春のダンジョン:羽ばたく花の丘


ショコラ
ここキレイだよね。あたい、ここに来ると元気が出るんだ。

マイス
そうなんだ。確かに、凄くキレイだね。

【ショコラ】
ねえ、少し休んで行かない?ゆっくり……話しとか、さあ。

【マイス】
うん、いいよ。

【ショコラ】
マイスくん、聞いてみたいんだけど、結婚するなら料理の出来る人がいいって思ったりする?

そうだね・そんなことないよ・台所は僕のもの

▼そうだね
【ショコラ】
そっかあ……。そっかああ~♪

▼そんなことないよ
【ショコラ】
……。そっか……。

【マイス】
苦手な人もいるしね。無理に、とは思わないけどショコラみたいに得意ならお願いしたいかなあ。

【ショコラ】
……そっ、そう?そしたら、あたい、頑張っちゃうな~。

▼台所は僕のもの
【ショコラ】
え、ええっ!?さすがマイスくん……。まさかそう来るとは思わなかったよ。

【マイス】
あの場所は譲れないよ。僕も料理は好きだし。でも、一緒に料理をするのも楽しそうだね。

【ショコラ】
そ、そうだよ!きっと一緒だったら楽しいよお~?


【ショコラ】
マイスくん、せっかくだし、何か聞きたいこととかあったら遠慮なく聞いてよ。

料理はいつ始めたの?・お店はどう?・ラスクは元気?

▼料理はいつ始めたの?
【マイス】
ショコラは、いつ料理を始めたの?

【ショコラ】
え?う~ん……いつだったかな。多分、すごく小さい時。お父さんが料理人だったからかな。すごく自然に、いつの間にか出来るようになってたよ。それに、料理をするお父さんってやっぱりかっこいいし……、ちょっと憧れもあったかな。

【マイス】
そっか。グルテンさんと一緒だったら料理の上達も早いだろうなあ。

【ショコラ】
うん。でもどうせ一緒になるなら……。

【マイス】

【ショコラ】
な、なんでもないよ……。

▼お店はどう?
【マイス】
お店とか、仕事はどう?

【ショコラ】
繁盛してるよ。お父さんの料理、やっぱり美味しいもん。

【マイス】
ショコラが元気に呼び込みをしてるっていうのも一役買ってるんじゃない?

【ショコラ】
そ、そうかな?そうだといいな。

▼ラスクは元気?
【ショコラ】
え?ラスク?元気だけど……、なんでラスクの話になるの、マイスくん?

【マイス】
あ、いや、えーっと……。


【ショコラ】
あ、あの……さ。今日は、どうして誘ってくれたの?

ショコラと一緒に居たかったから・たまには遊びたいから・暇だったから

▼ショコラと一緒に居たかったから
【ショコラ】
え、そ、そう……。それは……嬉しいな。また、誘ってくれる?あたいも一緒に居たいな。

【マイス】
うん、また誘うよ。

▼たまには遊びたいから
【ショコラ】
いつも畑仕事ばかりで大変そうだしね~。たまにはゆっくりしたいよね。

【マイス】
体を休めるのも大切だよね。気持ちを切り替えることも出来るし。誰かと一緒にいると楽しいしね。

【ショコラ】
うん、あたいも少し元気になったかも。

▼暇だったから
【ショコラ】
ふ~ん……。あたい、忙しいんだけどな。

【マイス】
あ、ごめん……。冗談だったんだ……。

【ショコラ】
……あたいも冗談だよ。でも、本気でそんな理由で誘わないでね。あたいだって少しは、期待しちゃうんだから。

【マイス】
……うん。


【ショコラ】
なんだかいい気分転換になったかな。マイスくん、それじゃまた誘ってね。今日は、戻ろう?



夏のダンジョン:星降る砂原


【ショコラ】
見て見て、マイスくん!この砂漠、まっさら!それに空がすっごくキレイだよ!

本当だ!・砂漠って何もないね・君の方がキレイだよ

▼本当だ!
【ショコラ】
あんなに大きな空を見ると飛びたくなっちゃうよね。

【マイス】
うん。どうにかして飛べないかな?

【ショコラ】
マリーに頼めば――――きっと空の上まで飛んでいくことに……。

【マイス】
……。

▼砂漠って何もないね
【ショコラ】
それがいいじゃない。何もないから、心が洗われるってね。

【ショコラ】
そうだね。風もよく通るから、気持ちが良いな。

【ショコラ】
うん。でも、さすがに住むのは難しいかな。

【マイス】
はは、そうだね。

▼君の方がキレイだよ
【ショコラ】
ってそんな恥ずかしいこと、簡単に言わないでよ!え、待って!キレイって何!?あたいが?やめてよーーーっ!

