サナエ族(サナエ・ファミリア)
[解説]
常設交易都市ムサシを拠点とする小規模ファミリア。
遊牧エリアは小さいが、魔獣や鋼魔獣を狩猟し、素材や食肉を常設交易都市ムサシを通じて輸出することで生計を立てている。
また、コバルト・ヴェスパと呼ばれる蜂型の魔獣を利用して、蜂蜜や毒矢、美しい殻を使った細工物などの生産を行う養蜂業も盛んである。
遊牧エリアは小さいが、魔獣や鋼魔獣を狩猟し、素材や食肉を常設交易都市ムサシを通じて輸出することで生計を立てている。
また、コバルト・ヴェスパと呼ばれる蜂型の魔獣を利用して、蜂蜜や毒矢、美しい殻を使った細工物などの生産を行う養蜂業も盛んである。
戦力は、狩装兵サキモリを中心として常時即応30機体制を維持している。
放浪時代から使われているネゴロという狩装兵もあるが、イメージの悪さと防御の薄さが相まって数は少ないようだ。
さらに一点ものの機体がいくらか(数は変動するが10機は超えない)ある。
交易を始めてから三大国家から輸入された旧型従機もあるにはあるが数は少ないし、農地の開墾やがれきの撤去などの作業に用いられ、戦力とはみなされていない。
このようになっているのは、サナエ・ファミリアにおいて戦士の資格を得るには、機兵に乗らずに鋼魔獣を狩り、倒した鋼魔獣を素材に狩装兵を作ることが試練として課せられるからである。
なお、試練に複数名で臨むことはできるが、その場合参加者一人につき1体の鋼魔獣を倒し、さらに狩装兵に加工せねばならず、ハードルは単独で挑むよりむしろ上がる。
放浪時代から使われているネゴロという狩装兵もあるが、イメージの悪さと防御の薄さが相まって数は少ないようだ。
さらに一点ものの機体がいくらか(数は変動するが10機は超えない)ある。
交易を始めてから三大国家から輸入された旧型従機もあるにはあるが数は少ないし、農地の開墾やがれきの撤去などの作業に用いられ、戦力とはみなされていない。
このようになっているのは、サナエ・ファミリアにおいて戦士の資格を得るには、機兵に乗らずに鋼魔獣を狩り、倒した鋼魔獣を素材に狩装兵を作ることが試練として課せられるからである。
なお、試練に複数名で臨むことはできるが、その場合参加者一人につき1体の鋼魔獣を倒し、さらに狩装兵に加工せねばならず、ハードルは単独で挑むよりむしろ上がる。
独自の制度として、「戦御子」と呼ばれる存在がある。
「戦巫女」ではなく「戦御子」と書く理由は、元は男女混合で8人が就任する習わしだったからである。
就任の条件は、特定の部族に属し、機体に登録された遺伝系統の血統を持っていること。
その内訳は
「黎明の幻装兵」を操るシノノメ族。
「残月の幻装兵」を操るアリアケ族。
「熾火の幻装兵」を操るウズミビ族。
「水煙の幻装兵」を操るミズオサ族。
「霊木の幻装兵」を操るヒモロギ族。
「眞金の幻装兵」を操るクロガネ族。
「土塊の幻装兵」を操るハニヤス族。
「狂風の幻装兵」を操るカミカゼ族。
これら8つの部族から戦御子の血統が立っていたのである。
しかし人魔大戦のおりに幻装兵も戦御子の血統もほぼ失われ、聖華歴830年現在残っているのは「残月の幻装兵 アリアケ」のみである。
現在、この機体は、人魔大戦にてファミリアの旗機たる幻装兵を失ったタケダ・ファミリアに召し上げられており、戦御子が代替わりするときに適性検査を行う儀式のときにのみ、サナエ族の関係者に搭乗が許されている。
「戦巫女」ではなく「戦御子」と書く理由は、元は男女混合で8人が就任する習わしだったからである。
就任の条件は、特定の部族に属し、機体に登録された遺伝系統の血統を持っていること。
その内訳は
「黎明の幻装兵」を操るシノノメ族。
「残月の幻装兵」を操るアリアケ族。
「熾火の幻装兵」を操るウズミビ族。
「水煙の幻装兵」を操るミズオサ族。
「霊木の幻装兵」を操るヒモロギ族。
「眞金の幻装兵」を操るクロガネ族。
「土塊の幻装兵」を操るハニヤス族。
「狂風の幻装兵」を操るカミカゼ族。
これら8つの部族から戦御子の血統が立っていたのである。
しかし人魔大戦のおりに幻装兵も戦御子の血統もほぼ失われ、聖華歴830年現在残っているのは「残月の幻装兵 アリアケ」のみである。
