春のダンジョン:羽ばたく花の丘


【シア】
とうちゃく~♪いい匂い……。

【マイス】
そうですね。心が落ち着きますね。

【シア】
ね、少しここでお話していきませんか?

【マイス】
はい、いいですよ。


【シア】
マイスさんが、この町にきてからいくらか経ちますね。

【マイス】
そうですね。

【シア】
記憶喪失だなんていうから、わたし、ビックリしちゃいましたよ。

【マイス】
僕もビックリしましたよ。

【シア】
記憶がなくなって不便なことなどありましたか?

ありましたよ・ん~、なかったですね・逆によかったです

▼ありましたよ
【シア】
どんなことですか?

【マイス】
不便とは違うかもしれませんけど、自分の故郷がどこなのかわからないのは、少し悲しいですね。

【シア】
あ……。ごめんなさい……。

【マイス】
!!!落ち込まないでください!始めの頃は気にしてましたけど、今はそんなことないんですよ。

【シア】
そう……なんですか?

【マイス】
はい。今の僕はこの町が故郷ですから。

【シア】
マイスさん……。

▼ん~、なかったですね
【シア】
あら?そうなんですか?

【マイス】
昔のことを忘れただけで、文字の書き方とかご飯の食べ方を忘れたわけじゃありませんからね。

【シア】
そうだったんですか。わたし、記憶喪失って聞くと、みーんな忘れちゃうものだと思ってました。

【マイス】
僕もそう思ってました。なんだか意外ですね。

▼逆によかったです
【シア】
ええっ!?どうしてですか?

【マイス】
記憶喪失のおかげで、僕はこの町で暮らせることになったんです。記憶喪失に感謝しないと。

【シア】
そういうことですか。マイスさんにこの町で暮らせてよかったと言ってもらえると、わたしもうれしいです。


【シア】
でも、マイスさんをみてると記憶喪失って感じがしませんよね。

【マイス】
そうですか?

【シア】
そうですよ。農具の扱いは上手いし、いきなり現れたモンスターさんをバッサリ倒しちゃいますし。なんだか自然とこなしているので、マイスさんが記憶喪失だってことを忘れてしまいそうです。

【マイス】
あはは。僕もあまり気にしてないので忘れちゃってもいいですけど。

【シア】
でも、忘れてしまっていることを聞かれて気分を害されることだってあるんじゃないですか?

そんなことないですよ・そうですね……・…………

▼そんなことないですよ
【シア】
ホントですか?

【マイス】
本当ですよ。だって、忘れてるんですから。気になりませんよ。

【シア】
それならいんですけど……。でも、イヤなことがあったらちゃんと言わないとダメですよ?

【マイス】
そのときはちゃんと言いますよ。

【シア】
あやしいです……。

【マイス】
…………。

【シア】
なんですか?

【マイス】
いえ、シアさんって、なんだかお母さんみたいだなって思って。

【シア】
!!お母さんだなんてやめてください……。まだそんな年じゃないですよ……。

▼そうですね……
【マイス】
露骨にイヤだって思うことはないですけど、質問されても答えられなくて困ったりはしますね。

【シア】
わたしもマイスさんが困るような質問とかしてますか……?

【マイス】
シアさんは…………。ん~……。思いつかないから困るような質問はないと思いますよ。

【シア】
「質問は」ってことは他に困るようなことしてたんですか!?

【マイス】
か、考えすぎですよ。

▼…………
【シア】
…………。

【マイス】
ないですね。

【シア】
ないんですか!深刻な顔するから、なにかあるのかと思ったじゃないですか!もうっ!


【シア】
マイスさんはわたしが思ってるより、記憶喪失のことを気にしていないんですね。

【マイス】
う~ん、忘れちゃってることですから、自分でもあまり気にならないんですよ。

【シア】
ふふふ♪

【マイス】
??

