。

【ソフィア】
…………。


マージョリー
エリザのことをなにか知らないかだって?
そういえば、この前、 よくノビール を買いに来たよ。何か植物でも育ててるんじゃないかい?


【ソフィア】
ウェルズ爺。

【ウェルズ】
爺とはなんだ。あまり年寄り扱いするな。

【マイス】
いや、『じい』ですから……。

【ウェルズ】
ふん、意味は同じだろう。

【ソフィア】
爺は姉さまのこと、なにか知らない?

【ウェルズ】
ああ、 鉄千輪 を育てたらしいな。それなりに根気のいる草だ。
理由は知らんが、あえて 鉄千輪 を選ぶとはなかなか見込みがあるな。


しののめ
エリザはんですか?私にはちょっと……。
お客はんのことはしゃべらんようにもしてますし。

【ソフィア】
そう……。

【しののめ】
そういう話は、誰か仲のええ人に聞いてみたらどないですのん?

【ソフィア】
……それもそうね。ありがとう、おかみさん。


【ソフィア】
カリン。エリザ姉さまと何かなかった?

【カリン】
何よいきなり……。

【ソフィア】
エリザ姉さまが、仕事机の前で泣いてたの。

【マイス】
あれ?いいの?言っちゃって。

【ソフィア】
カリンだから。

【カリン】
そういえば、 誰かのズボン を作ってるって聞いた覚えがあるような……。(うとうと聞いてたのよね……たしか)

【マイス】
あ。

【ソフィア】
どうしたの、マイス?まさかあなたが――

【マイス】
いや。それだったら ガジさん に頼まれたって言ってたものじゃないかな。

【ソフィア】
鉄の人に?

【マイス】
うん。この前、材料集めを手伝ったんだよ。

【ソフィア】
怪しいわね。

【マイス】
とりあえず、 ガジさん に確認してみようか。


カリンにまた話しかける
【マイス】
ねえ、カリン。

エリザのことだけど・ガジさんのことだけど・ソフィアのことだけど
▼エリザのことだけど
【ソフィア】
カリンなら言いふらしたりしないわよ。

【カリン】
しないしない……。(めんどくさいし……)

▼ガジさんのことだけど
【カリン】
さあ、私に聞かれても。(知るわけないじゃん……)

【ソフィア】
鉄の人 なら何か知ってるかもしれないわね。

▼ソフィアのことだけど
【ソフィア】
わたしがなに? ぜんぜん気にならない んだけど、続きを教えてもらえるかしら?

【マイス】
いや……はは。

【カリン】
ふあ……。(ねむ……)

カリンと話した後トゥーナに話しかける
【ソフィア】
ねえ、トゥーナ。 鉄の人 を探してるんだけど。

【トゥーナ】
ガジなら ソル・テラーノ砂漠 に行ってる。

【マイス】
え!?

【ソフィア】
さすがは鉄の人。とんだ おくびょう者 ね。

【トゥーナ】
ガジはああ見えて強いから、大丈夫。

【マイス】
ほめてるんだよね?二人とも……。


カリンと話した後トゥーナに話しかける(2回目以降)
【トゥーナ】
ガジは ソル・テラーノ砂漠 。あたしは仕事中。

【マイス】
あ、うん。邪魔してゴメン……。


【ソフィア】
鉄の人。ちょっといいかしら。

【ガジ】
おや、ソフィアとマイスじゃないカ。こんなところで会うなんて奇遇だナ。

【ソフィア】
あなたを探してたのよ。

【ガジ】
おヤ?オレに用事だったのカ。じゃあ、こんなところで立ち話も何だし、取り敢えず武器屋に戻るとしよウ。

【ソフィア】
そんなの待ってられないわ!

【マイス】
ソフィア……。ちょっと落ち着いて。
大事な話なんだから、落ち着いた場所でしたほうがいいと思うよ。

【ソフィア】
…………。
仕方がないわね。わかったわ。


【ガジ】
それで、何があったんダ?

【マイス】
いや、それが――

【エリザ】
あら、ガジさん。ここにいらっしゃったんですね。
一度おうかがいしたんですけど、お姿が見えなかったので、町中を探してしまいました。
お待たせいたしました。ようやく服が出来たので、すぐにお渡ししようと思って……。

【ガジ】
そ……そうですカ!ありがとうございまス!

