新約聖書

新約聖書

新約聖書(しんやくせいしょ)は、キリスト教の正典であり、イエス・キリストとその教えを中心に記された27巻からなる文書です。


概要

福音書(4巻)
  • マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネによる福音書
  • イエス・キリストの生涯、教え、死と復活について記録されています
使徒言行録(1巻)
  • 初代教会の歴史と使徒たちの活動を描いた記録
パウロ書簡(13巻)
  • 使徒パウロが各地の教会や個人に宛てた手紙で、信仰や教義に関する指導が含まれています
公同書簡(8巻)
  • 他の使徒たちによる手紙で、信徒への励ましや教えが記されています。
ヨハネの黙示録(1巻)
  • 終末論的なビジョンを描いた預言的な書物。
新約聖書の目的と意義
  • 新約聖書は「新しい契約」を意味します
  • この契約は、イエス・キリストを通じて神と人間との間に結ばれたものです
  • 旧約聖書で予告された救い主がイエスであることを示し、彼の死と復活によってすべての人々に救いがもたらされたことを伝えます。
  • 主なメッセージは、「イエス・キリストによる救い」と「永遠の命」です
  • イエスが人類の罪を贖うために十字架にかかり復活したことを信じることで、神との和解と永遠の命が得られるとされています
旧約聖書との違い
  • 旧約聖書はイスラエル民族の歴史や律法、預言などを記録していますが、新約聖書はイエス・キリストを中心に据えています。
  • 旧約では「古い契約」としてモーセ律法が強調されますが、新約では「新しい契約」として信仰による救いが示されています
特徴と背景
  • 新約聖書は1世紀から2世紀にかけてキリスト教徒たちによってギリシャ語で記されました。内容的にはイエス・キリスト誕生後の出来事を中心にしています
  • この文書群は当初から一つのまとまりとして作られたわけではなく、それぞれ独立した著者や時代背景を持つ文書が後に集められて形成されました
新約聖書の重要性
新約聖書は単なる歴史的記録ではなく、キリスト教信仰の基盤となる教えや原則を含んでいます。その最大の目的は「イエス・キリストが救い主である」という証言を伝えることです。また、その内容は信仰者だけでなく、多くの文化や文学にも影響を与えています。

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最終更新:2024年12月06日 22:49