No | 要因 | 作品例 | 説明 |
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1 | 現実に近い 多重人格 |
仙水忍 『幽☆遊☆白書』 |
仙水忍は、もともと正義感の強い霊界探偵でしたが、任務中に人間が妖怪を拷問・虐殺する光景を目撃し、 そのショックで精神が崩壊しました。彼はその後、多重人格者となり、7つの異なる人格を持つようになります。 これらの人格は、彼の心を守るために生まれたものであり、それぞれ異なる役割や性格を持っています。 このように、仙水の多重人格はトラウマに対する防衛機制として描かれており、 現実の解離性同一性障害(DID)に近い設定です |
金木研 『東京喰種トーキョーグール』 |
金木研は、喰種との戦闘で命を落としかけた際に、喰種の内臓を移植されて半喰種となります。 その後、敵である「ジェイソン」から拷問を受け続けた結果、 精神的に追い詰められ、自分を守るために冷酷な別人格が覚醒します。 彼の多重人格は、過酷な状況から自分を守るための心理的な防衛反応として描かれており、 トラウマによる人格変化という点で現実に近いものです | ||
2 | アイテム依存型 (心理的変化) |
赤司征十郎 『黒子のバスケ』 |
赤司征十郎は、作中で「エンペラーアイ」という特殊能力を使う際に、冷静で計算高い人格と、 支配的で傲慢な人格に切り替わることがあります。 この人格交代は、彼が中学時代に精神的な負荷を受けた結果として現れたものですが、 特定の状況やアイテム(バスケットボールの試合やその道具)によって引き起こされることが多いです。 彼の二重人格は、試合中に特に顕著に現れます |
宇佐見羽仁 『SKET DANCE』 |
宇佐見羽仁は、男性に触れられると性格が豹変するという特徴を持っています。 普段は穏やかで礼儀正しい性格ですが、男性に触れると攻撃的で暴力的な別人格が現れます。 この変化は外部からの刺激によって引き起こされるため、 アイテムや状況によって気分や性格が大きく変わるキャラクターとして描かれています | ||
腐川冬子 『ダンガンロンパ』シリーズ |
腐川冬子はネガティブで卑屈な文学少女キャラクターですが、 スタンガンを使用することで自らの人格を「ジェノサイダー翔」に切り替えることができます。 ジェノサイダー翔は、腐川とは対照的に凶暴でハイテンションな殺人鬼の人格です。 スタンガンを使うことで意図的にこの人格を呼び起こし、戦闘時には圧倒的な戦闘力を発揮します。 また二重人格の要因はネグレクトやいじめによるトラウマへの防衛本能によるものです。(→現実に近い多重人格) | ||
四ノ宮那月 / 砂月 『うたの☆プリンスさまっ♪』 |
四ノ宮那月は、普段は温厚で天然な性格ですが、メガネを外すと「砂月」という別人格が現れます。(→裸眼覚醒) 砂月は那月とは対照的に不機嫌で攻撃的な性格を持ち、周囲に対して威圧的な態度を取ります。 砂月は、幼少期のトラウマから那月を守るために生まれた人格であり、那月自身は人格が入れ替わっている ことを覚えていません。メガネをかけることで再び那月に戻ることができます | ||
3 | アイテム依存型 (アイテムの能力) |
闇遊戯 『遊☆戯☆王』シリーズ |
千年パズルというアイテムが登場し、このアイテムには古代エジプトのファラオの魂が宿っています。 主人公・武藤遊戯が千年パズルを完成させると、彼とは異なる人格である「闇遊戯」が現れます。 闇遊戯は、遊戯とは対照的に冷静かつ大胆な性格を持ち、デュエルモンスターズの戦いにおいて圧倒的な力を発揮します。 この人格交代は、千年パズルというアイテム自体の能力によって引き起こされるため、遊戯自身の力ではありません |
ドッピオ 『ジョジョの奇妙な冒険 第5部』 |
ドッピオは、ボスであるディアボロと同じ体を共有するキャラクターです。 彼は普段はドッピオとして過ごしていますが、ボスからの「電話」を受け取るとディアボロの人格が表に出てきます。 この「電話」は実際には存在しないものであり、ドッピオが近くにある物(例えばカエルやタバコの吸い殻)を 電話に見立てて会話することで人格交代が起こります。 この場合も、アイテムや状況(電話)がトリガーとなって人格が変わる設定です | ||
赤夜萌香 『ロザリオとバンパイア』 |
赤夜萌香は、普段は温和で優しい性格ですが、胸にかけられた「ロザリオ」という十字架が外れると、 吸血鬼としての本来の姿に変身し、冷酷で強力な裏人格が現れます。 この裏人格は、身体能力や戦闘能力が大幅に向上し、周囲に対しても高圧的で冷たい態度を取ります。 彼女の変身はロザリオというアイテムによって引き起こされるため、アイテム依存型の人格交代といえます。 なお、ロザリオを解除できる人は一切の偽りなく萌香を大切に思う者のみです | ||
4 | 自身の能力 | 両儀式 『空の境界』 |
両儀式は、「式」と「織」という二つの人格を持っており、それぞれ女性的な人格と男性的な人格です。 特に「織」の人格が表に出ると、殺人嗜好を持つ危険な存在となり、その際には身体能力や戦闘力も大幅に向上します。 彼女の人格交代は超自然的な力や状況によって引き起こされることが多く、戦闘時には特に顕著です |
三只眼 (パイ/パールバティIV) 『3×3 EYES』 |
パイは普段、明るく無邪気な少女として振る舞いますが、彼女の中には「パールバティIV」という別人格が存在します。 この別人格であるパールバティIVは、パイが危機的状況に陥ったり、感情的に圧倒されたときに現れます。 特に、彼女の額にある第三の目が開くときに人格が切り替わり、 強力な魔法や超自然的な力を使うことができるようになります | ||
雨宮桜子 『PSYREN』 |
雨宮桜子は、もともと一つの人格「桜子」を持っていますが、戦闘や危機的状況において、 もう一つの人格「アビス」が現れます。アビスは、桜子とは異なり攻撃的で挑発的な性格を持ち、 戦闘スタイルも大きく変わります。具体的には、桜子が通常発揮する「トランス型PSY」の能力から、 「バースト型PSY」に変わり、より攻撃的で破壊力のある戦闘を行います。 また、この二重人格は彼女の過去のトラウマや精神的な負担によって生まれたものであり、 桜子自身が苦痛や後悔をアビスに押し付けていることから来ています。(→現実に近い多重人格) | ||
5 | 憑依 | 三鷹アサ 『チェンソーマン』 |
三鷹アサは悪魔に殺されますが「戦争の悪魔」に憑依されることで生き延びます。 通常は普通の女子高生であるアサですが、戦争の悪魔が憑依すると、彼女の人格が悪魔に支配され、 冷酷で計算高い性格に変わります。この憑依による人格交代は、アサ自身の意志とは無関係に起こり、 戦争の悪魔が主導権を握ることで強力な能力を発揮します |
獏良了 『遊☆戯☆王』 |
獏良了は「千年リング」に宿る「闇バクラ」に憑依されるキャラクターです。普段は穏やかで友好的な性格ですが、 千年リングを通じて闇バクラが表に出ると、冷酷で狡猾な別人格となり、 目的達成のためには手段を選ばない行動を取ります。 獏良自身はこの別人格を制御することができず、憑依された際には完全に支配されます。 |