【マイス】
砂漠の砂ってキレイだなあ。

【ショコラ】
ちょっと、切り替え早いよ。


【ショコラ】
それにしても本当に砂漠までキレイだね。

また来たいね・今度は違う所へ行こう・君の方がキレイだよ

▼また来たいね
【ショコラ】
えっ、本当?

【マイス】
うん。だってこんなにキレイなんだよ。いつでも来たいな。

【ショコラ】
そ、そのときは、あ、あた、あたいも一緒に行って……いい?

【マイス】
もちろん。

【ショコラ】
ぜ、絶対だからね!ちゃんと連れてってよ!

【マイス】
うん、わかった。

▼今度は違う所へ行こう
【ショコラ】
えっ、どこかへ連れて行ってくれるの?

【マイス】
うん。きっとここみたいにキレイな場所は他にもあるよ。色々なところをめぐりたいな。

【ショコラ】
ぜ、絶対あたいも連れていってね!ちゃんと、連れて行ってよ!

【マイス】
うん、わかった。

▼君の方がキレイだよ
【ショコラ】
なんでそんな恥ずかしいことをあっさり言えるのーー!?もしかしてあたい振り回されてる!?マイスくん!マリーみたいなことやめてよ!


【マイス】
そういえばマリオンと仲がいいんだね。

【ショコラ】
うん、幼馴染だし。子供の頃から一緒なんだ。マリーはずっと変わらないなあ。昔もあたい、追い掛け回されてて……。

【マイス】
あはは……。ショコラも変わってないってことだね。

【ショコラ】
そ、そうなのかな。あたい、少しはお姉さんらしくなってないかな?そりゃあ、しののめさんや、エリザさんや……、ちょっと変わった人だけどダリアさんみたいにキレイだったら……。

そのままがいいよ・そうだね・君の方がキレイだよ

▼そのままがいいよ
【マイス】
ショコラには、ショコラのいいところがあるよ。他の人にはなくて、得ることも出来ない、よいところが。

【ショコラ】
え、本当!?大食いなところ……なんて言わないよね?

【マイス】
違うよ。僕はショコラの明るさが羨ましいな。

【ショコラ】
え……。

【マイス】
元気で、前向きで、その上、それを他の人にも分け与える力を持っている。それは凄いことだと思う。

【ショコラ】
あ、ありが……とう。よかった……、あたい、このままでいいんだ……。

▼そうだね
【ショコラ】
……そうなんだけどさ。

【マイス】
でも、ショコラはすごく明るいじゃない。お店の前で呼び込みをしている姿を見ると、僕の方まで元気が出てくるよ。

【ショコラ】
そ、そうなの?

【マイス】
うん。だから変わろうとする必要はないんじゃないかな。ありのままのショコラが、きっとみんな好きだよ。

【ショコラ】
うん……、そうだといいな。

▼君の方がキレイだよ
【ショコラ】
マイスくん……、あたい、本気にするよ?いいの?

【マイス】
ショコラ……。

【ショコラ】
別にキレイだとか、そんなことじゃなくて。あたい、マイスくんの気持ちを……、本気にとらえちゃうよ。

【マイス】
……。

【ショコラ】
……ごめんね。ありがとう。励ましてくれたんだよね。うん、分かってるから。ありがとう……。


【ショコラ】
それじゃ、もう帰ろう?



秋のダンジョン:虹登る滝


【ショコラ】
ここ、凄い滝だよね。いやされるなあ~。

【マイス】
落ちないようにね。

【ショコラ】
わ、わかってるよ。子供みたいに言わないでよ。

【マイス】
あ、ごめん。つい……。

【ショコラ】
ねえ、マイスくん。いきなりなんだけどね、結婚って考えたことはある?

あるよ・ないよ・何で?

▼あるよ
【ショコラ】
ほ、本当に!?だ、誰か……相手はいるの!?

【マイス】
い、いや、考えたことがあるだけで……。一応……。

【ショコラ】
そ、そっか。でも、マイスくんも考えたりはするんだね。

【マイス】
ショコラも考えてるの?

【ショコラ】
えっ!?うん……うん、まあね。誰と結婚するのかなあって……とかかな?

【マイス】
そっか。

▼ないよ
【ショコラ】
あ、そうなんだ。そういえば知ってる?ここでの怖い噂。

【マイス】
怖い噂?

【ショコラ】
そう……。これは夜、それも深夜の出来事よ。ある老人が花に上げる水を汲むために、毎日ここに足を運んでいたわ。いつもは朝に汲みに行ってたんだけど雲行きが怪しくなってきたから天気が悪くなる前に明日の分を汲んでおこうって、ここに来たの。すると、背後からヒタヒタと近づく足音が……。

【マイス】
お、おお……。

【ショコラ】
『まるい石……、まるい石……。』不思議な声のするほうに振り向くと、手に鈍器をもった不審な人物が大声で叫んだわ。

【マイス】
な、何て……?

