トラウマ

トラウマ


トラウマは、心理学的に「心的外傷」として知られ、個人が経験した衝撃的な出来事やストレスフルな状況によって心に刻まれる深い傷を指します。


トラウマの特徴

1. 心の傷
  • トラウマは心の傷として理解され、心理的・精神的に大きな打撃を受けた結果として生じます (→心の病)
  • この傷は、過去のショックが心と身体に長く影響を及ぼす状態を指します
2. 引き金となる出来事
  • トラウマは、災害、暴力、事故、虐待などの衝撃的な出来事によって引き起こされます
  • これらの出来事は通常の対処法では処理しきれないほどの強いストレスを伴います
3. 症状と影響
  • トラウマから生じる症状には、フラッシュバック(侵入体験)、過覚醒(不安や緊張の持続)、回避行動(トラウマを思い出させる状況を避ける)、感情麻痺(感情を感じなくなる)などがあります
  • これらの症状は日常生活に大きな影響を与えることがあります

トラウマを生む体験
トラウマが生まれる体験は、主に以下の三つのカテゴリーに分類されます。それぞれが異なる形で個人に影響を与え、心に深い傷を残す可能性があります。
1. 単発の衝撃的な出来事
  • 人が殺されるところを目撃した、雪崩に巻き込まれた、子供の死を経験したなど
  • これらの出来事は非常に強烈で「短期間」で心に深い影響を与えることがあります
  • フラッシュバックや悪夢として再体験されることが多く、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を引き起こす可能性があります
2. 繰り返し起こる出来事
  • 学校や職場でのいじめ、いびつな人間関係
  • 「繰り返し」経験することで、慢性的なストレスや不安感を引き起こします
  • これらは被害者の自尊心を低下させ、長期的にはうつ病や不安障害、PTSDの発症リスクを高める可能性があります
3. 継続的に有害な環境
  • 貧困生活、アルコールや薬物依存、親に見捨てられた、暴力的なカルト宗教集団で育ったなど
  • 「長期間にわたって持続」するストレスフルな環境は「毒性ストレス」として知られます
  • これには慢性的な健康問題や精神疾患のリスク増加が含まれます

歪んだ信念 (トラウマの中に潜む偽り)
トラウマが心に影を落とす際、しばしば「歪んだ信念」や「認知の歪み」と呼ばれるものが関与しています。
これらは、トラウマによって形成される偏った思考パターンであり、個人の現実認識や自己評価に大きな影響を与えます。
1. 認知の歪み
  • 認知の歪みは、現実を偏った視点で解釈する思考パターンです。トラウマを経験すると、これらの歪みが強化されることがあります
  • 例えば、過去の出来事が原因で「自分には価値がない」といった否定的な自己評価が形成されることがあります
2. 歪んだ信念の例
  • 過大評価と過小評価: ネガティブな側面を過大評価し、ポジティブな側面を過小評価することで、自己批判的な視点を持つようになります
  • 個人化: 自分に関係のないネガティブな出来事を自分の責任と感じることがあります
  • 感情的推論: 感情を現実として捉え「感じているから真実だ」と誤解することがあります
3. トラウマによる影響
  • トラウマは、個人の基本的な信念体系に影響を与え、安全性や信頼感、自尊心に関する信念を変化させます
  • これにより、世界や他者、自分自身に対する見方が歪むことがあります
4. 治療と回復
  • 認知行動療法(CBT)などの心理療法は、これらの歪んだ信念を認識し、それに挑戦することで回復を促進します
  • 患者は自分の思考パターンを再評価し、より現実的で肯定的な視点を養うことが目指されます

トラウマの分類

1. 犯罪被害のトラウマ
  • カージャック:脅迫により車を追い出され、車が盗まれる。暴力で脅されながら、車を離れた現場まで運転させられる
  • 個人情報が盗難される:身分証を奪われ悪用される。クレジットカードが盗まれる。銀行口座からお金を引き落とされる。個人アカウントがハッキングされる