【シア】
ちょっと心配していたんですよ。記憶喪失のことを気にして思いつめていたらどうしようって。

【マイス】
大丈夫ですよ。僕には――

畑がありますから・この町がありますから・シアさんがいますから

▼畑がありますから
【マイス】
ハ茸で毎日、大忙しですからね。そんな余裕もないですよ。

【シア】
マイスさんもすっかり農夫姿が板につきましたね。

【マイス】
いやあ……。なんだかハズかしいですね。

▼この町がありますから
【マイス】
シアさんも、町のみなさんも、記憶を無くした僕にとっても優しいですから。こんなにも優しい町で、へこんでたりなんてできませんよ。

【シア】
ふふふ♪そういってもらえると嬉しくなりますね♪

▼シアさんがいますから
【マイス】
…………。

【シア】
マイスさん……。

【マイス】
…………。

【シア】
そんなこと言われますと、わたし、テレちゃいますよ……。


【シア】
ちょっと長居しちゃいましたか?

【マイス】
そうですね。そろそろ行きましょうか。

【シア】
はい。



夏のダンジョン:星降りの砂原


【マイス】
静かなところですね。

【シア】
そうですね。

【マイス】
まわりになにもないし、当然ですよね。

【シア】
この前、おじいちゃんにね。「おまえさんには好きな男子とかいないのか」って聞かれたんですよ。急なことだったから、わたしビックリしちゃいました。

【マイス】
意外ですね。ウェルズさんはそんなこと言いそうにないですけど。

【シア】
ふふふ。わたしもそう思います。いつもモニカばかり気にしてますけど、わたしのことも気になるんでしょうか?

【マイス】
同じ孫ですからね。シアさんのことだって気になるはずですよ。

【シア】
ふふふ♪マイスさんには好きな子とかいます?

【マイス】
ぼ、僕ですか!?

【シア】
あっ……。ごめんなさい……。こんなこと答えにくいですよね……。

【マイス】
………………。

【シア】
………………。で、では将来のこととか考えたりします?

【マイス】
将来のことですか?

【シア】
ええ……。たとえば……、結婚したいとか思ったことってありますか?

ありますよ・ないかなぁ・難しい質問ですね……

▼ありますよ
【シア】
ええっ!なんだか意外ですっ。

【マイス】
ひどいっ!

【シア】
あ、すみません……。マイスさんってなんだかボーッとしてて将来のことなんか考えてなさそうですから……。

【マイス】
僕だって少しは考えているんですよ。

【シア】
そうですよね……。

▼ないかなぁ
【シア】
全然、考えてないんですか?

【マイス】
う~ん……、今は、畑のお世話が楽しいし……。

【シア】
ホントですか?

【マイス】
本当ですよ……。

【シア】
そうですか……。

▼難しい質問ですね……。
【マイス】
う~む……。結婚かぁ……。

【シア】
そ、そんなに難しく考えないでください。

【マイス】
むむむ……。

【シア】
た、例えばこんな人と結婚したいな~っていう憧れみたいなものはないんですか?

【マイス】
例えばですか……。………………。………………。いえ、特には……。

【シア】
えっ、なんですか!今の間はっ!!


【マイス】
なんだか結婚を意識しだすと気恥ずかしいですね……。

【シア】
そうですね。おじいちゃんがヘンなこと言わなければ……。

【マイス】
でも、僕たちもいつかは考えなきゃいけないですからね。

【シア】
そうですね。

【マイス】
シアさんは――

結婚とか考えます?・好きな人いますか?・結婚式で踊ったりしますか?

▼結婚とか考えます?
【シア】
わ、わたしですかっ?それは……、少しは……、考えたりしますけど……。

【マイス】
けど?

【シア】
…………。ハズかしいですっ。わたしに言わせないでください!

【マイス】
あはは。

【シア】
でも、……おじいちゃんが元気なうちに結婚したいとは思ってます。

【マイス】
なんか不吉ですね……。

【シア】
ずっと元気でいてほしいですけど。やっぱり心配で……。せっかくの晴れ姿ですからね。ちゃんと見てもらいたいですよ!

▼好きな人いますか?
【シア】
好きな人ですか?それは……。もちろん……。いますけど……。マイスさんだってわかってるじゃないですか。またわたしに言わせないでくださいよ……。

▼結婚式で踊ったりしますか?
【シア】
……何を言ってるんですか?