現在、この機体は、人魔大戦にてファミリアの旗機たる幻装兵を失ったタケダ・ファミリアに召し上げられており、戦御子が代替わりするときに適性検査を行う儀式のときにのみ、サナエ族の関係者に搭乗が許されている。
[成り立ち]
元々はカナダ北東部に居住する部族が離合集散を繰り返して出来上がった部族連合がルーツ。
だが聖華暦401年、魔神デウスーラが復活し、部族連合は魔の軍勢に衆寡敵せず蹂躙され、生き残りは命からがら西へ逃れた。
そして新たな定住地を探そうとするも、自分たちの領域を守るのに必死な他のカナド人部族に追いやられ、行き場をなくした部族連合はいつしか他部族や交易商人を襲って略奪することを旨とする山賊の如き集団と化していった。
聖華暦605年。いくつかのファミリアと、交易商人の意を受けた帝国や聖王国からの派遣部隊によって、山賊殲滅計画が立てられる。
この危機を察知した当時の戦御子サナエ・アリアケ・ファミリアは、「部族の滅びを招くものは賊である。戦御子の私自ら賊を討つ」と宣言して同調者を集めて決起。
山賊行為に従事していたほとんどすべての戦士の首を差し出し、またカナド人と三大国家の交易の便宜を図るための常設交易都市の建設を行うことを条件に、サナエの名を取った新たなファミリア「サナエ・ファミリア」として認められた。
なお、この際に、狩装兵技術者の移住の対価という名目で、当時ほとんど不稼働状態まで老朽化していた「残月の幻装兵 アリアケ」がタケダ・ファミリアに引き渡されている。
だが聖華暦401年、魔神デウスーラが復活し、部族連合は魔の軍勢に衆寡敵せず蹂躙され、生き残りは命からがら西へ逃れた。
そして新たな定住地を探そうとするも、自分たちの領域を守るのに必死な他のカナド人部族に追いやられ、行き場をなくした部族連合はいつしか他部族や交易商人を襲って略奪することを旨とする山賊の如き集団と化していった。
聖華暦605年。いくつかのファミリアと、交易商人の意を受けた帝国や聖王国からの派遣部隊によって、山賊殲滅計画が立てられる。
この危機を察知した当時の戦御子サナエ・アリアケ・ファミリアは、「部族の滅びを招くものは賊である。戦御子の私自ら賊を討つ」と宣言して同調者を集めて決起。
山賊行為に従事していたほとんどすべての戦士の首を差し出し、またカナド人と三大国家の交易の便宜を図るための常設交易都市の建設を行うことを条件に、サナエの名を取った新たなファミリア「サナエ・ファミリア」として認められた。
なお、この際に、狩装兵技術者の移住の対価という名目で、当時ほとんど不稼働状態まで老朽化していた「残月の幻装兵 アリアケ」がタケダ・ファミリアに引き渡されている。
[秘密]
実は忍者の中でも、孤立集落や独行キャラバンを狙い、徹底した略奪と、追撃を遅らせるための虐殺で悪名高い木走党こそ、放浪時代のサナエ族の主戦力であり、狩装兵ネゴロは忍者・木走党の用いる機兵であった。
木走党の凶行によって得られた物資が部族連合を支えていたのだ。
後にほとんどすべての忍者たちはサナエ・ファミリアが存在を許される代償として処刑されてしまったが、忍術を受け継いだものは未だ存在している。
木走党の末裔たちは現在はサナエ・ファミリアの一員である一般カナド人として過ごし、木走党であることを徹底的に秘匿しているが、いざサナエ族に危機が迫れば、その存続のためには悪鬼羅刹となることも辞さぬ「裏」の戦力として、忍者としての戦術や技術、負の歴史も含めすべてを伝承して生きているのだ。
木走党の凶行によって得られた物資が部族連合を支えていたのだ。
後にほとんどすべての忍者たちはサナエ・ファミリアが存在を許される代償として処刑されてしまったが、忍術を受け継いだものは未だ存在している。
木走党の末裔たちは現在はサナエ・ファミリアの一員である一般カナド人として過ごし、木走党であることを徹底的に秘匿しているが、いざサナエ族に危機が迫れば、その存続のためには悪鬼羅刹となることも辞さぬ「裏」の戦力として、忍者としての戦術や技術、負の歴史も含めすべてを伝承して生きているのだ。