  • 殺人を目撃する:自宅に強盗が侵入して両親が殺される。通行人が暴漢に襲われて死亡する
  • 住居不法侵入:在宅中に何者かが侵入して、暴行の被害を受ける。場合によっては誘拐される
  • ストーカーされる:昔の恋人。自分のファン。デートを断った顔見知り。連続殺人犯。強姦犯。精神錯乱状態の人
  • 性暴力の被害に遭う:強姦、または強姦未遂。売春の斡旋被害。電車での痴漢。近親姦虐待。ポルノビデオ撮影。露出狂の被害
  • 暴行を受ける:不良や人種差別による暴行。強盗に襲撃される。いじめのエスカレート。仲裁に入ったことで暴行の被害に遭う
  • 未解決時間の被害者になる:犯人が逮捕されないことでまた狙われるのではと不安な状態が続くケース
  • 物扱いされる:売春させられる。奴隷として働かさせられる。人身売買組織に身柄を拘束される。自分のしたくないことを強制される。身柄がオークションにかけられる
  • 拉致監禁される:誘拐され、身代金を要求され、長期監禁され、奴隷として売られる
2. 障害や損傷によるトラウマ
  • 外見の損傷:火傷の跡、目立つアザ、目や耳、鼻、指など身体の一部が欠損している
  • 外傷性脳損傷:階段から転落して頭を打つ。喧嘩で殴られる。車や自転車の事故。銃で撃たれる。重いものが頭に落下
  • 学習障害:読字障害、書字障害、算数障害、視覚や聴覚の情報処理障害。情報処理が遅い。実行機能が弱い
  • 過剰な美貌:ルックスが良すぎると、内面が評価されない悩みを抱えることがあります
  • 五感のひとつを失う:視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚のいずれかを失う
  • 身体的コンプレックス:身長が低い。にきびや湿疹など肌に問題がある。痩せすぎ、太り過ぎ。鼻の形が独特。身体に傷や火傷がある
  • 性機能障害:肥満やストレス、性的トラウマ、ドラッグやアルコールの乱用、身体機能的な問題で発症することがあります
  • 精神疾患:不安障害。双極性気分障害。摂食障害。強迫性障害(OCD)。心的外傷後ストレス障害(PTSD)。極度の恐怖症(広場恐怖症、社交不安障害)
  • 対人関係不全コミュ障。異常なほど内気。自閉症。注意欠如、多動性障害(ADHD)。強迫性障害(OCD)。社交不安障害。パニック障害。人付き合いで苦労している。行動障害。困窮した状況のため社会的にのけものにされている
  • 手足の欠損:先天性欠損。自動車事故。工場での機械誤動作による事故。爆破事件に巻き込まれた。凍傷。軍役中に負った傷
  • 発話障害:吃音症。発音障害。構音障害(言葉の発音に障害がある)。怪我による発話障害
  • 不妊:健康上の理由。がん治療。性感染症の合併症。原因不明の不妊
  • 慢性的な病気や苦痛:アルツハイマー症。ぜんそく。がん。慢性閉塞性肺疾患(COPD)。てんかん。心臓疾患
3. 失敗や間違いによるトラウマ
  • 過失致死:運転ミスにより交通事故で同乗者や相手を死亡させた。プールや浴槽で子供を溺死させた。悪ふざけで死亡事故。いじめに加担して死亡させた
  • 公的な間違いを犯す不倫が発覚。逮捕された。SNSで炎上した。プロジェクトを失敗させた。酔っ払って不適切な行為をした
  • 子供と別居する:生みの親が実の子の親権を他人に譲る。離婚して子供と別居。依存症が原因で親権を失った。犯罪により子どもと会えない
  • 重圧に苛まれる:受験中。仕事の面接中。舞台に立つ。職務質問を受けた。ストレスの多いプロジェクト。ウソをつかなければならないとき。結婚式など大イベント。緊急事態や災害時
  • 人命を救いそこねる:水難事故で救命できなかった。自殺を止められなかった。強盗に襲われた人を助けられなかった。幼児虐待を止められなかった。いじめから友人を守れなかった
  • 大量死の責任を負う:兵士や軍指揮官。バイオテロや大量破壊兵器を開発した科学者。連続殺人犯や大量殺戮犯。死刑執行人。飲酒事故でバスの乗客を死亡させた