【マイス】
いや……、あはは……。シアさんの踊りも可愛いかな~なんて思ってみたりなんかして……。

【シア】
まあ♪可愛いだなんて……。そこまで言うのでしたら、今度踊ってみましょうか?

【マイス】
ほんとですか!?

【シア】
冗談に決まってるじゃないですか。

【マイス】
ですよね……。


【シア】
けど、もしですよ……。もしわたしやマイスさんが誰か他の人と結婚しても。今のまま変わらず、仲良くしてくれますか?

もちろんです・(誤解されないかな……)・他の人とは……

▼もちろんです
【マイス】
もし僕が他の人を好きになっても、シアさんはずっとずっと大切な人です。

【シア】
マイスさん……。わたしも……。……わたしも、もし他に好きな人が出来たとしても。マイスさんはずっと大切な人です。

【マイス】
シアさん……。

【シア】
ふふふ♪わたしたちとっても仲良しですね。

▼(誤解されないかな……)
【シア】
マイスさん……。今、ちょっと面倒なことになりそうだな~って思ってましたよね?

【マイス】
い、いや……。

【シア】
思ってましたね?

【マイス】
い、あの……。

【シア】
思ってましたね?

【マイス】
ちょ、ちょっとだけ……。

【シア】
もうっ……。マイスさんの気持ちは判りますけど、そこは形だけでも「ずっと友達」ですって言うところなんですよ。そんなんじゃ意中の女の子のハートは射止められませんよ?

【マイス】
精進します……。

▼他の人とは……
【シア】
えっ、まさかのプロポーズですか!?

【マイス】
え!?あ!いや?冗談ですよ!

【シア】
わかってますよ♪こんな形でプロポーズしたら……。

【マイス】
………………ごくり。

【シア】
言葉には気をつけないといけませんね。

【マイス】
まったくです……。


【シア】
では、行きましょうか。

【マイス】
そうですね。行きましょう。

【シア】
はい♪



秋のダンジョン:虹登る滝


【シア】
いつ来てもここの滝はすごい迫力ですね!

【マイス】
滝の音が体に響いてきますね。

【シア】
はあ……、涼しい。少し、休憩していきませんか?

【マイス】
いいですよ。

【シア】
わたし、この場所、結構好きなんです。とっても大きな自然を前にするとわたしの悩んでることなんかちっぽけだなあって思えるんです。それに滝って……、ほら……、ヒーリング効果があるって言いません?

心が落ち着くって聞きますね・はじめて聞きました・マイナスイオンですか?

▼心が落ち着くって聞きますね
【シア】
やっぱりそうですよね!よかった~。わたしの勘違いだったら、ハズかしい思いをするところでした。どうですか!?何だか心が落ち着いてきません?わたしはとっても心が落ち着いてますよ!

【マイス】
シアさん、活き活きしてますよ……。とても落ち着いているようには……。

【シア】
あっ……。わたしったら……。

▼はじめて聞きました
【シア】
あら?そうなんですか?人の手が入っていない自然の側では、心が落ち着くってよく言われるんです。特に滝は、その効果が顕著なんですよ。

【マイス】
どうして心が落ち着くんですか?

【シア】
どうしてでしょうかね……。

【マイス】
シアさん……。

【シア】
細かいことはいいじゃないですか。本人が落ち着くと思えば、それでいいんです。

【マイス】
僕は落ち着かなくなりましたよ。

▼マイナスイオンですか?
【シア】
う~ん……。マイナスイオンなんですか?

【マイス】
僕もよくわからないですけど……。

【シア】
マイナスイオンはよくわかってないって聞いたことがありますけど……。ともかく心が落ち着くんだから、なにかいいことがあるんでしょうね。

【マイス】
そうですね。


【シア】
それにここは滝だけじゃないですよ。ほら、上に虹さんが見えませんか?

【マイス】
ほんとうだ!虹が見えます!