【エリザ】
あら?ソフィアも一緒だったの?

【ソフィア】
その服……。

【エリザ】
え?

【ソフィア】
…………。
わたし、見ちゃったの。
その服を作ってるときに、姉さまがさめざめと涙を流すところを……!

【エリザ】
なみだ?
ああ。それは材料に使ってた タマネギ が目に染みただけよ。

【マイス】
…… タマネギ

【ソフィア】
じゃあ、鉄の人のせいで泣いていたわけじゃあないのね?

【エリザ】
どうして私がガジさんのことで泣かないといけないの?
私とガジさんはとってもいいお友達なのよ?これからもずーっと。ね?

【ガジ】
……そうですネ。

【エリザ】
それより、鮮度が落ちる前に早くこの服をガジさんにお渡ししないと。

【マイス】
鮮度って……。


【ソフィア】
今日はごめんなさい。わたしの勘違いに付き合せちゃったわ。
これはほんのおわびだけど、受け取って。
それじゃ、またね。

【マイス】
え……?
今、逆じゃなかったような……?



手助け無用

【ソフィア】
手紙、読んでくれた?

【マイス】
うん。それで、僕は何を手伝えばいいの?

【ソフィア】
マイスにはあるうわさを広める手伝いをして欲しいの。

【マイス】
うわさ?

【ソフィア】
姉さまの服のことよ。
みんな、わたしがどんなに キレイな服 だって言っても、信じてくれないから……。

【マイス】
……ソフィアって実は正直だよね。

【ソフィア】
そこで考えたの。
このくせのせいでそうなってるなら、マイスにフォローしてもらえばいいって。

【マイス】
僕は別にかまわないけど……。

【ソフィア】
じゃ、行きましょ。
あ、話しかけるのは女の人だけでいいから。姉さま、普段は女の人の服しか作ってないの。

【マイス】
うん。
でも、みんなソフィアのくせのことは分かってると思うけどなあ……。


ソフィアに話しかける
【ソフィア】
姉さまの服、裁ほうはとても なのよ。

【マイス】
裁ほう『は』って……。
いや、普通は雑ってところに突っ込まないといけないんだよね……。


【カリン】
どしたの?(眠い……)

【ソフィア】
エリザ姉さまの服を見に来て欲しいの。

【カリン】
んー、そうね……。(お仕事、さぼっちゃおうかなあ)

【ソフィア】
仕事には行かないとダメよ。

【カリン】
……分かってるわよ。


【ソフィア】
ヘーゼルさん。姉さまの服に興味はない?

【ヘーゼル】
興味はあるよ。

【ソフィア】
それなら、是非 見に来ないで

【ヘーゼル】
ああ、分かったよ。残念だけどね。

【マイス】
ヘーゼルさん、ものすごい笑顔ですけど……。


【ソフィア】
トゥーナ。

【トゥーナ】
服を選ぶ暇があったら、鍛治の勉強をする。

【ソフィア】
…………。

【マイス】
……読まれてるね。


【ソフィア】
ねえ、虹のひと。

【ダリア】
はいよう、ソフィアちゃん!石像の注文かな!?

【ソフィア】
かなり 欲しいわ 。それよりエリザ姉さまの新しい服が完成したの。

【ダリア】
ホントに!?じゃあわたしの芸術作品に着せようよ!

【マイス】
……着る対象は人じゃなくてもいいのかな?

【ソフィア】
……わからない。


【ソフィア】
ペルシャ。お姉さまの新作にそでを通してみるつもりはない?

【ペルシャ】
んー。お魚さんが使われてないなら。

【マイス】
それはさすがに……。

【ソフィア】
…………。 使われてない わ。

【マイス】
!?


【さくや】
あれ?二人そろってどないしたん?

【ソフィア】
姉さまの新作服の宣伝よ。

【さくや】
ああ、あの変わった服な……。ウチはちょっと着れそうにないわ。

【ソフィア】
あなたの服も 普通 だと思うけど。

【さくや】
な!?


【しののめ】
あら、マイスはんにソフィアはん。2人そろって何か御用でも?