  • 正しい行いから外れるいじめをかばおうとしなかった。犯罪を見て見ぬふりをした。同調圧力に負けた。賄賂を受け取った。我が子の教育を放棄。口止めされている秘密や個人情報を漏らす
  • 同調圧力に屈する:仲間に合わせてドラッグを試す。いじめに加担する。集団に所属しない人間を排除する。求めていない性交渉に合意する。カルト宗教に入信してしまう
  • 破産宣告される:借金を払えずに破産する
  • 判断ミスで事故を起こす:悪ふざけで惨事を招く。ボートの上で飲酒をして溺死させる。急いで車のスピードを上げすぎて事故を起こす。怪しい投資先にお金をつぎ込む
  • 服役:犯罪を犯して服役する
  • 落第する:健康上の理由で学校を休みがち。IQが低い。家庭でのサポートがない。家庭に問題がある
4. 社会の不正や人生の苦難によるトラウマ
  • 悪意ある噂を立てられる:評判を落とすことで利を得る友人、家族、同僚、雇用者、ライバル、競合他社、団体など
  • いじめに遭う:口うるさい親や親戚。威張っている兄弟姉妹。嫉妬に狂った友人。勢力争い、派閥。ストレス解消する教師。地位を脅かされた同僚。SNSでの妬み
  • 冤罪:冤罪の対象→殺人、セクハラ、差別、虐待性的虐待、窃盗、汚職、恐喝、誘拐、売春、といった疑惑
  • 解雇される:人事評価が低い。部署が縮小された。業績悪化。子供やマイホームなどお金が必要な大事な時に解雇される。企業の合併による解雇
  • 飢饉・干ばつ:唯一の水源が汚染される。森林の伐採。ダムによる水不足。気象の変化。家畜に病気がまん延。腐敗した政府が国民への食料供給を制限する
  • 暗い秘密を持つ:子どもが精神疾患を患っている。家族が虐待されている。家族間で起きた殺人を隠している。家族にひきこもりがいる。配偶者がテロ組織のメンバー。子どもが大量殺人事件の犯人。家族が麻薬を密輸している。親が会社の金を着服している
  • 権力が乱用される:警察の蛮行の被害に遭う。濡れ衣を着せられる。権力者から性的虐待を受ける。権力者から公の場で屈辱を受ける。弁護士に騙される
  • 社会不安:食料、燃料、水などの生活必需品が不足する。公共の安全が脅かされる。暴動が起きて犯罪が多発する。自由が制限される。公共サービスが機能しなくなる。電気やガスが止まる
  • 第三者の死の責任を不当に問われる自殺直前に言い争うをした。危険行為を止められなかった
  • 貧困:親が依存症。または障害などで安定した収入がない。貧しい祖父母に育てられた。ホームレスになった。犯罪多発地域で育った
  • 不当な拘束:犯人と誤解された。策略によって身代わりになってしまった。偏見により有罪判決を受けた。間違った目撃証言により拘束された
  • 偏見・差別:外見や人種などによる偏見と差別
  • ホームレスになる:親が無収入になった。不幸が重なって親が無収入。自己破産した。身体が思い通りに動かなくなった。自然災害で自宅が大破した。親の虐待から逃げ出した
  • 母国を追われる:戦争。社会不安。極度の貧困。国外への人身売買。独裁政権の暴走。無実の罪。人種差別による逃亡
  • 報われない愛:自分と同じように愛してくれない。自分の気持ちにまったく気づいてくれない。既婚者。不倫。兄弟姉妹。人種や立場の違い
5. 間違った信頼と裏切りのトラウマ
  • アイデアや仕事の成果が盗まれる:コラボ曲で自分の名前がどこにもない。ストーリーが盗作される。自分の発明が他人の名前で特許を取られる。営業の売上の手柄を横取りされる
  • 浮気・不倫:不倫した。昔の恋人と関係を持った。パートナーが複数の人と関係を持っていた。恋人の親友を関係を持った
  • 親が異常な人間だと気づく:小児性愛者。殺人犯。殺人鬼。連続殺人犯。幼児虐待者。動物虐待者。人身売買者。生贄を捧げる儀式をしている。人肉を食べている。拷問が趣味
  • 親に別の家庭があることが発覚する:親が重婚していた
  • 顔見知りによる幼児への性的虐待:信頼している友人に預けていた幼児が虐待されていた
