山羊人族(カプリコーニャ)
[解説]
大きく巻いた2本の角、人間の上半身に下肢が毛皮に覆われた山羊の後ろ脚のようになった亜人種。
トップスピードこそ馬人族に劣るものの、原型となった山羊が持つ地形踏破能力を色濃く受け継いでおり、どのような地形でも生活できる脚力を活かして幅広い地域に生息している。
特に同盟では建物の壁すら駆け上がる脚力を活かした都市部での警邏業や冒険者としての斥候等、様々な分野で活躍しており、人口に膾炙した種族と言えるだろう。
また、人間とそう体格が変わらないことから、機兵をそのまま運用できるという点も大きな利点と言えるだろう(もっとも、亜人種である以上、絶対的な魔力量の少なさという問題はあるのだが)。
トップスピードこそ馬人族に劣るものの、原型となった山羊が持つ地形踏破能力を色濃く受け継いでおり、どのような地形でも生活できる脚力を活かして幅広い地域に生息している。
特に同盟では建物の壁すら駆け上がる脚力を活かした都市部での警邏業や冒険者としての斥候等、様々な分野で活躍しており、人口に膾炙した種族と言えるだろう。
また、人間とそう体格が変わらないことから、機兵をそのまま運用できるという点も大きな利点と言えるだろう(もっとも、亜人種である以上、絶対的な魔力量の少なさという問題はあるのだが)。
だが、こうした活躍をする山羊人族がいる一方、その身体能力を悪用した闇稼業を生業とする者もいる。
アルカディア帝国にかつて存在した、とある貴族子飼いの暗殺部隊等、歴史上幾つか記録に残っているものもあるため、聖華歴800年代でも山羊人族を偏見の目で見る者は少なからず居るという。
アルカディア帝国にかつて存在した、とある貴族子飼いの暗殺部隊等、歴史上幾つか記録に残っているものもあるため、聖華歴800年代でも山羊人族を偏見の目で見る者は少なからず居るという。
「獣心奉忠(シャザ・プラディオ)」
亜人種、特に山羊人族に広く見られる風習。
山羊人族においては、自身の絶対の愛や不変の忠誠を示すために右の角を根本近くから折って相手に捧げる儀式のことを指す。
山羊人族の角は山間部で暮らしていた頃の名残として、風の流れや湿度といった気候を探るためのアンテナのような機能がある。
そのため、角には多くの神経が通っており、根本近くとなれば角自体も女性の腕程度の太さがある。
言ってしまえば自分の腕を無理矢理切り落とすようなものであり、その痛みと苦痛は計り知れず、更には気候の感知能力まで失ってしまう。
即ち、それ程の苦難を負ってでも不変の愛や忠誠がある。ということを示す非常に意義の重い儀式である。
山羊人族においては、自身の絶対の愛や不変の忠誠を示すために右の角を根本近くから折って相手に捧げる儀式のことを指す。
山羊人族の角は山間部で暮らしていた頃の名残として、風の流れや湿度といった気候を探るためのアンテナのような機能がある。
そのため、角には多くの神経が通っており、根本近くとなれば角自体も女性の腕程度の太さがある。
言ってしまえば自分の腕を無理矢理切り落とすようなものであり、その痛みと苦痛は計り知れず、更には気候の感知能力まで失ってしまう。
即ち、それ程の苦難を負ってでも不変の愛や忠誠がある。ということを示す非常に意義の重い儀式である。
しかし、何もマイナスな事ばかりではない。
この儀式を成し得た者には「神の加護が宿る」と言われており、事実としてそれだけの苦痛と機能の喪失を負った代償として、その抱いた感情を裏切らない限り、身体能力が大きく向上する。
この儀式を成し得た者には「神の加護が宿る」と言われており、事実としてそれだけの苦痛と機能の喪失を負った代償として、その抱いた感情を裏切らない限り、身体能力が大きく向上する。
つまるところ、条件付きとはいえ大きなパワーアップにもなる儀式である。
が、しかし。当然だが一人だけでできる儀式ではなく、それだけの愛や忠義を捧げるに足る相手と出会えた幸運。種族によっては亜人としての長所を失うことにもなる恐れを乗り越えた精神力。儀式を躊躇わない胆力。
この儀式を乗り越えたということは、これらの条件を備えた勇士である、という証明になる。
そのため、亜人同士においてはこの儀式を成し遂げ、部位の欠損を負った者を『捧げ者』と呼んで称えるそうだ。
が、しかし。当然だが一人だけでできる儀式ではなく、それだけの愛や忠義を捧げるに足る相手と出会えた幸運。種族によっては亜人としての長所を失うことにもなる恐れを乗り越えた精神力。儀式を躊躇わない胆力。
この儀式を乗り越えたということは、これらの条件を備えた勇士である、という証明になる。
そのため、亜人同士においてはこの儀式を成し遂げ、部位の欠損を負った者を『捧げ者』と呼んで称えるそうだ。