【シア】
ふふふ♪キレイですよね。わたし、一度でいいから虹さんのふもとから空にかかるアーチを見上げてみたいんです。ふふふ♪ちっちゃな野望です。

一緒に探しに行きましょう・当てはあるんですか?・ふもとから見上げられるんですか?

▼一緒に探しに行きましょう
【シア】
えっ!一緒に探してくれるんですか!?

【マイス】
ええ、どこにあるのかはわかりませんけど、いつか一緒に探しに行きましょう。

【シア】
マイスさん……。
【マイス】

【シア】
ちょっぴりマイスさんがかっこよく見えます……。

【マイス】
そうですか?

▼あてはあるんですか?
【シア】
当てはないですけど……。……こういうときは、「一緒に探す」って言ってくれてもいいんじゃないですか?

【マイス】
そ、そうですね……。一緒に探しませ――

【シア】
もう遅いですっ!

▼ふもとから見上げられるんですか?
【シア】
えっ!?見えないんですか!?

【マイス】
あ、いや……。僕はわからないですけど……。

【シア】
なんだかちょっとがっかりです……。マイスさんは、ちょっとロマンが足りませんっ。

【マイス】
ごめんなさい……。


【シア】
でも、いつかマイスさんと一緒にどこか旅行に出かけたいです。

【マイス】
旅行ですか……。

新婚旅行ですか?・モニカちゃんは?・町の人も誘いましょう!

▼新婚旅行ですか?
【シア】
そ、そんな……!新婚旅行だなんて、ま、まだはやいですよ……。まだ結婚だってしてないじゃないですか……。

【マイス】
そ、そうですよね。つい……。

【シア】
もう……。そんなこと言われたら、期待しちゃうじゃないですか。

▼モニカちゃんは?
【シア】
そ、そうですね。モニカも連れて行ってあげないと、かわいそうですよね。

【マイス】
モニカちゃんのことを忘れるなんて、シアさんらしくないですね。

【シア】
はあ……。

【マイス】
どうかしたんですか?

【シア】
なんでもないですよ……。

【マイス】
???

▼町の人も誘いましょう!
【シア】
むぅ……。

【マイス】
みんなで旅行か~。楽しそうですね!

【シア】
…………。

【マイス】
あれ、どうかしました?

【シア】
ふんっ!

【マイス】
……なんかごめんなさい。


【シア】
では、そろそろ行きましょうか。

【マイス】
はい。



冬のダンジョン:氷原に咲く花


【シア】
うわ~、寒~い。

【マイス】
ほんと寒いですね。

【シア】
ねえ、寒いですけど、ちょっとだけ休憩していきません?

【マイス】
シアさんが大丈夫なら、僕は構いませんよ。

【シア】
ふふふ♪では、休憩しましょう。


【マイス】
これだけ寒いところなのに花って咲くものなんですね。

【シア】
お花にも色々な種類があるんです。例えばそうですね……。雪が積もる冬でも自分で発熱して周囲の雪を溶かすお花もあるんですよ。

【マイス】
へえ~。植物って全部が寒さに弱いわけではないんですね。

【シア】
そうですね。では、このお花はなぜ凍ってるんだと思います?

外敵から身を守るため?・日が当たるとキレイだから?・種をまくためですよね

▼外敵から身を守るため?
【シア】
ぶっぶ~♪ハズレです。

【マイス】
自然の力を利用して、外敵から身を守ってるんじゃないのか……。

【シア】
自然の力を利用するところまではあってるんですけどね。

【マイス】
なんで凍るんですか?

【シア】
新しく種を撒くためなんです。

【マイス】
種をまくために凍るんですか?
【シア】
そうです。氷の上では開花しません。そこで自分の体を利用するんです。壊れてしまった自分の体に種が落ち、芽を咲かせる……。何度も何度も繰り返し、長い年月をかけてゆっくり育っていくんです。

【マイス】
……花って優雅なイメージが強いですけど、生き残るために必死に戦っているんですね。

【シア】
どうです?興味が湧いてきましたか?

【マイス】
ええ、ちょっとだけ。

【シア】
でしたら、わたしの植物百科事典がオススメですよ?

