アルカディアは、メシア教の理想とする千年王国のテスト・ケースとして建設されたエリアである。アルカディアには古代ギリシアを思わせる優雅な建築物をはじめ、エリアいっぱいに広がる広大な森林がある。目を閉じて耳をすませば、草木の息づかいと小鳥たちのさえずりが聞こえる。そして青く美しく澄んだ大きな湖は、見る者の心と身体に大いなる安らぎを与える。
もちろん、このアルカディアでは人間同士の醜い争いや、悪魔との遭遇・戦いなどといった、生命を脅かす要素は一切ない。誰もが自由に、おおらかに、そして優雅に生活することが約束されているエリア――それがアルカディアなのである。
アルカディアを統治するのは、知力に優れたテンプルナイトのひとり、ギメル。科学技術の粋を結集させたこのエリアを、たったひとりで統治する、きわめて優秀な男だ。
- ■ギメルの住居
- うっそうと生い茂る木々を抜けた向こうに、このエリアの統治者であるギメルの住居がある。アルカディアの統治者に相応しい、神殿の如き建物。
- ■市民の住居
- 当然ながらこのエリアに入れる者は、センター1級市民に限られ、しかもその中でもさらに選ばれし者のみが、アルカディアに住むことを許可されている。しかしこれだけの優雅な生活を送っているにもかかわらず、さらには永遠の命までも願う者がいるようである。