ウルシ犬(ヘアリージャッグ)
[解説]
ヘアリージャッグ (hairy Jag) とは、主に聖王国領北部の山岳地帯に生息する黒い犬の様な姿をした魔獣である。地方によってはウルシ犬、黒油犬とも呼ばれる。
大抵の場合は夜間の山道や森林に20匹以上の集団で現れ、光の届かない洞窟のような場所に巣を作り生活する。
個体差はあるが、成体だと全長2~5m程の大型犬の様な形態であり、ギョロついた橙色の瞳と艶やかな油で塗れた黒い体毛を持つ。
この油は脇にある脂腺から染み出しており、これを身体中に塗りたくる事でへアリージャッグは寒さや外敵から身を守っている。
個体差はあるが、成体だと全長2~5m程の大型犬の様な形態であり、ギョロついた橙色の瞳と艶やかな油で塗れた黒い体毛を持つ。
この油は脇にある脂腺から染み出しており、これを身体中に塗りたくる事でへアリージャッグは寒さや外敵から身を守っている。
小型の魔獣だがその性質は狡猾で残忍。それなりに高い知能を持ち、群れで連携することで狩りを行う。まれではあるが飢えた群れが人里に現れ、大きな被害を出す事もある。
油の効果
電気(雷の魔力も含む)を蓄えられる性質を持っており、へアリージャックはこれを攻撃や防御に用いる事が知られている。
また、市街地の魔石灯(雷のミスライト)から電力を奪って局所的な停電を起こすといった事例も報告されているようだ。
また、市街地の魔石灯(雷のミスライト)から電力を奪って局所的な停電を起こすといった事例も報告されているようだ。
大量の電気を蓄えると全身の毛が逆立ち、その様子から「hairy Jag(毛むくじゃらのトゲトゲ)」という名が付けられたという。
しかし油で塗れている事からか火を苦手としており、これを把握していれば生身の人間でも対策は十分に可能。
伝承
聖王国領北部の山岳地帯は古くから旧文明の遺構や鉱石が数多く埋没している地帯として知られており、近年聖王国に占領されるまでは独自の文化や民族が密かに栄えていた。
そこに暮らす人々はへアリージャックの事を「ウルシ犬」と呼び、恐れる一方で、その油を生活に使う事もあったという。
そこに暮らす人々はへアリージャックの事を「ウルシ犬」と呼び、恐れる一方で、その油を生活に使う事もあったという。
─漆の狗は光届かぬ深雪の窪より生まれ出る。陰に住まい、決して陽とは相容れない─
─陰とは即ち闇であり、陽とは光である─
─奴らは光を恐れて人を恐れぬ─
─恐れる民よ、光を灯せ。恐れるべきは獣ではなく、闇である─
─陰とは即ち闇であり、陽とは光である─
─奴らは光を恐れて人を恐れぬ─
─恐れる民よ、光を灯せ。恐れるべきは獣ではなく、闇である─
ある従属都市に伝わる伝承の一節。
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