  • 兄弟姉妹の虐待に気づく虐待現場を目撃した。虐待の事実を告げられる。被害が自分に及ばないように兄弟姉妹が犠牲になっていた。兄弟姉妹が自殺したときにその事実を知る
  • 兄弟姉妹への不信:兄弟姉妹が自分についてウソの噂を流していた。兄弟姉妹に虚言癖がある。兄弟姉妹が親の金を使い込む
  • 業務上過失で愛する人を失う:公共交通機関の運転手が衝突事故を起こした。医者の誤診。薬の投与ミス。レストランでの食中毒による死亡。警察による暴行
  • 近親相姦:年上が加害者になることが多い
  • 子供が誰かに虐待されていることに気づく:自分のパートナーが我が子を虐待していた。信頼していた友人宅で虐待されていた。教師や牧師などの権力者から暴行を受けた
  • 失恋:心の傷といえば「失恋」。振られ方がひどいとトラウマになりかねない。例えば突然別れのメッセージが送られるなど
  • 自分が養子だと知る:両親から知らされる。偶然知る。嫉妬や悪意を持つ親戚がほのめかした。両親が亡くなったことをきっかけに知る
  • 自分の証言を信じてもらえないいじめ、虐待されているといっても信じてくれない。盗みの疑いが晴れない。ウソという疑いが晴れない。親や教師に嘘つきと繰り返し言われる
  • 信用していた人に裏切られる:いいように扱われいただけだと知る。好きだった人が親友を好きで利用されただけだった。擁護した友人が避難されたことをやっていた。家族に裏切られた。助言してくれた人に秘密を打ち明けたらバラされた。家族が自分よりも仕事を優先した
  • 絶縁・勘当:教会から破門される。子どもが家出して帰ってこない。子どもが親に捨てられる。子どもが親子の縁を切ると言い出した。犯罪を犯して追い出される
  • 組織や社会制度に失望する:汚職行為を目撃する。チャリティー団体が寄付金を着服していた。無実の罪で有罪判決を受ける。いじめを報告したのに校長や教師は何もしなかった、または逆に避難される。人生を会社に捧げていたのに解雇された。選挙に不正があった
  • 仲間はずれにされる:少数派。貧しい。住む家がない。親や保護者が世間から疎まれている(服役中、無職、アルコール依存症など)。外見に異常がある。人付き合いが苦手
  • 望まれぬ妊娠:子どもを望んでいない男性によって、妊娠したことで捨てられた女性
  • パートナーの隠された性的指向を知る:パートナーが同性愛者だったことが発覚する
  • 配偶者の無責任による家計の破綻:売春、ギャンブル依存症アルコール依存症。無職になった。お金の貸し借りにルーズ。自営業に失敗する。サラ金に手を脱す
  • 夫婦間のドメスティック・バイオレンス:浮気の事実がないのにそれを責められる。家庭内で暴力を振るう。恫喝する。望まない性行為を強要する。所有物を破壊する。行動を監視する。頭ごなしに否定する
  • 模範的な人への失望教師や聖職者が性的虐待していたことを知る。親の浮気。親しい友人が浮気や不倫をしていた
  • 有害な人間関係:相手を支配しようとする人。嫉妬や独占欲が強い。常にウソをつく。相手をコントロールしようとする。暴力や言葉で虐待し、相手の自尊心を打ち砕く。相手を貶める。マイナス思考。浮気しがち。いつでも完璧主義。競争心が強すぎて勝たないと気がすまない
6. 幼少期のトラウマ
  • 依存症の親のもとで育つ:片親かどうか、依存症を持っていたか、虐待はあったのか、生活の質はどんくらいだったか、といった要因によって心の傷の深さは変化する
  • 幼い頃に暴力行為や事故を目撃する:DVを目の当たりにした。交通事故を目撃した。強盗や傷害事件、殺人の現場を目撃した。自宅への強盗を目撃した。自殺者を発見した。テロ事件に遭遇した。兄弟姉妹や友人、親が性暴力の被害にあったのを目撃した。動物虐待を目撃した
  • 親からの拒絶:赤ん坊のときに捨てられた。親が親権を放棄した。長年親戚に預けられて、実の親からはほぼ連絡がなかった。孤児になった。親が疾走した。親が刑務所に入った。親から心理的虐待を受けた
