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チップ

名前:Chip Potts
デビュー:『美女と野獣』(1991年)

概要

ティーカップの姿をしている、ポット夫人の息子たちのひとり。兄弟がたくさんいる。好奇心旺盛で無邪気な性格で、城へ迷い込んでいたベルともすぐに仲良くなる。

お城のキッチンを取り仕切るポット夫人の息子であり、野獣の城*の中で暮らしていた。魔女の呪いにかかったとき、カップとなった。彼は人間の時、歯の一部分が欠けており、カップとなった姿で一部が欠けているのはその名残である。チップというのはその欠けた様子を意味する言葉でもある。

コミックによると12番目の子供らしい。

声の主は、当時子役であったブラッドレイ・マイケル・ピアース。彼の声の可愛らしさから、もっとチップの出番を増やそうということになり、結果ガストンに閉じ込められたベルとモーリスを救い出す大役を獲得することとなった。後任は『A.I.』や『シックス・センス』『キングダム ハーツ』などで知られるハーレイ・ジョエル・オスメントらが担当している。

エピソード

美女と野獣

ある晩、家来のルミエールコグスワースが勝手にモーリスを城の中へ迎え入れたことに激怒し、モーリスを牢屋の中に閉じ込めてしまう。翌日、モーリスの娘ベルが城を訪れ、体調の優れないモーリスの代わりに自分を身代わりとするように交渉、身柄の交換が成立する。

ベルは野獣から城のどこへ行ってもいいが西の外れの塔にだけは行くなと忠告される。ベルはルミエールやコグスワースの忠告を無視して西の塔へ行き、野獣の怒りを買う。もうここには居られないと感じたベルはフィリップと共に城を飛び出す。そこに現れたオオカミの群れから彼女を守ったのは野獣だった。

ベルは野獣の手当てをし、二人の距離は縮まっていく。二人で食事やダンスを楽しんだベルは野獣に頼み、魔法の鏡*で父の姿を見せてもらう。病に苦しむ父の姿を見て動揺するベルを見て、野獣は彼女を自由の身にする。

ベルはモーリスと再会する。そこへベルを付け狙うガストンと共謀するムッシュー・ダルクが現れてモーリスを精神異常者として連れ去ろうとする。ベルはモーリスの正常さを証明するために魔法の鏡に野獣の姿を写し出す。野獣を恐れたガストン率いる村人たちは野獣を殺すために城へと向かっていく。ガストンに監禁されたベル親子は、ベルを心配して付いて来たチップとモーリスの失敗作である自動薪割り機のおかげで脱出に成功する。ベルたちが城へ駆けつけると、屋根の上で戦意を失った野獣をガストンが殺そうとしていた。ベルの声を聞いた野獣はガストンを負かし、彼の命乞いを聞き入れる。不意打ちで野獣をナイフで刺したガストンは足を滑らせて屋根から落ちて絶命する。

死にかけの野獣に駆け寄ったベルは彼に初めて愛の告白をする。すると空から光が降り注ぎ、魔女の呪いは解けて野獣はハンサムな人間の王子の姿へと戻る。城の召使いたちも元の人間の姿に戻り、ベルと王子はみんなの祝福を受けて結婚する。

美女と野獣 ベルの素敵なプレゼント

人間に戻ったルミエール、コグスワース、ポット夫人、チップ、アンジェリーク、そしてベルの父モーリスはクリスマス*の準備をしながら、一年前のクリスマスを回想していた。

『美女と野獣』で野獣がベルをオオカミから救って打ち解け始めた頃、城にクリスマスが訪れる。ベルはチップの提案でアイススケートをしに行き、野獣とも楽しい時間を過ごすが、ファイフのせいでバランスを崩す。野獣は雪の上に残った自分の醜い姿の跡を見て塞ぎ込んでしまう。ベルはルミエール、コグスワース、ポット夫人、チップにクリスマスのお祝いをしようと提案するが、野獣は呪いにかけられたのがクリスマスだったため、クリスマスを祝うことを禁じていた。ベルは野獣にクリスマスを楽しんでもらうため、パーティーを決行する。

