ザインとルシファー

イェツラー回廊を無事突破すると、そこは懐かしのティフェレト。ペテルセンとセイレーンが仲睦まじく暮らしているのを確認できることから、あの一件以降、この地は平和であったようだ。しかし実は、すでに異変は起きつつあった。サタンの半身たる邪神セトが、永き時間を経て、今まさに目覚めようとしているのだ……!

ルシファーの試練

 ティフェレトの北、ベリアー回廊に行くと、そこには美しい女性の悪魔がひとり…堕天使ゴモリーがあなたを待っていた。彼女はあなたを無理矢理ケテル城へと連れ去ってしまう。ケテル城の本丸には見覚えのある人物、ルイ・サイファーが、そこにはいた。そして彼は自らその正体をあなたの前で明かす。

魔王ルシファー
▲ついに姿を現したルシファー。彼の期待にあなたはどう答えるか。

 ルシファーはひとつの恐れを抱いていた。元老院を倒し、元老院の思念が作り上げた唯一神までをも倒したあなたが何者であるのか…もしかしたら、神が遣わしたサタンなのではないか、という恐れである。

 ルシファーはあなたがサタンではないことを確認すると、今にもセトが目覚めようとしていることを明かす。そして遅かれ早かれ、サタンと戦う日が来るであろうことを、あなたに告げる。そのとき、もしかしたら、大天使をも圧倒するあなたの力が必要かもしれぬと言うのである。

 人間も悪魔も等しく裁き、滅ぼすであろうサタンと戦う決意があるのなら、再びケテル城に来いというルシファーは、一旦はあなたを解放する。ゴモリーに送り届けられるも、今しがた魔界の王ルシファーに端倪すべからざる深き力を直感したあなたは、しばし身動きが取れず、その場に立ち尽くしてしまう。

 呆然と立ち尽くすあなたの前に、今度は突然白銀の翼が舞い降りる――それは大天使ガブリエルであった。「ザインが会いたがっている」…ガブリエルはそう言うと、あなたをエデンへと連れて行く。

ザインの誘い

ザインの誘い
▲一度断るともう二度とロウのストーリーへは行けない。選択は慎重に。

 ガブリエルが言ったとおり、エデンではザインがあなたを待っていた。ザインは言う。「真の千年王国をつくるために、力を貸してほしい!」と。実はここが、ゲームの最終分岐点のひとつだ。

 ザインの要請に対し、YESと答えればロウルートに、NOと答えればニュートラル・カオスルートへの分岐点へ進む。ロウルートに進んだ場合はあなたの属性がロウに固定され、以後、ザインと共に歩むこととなる。

 しかしザインの要請以前に、すでに極端に属性がロウに傾いてしまっている場合は、YES/NOの選択肢が出ることなく、ロウルートへと進む。この選択肢は一度選ぶと二度とやり直すことができない重要な選択肢なので、よく考えて選ぶこと。なおロウルートに進んだ場合は、堕天使や鬼女といった悪魔を会話で仲魔にできなくなる点に注意したい。

 ザインと話を済ませたあと魔界のベリアー回廊へ行くと、またしてもルイ・サイファーがあなたの前に姿を現す。しかしどこか様子が違う。一見ルイ・サイファーには見えるのだが、あなたの知るルイ・サイファーとは“何か”が違う。それもそのはず、このルイ・サイファーは魔王アスタロトが化けたものだったからだ。

BOSS 魔王アスタロト(お宝:知恵の香)

魔王アスタロト
▲真の救世主ならば、豊穣の女神イシュタルの姿を取り戻させてあげるべき。

 アスタロトのHPは約1700、マハブフーラやマハジオンガ、マリンカリンなどを得意とする。しかし、レベルが50を越えているであろうあなたとその仲魔の前では、それほど強い悪魔でもないはず。定石どおり、タルカジャ+剣攻撃で難なく倒せるはずだ。

 死に際にアスタロトは元の姿を取りもどしたいと、あなたに懇願してくる。アスタロトの願いを叶えてやることは今はまだできないが、もう少しストーリーが進めば、それも可能となる。

 アスタロトの真の姿、それは地母神イシュタルなのだが、魔界のビナーという街にアスタロトを連れて行けば、アスタロトはイシュタルの姿を取り戻すことができる。しかしそのためには、魔王アスタロトを合体で造り、仲魔にしておく必要がある。
 魔王を造るパターンとしては女神+夜魔が簡単だが、現段階では、レベルが52もあるアスタロトをダイレクトに造るのは難しい。そこで、ダーク悪魔合体のランクアップの法則を利用して、アスタロトを造るとよい。

  • 魔王ヘカーテ+妖精ジャックフロスト=魔王ロキ
  • 魔王ロキ+夜魔ヴァンパイア=魔王アスタロト

 ダーク悪魔が自分よりレベルの低い悪魔と合体するとき、レベルの合計数が偶数である場合は、ダーク悪魔のランクがひとつアップする。この法則を使えば、アスタロトを造るのもいくらかは楽になる。アスタロトは強力な特技であるデスバウンドを持っているので、ビナーでのイベントを迎えるまでは、仲魔としてもボス戦で活躍できるだろう。

ルシファーの誘い

 アスタロトを倒すと、今度は本物のルイ・サイファーが姿を現す。そしてあなたに向かって自分と共に進もうと誘ってくる。ここもザインのときと同じく、非常に重要な分岐点である。ルイ・サイファーの誘いにYESと答えればカオスルートに、NOと答えればニュートラルルートにストーリーが確定する。もちろんそれぞれに応じて属性も固定される。
 この選択肢は属性が極端にカオスに傾いていた場合は出てこない。その場合は選択肢が出ることなくカオスルートに進むことになる。カオスルートではのちのちルシファーが仲魔になるが、妖鳥や天使といった悪魔は会話で仲魔にならなくなる点に注意したい。またこれはロウルートにも言えることなのだが、今後、一部のボスキャラクターと戦わずにイベントが終わるのも、カオスルートの特徴だ。

 ルシファーの誘いのあと、邪神セトが眠りから覚め、神殿を破壊していずこかへ飛び去ってしまう。サタンの復活もいよいよ現実のものとなりつつあるようで、ティフェレトの街も騒がしくなってくる。そしてセトの復活は魔界にも影響を及ぼす。ヴァルハラを飲み込んで以降、身体を休めていた魔王アバドンが、再び目を覚ましたのだ。

深淵たる魔、アバドン

 ベリアー回廊まで行くと、突然目には見えない強い力に引っ張られる。そのまま身をまかすと、アバドンの体内へと入ることができる。一度アバドンに飲み込まれたら最後、すべてのものが無に帰してしまうという。しかしヴァルハラという広大なエリアは、さすがのアバドンも消化するのに時間がかかっているようだ。今ならまだ間に合うかもしれない。アバドンに飲み込まれたヴァルハラ・エリアが完全に消えてしまう前に、スラム街にいる目加田のもとへ急ごう。あなたと、あなたをめぐる人々の真実を知り得るために。


最終更新:2019年02月16日 16:23
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