ルルイエ異本
概要
背景と特徴
- 創造者
- オーガスト・ダーレスが設定した書物で、初出は1939年の『ウィアード・テイルズ』誌に掲載された短編『ハスターの帰還』
- 内容
- 主に大いなるクトゥルフとその眷属、海との関わり、異界の存在を召喚する呪文、ムー大陸やルルイエ(クトゥルフの眠る都市)の沈没について記述されています
- 形式
- 本書は人皮で装丁されており、1930年代にミスカトニック大学付属図書館に寄贈されたという設定があります
- 呪文と詠唱
- 『クトゥルフの呼び声』で有名な「ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるふ るるいえ うがふなぐる ふたぐん」といった詠唱が記録されている
- 研究と影響
- ミスカトニック大学のラバン・シュリュズベリイ博士が詳細に研究し「後期原始人の神話の型」に関する論文を執筆したとされます
- 起源と設定
- ラヴクラフトの没後にダーレスが創作したため、ラヴクラフト自身の作品には登場しません
- 当初はダーレス作品限定でしたが、後にリン・カーターやブライアン・ラムレイなど他の作家にも使用され、TRPG『クトゥルフの呼び声』などにも取り込まれました
- 翻訳と写本
- 原典は古代中国の粘土板「螺湮城本伝」(ルルイエ本伝)であるという設定があり、その後漢文やイタリア語訳などが存在するとされていま- イタリア語版はマルコ・ポーロが中国から持ち帰り、フランソワ・プレラーティが翻訳したものという説もあります
物語内での役割
- 召喚術と危険性
- 本書には異界の存在を召喚する方法や呪文が記載されており、その内容は非常に危険です
- [[クトゥルフ]{やその眷属を呼び寄せる力を持つ一方で、読者には精神的な影響を与える可能性があります
- ゲームやフィクションへの影響
- TRPG『クトゥルフの呼び声』では重要な魔導書として登場します
- 他作品では「螺湮城教本」などとしてアレンジされており、『Fate』シリーズや『シャドウハーツ』などでも言及されてます
- クトゥルフ信仰や召喚術を学ぶ際には、本書以外にも「ポナペ経典」など関連する文献が参考として挙げられることがあります
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最終更新:2024年12月29日 15:04