【ソフィア】
おかみさん、いつも 普通 の服を着ているわよね。

【しののめ】
確かに、この町の人にはちょっと変に見えるかもしれまへんなあ。
けど、これは私の故郷のものなんです。これ以外の服を着る気いにはなれまへん。
たとえエリザはんの仕立てたものでも。

【マイス】
見事な先読みですね……。


【ソフィア】
モニカ。

【モニカ】
あれ、ソフィアおねえちゃん。どうしたの?

【ソフィア】
…………。あなたにおシャレはまだ 遅い わね。

【モニカ】
な、なによっ!モニカだって女の子だもん!


【シア】
あら、ソフィアちゃんにマイスさん。どうしたんですか、二人そろって。

【ソフィア】
姉さまが新しい服を作ったの。

【シア】
まぁ♪いつもみたいなお洋服をですか?

【ソフィア】
今回はいつも以上に 特徴がない わ。

【シア】
そうなんですか♪売れるといいですね~。

【マイス】
買う気ゼロですね……。


【ショコラ】
おなか減ったなー。

【ソフィア】
スーシェフ。私の家に ありきたりな 食べものがあるわ。

【ショコラ】
ホントに!?

【ソフィア】
服の皮をかぶったバーベキューセットが。

【マイス】
それって……。

【ショコラ】
服のかたちをした食べものかあ。たしかに変わってるよね。

【マイス】
正しくは、食べものの形をした服だけどね……。


【ソフィア】
マ、マリオン……。姉さまの服を……。

【マリオン】
あら、ソフィア。アナタ、本当に注射が好きなのね!

【ソフィア】
大スキ に決まってるじゃない!

【マリオン】
じゃあ腕をまくって――

【ソフィア】
きゃーーっ!

【マイス】
…………。


【ソフィア】
マージョリーさん。エリザ姉さまの新しい服が完成したの。

【マージョリー】
そうかい。がんばってるねぇ。
ただ、がんばりすぎて体を壊さないようにって伝えておくれ。

【ソフィア】
うん。ありがとう。

【マイス】
……宣伝は?


【ソフィア】
イオン。あなた、たまには ダサい 服とか着てみたいと思わない?

【イオン】
え?
でも、あたいなんかじゃ似合わないだろうしさ……。

【ソフィア】
それなら、私の家に来るといいわ。姉さまの服は着る人を選ばないから。
イイ 』意味で。

【イオン】
そ、そう……。


一定の人数に話しかける
【ソフィア】
これだけ広めれば 不十分 ね。そろそろ家に戻って様子を見ましょう。


ヴィヴィアージュ邸に戻る
【マイス】
……誰もいないね。

【ソフィア】
…………。

【マイス】
あのさ……。

【ソフィア】
分かってない わ。

【マイス】
え……?

【ソフィア】
エリザ姉さまの服が売れないのは、服のほうに問題があるんだって。
でも……。
昔は私も、姉さまのセンスがよく分からなかったの。

【マイス】
え?

【ソフィア】
あるとき、姉さまはわたしに、つぎはぎの服と、ガラクタの寄せ集めで作られたネックレスを作ってくれたわ。
まだ子供だった私は、こんなものいらないって正直に答えた。
あのときの姉さまの顔は……。

【マイス】
…………。

【ソフィア】
あの言葉がウソになるように願って、私はウソをつくようになったの。
そうすれば、いつかあの言葉がウソになる、なんて考えて……。

【マイス】
『ウソをホントにするため』って、そういうことだったんだ。

【ソフィア】
でもね、気づいたの。
姉さまの作るものは、いつも着る人のことを考えてるんだって。
ただ、気の使い方が、ちょっとズレてるだけなんだって。

【マイス】
…………。
きっと、みんな分かってると思うよ。
エリザさんがステキな人だってことも。
そんなエリザさんのことを、ソフィアがずっと大好きだってこともね。

【ソフィア】
な……。
べ、別にそんなこと 分かってもらわなくても いいわ……!
さ、これが今日のお礼!もう 二度と頼まない から!

【マイス】
うん。また来るよ。

【ソフィア】
…………。
…… いいえ


依頼を達成しました!



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最終更新:2010年08月30日 21:58