【マイス】
そこまではちょっと……。

▼日が当たるとキレイだから?
【シア】
キレイだからって理由だけだと、ちょっと違いますけど……。自分自身を凍らせるのは、他より目立とうとするためでもあるんです。この花は壊された自分の体を使って種をまいていくんです。壊されるためには目立たなきゃいけないですよね?そのためにこんなにもキレイな姿をしているんですよ。

【マイス】
繁殖のためですか……。タンポポの綿毛みたく、生きるために他人の興味を引こうとしているんですね。

【シア】
あら、タンポポを例に出すとはマイスさん、なかなかですね……。

【マイス】
そ、そうですか?

【シア】
マイスさんなら植物百科事典を読み解く素質があるやもしれません……。

【マイス】
植物百科事典を読み解くのに、素質っているんですか?

▼種をまくためですよね
【シア】
あっ、知ってらしたんですか?

【マイス】
ええ、まあ。

【シア】
マイスさんがお花に興味を持ってくれて嬉しいです。あっ!なんでしたら、わたしの植物百科事典を貸してあげましょうか?

【マイス】
そ、それは遠慮しておきます。

【シア】
え~……。


【マイス】
シアさんって花が好きですよね。

【シア】
ええ、大好きですよ。

どうして花を?・他に好きなものはありますか?・だんごより花ですよね

▼どうして花を?
【シア】
う~ん……。どうしてでしょうか……。気が付いたら好きになってましたからね……。あらためて考えたことはなかったですね。

【マイス】
一途に花を想い続けてきたんですね。

【シア】
……はい。お花にずっと恋してるんです。

▼他に好きなものはありますか?
【シア】
他にですか?ん~、そうですね……。お菓子作りは得意です!

【マイス】
おおっ!シアさんの手作りお菓子、食べてみたいです。

【シア】
あら、食べたことありませんでした?今度、ご馳走しますね。

▼だんごより花ですよね
【シア】
そうでもないですよ。

【マイス】
そうですか?ずっとお花を見てそうですけど。

【シア】
そんなことありませんよ。わたし、こう見えてもお花見は得意なんですよ。

【マイス】
得意って……。

【シア】
おだんごを一口食べて、お花を眺める。お茶を一口啜って、お花を眺める。
あのゆ~ったりとした空気を味わうプロフェッショナルですっ!

【マイス】
あ~、確かにシアさんっぽいですね。


【マイス】
こうして話してみると、まだまだ知らないことってあるんですね。

【シア】
そうですね。こうしてお互い理解し合えるってなんだかステキじゃないですか?

そうですね・テレパシーがあれば……・もっとシアさんのこと……

▼そうですね
【マイス】
シアさんと話をするのが、とても楽しいです。

【シア】
わたしもマイスさんとお話していると新しい発見があって、とっても楽しいです。

【マイス】
えへへ。

【シア】
ふふふ♪

【マイス】
シアさん。

【シア】
なんですか?

【マイス】
また誘ってもいいですか?

【シア】
ぜひ♪

▼テレパシーがあれば……
【マイス】
お互い喋らなくても、わかりあえると思うんですけど。

【シア】
はぁ……。全っ然わかってないですね……。言葉は口にするから意味があるんです。誰かが聞いてくれて想いが伝わるんです。テレパシーみたいな、よくわからないビームを飛ばすのはダメです!

【マイス】
ダメですか……?

【シア】
ダメですっ!

▼もっとシアさんのこと……
【シア】
やだ……、マイスさんったら……。ハズかしいじゃないですか……。

【マイス】
でも、僕もっとシアさんのこと知りたいんです。好きな食べ物とか、好きな本とか、好きなじょうろとか。そうしたら、シアさんのこともっと好きになれるかもしれないです……。

【シア】
マイスさん、焦らないでください。まだまだ時間はあります……。だから……、ね?


【シア】
さすがに寒くなってきましたね。

【マイス】
行きますか?

【シア】
そうしましょうか。



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最終更新:2010年09月12日 12:11