【ショコラ】
『レインボ~!!!!』

【マイス】
…………。

【ショコラ】
……あれ?怖くなかった?

【マイス】
…………ある意味、怖いかな……。

【ショコラ】
だよね、怖いよね~。ま、そんな怖い話は置いといて……。

▼何で?
【ショコラ】
な、何でって聞かれると困る……。そりゃあ、単純に気になるし……。

【マイス】
ショコラは考えてるんだ?

【ショコラ】
えっ!?うん……うん、まあね。誰と結婚するのかなあって……とかかな?

【マイス】
そっか。他の人はどうなんだろう?誰と結婚するのかな?

【ショコラ】
うん……そうだよね。気になる……。


【ショコラ】
じゃあ、マイスくんはどんな人とだったら結婚したい?

元気な人・おしとやかな人・マリオン

▼元気な人
【マイス】
元気が一番だよね。子供が出来たら、一緒に遊べそうだし。

【ショコラ】
こ、子供のことも考えちゃうんだ!マイスくんていいお父さんになりそうだよね。

【マイス】
そ、そうかな?だといいなあ。

【ショコラ】
……元気……。あ、あた、あたい……元気……。

【マイス】
え?どうしたの?もしかして元気ない?

【ショコラ】
大丈夫!あたいは元気!スーパー元気!

▼おしとやかな人
【ショコラ】
あ、そ、そうだよね。
(う~ん、少しマリーにも大人しくしてもらわないと……)

【マイス】
どうしたの?

【ショコラ】
あ!なんでもない!うん、気にしないで!

▼マリオン
【ショコラ】
えっ!?そうなの!?ホントにホント!?

【マイス】
あ、ごめん、ちょっと反応が見たくて。

【ショコラ】
ええっ!ちょっと心臓に悪いよ!でもマリー、喜ぶかな?

【マイス】
あの……ショコラ?ややこしくしないでおいて。


【ショコラ】
でも、マイスくんと結婚についての話が出来てよかったな。

ショコラは誰と結婚するの?・マリオンは誰と結婚するの?・ラスクは誰と結婚するの?

▼ショコラは誰と結婚するの?
【ショコラ】
あ、あたい?そんなのわかんないよ……。結婚できないかも知れないし。そしたら、マイスくんが貰ってくれないかな?なんてね。本気にしちゃダメだよ?マイスくんは本当に好きな人と結婚してね。

▼マリオンは誰と結婚するの?
【ショコラ】
あれ?マリーのこと、気になっちゃう?

【マイス】
う~ん、なんとなく……。

【ショコラ】
言っちゃうよ~?マイスくんがマリーのこと気にしてたって。

【マイス】
あはは……それはやめて……。

▼ラスクは誰と結婚するの?
【ショコラ】
そうだよね~。あんな偏食家、誰かもらってくれるのかな?それともマイスくん、ラスクの面倒見てくれる?

【マイス】
あはは……。ラスクならきっと、大丈夫じゃない?

【ショコラ】
だといいんだけどね。


【ショコラ】
それじゃ、そろそろ戻ろう?また、誘ってくれたら嬉しいな。



冬のダンジョン:氷原に咲く花


【ショコラ】
すごい場所だよね!見とれちゃう!

【マイス】
本当にそうだね。

【ショコラ】
ねえ、少しやすまない?お話しようよ。

【マイス】
うん。

【ショコラ】
ねえ、マイスくんは普段、料理はどうしてるの?

自分で作るよ・買ってくるよ・お腹が空いたら寝る

▼自分で作るよ
【ショコラ】
そっか。やるじゃん。マイスくんの料理、食べてみたいなあ。

▼買ってくるよ
【ショコラ】
ええーっ。そうなの?だったらあたい作ってあげるよ!?ちゃんと栄養考えるよ!?

【マイス】
本当?

【ショコラ】
あたいに任せて!オムライスに天丼。カレーライスもかな!?

【マイス】
えっと……やっぱり遠慮しようかな……。

▼お腹が空いたら寝る
【ショコラ】
ダメッ!ちゃんと食べないと、大きくなれないよ!

【マイス】
ショコラが言うと、説得力が――

【ショコラ】
あ・る・よ・ね~?

【マイス】
うん、そうだね。


【マイス】
ところでショコラは――

背、伸びてる?・お腹空かない?・僕のことは好き?

▼背、伸びてる?
【ショコラ】
一応……。ちょっとは……。多分……。伸びて……、ないかも。マイスくん、そっちから引っ張ってよ。少しくらい、伸びるかも。

【マイス】
そ、それはちょっと……。

【ショコラ】
いいよね、男の子は。ラスクだってあたいより大きいし、マイスくんだって……。こうなったらマリーに……。

【マイス】
それはやめた方が……。

▼お腹空かない?
【ショコラ】
すいたーっ。すごくすいたよマイスくん。あのつららとか、食べられるかな?