ベルはチップの提案で野獣のために物語の本を手作りする。コグスワースは反対するがクリスマスの大好物の話に乗せられて許可を出す。装飾のクリスマスツリーに使う立派な木を探していたベルとチップは、パイプオルガンの宮廷音楽家フォルテのアドバイスで黒い森*へと木を探しに行く。ベルは木を持ち帰ろうとしたところで氷水の中に落ちてしまう。野獣に間一髪のところを救われるが、城から逃亡したと勘違いされて地下牢に閉じ込められてしまう。使用人たちはベルのもとを訪れて悲しいクリスマスを祝い、当初はベルの思いつきに反対していたアンジェリークも彼女の決断を称える。そこへベルの本を読んだ野獣が謝罪に訪れ、クリスマスを祝うことが許可される。

ベルと野獣は和解したが、二人の喧嘩の原因を作ったのは、パイプオルガンの宮廷音楽家フォルテだった。彼は呪いを歓迎しており、ベルと野獣の仲を引き裂こうとしていたが、二人の和解を知ると力づくで彼らを亡き者にしようとする。野獣はフォルテの鍵盤を破壊し、ベルと仲間たちを守り抜く。

回想シーンが終わると、人間に戻った王子とベルが現れてクリスマスのお祝いが始まる。チップは王子から本をもらって大喜びする。

美女と野獣 ベルのファンタジーワールド

野獣が人間に戻る前にベルと暮らしていた頃のエピソード。

第1話「大切な言葉」では、ベルと野獣が喧嘩してから仲直りするまでを見守る。

第2話「フィフィとルミエールの記念日」では、フィフィへの愛のスピーチが思いつかずに焦ったルミエールがボヤ騒ぎを起こす。チップはポット夫人に頼まれて兄たちを呼びに行く。火はベルのおかげで無事に消し止められる。

第3話「傷ついた小鳥」にも登場する。

スペシャル・エディションでは、第2話の後に『ベルの友情物語*』用に制作された追加エピソード「ポット夫人のパーティー」が挿入されている。

ベルの友情物語*

新規エピソード「ポット夫人のパーティー」に登場する。

悪い天気が続いて塞ぎ込んだポット夫人は紅茶の茶葉を入れ忘れるという普段では絶対しないミスをして落ち込む。ベルはポット夫人のために内緒でパーティーを計画しようとするが、詳細を巡ってルミエールとコグスワースが喧嘩を始め、ケーキが爆発する。チップが口を滑らせてポット夫人はパーティーの存在に気付くが、準備の過程で仲間たちが喧嘩をしていたことを知ったポット夫人はさらに落ち込んでしまう。ベルが彼女を励ましていると、反省したルミエールとコグスワースたちがケーキを完成させてポット夫人のもとを訪れる。ポット夫人は彼らの仲の良い様子を見て元気を取り戻す。

その他

ミッキーマウスのワンダフル・スプリング』第3話で、モンスターに襲われたミニーマウスがチップを投げつける。

ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出』では、カフェスペースでポット夫人からお茶を注がれていた。

ゲーム

ディズニー スピードストーム

2022年6月8日に開始したクローズドβ版から登場した、「美女と野獣」のレーサーが装備できるレアリティ「コモン」のクルー。名称は「チップ」。

装備したレーサーのブーストと、スキル「クローク」の性能を向上させる。

KH

キングダム ハーツ

序盤、ダイブ・トゥ・ハートには『美女と野獣』をモチーフとしたステンドグラスのステージがあり、チップはそこに描かれている。

登場作品

1990年代

1991年
美女と野獣





2000年代





2010年代



2017年
ディズニー マジックキングダムズ ※ver1.9.0:2017年3月追加

2020年代

2020年
ディズニー ソーサラー・アリーナ ※2020年11月追加






実写

美女と野獣』(2017年)では、ネイサン・マック / 池田優斗が演じる。アニメ版では取っ手が鼻になっていたが、実写版ではカップの側面に顔がある。ヴィルヌーヴ村*には父親のジャン・ポット*が住んでいるが、呪いによって彼とポット夫人のことは忘れている。

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キャラクター
最終更新:2024年09月08日 18:48