  • 過保護な親のもとで育つ過干渉毒親のもとで育つ。門限が厳しく、デート禁止など子どもの行動を厳しく監視している。子どもにリスクのある行動をさせない。子どもが決めることを自分で決めてしまう。子どもの問題に介入しがちで問題解決能力が身につかない。学校を信用しない。親のアドバイスに従わないと恫喝して恐怖感を植え付ける
  • カルト宗教団体の中で育つ:カルト集団の中で過ごしていたが逃げ出した。またはその集団から背をそむけた
  • 感情をあらわにしない家庭で育つ:子どもの感情発達に無関心、子どもの関心に対して無反応な親。子どもが感情的になるとバカにする
  • 期待にそぐわないと愛してくれない親のもとで育つ:優秀な成績を取らないと褒めてくれない。何をするにも親の承認が必要。期待通りに行動しなければならない。親に恥ずかしい重いをさせると激しく怒られる。親に対する尊敬や感謝を強要する
  • 兄弟姉妹間でひいきをする親のもとで育つ:特別な才能を持つ兄弟姉妹を溺愛して、自分を愛してくれない親。優秀な子をひいきする。同じ悪さをしても叱られるのは自分だけ
  • 強姦によって自分が生まれたことを知る:この事実はキャラクターの自尊心を傷つけ、アイデンティティに多くの問題を招きかねない
  • 子供のことを後回しにする家庭で育つネグレクトとは異なり、生活に必要なものは与えられている。しかし親が子どもに関心を持たず、学校の成績が良くても気づかないし、問題があっても無視する。親は自分の仕事、趣味、のぞみを優先している
  • 自己愛の強い親のもとで育つ:いつも黙っていて子どもに愛情を示さない。子どもの間違いを細かく非難する。子どもに対し残酷な態度を取る、または虐待する。親の夢を子供に託して行きている
  • 児童養護施設で育つ:親が亡くなる。薬物依存症の親から引き離された。親に捨てられた。親が虐待行為をしていたので引き離された。親が刑務所に入った、精神療養施設に入った
  • 支配欲が強い/厳格な親のもとで育つ:子供の体重や食生活を批判する。子供の社会生活に口出しする。親の選択に従わせる。子どもの意見が親と食い違うと愛情を見せなくなる。子どもの行動や成績を監視。子どもに注意していることを自分は平気でしている偽善的な親。子どもが大切にしているものをいらないものと決めつけて捨てる
  • 衆目にさらされて育つ:超富裕層の家庭に育つ。親が政財界の重鎮。皇族の一員。親が有名な芸能人、スポーツ選手。伝統的な名家の一員として育つ。親が悪名高い犯罪者。子ども自身が有名人
  • 障害や慢性疾患のある兄弟姉妹と育つ:親の介護負担が高いため十分な愛情を受けずに育つ
  • 治安の悪い地域で育つ:犯罪多発地域。非行グループが多い地域。爆撃や銃撃、テロ組織がある地域。生物化学兵器に脅かされる地域。極度の貧困。麻薬密売ルートになっている地域。政治的な理由で政府に見捨てられた地域
  • できの良い兄弟姉妹とともに育つ:スポーツや芸術、学業優秀で人気者な兄弟姉妹と比較されることで卑屈になる
  • ネグレクトの親のもとで育つ:生活上最低限必要なものが与えられずに育てられている状態。給食費が払えない。食事が与えられていない。子どもを学校に通わせない。依存症により子どもの教育を放棄。子どもの面倒を見ない
  • 非定住生活:親が安定した仕事に就かず転校を繰り返す。親が外交官。親がアパート代を払えずに転居を繰り返した
  • 保護者に虐待されて育つ:養護施設や里親など。虐待が常習化していた場合の影響は深刻で、子どもの脳の構造や機能を変えることがある
  • 幼少期から家庭の面倒を見る:親が依存症などで機能せずに年下の家族の面倒を見る。親が亡くなった。片親のため子どもが家の手伝いをする
  • 幼少期・思春期に親を失う:キャラクターが幼いほど悲しみは深くなる。親の死に暴力が絡んでいたり、突然の死だったり、親子関係がぎくしゃくしていると心の傷がひどくなりやすい
  • 幼少期に親と離れて育つ:全寮制の学校に入学。経済的な理由で親戚の家に預けられる。少年鑑別所に入れられる。家出する。児童養護施設に入る
7. 予期せぬ出来事によるトラウマ
  • 愛する人が無差別暴力行為の犠牲になる:暴力団の抗争の流れ弾が当たる。強盗事件により殺される。麻薬中毒者に襲われる。銀行強盗に遭遇して巻き添えになる。警察官の親が殉職した。人違いで家族が殺された
