血晶樹海 - 聖華世界 @ wiki

血晶樹海

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［解説］

もともとこの樹海は聖華暦530年頃に起こった大きな街の一つであった。
活気に溢れて民は不自由なく暮らしていた。

この街には非常に強力な魔眼を持つ者がいたその魔眼の能力は「石化」であった。
その能力に目を着けた街の豪族は街の抑止力にする為、彼の魔眼を増幅させ使用する魔装兵を製作した。

彼の装手としての腕前は良く、更にダークエルフであった彼は暗黒魔法も使用できた。
特に彼が得意であった魔法はダークフォッグと呼ばれる毒素を生み出す魔法で、この魔法を用いる事で彼はあらゆる魔獣の進行を退けた。

彼によって街は守られ平和な日々が続いた。
しかし豪族達は彼の能力を危険視していた。
「もし謀反を起こされたら街が滅んでしまう」と首領は彼の「大切な人」を奪い、殺した犯人を彼に仕立てあげた。
町民は彼を慕っていたがその事件をきっかけに彼を蔑み罵倒した。

民衆は彼を殺そうとし怪我を負わせた。
彼は機兵の操縦槽に逃げ込んだが仕掛けられた爆弾で絶命した。

「みんなを守っていたのになぜ僕を殺そうとするんだ……僕は彼女を殺していないのに…彼女を愛していたのに…」

「そうか……彼女を奪ったのは豪族達だったのか…僕をバケモノに仕立てあげてみんなを騙したんだな…」

「悲しいよ……守ってきた人々に裏切られて」

彼の薄れゆく意識の中彼は思った

「こんな世界、全て死に絶えればいい」

その望みは叶ってしまった

彼は屍ガイとなり、石化の魔眼の能力を取りこんだその機体は街の人々を瞬く間に石化させた。
怒りと悲しみに嘆くその屍ガイは彼が得意だった毒素を生み出す粉塵を垂れ流し続け、やがてそれらは結晶化。
周辺一帯を赤黒い結晶で埋め尽くした。

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［その後］

聖華の園の魔導士たちが異変の元凶を突き止め、件の屍ガイを地下深くに封印した。
この際に破壊ではなく封印を選択したのは、調査の指揮を執っていた魔導士の判断である。
かの屍ガイの特異性に着目した彼はその機体を有効活用できると判断し、あえて破壊せず封印を選んだ。
血晶樹海で取れる毒素の結晶や毒で汚染された砂は暗殺の道具として組織内で有効活用されている。