【マイス】
食べちゃダメだよ……。

▼僕のことは好き?
【ショコラ】
え?うん好きだよ。――って違う!そっちじゃない!好きだけどそうじゃない!別に深い意味なんてないから!忘れてよし!

【マイス】
うん……。


【ショコラ】
マイスくん……、寒く……ない……?

大丈夫?・ぜぜぜぜぜぜ全然・はい、カレー

▼大丈夫?
【ショコラ】
うん、少し、そっちへ行っていい?

【マイス】
うん。

【ショコラ】
マイスくん……。……ありがとう。

▼ぜぜぜぜぜぜ全然
【ショコラ】
えっ!?えっ!?あたいより寒そうじゃない!ほら、もっと寄って。

【マイス】
ありがとう……。

【ショコラ】
マイスくんって変なところ抜けてるね……。

▼はい、カレー
【マイス】
召し上がれ。

【ショコラ】
あ、ありがとう!いただきまーす!――ってこんなところにカレーがあるかっ!なんて冗談言ってたら少しあったかくなってきたかも。ありがとう、マイスくん。


【ショコラ】
それじゃ、風邪ひく前に帰ろう?



結婚後デート


【ショコラ】
マイスくん、あのときみたいに、少し話しでもしない?

【マイス】
うん、そうだね。

【ショコラ】
マイスくん、助けてくれてありがとう。あたい、嬉しかったよ。

【マイス】
え、うん……。助けるのは当たり前だよ。

【ショコラ】
あたいね……怖かった。自分がよく分からなくて、何も聞こえなくって……。でも、マイスくんの声はちゃんと聞こえてたよ!

【マイス】
そっか……ごめんね。怖い思いをさせて。

【ショコラ】
マイスくん、またあたいが危ない目にあったら、助けてくれる?

もちろんだよ・が、頑張るよ・マリオンが黙ってない

▼もちろんだよ
【ショコラ】
マイスくんなら、そう言ってくれると思った。ありがとう、信じてる。

▼が、頑張るよ
【ショコラ】
何でそんなに自信なさそうに言うかな~。マイスくんは強いんだから。頑張ってよ、あたいの王子様!――なんちゃって。

▼マリオンが黙ってない
【ショコラ】
なんだか……本当に、助け出してくれそうだよね。でもあたいはマイスくんに助けてもらいたいんだけどな。

【マイス】
ごめんごめん。大丈夫。何があっても助けるよ。

【ショコラ】
……うん。


【マイス】
あのさ、ショコラ。僕と……結婚することは怖くなかった?

【ショコラ】
マイスくん~、いまだにそんなこと、気にしてるの?あたいはマイスくんが人間とモンスターのハーフだってこと、本当に気にしてないんだから。

【マイス】
本当に……?

【ショコラ】
心配性だね。むしろあたいが聞きたいよ。マイスくんは怖くなかったの?

怖くなかった・怖かった・マリオンが怖い

▼怖くなかった
【マイス】
ショコラがいたから。何も恐れることはなかった。

【ショコラ】
マイスくん……。

【マイス】
ずっと一緒にいてほしい。

【ショコラ】
もう……何それ?プロポーズ?そんなのもう、約束済みじゃない。

【マイス】
うん……。

▼怖かった
【マイス】
怖かった……。みんなに認めてもらえないんじゃないかって。

【ショコラ】
でも、大丈夫だったよ。みんな祝福してくれた。

【マイス】
……うん、そうだった。だから、今は何も怖くない。

【ショコラ】
うん、そうだね。

▼マリオンが怖い
【マイス】
ショコラを奪った……、なんていわれたら何をされるか……。

【ショコラ】
マイスくん……頑張れ。


【ショコラ】
マイスくん、幸せな家庭を築こうね。

うん・頑張るよ・でもマリオンが……

▼うん
【マイス】
必ず、幸せに。

【ショコラ】
……うん、これからもよろしくね。

▼頑張るよ
【マイス】
世界一幸せになれるように、頑張る。

【ショコラ】
うん、あたいも。一緒に頑張ろうね。

▼でもマリオンが……
【ショコラ】
もう!マリーはそこまで非常識じゃない!マリーのことも信じて!

【マイス】
うん……そうだね。

【ショコラ】
みんな大切だよ、マイスくん。マイスくんも、マリーも、家族も……。

【マイス】
みんなを大切にすることだね。みんなを大切にして、幸せになろう。

【ショコラ】
……うん!


【ショコラ】
それじゃあ、そろそろ帰ろう?あたいたちの家へ。



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最終更新:2010年08月27日 17:26