  • 愛する人の自殺:残された者は「なぜ自殺を止められなかったのか」と説い続けてしまい自責の念に苦しめられる
  • 行く残るために人を殺す:監禁や拷問から逃れるために人を殺した。強盗から実を守るために犯人を殺した。警察官が職務遂行のために人を殺した。遊ぶ金欲しさに盗みに入った家で抵抗されて殺した
  • 学校生活での銃乱射事件:生徒や教師は直接の被害者だが、現場にいなかった親たちもまた心に傷を負う
  • 管理下に合った子供の死:預かっている子どもを死なせてしまう。アレルギー反応があるとわかっていながらその食べ物を与えてしまった。毒物を間違って子どもが口に含んでしまった。子どもが遊んでいてコードで自分の首を締めてしまった。タバコや電気ヒーターで火事を起こしてしまい子どもを死なせてしまった。運転ミスで同情した子どもを死なせてしまった
  • 拷問:連続殺人犯や残忍な人間に囚われた。カルト教団やテログループに狙われた
  • 子どもを養子に出す:養子縁組制度は時代とともに変化するので、時代を決める必要がある。また養子に出した理由 (養育費がない。服役したなど) によって意味が変わってくる
  • 事故で死にかける:交通事故。転落事故。感電事故。水難事故。野生動物に襲われる。ロッククライミングの事故。屋根から落ちる。土砂災害などで生き埋めになる
  • 自身の離婚:なぜ結婚が破綻したのか、歯根は両者合意のうえなのかによって心の傷を乗り越える力は変わってくる
  • 自然災害・人災:火山噴火。津波。ハリケーン。洪水。雪崩。雷雨。原発の炉心融解事故。ガス漏れ事故。感染症の流行。隕石の衝突。ダム決壊。土砂災害
  • 死体と一緒に取り残される:飛行機事故の直後。誘拐されたときにトランクの死体と一緒になった。ビルの倒壊により死亡した人と一緒に取り残される。親が突然の死を迎えて子どもがアパートに取り残される。人質立てこもり事件で殺害された死体と一緒にされる
  • 自宅の火事:誤った電気配線。落雷。キッチンで油に引火。鍋に火をかけたまま放置。タバコの不始末。子供のマッチ遊び。カーテンにストーブの火が移った。放火
  • 遭難:森の中。山中。砂漠。ハイキング、キャンプ中。海
  • 中絶:中絶を選ぶのは簡単なことではなく、避妊がうまくいかなかった、胎児に先天的な異常が見つかった、強姦や近親相姦による妊娠、養育できない、望まない妊娠、片親になる、両方の命が危ない、など特別な理由が必要となる
  • テロに遭遇する:爆発物の爆発。地下鉄やビルの空気ろ過器にガスを散布。テロが人質を取って立てこもり。バイオテロ。サイバーテロ
  • 倒壊した建物の中に閉じ込められる:床や天井が突然崩れ落ちた。竜巻が通った。地震で支柱がずれた。火事で焼け落ちた。ガス管が破裂して爆発が起きた。建物の経年劣化。建物の陥没。テロ攻撃
  • 恥をかかされる/屈辱をあたえられる教師に吊し上げを受けた。皆の前で暴言を受けた。極悪事件の濡れ衣を着せられた。浮気が公になった。悪意に満ちたウソが広められた。いじめられて屈辱的な行為を受けた
  • 人の死を目撃する:事故を助けられなかった。ひき逃げを目撃した。水難事故で溺死。自然災害で発見が遅くて救えなかった。強盗の殺人を止められなかった (→サバイバーズ・ギルト)
  • 不治の病だと診断される不治の病を宣告されると、治療は延命治療に限られるようになる。一般的に余命が6ヶ月未満の場合は末期患者とされる
  • 流産・死産:初めての流産・死産かどうか、妊娠のどの時点で起きたのか、などによって心の傷は変わる
  • 両親の離婚:離婚を巡る状況、キャラクターの性格や順応性、年齢、離婚後の生活、経済事情の変化、それぞれの親との関係などにより心の傷の深さは変化する
  • 我が子の死:末期疾患、自然災害、交通事故、行方不明

参考


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最終更新:2025年01月18日 13:16