コバルト・ヴェスパ - 聖華世界 @ wiki

コバルト・ヴェスパ

[解説]

体長30cmほどで群青色の体色を持つスズメバチに似た小型魔獣。
カナド地方に生息しており、森の中で木一本丸々を巣にして集団で暮らしている。

鉄すら噛み砕く強靭なアゴと金属に穴を開ける鋭い針を持ち、一刺しで人間を即死させる猛毒を有している。
十数匹に集られれば翼竜すら仕留めてしまう。

だが、このハチはとても大人しい性質をしており、露骨な敵対行動(追い払おうとしたり、巣を攻撃したりなど)を行わない限り、襲ってくる事はまず無い。

スズメバチの外見なのにむしろミツバチに近く、花の蜜や樹液、果物を主食としており、集団でそれらを集めて巣に持ち帰って蓄える。

なので巣には蜂蜜が豊富に貯蔵されており、この性質を利用して養蜂を行う事も可能なのである。
実際に常設交易都市ムサシやミカゲの里などではコバルト・ヴェスパで大規模な養蜂を行っている。

また、コバルトブルーの羽根や複眼はとても美しく、工芸品の材料としても重宝される。

さらに、養蜂を生業の一つとしているサナエ族とミカゲ族は、この魔獣の毒針と毒腺を加工した、コバルト・アローと呼ばれる特殊な毒矢を製造している。