コバルト・アロー - 聖華世界 @ wiki

コバルト・アロー

[解説]

魔獣コバルト・ヴェスパの毒針と毒腺を使った、カナド特産の矢。

コバルト・アローは三大国家での名称であり、コバルト・ヴェスパを「グンジョウオオミカバチ」と呼ぶサナエ族は「群青の矢（ぐんじょうのや）」と呼んでいる。

部族単位でコバルト・ヴェスパの養蜂を行っているサナエ族とミカゲ族が量産しているが、主に市場に出回るのは常設交易都市ムサシを本拠としているサナエ族製の品である。

突き刺さると同時に矢柄の中に詰められた毒腺から毒液が注入される構造になっており、金属の鎧も撃ち抜く毒針そのものの強度と合わせて恐ろしい威力を誇る。

製法は各部族の秘伝とされており、秘伝を学んだカナド人であれば、新鮮なコバルト・ヴェスパの死骸から作り出すことも可能。

価格は、常設交易都市ムサシの市場で買うなら普通の矢の１０倍程度。

交易によって流れてきた三大国家での販売価格はさらに高価になるが、製作から時間がたって毒液の効果が落ちた粗悪な品であることも多い。

[バリエーション]

コバルト・ボルト

クロスボウのボルトと同じ規格に調整したもの。

カナド人はクロスボウをほぼ使わないため、交易専用品としてよくムサシの市場に出ている。

価格は普通のボルトの１０倍。

忍び矢

忍者が用いる携帯用の弓の規格に合わせた矢。

飛翔音が静かになる工夫がされている。

かつてサナエ族が略奪を生業としていた時代に、木走党の忍者がこの矢を多用して恐れられた。

通常の流通には乗らず、忍者本人が秘伝を学んで自作するか、忍者の職人に依頼して作ってもらう必要がある。